映画『海街diary(ダイアリー)』あらすじ・キャスト【出演女優が超豪華!是枝監督作品】
是枝監督が姉妹の絆を描く映画『海街diary(ダイアリー)』
『そして父になる』でカンヌをはじめ角界から絶賛された是枝裕和監督。2015年に公開された『海街diary』では、鎌倉を舞台に4姉妹の絆を描きました。 本作は三大国際映画祭の1つであるカンヌ映画祭のコンペティション部門に出品され、第39回日本アカデミー賞など数多くの映画賞を受賞しました。 この記事では映画のあらすじと、作品を彩ったキャストを紹介していきます。
『海街diary』のあらすじ
美人姉妹の長女・幸の実写キャストは綾瀬はるか
香田幸(さち)/綾瀬はるか
『海街ダイアリー』で色気爆発!次女を演じた長澤まさみ
香田佳乃/長澤まさみ
飾らない魅力の三女キャストには夏帆
香田千佳/夏帆
子供っぽいところが魅力?広瀬すずが難しい異母妹を演じる
浅野すず/広瀬すず
映画『海街diary』でカンヌへ!監督を務めたのは是枝裕和
本作の映画化を手掛けたのは、ドキュメンタリー番組出身の映画監督・是枝裕和です。 自ら原案・脚本を書くことの多い是枝監督ですが、本作は漫画を原作に脚本の執筆から携わっています。家族の絆について描くことに長けていて、これまで発表してきた作品は国内外から高い評価を得ています。 『海街ダイアリー』はカンヌ国際映画祭のコンペティション部門に出品され、各界から注目を集めた作品となりました。 是枝裕和監督の最新作『万引き家族』も、家族をテーマにした作品でカンヌに出品。上映後はスタンディングオベーションが9分間続くなどの大健闘を見せています。
四姉妹を取り巻くキャスト
佐々木都/大竹しのぶ
香田三姉妹の母都は、幼い三姉妹を実家に残して、再婚相手の元に行ってしまったという過去があります。長女の幸とはことあるごとに反発しあっていましたが、久しぶりに顔を合わせた法事の際にも、都が勝手なことを言い出したことがきっかけで……。 『海街diary』で短い出演時間ながら圧倒的な存在感を見せつけた大竹しのぶは、2016年もスクリーンで活躍予定。8月27日公開予定の『後妻業の女』、9月22日公開予定の『真田十勇士』に出演します。
菊池史代/樹木希林
大船のおばちゃんこと香田三姉妹の大叔母菊池史代を樹木希林が演じます。大竹しのぶと四姉妹と樹木の6人がワンフレームにおさまっているシーンは圧巻でした。 2015年は樹木希林の年であったと言っても過言ではでしょう。本作のほかに2016年最高の邦画のひとつである『あん』に主演、『駆込み女と駆出し男』にも出演しています。ここ数年の出演作に捨て作なしと言っていい樹木希林の次回出演作は2016年5月21日公開の是枝監督最新作『海よりもまだ深く』です。
椎名和也/堤真一
幸の不倫相手椎名を堤真一が演じます。堤は2016年12月10日公開予定の映画『海賊とよばれた男』に出演。綾瀬はるかと再び共演します。
二ノ宮さち子/風吹ジュン
香田四姉妹の行きつけの食堂「海猫食堂」の店主二ノ宮さち子を風吹ジュンが演じます。2016年は朝ドラ『あさが来た』や『家族ノカタチ』のほか、山田洋次監督作品『家族はつらいよ』にも出演しています。
福田仙一/リリー・フランキー
二ノ宮さち子と仲が良い「山猫亭」の店主福田仙一をリリー・フランキーが演じます。少ないセリフで、ただそこにいるだけで存在感のある演技はさすがの一言でした。リリー・フランキーは是枝監督最新作『海よりもまだ深く』に出演するほか、2016年は計7本の映画に出演することが決定しています。
坂下美海/加瀬亮
長澤まさみ演じる次女佳乃の上司・坂下美海を加瀬亮が演じます。加瀬は、2016年公開予定の遠藤周作原作、マーティン・スコセッシ監督映画『沈黙(仮題)』に出演予定です。
井上泰之/鈴木亮平
四女すずが所属する「湘南オクトパス」のコーチ井上泰之を鈴木亮平が演じます。鈴木は、綾瀬はるか、堤真一とともに映画『海賊とよばれた男』に出演することが決定しています。
藤井朋章/坂口健太郎
次女佳乃の交際相手藤井朋章を坂口健太郎が演じます。坂口は、『海街diary』『ヒロイン失格』『俺物語!!』と2015年に少女漫画原作映画ベスト3作品すべてに出演し、一気にブレイクしました。2016年は綾瀬はるか、夏帆とともに『高台家の人々』に出演することが決定しています。
2013年マンガ大賞受賞作品が原作!期待の映画化
この映画の原作となったのが、「文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞」「2013年マンガ大賞」など数々の賞を獲得した吉田秋生の『海街diary』です。 父親が亡くなったことをきっかけに、三姉妹の元にやってきた腹違いの四女、すず。長女の幸に「鎌倉で一緒に暮らさない?」と声をかけられたすずは、今までの空白を埋めるように海の街、鎌倉で三姉妹と仲を深めていく、というストーリーです。 実力も人気も兼ね備えたキャストたちによって、そのみずみずしく、少し切ない世界観がスクリーンに表現されます。
映画『海街diary』豪華キャストで挑む最大のテーマは「家族の絆」
今作で是枝監督が最も表現しようとするテーマというのが、「家族の絆」です。腹違いの姉妹を受け入れようとする三姉妹と、四女との間でそれぞれの悩みや喜びを分かち合いながら徐々に家族の絆が深まっていく様子が描かれます。 また特に広瀬すず演じる四女、すずの心理描写は緻密に描かれており、中学生である彼女の思春期の心の揺れにスポットが当てられています。家族のドロドロとした部分も受け止めながら自分の境遇を受け入れる、純真無垢な彼女の演技にも注目です。 とにかく観終わった後には、すーっと爽やかに「家族の絆の大切さ」が心に染み入ってくる、そんな作品です。 まさに「海街」である鎌倉を舞台に描かれるこちらの作品、「家族の絆」について大いに考えさせてくれます。