【ドラマ化】原作小説『最後の鑑定人』ネタバレあらすじ解説!本格サイエンスミステリーのキャストは?
藤木直人がフジ連ドラ初単独主演を務める『最後の鑑定人』。本記事ではドラマのキャストや見どころ、原作小説についてネタバレありで紹介していきます。
ドラマ『最後の鑑定人』作品概要・あらすじ【ネタバレなし】
タイトル | 『最後の鑑定人』 |
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公開日 | 2025年7月9日~ |
演出 | 水田成英(FCC) , 谷村政樹 , 清矢明子 |
脚本 | 及川拓郎 , 山崎太基 , 北浦勝大 , 青塚美穂 |
キャスト | 藤木直人 , 白石麻衣 , 松雪泰子 |
原作 | 岩井圭也の同名小説 |
タイトルにある「最後の鑑定人」は、主人公・土門誠(どもんまこと)の異名です。彼はかつて科捜研のエースとして、彼に鑑定できないなら他の誰にも鑑定できないと評されていた、いわば科捜研の最後の砦でした。 そんな彼が開設した土門鑑定所で、鑑定人・土門と、人の嘘を見抜くのが得意な研究員・高倉柊子(たかくらしゅうこ)がタッグを組んで難事件解決に挑むサイエンスミステリー作品です。
『最後の鑑定人』あらすじ【ネタバレなし】
ある事件をきっかけに科捜研を辞めた土門誠(藤木直人)が主人公。土門は自ら鑑定所を開設し、心理学を学んでいた高倉柊子(白石麻衣)とともに舞い込んだ依頼に対応していきます。 1話での依頼は、水没車に眠っていた白骨化した遺体。科捜研の鑑定が進まないなか、神奈川県警の三浦耕太郎(阿部亮平)は部下の都丸勇人(中沢元紀)に土門鑑定所への依頼を指示します。都丸が出向くと、鑑定所に待っていたのは風変わりな2人で……。
原作『最後の鑑定人』『科捜研の砦』をネタバレ解説
岩井圭也が描く「最後の鑑定人」シリーズ。『最後の鑑定人』では、4つの事件を土門が解決していきます。4つのエピソードは短編集的に読めるのと同時に、「嘘」という共通のテーマが描かれているのが特徴。 そして4つの事件を通して、土門が他人に興味がなくなった理由や、科学だけを信じるようになった過去などが浮き彫りになっていきます。 シリーズ2作目『科捜研の砦』は前日譚。9月2日には続編『追憶の鑑定人』が発売予定です。
小説『最後の鑑定人』あらすじ【ネタバレなし】
1話目の事件「残された痕」は女子大生殺害事件に関するDNA鑑定。矛盾する結果を出す鑑定結果に対し、土門は真相を導いてきます。 2話目の事件は「愚者の炎」。放火犯として捕まった青年の代わりに、土門は科学で事件を紐解きます。 3話目の「死人に訊け」はドラマ1話で描かれた水底に沈んだ白骨遺体に関する鑑定。このあたりから土門の過去の人間関係が少しずつ明らかに。 最後の「風化した夜」は、ある母親からの依頼。その背景には、土門がかつて関わった事件がありました。この依頼を通して土門の過去が判明します。
小説『最後の鑑定人』結末までネタバレ
「死人に訊け」の事件では、土門の元妻・尾藤宏香が登場します。彼女は科警研の法科学部副部長を務める人物。この事件は鑑定頼りとあって2人は臨時でタッグを組み、当時の未解決事件に光を当てます。 「風化した夜」の依頼者の娘・西村葉留佳は元警察官。7年前の誤認逮捕で辞職し、のちに自殺していました。 彼女が誤認逮捕した際、凶器を鑑定したのが土門だったのです。実は葉留佳は真犯人を知っていて、別人を利害関係の一致から犯人に仕立てていました。土門は証拠の弱さを訴えるも上層部にもみ消されることに。この事件を機に土門は科捜研を離れたのです。
前日譚『科捜研の砦』もネタバレ解説
1話「罪の花」ではのちに妻となる尾藤との出会いが描かれます。交通事故の真実を暴く2話「路側帯の亡霊」では、ドラマにも登場した三浦刑事も登場。飲酒運転による事故で死亡したと思われた人物が、実は外に故意に投げ落とされたことがわかる展開は衝撃的です。 3話「見えない毒」では土門の科学への信念が改めて強調されます。前作にも登場した大学講師・菅野真衣が登場。彼女が研究者として道を踏み外そうとしていたところを、土門が立ち直らせるエピソードです。 4話「神は殺さない」は当時、土門が尊敬していた上司・加賀副所長との決別がテーマ。組織において科学が絶対ではないと知った土門は、上司を告発し自らは左遷されるのでした。
原作小説の感想・評価

「科学は嘘をつかない、嘘とつくのは人間」という土門の信念が、一流の仕事を次々とみせてくれて面白い。捜査の過程もリアリティがあり、プロの流儀を垣間見えた。個人的には前日譚から読むのがおすすめ。

ドラマ化も納得の面白さ。じわじわと土門の過去が見えてきて、読後感としては爽快というよりも、苦しくて切ない。だけど、そこが魅力でもあり、人間ドラマとしてのめり込んで楽しませてもらいました。
ドラマ『最後の鑑定人』キャスト・登場人物解説
土門誠役/藤木直人
本作の主人公・土門誠(どもんまこと)。現在は土門鑑定所を運営する鑑定人で、過去には科捜研に所属。科捜研では、最後の鑑定人、科捜研の砦と称されていたホープでした。 嘘をつくのは科学ではなく人、がモットー。忖度なしの物言いが多く、人付き合いはうまくありません。 そんな土門役を演じるのはフジでの単独連ドラ主演は初となる藤木直人(ふじきなおひと)です。彼自身も早稲田大学理工学部情報学科卒と理系。鑑定人役もハマっています。
高倉柊子役/白石麻衣
高倉柊子(たかくらしゅうこ)は土門鑑定所に務める研究員です。彼女は学生時代に心理学を学んでいたため、人を嘘を見抜くのが得意。同役を演じるのは、藤木とは初共演となる白石麻衣(しらいしまい)です。
尾藤宏香役/松雪泰子
尾藤宏香(びとうひろか)は、科警研で法科学部の副部長を務める凄腕の研究官。事件によっては土門と協力することも。同役を演じるのはパーマと眼鏡姿話題となっている松雪泰子(まつゆきやすこ)です。
相田直樹役/迫田孝也

相田直樹(あいだなおき)は墨田法律事務所に所属する弁護士です。土門の依頼者の1人で、先輩に勧められたことをきっかけに土門と関わることに。同役を演じるのは名バイプレイヤーである迫田孝也(さこだたかや)です。
ドラマ『最後の鑑定人』見どころを解説
土門が粘り強くも多角的なアプローチで、意外な糸口から事件解決のヒントとなる証拠を積み上げていく過程がまず何よりの見どころ。原作者自身が理系であり、原作でもリアリティある描写が特徴的でした。そこをドラマでも丁寧に描いており、見応えのあるサイエンスミステリーに仕上がっています。 変人コンビな2人のかけあいもテンポがよく、初共演となる藤木と白石の相性のよさも本作の魅力に。2人のバディ感にも期待が高まります。
ドラマ『最後の鑑定人』原作ネタバレ解説!変人コンビに注目
話題のドラマ『最後の鑑定人』、そして高い評価を得ている原作小説について紹介しました。変人コンビの活躍からも目が離せない本作。秋には新刊も発売されるとあって、ドラマもますます盛り上がりそうです!