実写映画『ルックバック』あらすじ・キャスト解説!監督は是枝裕和【2026年9月公開】
実写映画『ルックバック』作品概要・あらすじ【ネタバレなし】
| タイトル | ルックバック |
|---|---|
| 公開日 | 2026年9月11日(金)全国公開 |
| 上映時間 | 99分 |
| 原作 | 藤本タツキ「ルックバック」(集英社ジャンプコミックス刊) |
| 監督・脚本・編集 | 是枝裕和 |
| 音楽 | 坂東祐大 |
| 撮影 | 上野千蔵 |
| ロトスコープアニメーション監督 | 久野遥子(制作:シンエイ動画) |
| 劇中曲Vocal | 三浦透子 |
| シャークキック・ギター(友情演奏) | 米津玄師 |
| 出演 | 藤野 役/出口夏希 , 京本 役/蒔田彩珠 , 藤野(子ども時代) 役/七瀬ふうり , 京本(子ども時代) 役/岡田六花 , 朱里 役/野呂佳代 , 仁志 役/池田良 , 恵 役/佐々木みゆ , 真鍋 役/山田真歩 , 玉井 役/宮藤官九郎 , 前田 役/菅田将暉 |
| 企画・プロデューサー | 小出大樹 |
| 配給 | K2 Pictures |
| 後援 | 秋田県にかほ市 |
| 映画祭 | 第83回ヴェネチア国際映画祭 コンペティション部門 正式出品 |
| 公式サイト | 公式サイトはこちら |
『チェンソーマン』の藤本タツキの傑作『ルックバック』が、2026年9月11日(金)に実写映画として公開されます。監督・脚本・編集を務めるのは、世界的巨匠・是枝裕和。藤本タツキ作品としては初の実写映画化です。 原作は2021年に『少年ジャンプ+』で公開されるや大きな反響を呼び、『このマンガがすごい!2022』オトコ編第1位を獲得しました。単行本の発行部数は2026年7月時点で100万部を突破しています。2024年6月には押山清高監督によるアニメーション映画が劇場公開され、第48回日本アカデミー賞最優秀アニメーション作品賞に輝きました。 クリエイターの業と魂を描いた物語が、是枝監督の手によってどう生まれ変わるのか。日本映画界を代表する監督と、現代漫画界の鬼才による奇跡のタッグに、世界中から熱い視線が注がれています。
実写映画『ルックバック』あらすじ
小学4年生の藤野は、自作の4コマ漫画を学年新聞に連載し、クラスメートから高い評価を受けていました。自分の才能に自信を持っていた彼女でしたが、ある日、不登校の同級生・京本が描いた漫画を目にし、その圧倒的な画力に衝撃を受けます。 悔しさを胸に、藤野は絵の上達を目指してひたすら漫画を描き続けますが、京本との差はなかなか縮まりません。やがて藤野は、自らの限界を感じ、一度は漫画を描くことを諦めてしまいます。 しかし卒業式の日、京本の家へ卒業証書を届けたことをきっかけに、藤野は彼女が自分の漫画を熱心に読み続けていたことを知ります。漫画への純粋な思いでつながったふたりは、やがて共に作品を描き始めます。 創作を通してかけがえのない時間を重ねていく藤野と京本。ところが、そんなふたりの日常を大きく変える出来事が訪れます。
実写映画『ルックバック』キャスト解説!出口夏希×蒔田彩珠×菅田将暉ら豪華俳優陣が集結

主演ふたりの後ろ姿が映るビジュアルで話題を呼んでいた本作ですが、ついにキャストが発表されました。 藤野役を演じるのは出口夏希、京本役を蒔田彩珠です。さらに、子ども時代の藤野役を七瀬ふうり、京本役を岡田六花が務めます。 出口夏希と蒔田彩珠は、ともに是枝作品への出演経験を持つ実力派。クリエイターとして必死に夢を追いかけるふたりの青春を、繊細な感情表現でどう体現するのか注目が集まります。
藤野 役/出口夏希

主人公・藤野を演じるのは、是枝監督作への出演経験を持つ出口夏希です。 漫画好きで負けず嫌い、まっすぐに夢を追いかける藤野を体現します。出口は「二人が一緒に夢を追いかけて必死に進む姿、真っ直ぐでひたむきな思いに心をうたれた」と原作への思いを語り、役づくりのため日々漫画の練習を重ねたといいます。

是枝監督も「初めての出会いから4年で成長に驚いた。ここぞというシーンで見せる表情は圧巻」と絶賛しています。 天真爛漫さと、振り幅の大きな感情表現を併せ持つ出口が、藤野という才能をどう生きるのかに注目です。
京本 役/蒔田彩珠

内向的で絵の才能にあふれる京本を演じるのは、子役時代から是枝作品に出演してきた蒔田彩珠。 是枝監督から数年前に原作本を手渡されたことが、本作との出会いだったといいます。蒔田は「それぞれが壁にぶつかりながらも、好きなことのために前を向いて進んでいく姿に共感した」と振り返ります。

是枝監督は「ここまでしっかり彼女を撮るのはデビュー作以来。安心して京本を任せられた」と、全幅の信頼を寄せています。 静かな情熱を内に秘めた京本を、蒔田が繊細な芝居で立ち上げていきます。
藤野(子ども時代) 役/七瀬ふうり

子ども時代の藤野を演じるのは七瀬ふうりです。強がりでお調子者、4コマ漫画づくりが得意な少女時代の藤野を、のびやかに表現します。 是枝監督は「オーディションで最初に会った時に『この子しかいない』と確信した」と語り、撮影でも現場のムードメーカーになったとのこと。 七瀬本人も「監督から『自由!自分の思うままに』とアドバイスをもらい、最後まで自分らしく演じられた」と、充実の現場を振り返ります。
京本(子ども時代) 役/岡田六花

子ども時代の京本を演じるのは岡田六花。 絵が好きで集中力にあふれた「すごい子」京本を、瑞々しく体現します。岡田は絵を描く練習に毎日何時間も取り組んだといい、「合格を知った時は信じられなくて何度も確認した」とオーディション当時を振り返りました。 是枝監督も「撮影に入るにつれどんどん良くなり、彼女のシーンは当初の予定より増えた」と明かしており、伸びしろにあふれた存在感が作品にどんな彩りを添えるのか楽しみです。
前田(漫画編集者) 役/菅田将暉

中学生になった藤野と京本が、完成した漫画を持ち込む「週刊少年ジャンプ」の編集者・前田を演じるのは菅田将暉です。 本年のNHK大河ドラマ『豊臣兄弟!』に出演し、さらに出演作『黒牢城』がカンヌ国際映画祭カンヌ・プレミア部門へ正式出品されてレッドカーペットに立ったことも記憶に新しいところ。是枝組への参加は、今回が初めてとなりました。 「初是枝組、ルックバック!自分の役のモチーフはあの方?ロケ場所はあの編集部!?、とワクワクしっぱなしの撮影でした」と念願の是枝作品出演に心を躍らせた菅田。朝早くの撮影で主演ふたりが同時に目を擦った瞬間に立ち会い、「なんだかほんとに原作の世界に入り込んだような、不思議な気持ちになった」と振り返っています。
玉井(小学校の先生) 役/宮藤官九郎

学年新聞の4コマ漫画を通じて藤野と京本が出会うきっかけをつくる、小学校の先生・玉井を演じるのは宮藤官九郎。 脚本を手がけたドラマ「不適切にもほどがある!」(2024年)が一世を風靡したほか、脚本家・監督・俳優・ミュージシャンと幅広い分野で活躍を続けてきました。菅田と同じく、憧れの是枝組へ初参加となります。 「早く言いたかったのですが、ロケ地である秋田県にかほ市の皆さんがとても口が堅く、映画のタイトルすら口にしない徹底ぶり。情報解禁でいちばんホッとしているのは僕かも知れません」とユーモアたっぷりに撮影の裏側を明かした宮藤。子どもたちの元気さとにかほ市の協力に包まれ、終始なごやかな雰囲気のなかで自然体の芝居ができたといいます。
朱里(藤野の母) 役/野呂佳代

漫画にのめり込む娘の姿を、どんなときも温かい眼差しで見守り支える母・朱里役には野呂佳代。 今年カンテレ・フジテレビ系で放送されたドラマ「銀河の一票」でドラマ初主演を果たすなど、いま話題作に引っ張りだこの存在です。『怪物』(2023年)、『箱の中の羊』(2026年)に続き、是枝監督作品はこれで3作連続となりました。 「ルックバックの撮影に参加出来たこと、是枝裕和監督とまたご一緒できたことがとても嬉しかったです」と喜びを語る野呂。撮影の合間には藤野家のキャスト陣と本当の家族のように過ごしたそうで、「藤野家の前に広がる景色がとても素晴らしく、今でも忘れられない思い出です」と当時を振り返っています。
仁志(藤野の父) 役/池田良
藤野の父・仁志を演じるのは池田良で、是枝監督作品への参加は初めてとなります。 出演オファーと、その作品が『ルックバック』であることに心を震わせたという池田。しかしそれ以上に胸を打たれたのは、脚本の最後の一文だったと明かします。 「『おわり』の前の最後の一行。その短い言葉に、物語のすべてが集約され、それ以上の何かに、脚本を読み終えた僕は圧倒されました」——完成した映画を観る日を、誰よりも心待ちにしているひとりと言えるでしょう。
恵(藤野の姉) 役/佐々木みゆ
藤野の姉・恵役を務めるのは佐々木みゆ。オーディションで少女・ゆり役に抜擢された『万引き家族』(2018年)以来、二度目の是枝監督作品への参加となりました。 恵という人物について、佐々木は「お母さんに似てしっかり者で、少し厳しい場面もあるけれど、すごく妹思いなお姉ちゃん」と紹介しています。空手に熱心な一面を持つ役どころで、実際に空手を習っている佐々木自身の経験が芝居に生かされました。 子ども時代の藤野を演じた七瀬ふうりとは「現場でも役の中でも本当の姉妹のように仲良くなれた」とのこと。家族としての空気感が、そのままスクリーンに刻まれています。
真鍋(中学校の先生) 役/山田真歩

成長した藤野が通う中学校の先生・真鍋を演じるのは山田真歩。池田と同じく、是枝組へは今回が初参加です。 是枝監督からは「子どもたちの成長を見守る大人の存在が欲しいんです」と役の狙いを伝えられたといいます。 「わずかでも、作品づくりのお役に立てていたのであれば、とても嬉しく思います」と控えめに語る山田ですが、藤野と京本を静かに見守る大人たちの存在こそ、13年の軌跡に厚みを与える要素となりそうです。
監督は是枝裕和——『万引き家族』でカンヌ最高賞に輝いた巨匠が原作に挑む

メガホンを取るのは、カンヌ国際映画祭など世界的な舞台で高く評価されている是枝裕和監督です。 書店でたまたま原作と出会い、「きっと藤本タツキさんはこの作品を描かないと先に進めなかったのだろうな」と直感したと明かしており、さらに自分自身と代表作である『誰も知らない』との関係性と重なるものを感じたといいます。 是枝監督はこれまで『そして父になる』(2013年)、『海街diary』(2015年)、『万引き家族』(2018年)など、リアルな空気感と人間の本質を描き出す名作を数多く生み出しており、『ルックバック』のジリジリと感じる生々しさをどのように表現するのか注目です。
実写映画『ルックバック』はロトスコープアニメを導入!豪華クリエイターが集結

ロトスコープアニメーション監督/久野遥子

本作は演出の一部にロトスコープアニメーションを採用しています。ロトスコープとは、実写で撮影した人物の動きをもとにアニメーションを制作する技法のこと。漫画を描く物語である本作にとって、実写のなかにアニメが差し込まれる構成は必然の選択とも言えます。 アニメーション監督を務めるのは久野遥子です。山下敦弘との共同監督作『化け猫あんずちゃん』(2024年)が第77回カンヌ国際映画祭「監督週間」で公式上映され、注目を集めた作り手。制作は同作を手がけたシンエイ動画が担当し、アニメーションパートを丁寧に紡いでいます。 久野は秋田の撮影現場にも帯同したといい、「是枝監督が本当に眩しそうに嬉しそうに役者さんたちを見つめていて、その目線そのものをアニメーションにできたらと祈る思いで作りました」とコメント。藤本タツキの漫画から感じていた風景の寂寥感と強さについて、実際に秋田の景色を見たときに答えがそこにあったと振り返っています。
背景美術・劇中の絵画にアニメ界の精鋭が集結

ロトスコープパートの背景美術を担当したのは西川洋一です。『ハウルの動く城』(2004年)をはじめとするスタジオジブリ作品の美術を長く手がけてきた作り手が、繊細な風景描写でアニメーションパートを支えます。 さらに劇中に登場する絵画には、『となりのトトロ』(1988年)の男鹿和雄、『シン・エヴァンゲリオン劇場版』(2021年)の串田達也といった、日本のアニメーション界を支えてきた面々が参加。藤野と京本が描く絵そのものに、第一線の作り手たちの筆が入っています。
シャークキック・ギター(友情演奏)/米津玄師

本編のワンシーンでギターの音色を響かせるのは、米津玄師です。クレジットは「シャークキック・ギター(友情演奏)」という一風変わった表記になっています。 米津は藤本タツキ原作の『チェンソーマン』でTVアニメのオープニング・テーマ「KICK BACK」、劇場版『チェンソーマン レゼ篇』(2025年)の主題歌「IRIS OUT」とエンディング・テーマ「JANE DOE」を手がけてきました。是枝監督とは「カナリヤ」のミュージックビデオで、本作の音楽を務める坂東祐大とは数々の楽曲制作でタッグを組んでいます。 そうしたつながりから実現したのが、今回の「友情演奏」。どのシーンで鳴るのかは、ぜひ劇場で確かめてみてください。
劇中曲Vocal/三浦透子

劇中曲のボーカルを務めるのは三浦透子です。第94回アカデミー賞で国際長編映画賞を受賞した濱口竜介監督の『ドライブ・マイ・カー』(2021年)をはじめ、映画・舞台・ドラマで俳優として活躍する一方、新海誠監督の『天気の子』(2019年)では主題歌にボーカリストとして参加し、同年の第70回NHK紅白歌合戦にも出演しました。 三浦は「映画に声を乗せるというのは、いつもとても緊張します」とコメントし、音楽を担当する坂東祐大の繊細なディレクションのもとで力を尽くしたと明かしています。藤野と京本を見守るような優しい歌声が、物語にそっと寄り添います。
実写映画『ルックバック』撮影は秋田県
撮影の舞台となるのは、秋田県にかほ市です。劇場アニメ版の聖地であり、藤本タツキの故郷でもあります。 一面の銀世界となる田園や、藤野がスケッチブックを手にした「ぶっく堂」のモデル「ぶんりんどう」、そして漫画賞を見届けた"あの"コンビニなど、アニメで見た風景が実在しており、作品の空気をそのまま感じることができます。
実写映画『ルックバック』見どころ解説

是枝裕和監督が実写化——『万引き家族』カンヌ最高賞の名匠が原作に挑む

本作最大の注目点は、世界的巨匠・是枝裕和監督が原作に惚れ込んで実写化に挑むことです。 『誰も知らない』(2004年)や『万引き家族』(2018年)など、人間の機微とリアルな空気感を描き続けてきた是枝監督が、クリエイターの業と祈りを描いた藤本タツキの傑作をどう再構築するのか——巨匠ならではのまなざしが、原作の生々しさにどんな深みを加えるのかが見どころとなりそうです。
出口夏希×蒔田彩珠——是枝組が見出した実力派ふたりの競演
藤野役の出口夏希と京本役の蒔田彩珠は、ともに是枝監督と縁の深い実力派です。 出口は4年越し、蒔田は子役時代からの再タッグとなり、監督が長く信頼を寄せてきたふたりが主演に並びます。才能に焦がれ、競い合い、支え合うふたりの関係性を、繊細な感情表現でどう紡ぐのか——画業に人生を懸けた少女たちの熱量が、スクリーンでどう立ち上がるのかに期待が高まります。
秋田県にかほ市で撮影——アニメの聖地で甦る原作の風景

撮影の舞台となったのは、原作者・藤本タツキの故郷であり、アニメ映画版の聖地としても知られる秋田県にかほ市です。 一面の銀世界となる田園や、藤野がスケッチブックを手にした書店のモデルなど、ファンにはおなじみの風景が実在します。物語が生まれた土地そのもので撮影された実写版が、原作やアニメで描かれた空気をどう写し取るのかも、大きな見どころのひとつとなりそうです。
第83回ヴェネチア国際映画祭コンペティション部門に選出
本作は第83回ヴェネチア国際映画祭のコンペティション部門に正式出品されました。是枝監督にとっては7年ぶり4度目のヴェネチア参加で、日本映画のコンペティション出品は2023年以来3年ぶりとなります。 現地時間2026年9月7日に行われたワールドプレミアには、是枝監督と出口夏希、蒔田彩珠、七瀬ふうり、岡田六花が登壇。上映後には約1,000人の観客から12分を超えるスタンディングオベーションが送られ、出口と蒔田、そして是枝監督が涙を流したと報じられました。 コンペティション部門の授賞式は2026年9月12日に行われます。日本公開は9月11日(金)なので、受賞の行方を待たずに本編を観られるスケジュールです。
実写映画『ルックバック』の制作トリビア5選

①是枝監督は品川駅の書店で原作と出会った
是枝監督が『ルックバック』と出会ったのは、コロナ禍で映画制作が止まっていた時期でした。京都からの帰りに立ち寄った品川駅の書店で、表紙に描かれた「背中」に惹かれて手に取ったのがきっかけだったといいます。 「なぜ僕は映画を作るんだろう」と自問していた最中の出会いだったこともあり、覚悟を問われたような、背中を押されたような気持ちになったと監督は振り返っています。
②出口夏希と蒔田彩珠は撮影の4カ月前から作画を特訓
出口夏希と蒔田彩珠は、クランクインの約4カ月前から漫画を描く練習に打ち込み、撮影期間中も時間を見つけてはペンを握っていたといいます。本編で映る手元は、実際にふたりが描いているものです。 蒔田は「手元の寄りは緊張して震えちゃって。でも完成した映像を見たら、ちゃんと上達していく感じが出ていたので練習して良かったと思いました」と回想。出口も「ちゃんと練習をやってきたし、自信がないと線に出ちゃうと思って自信満々に描いていました」と、成果に手応えをのぞかせています。
③「ペンの音」の演出は藤本タツキの一言から生まれた
Gペンが線を引く音、トーンを削るカッターの音、原稿用紙が擦れる音——本作の漫画制作シーンでは「音」が印象的に響きます。着想の源になったのは、是枝監督が藤本タツキから聞いた「ベテランアシスタントの方がペンで迷いなく線を引く『シャッ』という音がかっこいい」という話でした。 監督は「最初は、子供だった2人が恐る恐る描いていた線が、成長した時に『シャッ、シャッ』という音になってないとダメ」と語り、ふたりの成長を音の変化で表現したと明かしています。実写ならではの演出です。
④全編フィルム撮影、秋田で四季を追った長期ロケ
本作は是枝監督の希望により、全編フィルムで撮影されました。デジタル全盛の時代にあえてフィルムを選んだ判断が、漫画を手で描く物語と響き合っています。 ロケは秋田県にかほ市を中心に、2025年2月から11月にかけて四季を通じて実施されました。一面の銀世界から夏の田園まで、藤野と京本が重ねた歳月の流れが、実際の季節の移ろいとともに刻まれています。
⑤にかほ市の口の堅さに宮藤官九郎も脱帽
出演情報の解禁前、ロケ地となった秋田県にかほ市の徹底ぶりは相当なものだったようです。玉井役の宮藤官九郎は「ロケ地である秋田県にかほ市の皆さんがとても口が堅く、映画のタイトルすら口にしない徹底ぶり」と証言しています。 サインを頼まれてスナックの壁に「ルックバック」と書いたところ、「ダメです!」「ネタバレ!」「意識が低い!」と叱られたというエピソードも。宮藤は「情報解禁でいちばんホッとしているのは僕かも知れません」と笑いを誘いました。
公開直前情報!入場者プレゼントとDolby Cinema上映
2026年8月27日、第1弾入場者プレゼントが発表されました。原作者の藤本タツキが実写映画を鑑賞したうえで描き下ろしたA5サイズのビジュアルカードで、机を並べてともに漫画を描く藤野と京本のひとときが切り取られています。 配布期間は2026年9月11日(金)から9月17日(木)まで。数に限りがあるため、早めの劇場入りが安心です。 上映形式も充実しています。全国358の劇場で公開され、そのうち11劇場でDolby Cinema、37劇場でDolby Atmosでの上映が予定されています。ペンの走る音にこだわり抜いた本作だけに、音響環境で劇場を選ぶ価値がありそうです。
実写映画『ルックバック』は2026年9月11日(金)全国公開!是枝裕和が描く魂の物語

「描いたから、出会えた。」——才能に焦がれ、競い合い、支え合ったふたりの少女の13年が、是枝裕和監督の手で実写としてよみがえります。 主演は藤野 役/出口夏希と京本 役/蒔田彩珠。ロトスコープアニメーションや米津玄師のギター、三浦透子の歌声まで、多彩な才能が上映時間99分に注ぎ込まれました。第83回ヴェネチア国際映画祭で12分を超えるスタンディングオベーションを浴びた本作が、いよいよ日本の観客の前に届きます。 2026年9月11日(金)全国公開。ふたりが歩んだ軌跡の行く末を、ぜひ劇場で見届けてください。




