『101回目のプロポーズ』最終回あらすじをネタバレ解説!あの名セリフはアドリブだった?
トレンディドラマの金字塔として知られる『101回目のプロポーズ』(1991年)。武田鉄矢演じる冴えない男性と、浅野温子演じる美女の恋模様を描く名作恋愛ドラマです。 この記事ではそんな本作のあらすじやキャストについて解説していきます!
ドラマ『101回目のプロポーズ』作品概要
タイトル | 『101回目のプロポーズ』 |
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放送日 | 1991年7月1日~9月16日 |
脚本 | 野島伸司 |
企画 | 山田良明 |
メインキャスト | 星野達郎役/武田鉄矢 矢吹薫役/浅野温子 |
主題歌 | CHAGE&ASKA「SAY YES」 |
『101回目のプロポーズ』は、1991年にフジテレビ系の「月9」枠で放送されたドラマです。 当時はトレンディドラマの全盛期だったため、トレンディとは言えない武田鉄矢が主演を務める本作には、はじめ否定的な意見が寄せられていました。しかし、武田の熱演もあって少しずつ視聴者に受け入れられるようになっていきます。 最終的には最高視聴率36.7%という驚異的な数字を記録し、その素晴らしさは今なお語り継がれています。
『101回目のプロポーズ』第1~11話のあらすじをざっくり解説
地味で冴えないサラリーマン・星野達郎は、99回のお見合いの失敗を経て、矢吹薫という美しい女性に出会います。彼女は最愛の婚約者・真壁芳之を事故で失って以来、人を愛することを恐れ心を閉ざしていました。 薫に一目ぼれした達郎は、彼女から拒絶されようと気にせず猛アタック。その一途で一生懸命な姿に、はじめつれない態度を取っていた薫も少しずつ心を開いていきます。 そんなある日、薫は達郎に真壁を失った過去を打ち明けました。「人を好きになって失うのが怖い」と涙を流す彼女に対し、達郎はトラックの前に飛び出して「僕は死にません!」と叫ぶという驚きの行動に出ます。 そんな達郎のプロポーズを薫がついに受け入れ、二人は結ばれて幸せになるかに思えました。しかし、真壁にそっくりな男・藤井克巳が薫の前に現れます。
『101回目のプロポーズ』最終回(第12話)をネタバレ解説
薫は真壁をまだ忘れられていなかったようで、藤井に彼の姿を重ねてしまい、心を揺らがせます。そして、藤井からプロポーズされると迷った末に達郎との婚約を破棄し、指輪も返すのでした。 それでも諦めきれない達郎は、「司法試験に合格したら教会に来てほしい」と薫に想いを伝えます。やがて、薫は藤井としばらく過ごすうち、彼は真壁ではないという現実に気付き、自分が本当に愛しているのは達郎なのだとようやく理解しました。 司法試験合格発表の日。結局達郎は試験に落ちてしまっていましたが、薫はそんな彼のもとにウエディングドレス姿で向かいます。すべてを諦めた達郎が捨てた指輪の代わりに、薫は近くに落ちていたナットを指輪の代わりにしてみせました。 こうして二人は無事に結ばれ、幸せな結末を迎えるのでした。
「僕は死にましぇん」はアドリブ?撮影裏話とは
『101回目のプロポーズ』の代表的なシーンである、第6話の「僕は死にません」。このセリフを武田鉄矢は「僕は死にましぇん!」と博多弁で発音しています。演技に熱が入りすぎたゆえに思わず訛りが出てしまったのでしょう。 またその後に「僕は死にません!あなたが好きだから!僕は死にません!」と続く部分は、演者によるアドリブだったとのこと。台本には「僕は死にません」と一行しか書かれていなかったところを、武田が「泣く時間」のために連呼させてくれるよう提案したそうです。
『101回目のプロポーズ』相関図・キャスト解説

星野達郎役/武田鉄矢

星野達郎は建設管理会社に勤める冴えないサラリーマン。42歳で、万年係長の座にとどまっています。99回のお見合いに失敗した上、100回目のお見合いで婚約した女性には挙式当日逃げられました。 達郎を演じたのは『3年B組金八先生』(1979年)などで知られる武田鉄矢です。冴えないながら一生懸命で、思わず応援したくなる達郎を好演しています。
矢吹薫役/浅野温子
矢吹薫は30歳のチェロ奏者で、3年前に亡くした婚約者のことをずっと忘れられずにいました。妹の千恵と二人暮らしをしています。母親に無理やりお見合いをさせられ、その時出会った達郎に少しずつ惹かれていきます。 薫役の浅野温子は『抱きしめたい!』(1988年)などの作品で知られる、トレンディ女優の代表格でした。本作でもその美しさを遺憾なく発揮しています。なお当時、浅野は薫と同じく30歳でした。
岡村涼子役/石田ゆり子

岡村涼子は達郎と同じ会社で働く女性で、よく彼の家に顔を出していました。当初は達郎に想いを寄せていましたが、尚人を好きになります。 涼子を演じたのは声優やナレーターとしても活躍する石田百合子です。
沢村尚人役/竹内力

沢村尚人はヴァイオリニストで、薫に好意を寄せていました。達郎のライバル存在ですが、彼と薫が結ばれた後は二人を心から祝福する潔さを見せます。 尚人役を務めたのは、「Vシネマの帝王」として知られる竹内力です。 若い頃はキュートな爽やかイケメンとして人気を博していました。
星野純平役/江口洋介

星野純平は達郎の20歳年下の弟で、法学部で勉強する大学生。兄とはまるで正反対のイケメン好青年ですが、兄弟仲は良く、兄のことをとても大切にしています。 純平役の江口洋介は『東京ラブストーリー』(1991年)などで知られ、トレンディドラマで人気を確立した俳優です。
『101回目のプロポーズ』元祖トレンディドラマの最終回&キャストを解説!
武田鉄矢主演の名作トレンディドラマ『101回目のプロポーズ』。純愛に心打たれる本作を、ぜひこの機会にあらためて観返してみてはいかがでしょうか。武田鉄矢をはじめとする豪華キャストの演技も見逃せません!