『チェンソーマン』の伏線を一覧で考察!回収済・未回収の作中の謎に迫る!
連載時から絶大な人気を誇る漫画『チェンソーマン』。魅力的なキャラクターやスリリングなストーリーはもちろん、巧みな伏線回収も話題を呼びました。 この記事では、作中に出てきた回収済・未回収の伏線について詳しく解説していきます! ※この記事は『チェンソーマン』の重要なネタバレを含みます。 ※ciatr以外の外部サイトでこの記事を開くと、画像や表などが表示されないことがあります。
タップできる目次
- 『チェンソーマン』未回収の伏線を考察
- 【未回収①】ポチタは地獄で誰に殺された?銃痕の謎とは
- 【未回収②】デンジとパワーの契約の行方とは?
- 【未回収③】ポチタの正体は神の悪魔?
- 【未回収④】死の悪魔の「駒」となる条件は?能力制限の謎も
- 【未回収⑤】ノストラダムスの大予言で何が起こる?
- 『チェンソーマン』回収済の伏線を解説
- 【回収済①】サンタクロースの正体と養子の使い道
- 【回収済②】銃の悪魔の正体
- 【回収済③】マキマがデンジを大切にしていた理由
- 【回収済④】マキマの情報網の秘密
- 【回収済⑤】マキマはなぜ死亡しないのか
- 【回収済⑥】マキマが目指す人類にとって最悪な平和とは?
- 【回収済⑦】デンジの心臓が狙われていた理由
- 【回収済⑧】扉の意味「開けちゃダメだ」
- 【回収済⑨】キャラの名前の由来
- 【回収済⑩】ジャンプの表紙と最終決戦
- 【回収済⑪】死・飢餓・戦争・支配の悪魔と4人の騎士
- 【回収済⑫】偽チェンソーマンは何者?真の契約悪魔は
- 【回収済⑬】三船フミコはなぜ生きている?
- 【回収済⑭】戦争の悪魔(ヨル)の真の目的とは
- 『チェンソーマン』話題の謎や噂を解説
- 【噂①】作中の白と黒のコマの意味とは?
- 【噂②】デンジと並んで座ると死んでしまう?
- 【噂③】コベニの契約悪魔は?
- 【基本情報】そもそも『チェンソーマン』の設定は?
- 2部で伏線は回収されるの?いますぐ連載を追おう!
『チェンソーマン』未回収の伏線を考察
ここでは未回収の伏線を紹介します。この先、作中で明らかになるのか楽しみな伏線ばかりです。
【未回収①】ポチタは地獄で誰に殺された?銃痕の謎とは
ポチタはデンジの前にはじめて現れたとき、傷を負って息も絶え絶えでした。 さらにマキマは原作87話でチェンソーマンに対し、「武器の悪魔達と4人の騎士が貴方と戦い その最中貴方は私たちの前から消えてしまった」と発言しています。このことから、彼は地獄で殺されたのではなく、瀕死の状態でどうにか逃げてきたという解釈も可能です。 またボロボロのポチタの身体に銃痕らしき傷跡があったため、彼が地獄で銃の悪魔と戦っていたのではないかと考察しているファンもいます。マキマが言う「武器の悪魔達」のなかには、銃の悪魔もいたのかもしれません。
【未回収②】デンジとパワーの契約の行方とは?
本編の最終章でパワーはデンジを助けるため復活するも、再び命を落としてしまいます。そして彼女は死の間際に、「血の悪魔を見つけて仲良くなって、血の悪魔をまたパワーに戻せ。その代わりにワシの血をやる」といってデンジと契約を結びました。 そのため2部でパワーが復活する可能性が考えられます。また新生パワーとして、今までとは違う姿で登場するかもしれません。どちらにせよパワーの再登場は、全力で期待したいところですね。
【未回収③】ポチタの正体は神の悪魔?

悪魔は自身が司るものに基づいた能力を所持していますが、ポチタは「食べた悪魔を概念ごと消滅させる」など、「チェンソー」とはかけ離れた力を持っています。このことから、ポチタはチェンソーの悪魔ではなく、「常軌を逸した力を持つ神の悪魔ではないか」と噂されているのです。 ポチタは犬の姿をしていますが、犬を英語にすると「DOG」。逆から読むと「GOD(神)」になります。ポチタが犬のような見た目をしているのは、神との深い繋がりを示すためなのかもしれません。
【未回収④】死の悪魔の「駒」となる条件は?能力制限の謎も
第二部のキーマンとなっている死の悪魔。殺した相手を使役する能力を持っていますが、その詳細はまだハッキリしていない部分があります。単純に殺すだけで配下に加えられるのか、あるいは精神まで屈服させる必要があるのか。能力発動の条件は現状不明のままです。 また、ギロチンの悪魔を呼び出した際、「私の力で召喚した悪魔は本来の力を出せず弱い」「それに制限があるからあまり使いたくない」と発言。もしかしたらこの能力は「使役した悪魔が弱体化する」「使いすぎると対象を使役できなくなる」など、大きな制約があるのかもしれません。
【未回収⑤】ノストラダムスの大予言で何が起こる?
第2部の随所に登場するキーワード「ノストラダムスの大予言」。人類を滅ぼす「恐怖の大魔王」が降臨するという予言で、作中の展開を見るに大魔王の正体は「死の悪魔」で間違いなさそうです。 死の悪魔は人間に友好的な態度をとっていますが、彼女曰く「なんらかの理由で人類への恐怖が頂点に達する」「その時私は覚醒してぐっすり寝ていても力が発動する」とのこと。つまり死の悪魔の意思に関係なく、彼女は恐怖の大魔王として降臨することになるのです。 しかし、死の悪魔がその未来を変えようと動いた結果、戦争の悪魔が想像以上に強大な力を手に入れることに。これにより、「恐怖の大魔王」が死の悪魔ではなく、戦争の悪魔を指す言葉に変わった可能性が急浮上!第2部のラストはデンジと戦争の悪魔の最終決戦になるかもしれません。
『チェンソーマン』回収済の伏線を解説
ここでは作中に登場した伏線の中で回収されたものを紹介&解説していきます。
【回収済①】サンタクロースの正体と養子の使い道
世界の刺客編にて登場したサンタクロース。当初はおじいちゃんがサンタクロース本人だと思われていましたが、実際はトーリカの師匠がサンタクロースでした。おじいちゃんはおそらく師匠ことサンタクロースが作った「精巧な人形」のひとつと考えていいでしょう。 そしてサンタクロースは趣味で養子を迎え、人形にするため大切に育てていました。トーリカもそのひとりです。最終的にはサンタクロースの人形として、あっさり使い捨てられてしまいました。 おじいちゃんがドイツで要求していた養子4人のうち3人は地獄の悪魔との契約で使われました。残りの1人はサンタクロースの次なる人形候補だったと考えてよいでしょう。
【回収済②】銃の悪魔の正体
第1部のボスと目されていた銃の悪魔ですが、のちの展開で「すでに倒され拘束されている」と発覚。アメリカやソ連などが肉体を分割し、保管していたことがわかりました。つまり、銃の悪魔は他国をけん制するための強力な兵器、核に代わる抑止力に近い存在だったのです。 作中ではアメリカが「全国民の寿命を1年ずつ」生贄に捧げ、銃の悪魔を復活させることに成功。世界に危険をもたらずマキマに対する、対抗兵器として使用していました。 ちなみに、第2部では銃の悪魔が「戦争の悪魔(ヨル)の子供」だと判明。ヨルは銃の悪魔を「銃右腕鎧(ガンライトガントレット)」という装備に変え、自身の武器として利用していました。
【回収済③】マキマがデンジを大切にしていた理由
マキマの正体は「支配の悪魔」。彼女は自分より格下の相手を支配し操る力を持ち、作中で随一の強さを誇ります。マキマはチェンソーマンの力を使い、より良い世界を作ることを目的としていました。彼に悪魔を食べさせることで、「なくなったほうが幸せになれるもの」をすべて消そうという魂胆です。 おそらくマキマはデンジを支配しようとしたはずです。しかしポチタと契約しているからか、マキマの能力が効かなかったのでしょう。マキマはデンジを一度幸せな境遇に置き、その幸せを破壊し尽くすことで精神的に支配しようとしたのです。 デンジをアキやパワーと一緒に住まわせ、家族のような存在へと昇華させたのもマキマの計略であったことを考えると、マキマは真の悪魔という感じがします。
【回収済④】マキマの情報網の秘密
マキマは支配の悪魔としての自分の能力を用いて、下等生物の聴覚を用いて情報を集めることができました。具体的にはネズミや早川家に住むニャーコが、敵の情報を集めたりデンジたちの監視に利用されたと考えられます。 6巻でマキマはデンジとの約束を果たそうとするレゼの前に現れました。そこでデンジとレゼしか知るはずのないネズミの会話を持ち出しています。おそらく二人が潜入していた夜の学校での会話を盗聴していたのでしょう。 また特異課の襲撃の際には、公安の上層部との会食の前に新幹線で食事を取ろうとしているマキマの様子が描かれています。下等生物を使って沢渡アカネたちの作戦を事前に知っていたとすれば、会食が中止になる未来も見越していたと考えられるでしょう。
【回収済⑤】マキマはなぜ死亡しないのか
マキマは特異課の襲撃や闇の悪魔との戦闘で死亡していますが、そのたびに無傷の状態で生き返っています。その理由は内閣総理大臣との契約により、自身への攻撃を日本国民の死に変換することが可能となったからです。 つまりマキマを殺すためには日本国民全員を殺害する必要があり、実質不死身ということがわかります。 なおマキマが新幹線で銃撃された場面では、駅で迎えた京都の公安デビルハンター・天童らに「私は撃たれなかった」と自らが襲撃された事実を隠しています。銃の悪魔を使ってマキマを倒そうとしたアメリカの大統領を含め、多くの人々はマキマの不死身の秘密に気づいていないのでしょう。
【回収済⑥】マキマが目指す人類にとって最悪な平和とは?
「人類にとって最悪な平和」とはマキマに支配された「より良い世界」のことです。 すでに説明した通り、マキマはこの世から「なくなったほうが幸せになれるもの」をなくすことを目指しています。言葉通りに受け取ればそう悪いことにも思えませんが、結局彼女は「より良い世界」を作った後、自分がそのすべてを支配しようと考えているようです。 というのもマキマは作中で「死」「戦争」「飢餓」を消えたほうがよいものとして挙げていますが、実はここに「支配」を加えるとキリスト教の「4人の騎士」になります。この発言からは、マキマが自分自身を駆除対象としてカウントしていないことが明らかです。 本当に心の底から平和な世界を作りたいのであれば、最終的には「支配」も消し去ろうとするはずですよね。
【回収済⑦】デンジの心臓が狙われていた理由
作中ではデンジの心臓(=チェンソーマンの悪魔)を狙うキャラクターが数多く登場します。知り合う女が「全員オレん事殺そうとしてんだけど!!」というデンジのセリフも印象的です。 デンジの心臓を欲しがる者たちには、マキマの野望を止めるという目的があります。仮にマキマがチェンソーマンを支配下に置き、日本につく彼女の思い通りの世界を作ったとすれば、それは他の勢力にとって非常に都合が悪いです。例えば戦争の概念が世界から消えた場合、覇権を持つ軍事国家は大きく弱体化することになります。 だからこそマキマが行動を始める前に、チェンソーマンを彼女の手元から奪い取る必要がありました。そのせいでデンジは、常に刺客から狙われ続けるという可哀想な立場になってしまったのです。
【回収済⑧】扉の意味「開けちゃダメだ」
『チェンソーマン』でたびたび登場する不気味な「扉」と、その向こうで「開けちゃダメだ」と誰かが警告するシーン。これが何を意味していたかは、原作第82話でマキマによって明かされます。 扉の向こうに隠されていたのは、デンジが思い出したくない記憶――父親の死体でした。それまで自殺したと思われていたデンジの父親ですが、実はデンジが自分の手で殺していたのです。 彼は罪の意識に耐え切れず、記憶を意識の奥底に封じ込めていました。マキマのせいですべてを思い出したデンジは、ショックのあまり廃人と化してしまいます。
【回収済⑨】キャラの名前の由来
主要キャラクターの名前の由来については、作者自身がインタビューで明かしています。 主人公のデンジは、天使に濁音をつけて名付けられました。あまり彼自身の性格とは合いませんが、悪魔を退治するという立場を考えればぴったりの名前だといえますね。 アキについては世界的に有名な銃・AK-47をもじっているとのこと。銃の魔人になってしまうという衝撃的な末路の暗示です。 パワーの名前は天使の階級が元ネタになっています。チェンソーマンの眷属が皆同じように名付けられていることを考えると、第2部でも重要な要素になりそうです。 マキマは「ママ」が由来。「マキマ」の名前からチェンソーで「木(キ)」を取り除くとママになる、という言葉遊びです。デンジが彼女に求めていたのは恋愛でなく母性だったということをほのめかしています。
【回収済⑩】ジャンプの表紙と最終決戦
『チェンソーマン』の第1話が収録された『週刊少年ジャンプ』の表紙にも、伏線が隠されています。デンジがチェンソーを構えて不敵に笑うイラストが載っていますが、刃の部分にはマキマの姿が映っているのです。これは最終決戦で登場するとある1コマを連想させる構図になっています。 さらにコミックス第4巻の表紙ではアキの背後に射撃の標的が描かれていて、のちに銃の魔人となる彼の運命を暗示しています。このように本編以外の場所にも、展開をほのめかす伏線が散りばめられているのです。
【回収済⑪】死・飢餓・戦争・支配の悪魔と4人の騎士
マキマのセリフのなかでのみ登場した「4人の騎士」。これはおそらく『ヨハネの黙示録』に出てくる四騎士をモチーフにしていて、彼らはそれぞれ「死」「戦争」「飢餓」、そして「支配」という力を持っています。 「4人」とまとめられてはいるものの、マキマが残り3人を消そうとしていることを考えるとあまり関係は良くなさそうです。 第1部では支配の悪魔しか登場しませんでしたが、第2部でそのほか3体の悪魔が登場する可能性もあります。マキマの強さを考えると、ほかの悪魔もなかなか手ごわいのではないでしょうか。
【回収済⑫】偽チェンソーマンは何者?真の契約悪魔は
21巻196話で初登場を果たした偽チェンソーマン。「ノストラダムスの大予言を止めるのが俺の役目」と語っていましたが、それ以外の情報はほとんど明かされませんでした。 しかし、のちの展開でその正体が判明。偽チェンソーマンはデンジに復讐を考えていたひとりの男性でした。彼はチェンソーマンとゴキブリの悪魔が交戦した事件で弟を亡くし、その怒りをデンジにぶつけようとしていた様子。 火の悪魔と契約して偽チェンソーマンに変身し、復讐の機会をうかがっていたのです。
【回収済⑬】三船フミコはなぜ生きている?
第2部で初登場を果たした、公安対魔特異7課所属のデビルハンター・三船フミコ。 彼女は老いの悪魔に内臓を差し出し、死の淵まで追い詰められていました。しかし、そこに全くダメージを負っていない「もうひとりのフミコ」が登場。その理由は長らく不明のままでしたが、のちの展開でフミコが「性病の悪魔」と契約していたことが発覚しました。 その能力は性交した相手を「三船フミコ」にしてしまうという、何とも恐ろしいもの。彼女はこの力を使い、多数のフミコを生み出していたのです。
【回収済⑭】戦争の悪魔(ヨル)の真の目的とは
194話においてアサは「ヨルは人類が全員死ぬよりもっと…!もっと酷い事しようとしてる!」と発言。これにより、戦争の悪魔(ヨル)が恐ろしい目的を隠して動いていると発覚しました。 目的の詳細はしばらく不明のままでしたが、のちに死の悪魔からその答えが提示されることに。死の悪魔曰く、ヨルの目的は「死の概念をなくし、死なない人間が永遠に争い合う世界を作ること」なんだとか。 どうやらヨルは食べた悪魔を概念ごと消すチェンソーマンの力を利用し、死の悪魔をその概念と共に抹消しようと考えていた様子。それを達成したのち、未来永劫不死身の人間が戦い続ける「戦争の世界」を作ろうとしているようなのです。
『チェンソーマン』話題の謎や噂を解説
ここでは、ファンに噂されている作中の謎や噂を紹介&考察していきます。
【噂①】作中の白と黒のコマの意味とは?
『チェンソーマン』の白枠コマと黒枠コマについても、ファンのあいだではさまざまな考察がされています。一般的に黒枠コマは、回想シーンを描くときに使われるもの。しかし本作の場合、黒枠コマはパラレルワールドをしめしているのではないかと言われているのです。 例を挙げると、荒井ヒロカズが撃たれたシーン。彼は白枠の世界では頭のみに、黒枠の世界では頭と喉元に銃弾を食らっています。さらにそばにいたコベニも、黒枠のコマでは返り血を浴びていますが白枠のコマでは顔に血の跡が見られず、拭いた形跡すらありません。 例以外にも白枠のコマと黒枠のコマで微妙に食い違っている描写があり、それが「黒枠のコマは単なる回想シーンではない?」という考察の根拠となっています。
【噂②】デンジと並んで座ると死んでしまう?
ファンのあいだでささやかれている説には、「デンジと並んで座ると死んでしまう」というものもあります。作中で条件に当てはまるのは、パワーと姫野、アキ、コベニの4人。このうち生き残ったのはコベニだけです。偶然と言ってしまえばそれまでですが、なかなかの確率だといえるでしょう。 この説がほんとうだとすれば、第2部でコベニの生存が危うくなるということでもあります。彼女の行く末をしっかり見届けましょう……!
【噂③】コベニの契約悪魔は?
コベニの契約悪魔についてはまだ明かされていません。本人も作中で「契約している悪魔は……秘密で」と言っています。ビクビクしていて弱そうに見えるにもかかわらず、周りが次々と死んでいくなか大した傷も負わずに生き残ったコベニ。 ファンのあいだでは、実は強い悪魔と契約しているのでは?という考察もされています。彼女の周りで仲間や無関係の人が無残な最期を遂げることが多いため、「死の悪魔」が契約悪魔なのではないかという声も。 しかしコベニは作中で高い身体能力を披露してもいて、単純にここまで生き残ってきたのは彼女の実力+悪運の強さとも考えられます。極度に薄幸かつ巻き込まれ体質なようなので、幸運と引き換えに命を助けてくれる悪魔がいるのかもしれません。 もちろんシンプルに、悪魔と契約していないけれど弱点を隠すために「秘密」と言っている可能性もあります。
【基本情報】そもそも『チェンソーマン』の設定は?
①キリスト教がモチーフ
原作第83話では、マキマによって「チェンソーマンの眷属」がしめされました。パワー(血の悪魔)やエンジェル(天使の悪魔)も含めた8体がいますが、これはキリスト教における天使の階級と一致しています。唯一大天使の枠だけが空いているため、第2部以降で新たな眷属が登場する可能性もあるでしょう。 さらにマキマが第87話で言及した「4人の騎士」は、『ヨハネの黙示録』がモチーフです。このように本作には、キリスト教的な要素があちこち散りばめられています。
②悪魔・魔人・武器人間・悪魔人間とは?
悪魔
悪魔とは、人間が特定の存在や概念に対して抱いた恐怖から生まれる存在です。すべての悪魔は名前を持って生まれてきて、その名前自体が恐れられていればいるほど強い力を持っています。そのため、「銃の悪魔」や「地獄の悪魔」、「闇の悪魔」などはデビルハンターが束になっても倒せないほど強いです。 ほとんどの悪魔は自身の名前を反映した姿をとっています。明らかに異形のものもいれば、ほとんど人間に近い見た目のものもいます。
魔人
魔人は、悪魔が人間の死体にとりついた状態のことを指します。悪魔のときより身体能力や生命力が低下しますが、能力はこれまでと同じように使用が可能です。ほとんど人間と同じ外見ですが、頭部だけが特徴的でツノや背ビレなどが生えています。 魔人の人格は悪魔のものであるため、基本的には悪魔と同じく駆除対象です。しかしパワーやビーム、暴力の魔人など、ある程度理性が高いものはデビルハンターとして活動しています。 悪魔の状態より身体能力も生命力が弱体化するにも関わらず、一部の悪魔が魔人化を選ぶ理由については、不明です。 ただし作中の描写を踏まえると、悪魔は瀕死になった際、生き延びるための最後の手段として魔人化をしているようにもとれます。
武器人間
原作第86話で登場した「公安対魔特異5課」。彼らはそれぞれ爆弾や弓矢など、武器の悪魔に変身することができます。武器人間には、かつてマキマに殺されたレゼやクァンシがあたります。 マキマによれば、彼らのなかにいる悪魔は「4人の騎士」とともに地獄でチェンソーマンと戦ったとのこと。その際チェンソーマンに食べられてしまい、名前は消えたもののなぜか存在だけは残されました。その結果として人間でも悪魔でもない存在になっています。 彼らがチェンソーマンに食べられてもなお生き残ったのは、武器という概念が人間のなかに根深く在るからではないかと考えられます。それゆえ個々の名前が消えた後も、「武器」というカテゴリーで中途半端に存在し続けてきたのではないでしょうか。
デンジは武器人間の中でも特殊?
デンジは悪魔でも魔人でもなく、武器人間とも似てはいるものの明らかにちがう存在です。彼はポチタ(チェンソーの悪魔)と融合してはいますが、「デンジ」という人格を保っています。 ポチタはバラバラ死体となったデンジに自分の心臓を与える代わり、「デンジの夢を私に見せてくれ」という契約をしました。この契約があったからこそ、デンジは死体に憑依されたにもかかわらず、魔人にはならなかったのではないでしょうか。
2部で伏線は回収されるの?いますぐ連載を追おう!
『チェンソーマン』には、今回紹介したものをはじめとして数多くの伏線が出てきました。なかにはまだ回収されておらず、第2部で重要になってきそうなものもあります。 2部は『ジャンプ+』にて、2022年7月13日から連載中です。アニメと併せて楽しみましょう!