「VIVANT」チンギスの正体とは？俳優情報や味方になる?まさかの展開を解説

大ヒットを記録したTBS日曜劇場ドラマ『VIVANT』(2023年)。数多くの印象的なキャラクターが登場しましたが、そのなかでも注目を集めたのが警察官のチンギスです。 この記事では『VIVANT』に登場するチンギスについて、劇中での活躍やキャストについて紹介します。

チンギスはバルカ警察で最も優秀な警察官です。テントが経営していた孤児院の出身で、当初は爆破事件の容疑者として乃木(堺雅人)たちを追っていました。 チンギスは幾度となく乃木たちの前に立ちはだかり、躊躇なく銃を撃つことからも、目的のためには手段を選ばない性格がうかがえます。やり方は強引ですが、彼は警察官として自分の信じる正義に従って行動する人物です。

「バルカ共和国で最も優秀な警察官」と言われるチンギスは、とにかく執拗に乃木たちを追いつづけます。 第1話では爆破事件の犯人とされた乃木たちを執拗に追い、第2話では地下トンネルに潜む乃木たちを執念深く待ち伏せ。第3話では、広大な砂漠で乃木たちが現れる場所を特定するという驚異的な予測能力を見せつけ、彼らに躊躇なく銃を向けます。 乃木がテントの一員だと疑っていた彼は、敵に回すと非常に恐ろしい存在でした。

当初、乃木たちを爆破事件の犯人として追っていたチンギスですが、彼らの嫌疑が晴れると野崎(阿部寛)から日本の警察との共同捜査を持ちかけられます。1度は断ったものの、野崎の実力を認めて協力関係を結び、あらゆる人脈を使って捜査にあたりました。 その後、野崎からの依頼を受け、ムルーデルとテントの関係性は証明できないと検事総長に報告。同時に法務大臣に、ワニズに採掘権が渡ればテントの運営する孤児院が潰れ、子どもたちが行き場所を失くすと訴え、ワニズを逮捕させます。

チンギスはテロ組織「テント」が経営する孤児院で育ちました。彼は施設がテントによって運営されていたとは知りませんでしたが、バルカの警察官は多くが同じ境遇だそうです。 テントとバルカ政府はフローライトの発掘権を巡って取引をしますが、バルカの外務大臣ワニズ(河内大和)とゴビ(馬場徹)は、発掘権を政府のものにしようと裏で動いていました。 それを察知したテントは、野崎(阿部寛)を通してチンギスに協力を依頼します。

チンギスを演じたのは、モンゴル人俳優のバルサーことバルサラハガバ・バトボルドです。モンゴルのウランバートル出身の彼は、モンゴル国立芸術文化大学の演劇クラスに入学し、テレビと演劇でキャリアをスタート。 モンゴル国内で多数の映画やドラマに出演し、2021年にはモンゴル最優秀主演男優賞「シルバー・ツリー」トロフィーを受賞しています。 2022年10月に『VIVANT』のオーディションを受けたバトボルドは、別の映画の撮影中に合格の知らせを受け取り、非常にうれしかったと語っています。 俳優以外にも、アパレルブランドの会社を経営しています。

絵を描くのが趣味で、『ONE PIECE』や『呪術廻戦』など日本のアニメもよく観るというバトボルド。ハリウッド映画『SAYURI』(2005年)を観て以来、役所広司のファンになったという彼は、『VIVANT』で共演できたのは、「夢のようだった」と語っています。 最終回が放送された際には自身のInstagramにさまざまなオフショットを投稿。「子供の時に楽しかった子供キャンプから町に戻る寂しい気分になってしまった。楽しかった日々、仲良くなった友達と別れる瞬間を思い出して寂しくなるその気分に戻った」とつづっています。

2023年7月10日に特別番組「日曜劇場『VIVANT』祭り！ 緊急生放送150分SP」が放送された際、バトボルドが生出演しました。そこへレイザーラモンRGが登場し、チンギスのモノマネを披露。奇跡の共演が実現し、スタジオ内を沸かせました。 コメント欄では「さすが、RG」「テレビの前で爆笑」「モノマネもやるスピードが大事ですよね」などのコメントが寄せられていました。

大ヒットドラマ『VIVANT』の魅力的なキャラクターのなかでも、高い人気を獲得したチンギス。敵に回すと最悪ですが、彼が味方になったときは非常に心強かったですね。 野崎と協力関係になるという展開に、胸を熱くした視聴者も多かったでしょう。