映画『シークレット・エージェント』あらすじ・キャスト解説!カンヌ映画祭W受賞の緊迫のヒューマンドラマが公開に
2025年の第78回カンヌ国際映画祭で監督賞と主演男優賞をW受賞し、さらに国際批評家連盟賞、AFCAE賞も獲得するなど、同年のカンヌで最多受賞作となった話題作『シークレット・エージェント』が2026年に日本公開されます。 監督は『バクラウ 地図から消された村』で世界的評価を得たクレベール・メンドンサ・フィリオ。軍事政権下のブラジルを舞台に、政治と個人、記憶と暴力が交錯するスリリングな人間ドラマを描き出します。 この記事では映画『シークレット・エージェント』のあらすじやキャストを解説していきます。
映画『シークレット・エージェント』作品概要・あらすじ【ネタバレなし】
第78回カンヌ国際映画祭をはじめ、世界の映画賞で高く評価され、国境と言語を越えて注目を集める一本です。
映画『シークレット・エージェント』あらすじ
1977年、軍事政権下に置かれたブラジル。カーニバルの熱狂と喧騒に紛れ、ひとりの男が街へと戻ってきます。彼は過去を消し、身分を偽り、正体を隠して生きていました。 抑圧された社会の中で、人々はわずかな自由にすがりながらも、互いを疑い、沈黙を強いられています。 そんな街で男が果たそうとしているのは、誰にも明かせない「ある目的」。 歓喜と恐怖が同時に存在する祝祭の裏側で、国家と個人、忠誠と裏切りが交錯し、男の選択は次第に取り返しのつかない局面へと向かっていきます。
映画『シークレット・エージェント』キャスト解説! 主演はブラジルを代表する俳優ワグネル・モウラ
ブラジルを代表する俳優のひとりであり、本作では身分を隠して生きる男の内面を圧倒的な存在感で体現しています。 沈黙の中に潜む恐怖や葛藤、わずかな希望を繊細に表現し、キャリア最高と評される演技でカンヌ国際映画祭主演男優賞を受賞しました。 政治的状況に翻弄されながらも、自らの意思を手放さない人物像は、観る者の強い印象に残ります。
監督はクレベール・メンドンサ・フィリオ
監督のクレベール・メンドンサ・フィリオは、『バクラウ 地図から消された村』で暴力と寓話、社会批評を融合させ、唯一無二の映画世界を築いてきた作家です。 本作では自身の故郷レシフェを舞台に、軍事政権時代の空気をリアルかつ情感豊かに描写。派手なアクションではなく、視線や沈黙、都市のざわめきを通して、抑圧が人の心に及ぼす影響を浮かび上がらせます。
映画『シークレット・エージェント』見どころ
本作の見どころは、祝祭と恐怖が同時に存在する独特の緊張感です。カーニバルという解放の象徴的空間の裏で、国家による監視と暴力が静かに息づいており、そのコントラストが物語に強烈な奥行きを与えています。 また、スパイ映画の形式を借りながら、アクションよりも心理と記憶に焦点を当てた語り口も印象的。個人が歴史の中でどのように選択を迫られるのかを、観る者自身に問いかける力を持っています。
映画『シークレット・エージェント』は2026年公開予定
『シークレット・エージェント』は、政治的抑圧下の社会を背景に、ひとりの男の沈黙と決断を描いた、極めて緊張感の高いヒューマン・スリラーです。 クレベール・メンドンサ・フィリオの鋭い視線と、ワグネル・モウラの渾身の演技が結実した本作は、2026年を代表する一本となるでしょう。歴史の影に潜む“真実”を、ぜひ劇場で見届けてください。