2026年5月26日更新

映画『オールドオーク』あらすじ・キャスト解説!喪失と連帯を描く社会派映画の到達点【ケン・ローチ】

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映画「オールドオーク」
© Sixteen Oak Limited, Why Not Productions, Goodfellas, Les Films du Fleuve, British Broadcasting Corporation, France 2 Cinéma and The British Film Institute 2023

『わたしは、ダニエル・ブレイク』『家族を想うとき』など、市井の民の生活と闘争を温かなまなざしで描き続けてきたイギリスの巨匠ケン・ローチ監督が自ら「最後の作品」と語る『オールド・オーク』が、2026年4月24日(金)より全国公開中です。 本作は、第76回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に正式出品された話題作で、『わたしは、ダニエル・ブレイク』『家族を想うとき』に続く「イギリス北東部3部作」の最終章。脚本は、これまでローチ監督と数々の名作を生み出してきたポール・ラヴァティが手がけ、出演にはデイヴ・ターナー、エブラ・マリ、クレア・ロッジャーソン、トレヴァー・フォックスらが揃いました。 炭鉱の町に最後に残ったパブを舞台に、シリア難民の受け入れを巡って揺れる人々の姿を描く、深い感動と現代社会への鋭い問いかけが詰まった一作です。 この記事では、映画『オールド・オーク』のあらすじ・キャスト・見どころを解説していきます。

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映画『オールドオーク』作品概要・あらすじ【ネタバレなし】

タイトルオールド・オーク(原題:The Old Oak)
公開日2026年4月24日(金)全国公開
監督ケン・ローチ
脚本ポール・ラヴァティ
出演TJ・バランタイン 役/デイヴ・ターナー , ヤラ 役/エブラ・マリ , ローラ 役/クレア・ロッジャーソン , チャーリー 役/トレヴァー・フォックス
製作年/製作国2023年/イギリス・フランス・ベルギー
上映時間113分(カラー)
言語英語・アラビア語
配給ファインフィルムズ
後援ブリティッシュ・カウンシル
公式サイト公式サイトはこちら

『オールド・オーク』(原題:The Old Oak)は、市井の民を見つめ続けてきたイギリスの巨匠ケン・ローチ監督が自ら「最後の作品」と語る、2023年製作のヒューマンドラマ。第76回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品された話題作で、日本では2026年4月24日(金)より全国公開がスタートしました。 物語の舞台は、活気を失ったイギリス北東部の炭鉱の町。そこで最後に残ったパブ「オールド・オーク」に、シリアから難民として一家とともに到着した若い女性・ヤラと、パブの店主TJ・バランタインが出会うところから物語は動き出します。 脚本は、『麦の穂をゆらす風』『わたしは、ダニエル・ブレイク』などローチ監督と数々の名作を共に手がけてきた長年の盟友ポール・ラヴァティ。—社会と人々への温かくもリアリズム溢れる眼差しが凝縮された、113分のドラマが立ち上がります。

『オールドオーク』あらすじ

イギリス北東部、かつての活気を失った炭鉱の町に、ただひとつ残されたパブ「オールド・オーク」。この街に最後の砦のように立ち続けるパブは、地元の人々にとって安らぎの止まり木として親しまれてきた場所です。 店主のTJ・バランタイン(デイヴ・ターナー)は、活気あふれていた時代から30年の時を経て厳しい経営状況に置かれながらも、試行錯誤しつつパブを維持していました。 そんなある日、シリア難民として一家とともに町へやってきた若き女性・ヤラ(エブラ・マリ)と出会ったTJ。最初こそ町の人々とシリア難民の間で、パブが居場所を争う諍いの場へと変貌してしまい、先行きを危ぶむこととなります。 それでも、カメラを持って町を歩くヤラとTJの間には、思いがけない友情が芽生え始め、ふたりは困窮する町の人々とシリア難民のための食堂を共に開こうとするのでした。果たして、ふたりは互いを理解する方法を見つけられるのか——。

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『オールドオーク』キャスト解説!市井の人々をリアルに体現する俳優陣

TJ・バランタイン 役/デイヴ・ターナー

物語の主軸を担うパブの店主・TJ・バランタインを演じるのは、労働組合役員として働いていた時期にケン・ローチ監督やポール・ラヴァティと知り合い、ローチ作品の北東部での調査や案内にも同行してきたデイヴ・ターナー。前2作『わたしは、ダニエル・ブレイク』『家族を想うとき』にも出演しており、本作ではオーディションを経て主役の座を射止めた経歴の持ち主です。 労働者階級の暮らしを地続きの体温で生きてきた俳優ならではの厚みが、かつての炭鉱町に残ったパブを必死に守り続けるTJの姿に深い説得力を与えてくれそうな仕上がりとなっています。

ヤラ 役/エブラ・マリ

シリア難民として一家とともにイギリスの炭鉱町にやってきたヤラを演じるのは、イスラエル占領下にあるシリアのゴラン高原、マジュダル・シャムス村出身のエブラ・マリ。 数回にわたるオーディションを経て、本作のヤラ役に抜擢されました。カメラを通して町と人々を見つめながら、自身もまた居場所を探し続けるヤラ——難民として生きる女性の知性と意志を、エブラ自身の生まれ育った土地の記憶とともに、繊細に立ち上げてみせます。

ローラ 役/クレア・ロッジャーソン

ローラ役を演じるクレア・ロッジャーソンは、慈善団体「タイン・アンド・ウェア・シチズンズ (Tyne and Wear Citizens)」の事務局員という背景を持つ、市民活動の現場に身を置いてきた人物。 前作『家族を想うとき』のプレミア上映後には、観客が無力感や絶望感だけを抱いて帰ることのないようなキャンペーンのワークショップを開催した経験もあり、調査にやってきたケン・ローチ監督と出会ったことを契機に、オーディションを経て本作にキャスティングされました。 市井から生まれた俳優ならではの自然な存在感が、町の現実に確かな手触りを与えていきます。

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チャーリー 役/トレヴァー・フォックス

チャーリー役を演じるトレヴァー・フォックスは、イギリス北東部・ウォールセンド出身の俳優。1988年公開のケン・ローチ監督作『リフ・ラフ』のオーディションでローチ監督と出会って以来、長きにわたって関わりを続けてきた人物で、福祉国家に関するドキュメンタリー『1945年の精神』ではナレーションも担当しました。 北東部の街と労働者の体温を知り尽くした俳優ならではの存在感が、かつての炭鉱の町に生きるチャーリーの暮らしの匂いを、画面の隅々まで染み込ませていきそうです。

監督は『わたしは、ダニエル・ブレイク』『家族を想うとき』で知られるケン・ローチ

本作のメガホンを取るのは、市井の民の生活と闘争を一貫した視点で映し続けてきたイギリスの巨匠・ケン・ローチ監督。 『麦の穂をゆらす風』『わたしは、ダニエル・ブレイク』とパルム・ドールを2度受賞したキャリアの集大成として、本作『オールド・オーク』をローチ監督自身が「最後の作品」と語っており、『わたしは、ダニエル・ブレイク』『家族を想うとき』に続く「イギリス北東部3部作」の最終章となります。脚本は、ローチ監督と長年タッグを組んできた盟友・ポール・ラヴァティが担当。 社会と人々への温かくもリアリズム溢れる眼差しが、変わりゆく町と暮らしのなかで生まれる小さな対話の数々を、ひとつひとつ丁寧にすくい上げていきます。現代社会の分断と共存への希望を真正面から見つめる一作です。

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『オールドオーク』見どころ解説

ケン・ローチ監督自ら「最後の作品」と語る集大成——「イギリス北東部3部作」最終章

半世紀以上にわたって市井の人々の生活を見つめ続け、パルム・ドールを2度獲得してきた巨匠ケン・ローチ監督が、自ら「最後の作品」と明言した一本が本作。 『わたしは、ダニエル・ブレイク』『家族を想うとき』と続いてきた「イギリス北東部3部作」の最終章としても位置付けられ、労働者階級・地域共同体・連帯というローチ監督のテーマがひとつの到達点を迎えます。第 76回カンヌ国際映画祭コンペティション部門への正式出品でも世界から大きな注目を集めた、現代のシネマ史にとって見逃せない一作と言えるでしょう。

「オールド・オーク」というパブが象徴するもの——居場所と連帯の物語

タイトルにもなっているパブ「オールド・オーク」は、炭鉱町で最後まで残った安らぎの止まり木として、町の人々にとっての"最後の砦"のような場所。 30年前の活気から大きく姿を変えながらも、店主のTJ・バランタイン(デイヴ・ターナー)が試行錯誤しながら維持してきたこのパブが、シリア難民の受け入れによって「誰の居場所か」を巡る諍いの場に変貌していく構造そのものが、「居場所」と「連帯」をめぐる現代的な寓話として強い余韻を残します。 やがてTJとヤラが共に開こうとする、町の人々と難民のための食堂のシーンにも、ぜひ注目したいところ。

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『オールドオーク』は2026年4月24日公開!分断の時代に希望を問いかける

映画『オールド・オーク』は2026年4月24日(金)より全国公開中。ケン・ローチ監督自らが「最後の作品」と語る一本にして、『わたしは、ダニエル・ブレイク』『家族を想うとき』に続く「イギリス北東部3部作」最終章。シリア難民と炭鉱町の人々が出会い、分断と共存を見つめる113分のヒューマンドラマをぜひ劇場で目撃ください。