映画『OCHI!-オチ-』あらすじ・見どころ解説!A24初の本格ファンタジーが公開に
映画『OCHI!-オチ-』は、2025年サンダンス映画祭でプレミア上映され、その独創的な表現世界が高く評価された、A24初の本格ファンタジー映画です。 原題『The Legend of Ochi』として発表された本作は、日本では『OCHI!-オチ-』の邦題で、2026年4月3日(金)より劇場公開されることが決定しました。 ふしぎな生き物のオチとの出会いが、少女の心にしまい込まれていた感情を解き放っていく――。ノスタルジーと想像力、そして深い愛情に満ちた物語は、かつて子どもだったすべての人へ贈られる、優しくも力強いファンタジーです。 この記事では映画『OCHI!-オチ-』のあらすじや見どころを紹介していきます。
映画『OCHI!-オチ-』作品概要・あらすじ【ネタバレなし】
本作は、ミュージックビデオや短編映像で独自の美学を築いてきた映像作家アイザイア・サクソンの長編監督デビュー作です。手作業によるクラフト表現を重視し、CGに頼らない映像づくりによって、唯一無二の世界観を作り上げています。
映画『OCHI!-オチ-』あらすじ
霧に包まれた村の奥深い森には、大きな瞳と耳を持つふしぎな生き物〈オチ〉が棲んでいると伝えられていました。人々は何世代にもわたり、その存在を恐れ、近づくことを避けてきました。 オチ狩りをする父に戸惑い、心を閉ざして生きてきた少女ユーリは、ある日、怪我をした小さなオチと出会います。ユーリはそのオチを密かに家へ連れ帰り、傷の手当てをする中で、伝承とは異なるオチの“本当の姿”を知っていきます。 ひとりぼっちの幼いオチを家族の元へ返そうと決意したユーリは、家を飛び出し、冒険の旅に出ることに。その旅路の中で、ユーリは未知への恐れと好奇心、そして誰かと分かり合いたいという想いと向き合っていくことになります。
映画『OCHI!-オチ-』キャスト解説
ユーリ役/ヘレナ・ツェンゲル 孤独を抱える少女ユーリを演じます。『システム・クラッシャー』で一躍注目を浴びたヘレナ・ツェンゲルが、感情を内に秘めた少女の成長を、繊細かつ力強い演技で表現しています。 マキシム役/ウィレム・デフォー ユーリの父であり、オチ狩りを統率するマキシムを演じます。恐れと信念に縛られた父親像を、圧倒的な存在感で体現しています。 ダーシャ役/エミリー・ワトソン あるきっかけで家を出て、山で暮らすユーリの母ダーシャを演じます。理知的で優しさを持ちながらも、娘を突き放す複雑な感情を丁寧に表現しています。 ペトロ役/フィン・ウォルフハード 父に従順な兄ペトロを演じます。妹ユーリとは対照的な立場から、物語に緊張と葛藤をもたらします。
映画『OCHI!-オチ-』見どころ解説
本作最大の見どころは、完全アナログな手法によって生み出された〈オチ〉の圧倒的な生命感です。パペットやアニマトロニクスによって表現されたオチは、CGでは再現できない実在感を放ち、まるでそこに“生きている”かのような存在としてスクリーンに息づいています。 また、絵画的な自然描写や、監督自ら手がけたペインティングによる背景、ルーマニアの伝統楽器パンフルートを用いた音楽、そしてプロダクションデザイナーのジェイソン・キスバーデイによる美術が、幻想と現実の境界を溶かしていきます。 少女とオチの旅路を通して描かれるのは、未知を恐れる心と、それを乗り越える勇気。そして、誰かと分かり合いたいという、普遍的な願いです。
監督はビュークなどのMVを制作してきたアイザイア・サクソン
監督・脚本を務めたアイザイア・サクソンは、ビョークをはじめとする著名アーティストのミュージックビデオを手がけ、アナログ表現への強いこだわりと美学で知られる映像作家です。本作は、その比類なき創造力を結実させた長編監督デビュー作となります。 サクソン監督は、『E.T.』『となりのトトロ』『もののけ姫』といった作品から影響を受け、言葉を超えた心の交流を描くファンタジーを、現代にふさわしい形で再構築しています。
映画『OCHI!-オチ-』は2026年4月3日公開
『OCHI!-オチ-』は、想像力と愛情、そしてノスタルジーに満ちた美しいファンタジー映画です。孤独な少女とふしぎな生き物との出会いが、観る者の心の奥に眠る感受性を静かに呼び覚まします。 A24が新たに挑む本格ファンタジーとして、そしてアナログ表現の魅力を極限まで引き出した映像体験として、本作は強い印象を残すでしょう。 かつて子どもだったすべての人へ――。2026年4月3日(金)、その物語をぜひ劇場で見届けてください。