2025年11月10日更新

『チェンソーマン』レゼの正体は?かわいそうな死亡から復活・再登場までネタバレ考察

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チェンソーマン レゼ

『チェンソーマン』の登場キャラクターであるレゼはカフェ「二道」でバイトする少女です。作中ではマキマを除けばデンジが恋をした唯一のキャラクターとなっています。 そのレゼとデンジを中心とした「レゼ編」では、普段の笑顔な彼女からは想像できないような悲しいエピソードと残酷な結末が描かれ、読者の目を釘付けにしました。 今回はそんなレゼのエピソードを徹底的に解説していきます! ※この記事は2025年3月現在までのネタバレを含みますので、読み進める際は注意してください。またciatr以外の外部サイトでこの記事を開くと、画像や表などが表示されないことがあります。

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映画『チェンソーマン レゼ篇』は原作を超えるクオリティ!?

チェンソーマン レゼ編
©藤本タツキ/集英社・MAPPA
公開日 2025年9月19日
監督 吉原達矢
主要キャラの声優 デンジ:戸谷菊之介 マキマ:楠木ともり ビーム:花江夏樹 天使の悪魔:内田真礼 レゼ:上田麗奈
レゼ篇 5巻40話~6巻52話

『チェンソーマン』のレゼ編は2025年9月19日に劇場版として公開されました。迫力のある音響や映像美で原作をも超えるとの呼び声の高い本作は、興行収入も70億を突破する大ヒットを記録しています。 予告編では、このエピソードのメインとなるレゼと、ずっと想いを寄せるマキマのあいだで揺れ動くデンジの姿が描かれています。ハイテンションかつド迫力の戦闘シーンも相変わらずたっぷりで、十分楽しめること間違いなし。是非劇場に足を運んでみてください!

『チェンソーマン』レゼのプロフィール

年齢 不明
身長 不明
出身 ソビエト連邦
声優 上田麗奈
初登場 5巻40話

レゼは不思議な雰囲気をまとったはかなげな少女。可愛らしい美貌と長い前髪に、首にはチョーカーをつけています。いつもにこにこ笑顔を浮かべていて、その柔らかな雰囲気は多くの読者のハートを掴みました。 カフェ「二道」でアルバイトをしており、そこに通うようになったデンジと仲良くなっていくレゼ。何かとデンジにぐいぐいアプローチする姿が印象的で、デンジもマキマという心に決めた人がいながら、つい好きになりかけてしまっていました

【正体】レゼは何者?デンジの心臓を狙っている?

爆弾の悪魔・ボムと融合した武器人間

デンジに純粋に好意を向けているように見えたレゼですが、彼女の正体は、デンジと同じ「武器人間」で、デンジの心臓を狙う者の1人でした。 彼女は爆弾の悪魔と融合しており、首の部分にある金具を引き変身。爆弾や爆発を用いた多彩な攻撃で、デンジたちを追い詰めていく存在となります

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デンジの命を狙うソ連のスパイ

チェンソーマン レゼ編 ゲンジ
©藤本タツキ/集英社・MAPPA

また作中では、レゼにはさらなる複雑な過去があったことが明かされています。 ソ連には母親が子供を叱るときに話す、おとぎ話がありました。内容は軍の弾薬庫に秘密の部屋があり、中には身寄りのない子供がぎゅうぎゅうに詰まっているというものです。そこの子供に自由は無く、物のように扱われ一生を終えます。 秘密の部屋で国家の役に立つためだけに生きている戦士を、ソ連ではモルモットと呼んでいます。レゼはモルモットだったのです。 デンジに向けた笑顔も表情もすべてが演技であり、彼女はデンジの心臓を国家に持ち帰るために派遣されたスパイでした。可憐な容姿に似合わない類まれなる身体能力も戦闘能力も、幼い頃から仕込まれていたと考えると納得ですね。

【最期?】レゼはマキマに襲撃されて死亡した?

チェンソーマン レゼ

レゼは第1部にて、マキマと天使の悪魔に襲撃されて命を落とします。その後マキマの力によって「公安対魔特異5課」の一員として復活させられますが、チェンソーマンと戦って再び退場しました。 しかし武器人間は基本的には不死の存在とされているので、第2部で復活する可能性がゼロというわけではありません。 レゼの最期についての詳細はこちら

レゼ篇ネタバレ①:デンジとの出会いは雨の日

デンジは電話ボックスで雨宿りをしています。そこに雨宿りをするため、1人の少女が入ってきました。偶然居合わせたデンジが昔飼っていた犬と似ていると泣き出してしまった少女・レゼに、デンジは先程丸飲みしていた“花”を吐き出し差し出します。 喜び受け取るレゼ。雨も止み、2人は電話ボックスから出ます。彼女は近くのカフェ「二道」でバイトをしており、デンジに「カフェに来てくれたらお礼をしてあげる」と伝え、去っていくのでした。 ちなみに劇場版が「台風の来る季節」に公開されるのは、このデンジとレゼが出会う季節に合わせてのことだそう。現実とのリンクにテンションが上がりますね!

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レゼ篇ネタバレ②:「確定で俺のコト好きじゃん」

レゼがバイト先に到着し働き始めると、そこにはすでにデンジの姿が。礼を貰いに来ただけというデンジに、彼女はコーヒーをサービスします。コーヒーを飲み変な顔をするデンジを、彼女は体に触れながら面白がりました。 デンジは自分のことでやたら笑ってくれ、ボディタッチの多いレゼは自分のことが好きなのではないかと考え始めていました。 そして彼女の口から「デンジ君みたいな面白い人はじめて」という言葉が出た瞬間、デンジは「確定で俺のコト好きじゃん」と確信するのでした。

レゼ篇ネタバレ③:刺激的すぎる夜のプール

レゼはデンジが高校に行っていないと聞き、自分の高校に夜中に忍び込んで案内することにしました。その頃デンジの心臓を狙う「台風の悪魔」と怪しげな男が、密会している様子が描かれます。時を同じくして夜の学校では、デンジの前に裸で泳ぐレゼの姿がありました。 デンジに泳ぎを教えるレゼ。しかし1人になった彼女はデンジの心臓を狙う男に、人質にとられてしまいます。絶体絶命かと思ったその時、彼女はその男を一瞬で返り討ちにするのでした。

レゼ篇ネタバレ④:レゼからデンジへ愛の告白

デンジとレゼは学校に忍び込んだ数日後、2人で縁日を訪れます。縁日を満喫した2人はレゼがカフェのマスターに教えてもらった穴場スポットで花火を見ていました。 そこで彼女は「考えたけどやっぱりデンジ君の状況おかしいよ」「仕事やめて……私と一緒に逃げない?」とデンジに聞きます。 それに「だんだん楽しくなってきてんだ今」「ここで仕事続けながらレゼと会うじゃダメなの?」と返すデンジ。その瞬間レゼはデンジにキスをします。 そして口が離れた時、彼女はデンジの舌を噛み切っているのでした

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レゼ篇ネタバレ⑤:まだまだ終わらない2人の逃避行

デンジ達特異4課との戦闘後、ボムはデンジと共に海に沈みます。水中では爆発を起こせないボムは、気を失ってしまいました。気がついたレゼは浜辺に打ち上げられており、隣にはすでに目を覚ましたデンジがいます。 「私は失敗した。私は逃げる。」と言い残し去ろうとする彼女に、デンジは「一緒に逃げねえ?」と提案します。デンジはこの期に及んでまだ彼女のことが好きだったのです。 それを聞いたレゼはデンジにキスをしようとします。受け入れるデンジですが、実はそれは演技。彼女は隙をついてデンジの首の骨を折ってしまいました。 「もう少し賢くなったほうがいいよ」という言葉を残して去ろうとするレゼの背中に、デンジは「今日の昼にあのカフェで待ってるから」と投げかけるのでした。

レゼ篇ネタバレ⑥:レゼの悲しすぎる最期

1度は駅に出向いたレゼですが、デンジの言葉を受け電車に乗らずに引き返していきます。カフェへと続く道を歩くレゼ。 しかしデンジが待つカフェが目の前まで迫ってきた所で、彼女の目の前にマキマと天使の悪魔が登場。 彼女がデンジに話したイソップ寓話の「田舎のネズミと都会のネズミ」を掘り返し、マキマは彼女の体を削ぎながら「私も田舎のネズミが好き」と語ります。レゼは平和が1番だから田舎のネズミが良いと話したのに対して、真逆の理由を話すマキマ。 そして彼女は最期に「本当は私も学校に行ったことなかったの」とデンジへの独り言を残し、マキマに殺されてしまうのでした。

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【考察】デンジとマキマが見た映画は実在する?

マキマに誘われてデートへ行ったデンジ。2人はそこで何本もの映画を鑑賞し、最後の最後に印象的な1本に出会います。実はその映画、「実在するとある作品が元ネタになっている」と噂されているんです。それはロシア映画の『誓いの休暇』。 こちらは戦争で活躍した兵士が母のもとへ帰るも、わずかな時間しか過ごせず戦場へ帰る切ない物語です。「ロシア」と聞くと、この国の実験施設にいたというレゼを思い出します。彼女は孤児で、戻る故郷すらありません。その境遇に比べれば、母に会えた映画の主人公はいくらかマシ。 デンジたちが見た映画はレゼの苦しい人生を際立たせるためのツールなのかもしれません。

【考察】レゼが働くカフェ「二道」の意味は?

レゼがアルバイトをしていたカフェ「二道(ふたみち)」。作中でさらっと語られたのみの店名ですが、実はこれ「レゼ篇」の大切なテーマを示しているんです。 「レゼ篇」には様々な選択の場面が存在します。レゼとデンジが初めて会ったシーンには「すぐに殺す」と「時間をかけて殺す」の二択があり、デンジがレゼに逃げようと提案された際は「それを受け入れる」と「拒否する」の二択がありました。この他にも、本作には「2つの道」のどちらかを選ばなければいけない場面が多数存在します。 また「二道」には「二股」という意味もあります。マキマに惚れ込んでいたデンジは、レゼが現れたことで自分の運命の相手をどう選べばいいかわからなくなってしまいます。レゼの働くカフェはまさにそんなデンジの心境を表していると言えるでしょう。

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【考察】レゼの歌う「ジェーンは教会で眠った」の意味やモデルは?

「ジェーンは教会で眠った」はレゼが台風の悪魔と契約した男を殺害する際、ずっと口ずさんでいた楽曲です。 曲名の「ジェーンは教会で眠った」は該当シーンが掲載された、第43話のタイトルをそのまま使用。また、歌詞を日本語訳すると、「僕」と「ジェーン」のデートを描写していることがわかります。この内容はベティ・ニーンズの小説、『二人のティータイム』を元ネタにしている可能性が大。 こちらの作品はつつましい生活を続けていた平凡な女性・ジェーンが、大人の男性に恋をする物語です。実験体として悲惨な人生を送り、同年代のデンジと嘘の恋愛をするレゼとは真逆のお話。この歌はレゼの憧れ、「普通の生活をして普通の恋をしたい」という夢を示していたのかもしれません。

【考察】野茂がレゼの顔に見覚えがあったのはなぜ?

デンジとビームが逃げ込んだ先で、対魔2課の面々と戦うことになったレゼ。彼女の姿を見た2課の野茂という男性が、「あの美女どこかで見たことないか?」「……まさかな、そんなワケないか」と発言。レゼに見覚えがあると匂わせるセリフを残していました。 この言葉の理由は最後まで明かされませんでしたが、おそらくレゼが実験施設にいたことと深く関係していると思われます。岸辺の発言によると、レゼの施設が明るみに出た際、新聞などでよく報道されていたとのこと。 野茂は過去にそのニュースを目にし、そこでレゼの顔を見かけていたのではないでしょうか。また、レゼのような武器人間は年を取らないとされています。野茂が「まさかな」と言ったのは、大昔に見たレゼがそのままの姿でいたから。まったく年老いていなかったからなのかもしれません。

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【復活】レゼは支配され再びデンジの前に姿を現すことに

マキマに殺されたレゼですが、マキマとデンジの戦闘時に悲しすぎる復活を遂げることとなります。彼女はマキマが支配するデンジを殺す手駒「公安対魔特異5課」として復活させられたのです。 そしてデンジの敵として復活した彼女は、チェンソーマンに一瞬でバラバラにされ葬られてしまうのでした。 「チェンソーマン」に食べられた者は、この世から存在ごと消えてしまいます。しかしレゼは食べられた訳ではありません。そのため彼女の存在の有無自体は、未だ不明となっています。

【第二部】レゼは再登場の可能性が高い?

チェンソーマン レゼ編
©藤本タツキ/集英社・MAPPA

現在第二部が連載中の『チェンソーマン』ですが、143話でクァンシが復活を果たしたことが話題になっています。クァンシといえばレゼと同じく武器人間。マキマの死亡により彼女の支配下から逃れ、公安側のキャラとして再登場しました。 すでに解説した通り武器人間は不死の存在であり、チェンソーマンに食べられない限り死亡することはありません。レゼもクァンシと同じように再び登場する可能性はかなり高いです。相当な人気キャラかつデンジとかかわりが深い人物でもあるため、もしかしたら物語のカギを握る存在となるかもしれませんね。

レゼが復活するなら教会側?

チェンソーマン レゼ編 デンジ
©藤本タツキ/集英社・MAPPA

『チェンソーマン』第二部には、チェンソーマンを崇拝する「チェンソーマン教会」なるものが登場します。ここで気になるのが、レゼが学校で襲撃を受けた際、男を絞殺しながら歌っていたロシア語の歌です。 ざっくりと翻訳すると「今日はジェーンとのデートだ。朝一緒に教会に行き、カフェでコーヒーを飲んでオムレツを食べよう。そして散歩をした後は、水族館に行ってイルカとペンギンを見よう。ランチを食べたら一休みして、今朝何をしたのかを思い出す。そして夜は教会で眠ろう。」といった内容の歌となっていました。 この歌は実在する歌ではなく、おそらく43話のサブタイトル「ジェーンは教会で眠った」と関係があるものだと思われます。オリジナルの歌詞で、おまけに教会というワードがわざわざ出ていることから、これが伏線になっているのでは?と予想する声も一部に見られるのです。 さらにチェンソーマン教会では「ウェポンズ」と呼ばれる武器人間の集まりが幹部を務めているということで、その中にレゼがいてもおかしくないのではないでしょうか。

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【能力】レゼの強さは?

レゼはデンジと同じく悪魔と融合した人間であり、首にある金具を手榴弾のように引くと爆弾の悪魔「ボム」に変身します。 ボムはその名の通り、自由自在に爆発することが可能です。自分の手足を爆破させ攻撃したり、火花を飛ばしたりして直接攻撃をします。 また自身の肉体の一部を爆発で切り離し操作して爆破するなど、様々な応用方法も存在します。ただし水中では爆発を起こせないというのも特徴です。 ボムは公安のメンバーを何人もあの世に送りました。彼女を襲った男と対等に話していた「台風の悪魔」にも恐れられており、物語の節々からボムの高い戦闘力が伺えます。 また変身せずとも殺し屋を素手で絞め殺すシーンも描かれていて、素の身体能力・戦闘能力もかなりのものです。身体つきは華奢ですが、だからこそ身軽に動けるという強みにもなるのでしょう。

劇場版『チェンソーマン レゼ篇』でレゼの活躍を見に行こう!

作中で1番の名ストーリーと言われる「レゼ編」を儚く彩ったレゼ。今回はそんな彼女のエピソードや正体について解説しました。 2020年12月に第1部が完結した『チェンソーマン』はジャンプ+にて第2部の連載中です。劇場版レゼ編も公開し、ますます盛り上がりを見せる中、2部でレゼ(ボム)の再登場はあるのでしょうか。 まだまだ目が離せない『チェンソーマン』を楽しみに待ちましょう!