『地面師たち』ハリソン山中の最後を原作から解説!モデルやセリフも紹介
Netflixドラマ『地面師たち』にて、俳優の豊川悦司が演じたハリソン山中。時折見せる残虐すぎるサイコパスな行動で、視聴者を震え上がらせた地面師グループのリーダーです。 この記事ではハリソン山中のプロフィールや名言、原作小説との違い、さらに「最後はどうなった?」という疑問まで、徹底的に解説します! ※『地面師たち』の重大なネタバレを含みます。
『地面師たち』ハリソン山中のプロフィール

キャスト | 豊川悦司 |
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本名 | 不明(ハリソン山中は偽名の1つ) |
年齢 | 不詳 |
職業 | 地面師 |
性格 | 普段は温厚で紳士的、しかし残虐でサディスティックな一面を持つ |
外見 | スーツスタイル , アクセサリー(エルメスのシェーヌダンクル) , サングラス(DITAのFLIGHT.009) |
趣味 | 狩猟・ウイスキー |
ハリソン山中は、Netflixドラマ『地面師たち』(2024)の劇中で登場した地面師グループのリーダーです。自らは交渉の場には顔を出さず、遠隔で仲間に指示を出します。 普段は温厚で後輩や部下に対しても、敬語で話す紳士的な男性。しかし「相手を陥れることにエクスタシーを感じる」性格であり、リミッターが外れると殺傷もいとわない残虐な一面が顔を出します。
ハリソン山中のサイコパスっぷりを解説!
特に猟奇的だったのが、6話で裏切り者・竹下を殺すシーンでした。薬物中毒であった竹下を捕まえたハリソン山中。オーバードーズで事故死を装おうのかと思いきや、顔面を何度も踏み潰し、竹下の顔は原型をとどめないグチャグチャに……。さらに建物ごと火を放ち、痕跡を消してしまいました。 2話で刑事・辰を殺害するシーンでは、妻と孫が遊んでいる様子を生配信で見せ、家族の命と引き換えにビルから飛び降りるよう促します。3秒前からカウントする約束でしたが「3」で辰の肩を押し、覚悟が決まる前に殺してしまいました。 ほかにも1つ目の事件でキャスティングされた老人・佐々木は協力者を使ってトラックで轢き殺し、その様子を動画で視聴。地面師になりたかったオロチは、彼の兄貴分・拓海を裏切らせてから銃殺するなど、数々のサイコパスな殺害シーンがありました。
原作続編「ファイナルベッツ」でもハリソン山中節を炸裂!
『地面師たち ファイナル・ベッツ』は、石洋ハウス詐欺事件から2年後。今回のハリソン山中は、200億を狙った地面師詐欺を計画します。しかも前回のように百戦錬磨の仲間ではなく、かき集めのメンバー。思い通りにいかない中でも極限の勝負を楽しんでしまうのがハリソンです。 本作ではロシア領事館を手玉にとってターゲットを騙し、シンガポールの日本大使館に協力者を作り、警察をも出し抜くという大胆不敵さ。そして、もちろん仲間の「尻尾切り」も健在です。
ハリソン山中は最後には死亡する?ドラマと原作小説で異なるラスト
ハリソン山中はドラマ版と原作小説、どちらもラストで死ぬことはありませんでした。しかしラストの描かれ方が異なります。前後のシーンを含めて振り返っていきましょう。
ドラマのラスト

ドラマのラストでは、拓海が「自分の父親を騙した地面師の指示役がハリソン山中である」と知り、師匠・ハリソンに銃口を突きつけます。しかし、影からオロチが登場し、拓海は刺されてしまうのです。 しかしハリソンは、そのオロチを裏切り頭を撃ち抜きます。そのまま拓海に銃を向けるも弾切れを起こしており、格闘が始まりました。ハリソンは再び拓海を追い詰めますが、そこに新米刑事・倉持が現れ、ハリソンは不利な状況に。 すると隠し持っていた手榴弾を投げ、ハリソンはその場を逃げ出しました。そのまま国外へと逃亡し、趣味の狩猟を行うハリソンの姿が映し出され、ドラマは終演となっています。
原作小説のラスト
原作小説のラストでもハリソンと拓海の対峙が描かれますが、まず登場人物が異なります。 ドラマ版では早々と死んでしまった刑事・辰が小説では生きており、辰によって拓海と拓海の父が騙された地面師事件の真相が伝えられます。またオロチが裏切る展開はなく、さらに倉持はドラマオリジナルのため存在すらしていません。 小説ではハリソンと拓海のどちらも拳銃は使わず、お互いボロボロになりながら決闘。しかし決着つかず、ハリソンは逃亡しました。シンガポールへと逃げたハリソンは、金持ちの日本人をターゲットに、新たな地面師詐欺を目論みます。
ハリソン山中の実在するモデル!積水ハウス事件のリーダー格

『地面師たち』の元となった事件が、2017年に起こった「積水ハウス地面師詐欺事件」です。大手不動産会社から55億5千万円もの大金を騙し取った事件の主犯といわれる「内田マイク」がハリソン山中のモデルと言われています。 週刊誌によれば、体つきがしっかりしており坊主で「スポーツ監督」のような外見だったそう。また裏の世界では超有名人であり、「この人が関わる案件なら絶対に稼げる」と言われるほど信頼のある人物でした。 劇中ではハリソンと部下が分配金で揉めていましたが、内田の場合は性格や生活環境、家族構成などを加味して金額を決めており、分配金で揉めることはなかったようです。 2024年、内田は「積水ハウス事件」で懲役12年、5名の主犯者に10億円の賠償請求が命じられました。
ハリソン山中のセリフを紹介!名言ばかり
1話「死人がゴロゴロ出るようなヤマです」
#こいつら全員土地狂ってる シーン⑦
— Netflix Japan | ネットフリックス (@NetflixJP) August 2, 2024
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もっと大きなヤマを狙いませんか?
死人が
ゴロゴロ出るようなヤマです
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竹下が持ってきた次なる案件を却下したハリソン山中は、仲間にもっと巨大なヤマ(巨額詐欺)を狙おうと説得します。「死人がゴロゴロ出るようなヤマです」とハリソンらしい言葉で表現しました。不可能に思えるヤマを崩してこそ、セックスやドラッグ以上の快楽が味わえるとも言うのです。 ハリソン率いる地面師たちはこの言葉を受けて、大手不動産を標的にした100億超えの詐欺事件へと突き進んでいきます。
5話「土地が人を狂わせるんです」
#こいつら全員土地狂ってる シーン②
— Netflix Japan | ネットフリックス (@NetflixJP) August 2, 2024
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人類の歴史は早い話
土地の奪い合いの歴史です
土地が人を狂わせるんです
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リーダー・ハリソン山中 #豊川悦司#地面師たち pic.twitter.com/NqQMfGeF6Y
ハリソン山中が拓海に、「地面師」という存在の根本にある思想を熱く語ったシーン。グラスを傾けながら、ハリソンは「およそ物の価値なんてものは、その時々で変わるものです」と静かに切り出します。 「土地」は昔からただそこに存在しているだけ。その土地を巡って戦争や人殺しが起こった過去を振り返り「人類の歴史は早い話、土地の奪い合いの歴史です」とまで言い切りました。そして、最後に「土地が人を狂わせるんです」と真っ直ぐ前を見据えて、拓海に語りかけます。
6話「最もフィジカルで最もプリミティブで最もフェティッシュなやり方でいかせていただきます。」
#こいつら全員土地狂ってる シーン④
— Netflix Japan | ネットフリックス (@NetflixJP) August 2, 2024
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最もフィジカルで
最もプリミティブで
そして最もフェティッシュな
やり方でいかせていただきます
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リーダー・ハリソン山中 #豊川悦司#地面師たち pic.twitter.com/cyfyMrbu6a
仲間であった竹下は、100億円詐欺の仕事が終われば消される運命にあると悟り、竹下自ら裏切りに走ります。しかし、ハリソンはその裏切りもお見通しでした。 オーバードーズで殺すことを予想する竹下に対して「最もフィジカルで最もプリミティブで最もフェティッシュなやり方でいかせていただきます」と宣言。ハリソンはスマホで撮影しながら、竹下の頭を何度も踏みつけました。
最終話「何かを得るには何かを失うのが常」
最終話の終盤、ハリソン山中は後藤と麗子が地面師グループをやめる意向だと拓海に話します。さらに、何らかのペナルティが必要だと淡々と語った上で、「何かを得るには何かを失うのが常ですから」と冷徹に付け加えました。 これは中盤で語った言葉とリンクしています。「目的まであと一歩というときに足を引っ張るのは、敵ではなく必ず味方です」と。ラスト、ハリソンは大切に育てた拓海をも足を引っ張る存在として認識しーー。
『地面師たち』ハリソン山中を徹底解剖!気になる最後やセリフを紹介
Netflixシリーズ『地面師たち』(2024)の主要人物・ハリソン山中のプロフィールから名言、ドラマの最後、さらに実在するモデルまで、徹底解剖しました! ハリソン山中のその後が気になる方は、原作小説の2巻目『地面師たち ファイナル・ベッツ』を読んでみてはいかがでしょうか。