『イカゲーム』のおじいさんの正体はまさかの黒幕?死亡説やラストまでの伏線を徹底解説

本記事では『イカゲーム』に登場する印象的なキャラクター・おじいさんについて詳しく解説します。驚きの正体や、ラストまでの伏線について、ぜひチェックしてください。 ※この記事は『イカゲーム』の重要なネタバレを含みます。
『イカゲーム』のおじいさんの基本プロフィール

名前 | オ・イルナム |
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初登場回 | シーズン1の第1話 |
『イカゲーム』において、シーズン1の第1話から登場したおじいさんの名前はオ・イルナムです。おじいさんが初めて登場したのは、眠らされたギフンがゲーム会場で目を覚まし、混乱しているシーンです。 明らかに弱々しく、高齢であるおじいさんの外見とは裏腹に、堂々と落ち着いた様子で参加者を数える姿が印象的でした。
【正体】『イカゲーム』のおじいさんが黒幕だった?
001番で参加していたおじいさんは、実はゲームの主催者で、黒幕でした。おじいさんの正体が判明するのは、シーズン1最終話、ギフンがゲームに勝利した1年後のことです。 「カンブ」という差出人のカードを受け取ったギフンは、書かれている場所へ向かいます。すると、そこにはビー玉ゲームで死んだはずのおじいさんがいたのです。 脳腫瘍を患っていたことは本当で、おじいさんは酸素マスクをつけた状態でベッドに横たわっています。しかしおじいさんは自分がゲームを作った張本人であり、スリルを楽しむために正体を偽って参加したことをギフンに告げるのでした。
【死亡】『イカゲーム』のおじいさんは最後どうなった?
ビー玉遊びのときは死んでいなかった?
第4ゲーム「ビー玉遊び」でギフンとペアを組んだおじいさんは、最終的に勝ちをギフンに譲り、退場となりました。 しかし実際におじいさんが銃で撃たれる描写や棺桶に入れられるシーンはなく、ただ銃声と「001番脱落」というアナウンスが聞こえたのみーー。そう、おじいさんは実は主催者だったため、殺されていなかったのです。 ビー玉遊びでわざとギフンに負けたのは、いろいろと自分を気遣ってくれたギフンへの感謝もあったのでしょう。
最終話で死亡……ラストにおじいさんが伝えたかったこと
最終話で自分が黒幕であることを明かしたおじいさんでしたが、その後ギフンとゲームをしたのちに息を引き取りました。そのゲームとは吹雪の中で寝ている酔っ払いを誰かが助けるかどうか、という賭けです。“人の優しさを信じるギフンを否定したい”というおじいさんの気持ちが現れた内容でした。 大金を手にしても、決して幸せではなく、退屈で孤独だったおじいさん。楽しむためにゲームを作りながらも、裏切りや嫉妬など、人間のクズな部分を嫌というほど見てきたはずです。 死ぬ前に「大金持ちと貧乏人の共通点は“虚無感”」と述べたおじいさんは、ラストにギフンの甘い考えを否定し、自分の人生が間違っていなかったことを示したかったのかもしれません。
【伏線】『イカゲーム』のおじいさんの目的は何だったの?
「イカゲーム」の開催初日の様子

ゲームの初日、目覚めた参加者たちが状況をつかめず困惑する中、おじいさんだけは「認知症予防」と言って参加者の人数を冷静に数えていました。 また、第1ゲームの「だるまさんがころんだ」でも、目の前で殺されていく人々に動揺することなく、1人だけゲームを進めていきます。 その様子からは死への恐怖感がまったく感じられず、ただ純粋にゲームを楽しんでいることがうかがえました。
001番という番号
「イカゲーム」の参加者たちに与えられる番号ですが、おじいさんは001番であり、ギフンが「1番乗りだったんですね!」と驚くシーンがありました。 実はこの番号も“おじいさんが主催者であることの伏線”になっていたのです。 刑事のジュノがフロントマンの部屋で参加者リストを発見しますが、001の情報はなく、002からリストが始まっていました。おじいさんがホストという特別な存在であったからこそ、001番という数字が付与され、一般の参加者たちとは区別されていたのです。
不自然なゲームの展開

ゲームを続けるか中止にするかの投票で、001番のおじいさんが一番最後だったことが、そもそも不自然です。普通は番号の若い順から投票するのが自然だからです。 また参加者同士の殺し合いが起こった際、おじいさんが「やめてくれ」と叫んだ瞬間、あっさり主催側が乱闘を中止させました。その他にも綱引きゲームをよく見てみると、おじいさんだけ手錠をかけられていません。 以上のような不自然な展開は、おじいさんが黒幕であることを示す伏線となっていました。
お金を必要だった理由が語られていない
娘の親権を取り戻したいギフンをはじめ、サンウやセビョクらメインキャラクターたちは全員「お金が必要な理由」が明確でした。 しかし、おじいさんだけはお金が必要な理由が語られていないのです。ギフンには“脳腫瘍を患い、死期が近いからゲームに参加した”と話していましたが、命をかけるゲームに挑む理由としては腑に落ちません。 そして最終的におじいさんはお金持ちでゲームのホストだったとわかります。つまり、お金が必要な理由が語られていなかったことも、伏線だったのです。
『イカゲーム』のおじいさんが「かわいそう」と言われるのはなぜ?

おじいさんは「脳腫瘍で命が長くない、弱々しい老人」として登場します。参加者の中で最も高齢であることや、瘦せた外見も、彼が気の毒に見える効果的な演出の1つです。 またビー玉遊びでギフンに最後のビー玉を渡し「ありがとう」と言って去る姿は、視聴者の同情を大きく誘いました。 そんなおじいさんの正体はゲームの主催者という黒幕的な人物でしたが、それでもやはりおじいさんは「かわいそうな人」でしょう。 それは、死に際に家族や友人の姿はなく、孤独に息を引き取っていったからです。いくら大金を手にしていても、おじいさんの虚無感は満たされることがありませんでした。外見だけでなく、彼の悲しい生き様も、おじいさんが「かわいそう」と言われる理由だと考えられます。
『イカゲーム』のおじいさん役を演じた俳優はオ・ヨンス
『イカゲーム』のおじいさんを演じたのは、韓国でベテラン俳優として知られるオ・ヨンスです。主に演劇界でキャリアを積んできた人物で、これまで200本以上の舞台作品に出演しています。 もちろんテレビドラマや映画でも活躍し、『イカゲーム』の演技では韓国人俳優として初となるゴールデングローブ賞の助演男優賞を獲得しました。
『イカゲーム』のおじいさんの正体が衝撃的……
『イカゲーム』で視聴者から同情を集めた001番のおじいさん。しかしその正体は「ゲームの主催者」というまさかの展開でした。各所に散りばめられた伏線をもう一度おさらいする意味でも、ぜひ本編を見返してみてください!