2025年7月17日更新

「サカモトデイズ」アニメ版がひどいと炎上?4つの理由と作者の反応について深掘り

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『SAKAMOTO DAYS』 サカモトデイズ 坂本太郎 かなぐり
(c)鈴木祐斗/集英社・SAKAMOTO DAYS製作委員会

夏から2期放送中のアニメ「サカモトデイズ」。ジャンプ作品のアニメ化ということで注目を集めていた本作ですが、放送開始とともに原作ファンからはイマイチといった評価に……。 本記事では「サカモトデイズ」がなぜひどいと言われてしまうのか。その理由について迫ります。

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「サカモトデイズ」アニメがひどい?炎上理由を紹介

サカモトデイズ SAKAMOTO DAYS オーダー
(c)鈴木祐斗/集英社・SAKAMOTO DAYS製作委員会

人気漫画がアニメ化すると賛否両論が出るのはもはや宿命ともいえます。「週刊少年ジャンプ」の看板作品の1つである本作も放送前はアニメ化への期待が高かっただけに、その反動で批判的な意見が多く出てきてしまったのでしょう。 ここではどういった理由で「サカモトデイズ」のアニメが「ひどい」と言われてしまっているのか。とくにSNSなどでよく見かける4つのポイントに絞って紹介していきたいと思います。

①漫画とアニメで作風が合っていない

サカモトデイズ SAKAMOTO DAYS
(c)鈴木祐斗/集英社・SAKAMOTO DAYS製作委員会

漫画の序盤は1話読み切りの日常コメディ感が強めでした。ただ、漫画がとくに人気を集めたのは、ストーリーが複雑化し、アクションも構図もぐっと読み応えが上がった5巻あたりからという印象です。絵柄もおしゃれ寄りになりました。 原作ファンは、この作風が少し変わった後の「サカデイ」アニメ化が観たかったのではないでしょうか。しかしアニメは原作序盤の日常アクションコメディをベースにしており、ファンの観たいものとの間で齟齬が生まれている気がします。

②アクションの躍動感がない

サカモトデイズ SAKAMOTO DAYS シン
(c)鈴木祐斗/集英社・SAKAMOTO DAYS製作委員会

アニメのアクション描写も悪くはないのですが、同じジャンプ作品で神作画と話題になった『鬼滅の刃』や『呪術廻戦』と比べてしまうと、やや平凡。 漫画はアクションでの立体感や躍動感がすごく、殺し屋の世界らしい緊張感も伝わってきます。原作は線が多いので、そこもアニメとの相性が悪かったのでしょう。動きもスローが多用されているせいか、わかりやすくはなったものの爽快感はいま一歩となっています。

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③声優がボイスコミック版から変わった

サカモトデイズ SAKAMOTO DAYS 坂本太郎
(c)鈴木祐斗/集英社・SAKAMOTO DAYS製作委員会

ボイコミ版から声優が変わるのは正直よくあること。キャラクターの声のイメージは読者の数だけあるので、ここは誰が演じても一定数の批判は出てきてしまうところでしょう。 アニメ化となれば原作を読んでいない人にも作品を知ってもらうチャンスです。声優陣を観て視聴を決める層もいるはず。そういった層にアプローチするという意味ではビッグネームな声優を揃えた本作の方向性は間違っていないと感じます。

④人気のあるストーリーが改変された

サカモトデイズ SAKAMOTO DAYS ルー
(c)鈴木祐斗/集英社・SAKAMOTO DAYS製作委員会

改変というと言葉が強すぎますが、アニメ化に際し序盤の日常色強めのエピソードがいくつかカットされました。原作2話のバスジャックや3話のナカセ巡査のエピソード、16話のランドセルエピソードも削られています。 今回のスタッフはどうもテンポのいい会話劇と日常コメディが得意といった印象です。だからこそ今回カットされてしまったエピソードを観られなかったのが残念でなりません。

「サカモトデイズ」アニメ化に作者がお気持ち表明!?

作者がお気持ち表明したのでは?と読者がざわついたのが、199話でセンターカラーとして本誌に掲載された表紙です。シンがバットでテレビを粉砕している姿が描かれています。 アニメ化決定時のカラー表紙では同じようなアナログTVがいくつも描かれており、それを粉砕する=作者のお気持ちなのでは!?と推測されているのです。 とはいえ作者にとってはこのアニメ化はマイナスにはなっていないはずなので、深読みしすぎな気がします。

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「サカモトデイズ」アニメ化の正解は『ワンパンマン』だった?

ワンパンマン サイタマ
(C)ONE・村田雄介/集英社・ヒーロー協会本部

一見強そうに見えない主人公が実はめちゃ強で、その主人公を慕う弟子っぽい相棒がいて、痛快アクション&ギャグという共通点が「サカモトデイズ」と『ワンパンマン』にはあります。 後者はこれまでのアニメの評価も上々。ギャグや日常回ではつるっとした画風ですが、主人公が実力を出すアクションシーンはタッチが変わり迫力満点となります。 本作も坂本が痩せるだけでなく、見せ方の変化があるともっと味が出たのかもしれません。

アニメ「サカモトデイズ」は2期で跳ねるか!?

「サカモトデイズ」アニメ版について批判が集まっている理由を紹介しました。原作ファンからすると気になる部分も多々あるかもしれませんが、ひどすぎる作画崩壊があるわけでもなく、クオリティとしては一定以上を保っています。 2期以降、一気に加速するエピソードとともに覇権アニメの仲間入りを果たせるのか!?期待して見守りましょう。