映画『LOSTLAND/ロストランド』あらすじ・見どころ解説!作品に感銘を受けた河合優実が予告編のナレーションを担当
世界各地の映画祭で高い評価を受けた映画『LOSTLAND/ロストランド』が、2026年4月24日(金)より全国公開されます。 “世界で最も迫害されている民族の一つ”とされるロヒンギャ難民を描き、総勢200名を超える当事者が出演した本作は、フィクションでありながら現実と地続きの切実さを持つ1本です。 監督・脚本は、移民や難民を題材に作品を発表し続けてきた藤元明緒。幼い姉弟の視点から描かれる過酷な旅路と、かすかな希望の光が、観る者の心に深く刻まれます。 この記事では映画『LOSTLAND/ロストランド』のあらすじや見どころを紹介していきます。
映画『LOSTLAND/ロストランド』作品概要・あらすじ【ネタバレなし】

『LOSTLAND/ロストランド』は、実話を基に構想された長編映画です。第82回ベネチア国際映画祭オリゾンティ部門にて、日本人監督として初となる審査員特別賞を受賞。その後も紅海国際映画祭をはじめ、各国の映画祭で評価を重ねています。 出演者の多くはロヒンギャ難民の当事者であり、演技経験のない彼ら自身の言葉や表情が、作品に圧倒的なリアリティをもたらしています。過酷な現実を真正面から捉えながらも、子どもたちの無垢な想像力や遊び心が、物語に独特の余韻を与えています。
映画『LOSTLAND/ロストランド』あらすじ

難民キャンプで暮らす5歳の弟シャフィと、9歳の姉ソミーラ。ふたりは家族との再会を願い、叔母とともにマレーシアを目指す旅に出ます。しかし、国籍もパスポートも持たない彼らにとって、その道のりは命を賭したものとなります。 漁船での密航、警備隊からの追跡、自然の脅威、そして人身売買の危険。過酷な現実を目の当たりにする中で、ソミーラは弟の手を取り、ある決断を下します。世界の残酷さに翻弄されながらも、ふたりは「未来があると信じて」歩み続けていくのです。
映画『LOSTLAND/ロストランド』見どころ解説

実在する難民たちが映し出す圧倒的リアリティ

本作最大の特徴は、ロヒンギャ難民の当事者たちが自ら出演している点です。演技という枠を超えた存在感は、物語を“語られる悲劇”ではなく、“今も続く現実”として突きつけます。
子どもの視点がもたらす希望と幻想

厳しい状況下でも遊び、笑い合う姉弟の姿が、物語にわずかな光を差し込みます。現実の残酷さと、子どもならではの想像力が交差することで、観る者は単なる社会問題映画では終わらない余韻を受け取ります。
作品に感銘を受けた河合優実による予告編ナレーション
本作に感銘を受けた俳優・河合優実が、予告編のナレーションを担当しています。感情を過度に煽ることなく、淡々と、しかし確かな温度を持った語り口が、姉弟の旅路と作品の空気感を丁寧に伝えています。河合は近年、映画やドキュメンタリーの予告ナレーションでも高い評価を得ており、本作でも物語の入口として重要な役割を果たしています。
河合優実コメント

「想像も及ばない環境で生きる人々の物語なのに、こんなに胸を締め付けられるのはなぜか?彼らも私たちも、不安や孤独を感じ、愛する家族を持ち、良い未来を目指す、同じ人間だからだと思います。ぜひ劇場でご覧いただきたい映画です。」
監督は一貫して移民や難民をテーマにしてきた藤元明緒

監督・脚本を務めた藤元明緒は、移民や難民を題材にした作品を一貫して制作してきた映画作家です。『僕の帰る場所』『海辺の彼女たち』に続く本作でも、国境や制度に翻弄される人々の姿を、感情を煽ることなく丁寧に描き出しています。

藤元監督は、悲劇を強調するのではなく、「生きることそのもの」を映すことで、観客が当事者の存在を自分自身の問題として捉えられる映画を目指しています。
映画『LOSTLAND/ロストランド』は2026年4月24日公開

映画『LOSTLAND/ロストランド』は、難民というテーマを扱いながらも、声高なメッセージではなく、幼い姉弟の静かな歩みを通して世界の現実を映し出します。過酷な状況の中でも失われない人間の尊厳と、未来を信じる心。その両方を見つめ直させてくれる作品です。 世界中で喝采を浴びた本作は、2026年4月24日(金)より全国公開。ぜひ劇場で、その眼差しと沈黙の重さを体感してみてください。