『出禁のモグラ』を最新9巻までネタバレ考察!モグラの正体&『鬼灯の冷徹』との繋がりは?
あの世と繋がりのある男と出会った2人の大学生が、怪現象に巻き込まれいくストーリーの少年漫画『出禁のモグラ』。 2025年7月からテレビアニメ化も決定した話題作です。 ここからは原作漫画の1~9巻のあらすじ・ネタバレやキャラクターを紹介していきます。アニメ版の声優も記載しているので、気になる人はぜひチェックしてみてください!
漫画『出禁のモグラ』1巻・2巻あらすじネタバレ
陽キャたちに課題を押し付けられ、何も言い返せずに帰宅していた大学生・真木。友人の八重子と一緒に愚痴を言いながら帰っていると、空から降って来た広辞苑に当たって重傷を負った男性・モグラと出会います。 すぐに救急車と警察を呼ぼうとする2人でしたが、モグラは保険証や金がないことを理由に拒絶。その後、モグラから不気味な話を聞かされ、真木と八重子は家へと帰るのでした。 しかしこの日以降、なぜか2人は幽霊が見えるように。何とモグラと深く関わったことで、あの世との繋がりができてしまったのです。 そして真木と八重子は、モグラから幽霊を退治する協力を依頼され、さまざまな怪現象に巻き込まれていき……。
相変わらず先生の作品は情報量が多い!猫好きにもおすすめしたい。勢いだけでも読めますが、既刊読んでから戻ってくるといろいろな伏線に気付けて楽しいです。
漫画『出禁のモグラ』3巻・4巻あらすじネタバレ
幽霊退治をスタートさせ、多くの人々と関わるようになった真木と八重子。 ある日、モグラの腐れ縁である梗史郎は、取り付かれやすい体質の後輩・詩魚を家に上げることになります。家にはなぜかモグラもいて、他人の家であるにもかかわらず遠慮のない態度にイライラするのでした。 そんな中、母親である杏子のもとに小野坂桜良子という女性がやってきます。どこか慌てた様子の彼女に違和感を覚えた杏子は、憑りついていた幽霊を一瞬にして払うのでした。 一方、大学の課題で八重子の地元の島でおこなわれている人魚祭りに参加していた真木。そこで巨大な人魚の幽霊を目撃し、島の主である鮫島家が関与していることを知ります。そして梗史郎の力で呪いを解き……。
島での人魚伝説の背景が実にホラーでゾッとしました。人間の嫌なところを描きつつも、完全な善も悪も登場させない作者のバランス感覚はさすが。
漫画『出禁のモグラ』5巻・6巻あらすじネタバレ
梅雨の時期に突入し、蒸し暑い季節がやってきたころ。モグラたちは人気のVtuberの配信で、ランキング上位に入ると怪現象に襲われるという話を耳にします。 噂に興味を持ち、呪いのゲーム「ブーギークラッシュ」をプレイすることになったモグラ一行。しかしゲームを開いた直後に、抗いようのない睡魔に襲われて深い眠りについてしまいます。 目を覚ましたときには「ブーギークラッシュ」の世界に閉じ込められていました。どうやらゲームをクリアしなければ元の世界に出られないらしく、モグラたちは二頭身のキャラクターになって苦難を乗り越えていきます。 八重子の幼馴染である森の協力も得て、犯人であるゲーム開発者・アツシを呼び出し……。
「呪いのゲーム編」が完結。アケさんの中の人が判明して、ちょっぴり切なくなるやら、ギャップに笑いそうになるやら。今回も感情が忙しかった。
漫画『出禁のモグラ』7巻・8巻あらすじネタバレ
季節は夏を迎え、抽斗通りのあちらこちらに夏祭りのポスターが貼られます。真木と八重子はモグラに誘われて祭りに参加することに。 しかしそれは人間が管理するものではなく、お化けが開催した夏祭りでした。そんな中、真木は狐の化け物に銀行預金を奪われてしまいます。 取り返すために勝負を挑みますが、モグラが賭け金として持ち出したのは、真木の全財産である260万円。一気に不安になる真木でしたが、モグラの協力もあって勝利を収めるのでした。さらにモグラのもとに謎の少女・銭が現れ、契約を結ぶことに。 数日後、詩魚はフユミという少女の幽霊に憑りつかれてしまいます。モグラたちがフユミを成仏させようとしますが……。
真木くんと狐とのギャンブルバトルが白熱!緊張感がすごかったし、心理戦ものとしても面白かったです。真木くんの全財産が消えなくてよかった……
漫画『出禁のモグラ』9巻あらすじネタバレ
フユミの能力によって、周囲一帯が「不思議の国のアリス」のような幻想に取り込まれます。何とか力を抑え込みますが、フユミは依然として詩魚の憑りついた状態。 その後、モグラは真木とともにアケさんに調査を依頼することに。心霊写真をもとに解析を進めていくと、徐々にフユミの生前の情報が明らかになっていきます。 さらに力を開放したフユミを前に、モグラは夏祭りの日に契約した銭を召喚。幻術を用いて幻想を打ち負かすと、フユミの過去が流れ込み……。
フユミの死因があまりに残酷で、表紙かわいいのに重い巻でした。モグラの正体も判明。1巻で読んでいい情報量じゃない気がしましたが、これだけいろんな要素をぶっこんでまとまっているのがシンプルにすごい。
【考察①】モグラの正体は?
自称仙人のモグラの正体が「オオカムズミの弓」と呼ばれる元神様だったことが5巻で判明しました。 モグラはあの世から出禁を食らっていて死ねないと言っていますが、正確な刑は「この世で生きていなければならない」というもの。うっかり肉体が死んでしまった場合は、別の肉体を使って復活することもあるそう。 さらに彼が神から堕ちるきっかけとなった罪の内容が96話で判明。それは神殺しでした。彼の役割は疫病神から人を守ること。本来は両者で人間の数の均衡を保っていたのですが、優しいモグラは人間のために疫病神を殺します。 その結果人口が増え争いが起きてしまったため、罰として人間に堕とされたのです。
【考察②】江口夏実の前作『鬼灯の冷徹』との関わり

7巻のお化けたちによる夏祭りに登場した狐面のキャラクターは、『鬼灯の冷徹』に登場する野干の檎(やかんのごん)と類似点が多々あります。顔はマスクをしていたのでわかりませんが、りんご柄の着物や帽子、羽織が檎と同じ。さらに檎と同じく幻術も使っていました。 お金にだらしないところや、有名な狐(「鬼灯」では妲己という九尾の妖狐)の部下という描写が「モグラ」側にあるのですが、これも檎と一致しています。 この檎の登場で、両作品の世界がつながっている可能性がぐっと上がりました。モグラたちが地獄に行くことはないかもしれませんが、ふらりとゲストキャラとして「鬼灯」のキャラクターが登場するかもしれませんね。
【考察③】浮雲とモグラの関係性は?
モグラがネットを使うために入り浸っている駄菓子屋「ぎろちん本舗」の経営をしている浮雲。彼女とモグラの関係は、看守と囚人です。モグラがこの世で生き続けているか、刑の執行を見守っています。 見守っているといっても、モグラの行動を逐一監視しているわけではありません。彼女としては、モグラがこの世にいれば問題ないという思考なので、行動は自由にさせています。一方でモグラが別次元に飛ばされることがあれば、浮雲が力づくでモグラをこの世に戻すことも。 浮雲は名前通り掴みどころのない人物です。モグラの過去や罪を知る数少ない登場人物であり、彼女もまた何かわけありなのかも。その過去がモグラにも関わっている可能性もありそうです。
登場キャラクター&アニメ版の声優
モグラ(百暗桃弓木)役/中村悠一
ある理由であの世への出入りを禁止されている男性。その影響で死ぬことができず、現世で鬼火をカンテラに集めています。 アニメ版でモグラに声を充てるのは、人気声優の中村悠一。数多くのアニメ作品に出演しており、『魔法科高校の劣等生』の主人公・司波達也や、『呪術廻戦』の五条悟などのイケメンキャラクターを演じています。
真木栗顕役/大河元気
大学の文芸学部に通う3年生。ボサボサヘアにしわしわのTシャツ、整っていない髭を生やしている男子です。口の悪い一面もありますが、基本的には親切で優しい性格をしています。 そんな真木をアニメで演じるのは、声優の大河元気。『放課後少年花子くん』の山吹檸檬や、『妖怪ウォッチ!』の不動明王ボーイを演じています。
漫画『出禁のモグラ』をネタバレ解説しました!アニメ化にも期待
本記事では、『出禁のモグラ』の漫画の1~9巻のあらすじ・ネタバレやキャラクターを紹介しました。 2025年7月にはテレビアニメの放送も決まっています。声優も発表されている話題作を、ぜひチェックしてみてください!