映画『ナースコール』あらすじ・見どころ解説!ベルリン映画祭で絶賛の没入型医療スリラー
第75回ベルリン国際映画祭で批評家から絶賛され、本国スイスで大ヒットを記録した映画『ナースコール』。第98回アカデミー賞®国際長編映画賞部門ショートリストにも選出された注目作です。 人手不足の満床病棟を舞台に、看護師の“ある一日”を描く本作は、圧倒的な臨場感とリアリティで観客を現場のただ中へと引き込みます。2026年3月6日より全国公開されます。 この記事では映画『ナースコール』のあらすじや見どころを紹介していきます。
『ナースコール』作品概要・あらすじ【ネタバレなし】
映画『ナースコール』(英題:Late Shift/原題:HELDIN)は、スイス発の医療ドラマです。舞台は人手不足が常態化する州立病院の外科病棟。ひとりの看護師が過酷な遅番シフトを乗り越えようとする姿を、ほぼリアルタイムに近い緊迫感で描きます。 Rotten Tomatoesでは批評家スコア96%(2026年1月15日時点)を記録。本国スイスでは4週連続興行収入第1位を獲得し、ドイツやオーストリアでもヒットしました。 緻密なカメラワークとテンポある編集が生み出す没入感は、まるで観客自身が病棟で働いているかのような体験をもたらします。
『ナースコール』あらすじ

州立病院の外科病棟で働く看護師フロリア。この日の遅番シフトは、ただでさえ人手不足の現場に加え、同僚の欠勤によってさらに過酷な状況となっていました。 26人の入院患者を担当しながら、インターンの指導も担うフロリア。患者からの要望やクレーム、鳴り止まない電話、次々と入るナースコール。時間との闘いが続くなか、彼女は誠実に職務を全うしようとします。 しかし、極限状態の中で投薬ミスを犯してしまいます。打ちひしがれながらも、さらなる重大な試練に直面するフロリア。その一日の終わりに待つものとは――。
『ナースコール』キャスト解説!レオニー・ベネシュが魅せる圧巻の演技

レオニー・ベネシュ/フロリア役

『ありふれた教室』『セプテンバー5』で注目を浴びたドイツの実力派女優。本作のために州立病院でインターンシップを修了し、医療機器の扱いや看護業務を実践的に習得しました。過酷な現場で揺れ動く心情を、リアルかつ繊細に体現しています。
クレア・ロッジャーソン、ほか共演陣

多様なルーツを持つ患者や医療スタッフを演じる俳優陣が、病院という社会の縮図を立体的に描き出します。
監督は『スイス発の社会派作品』で知られるペトラ・フォルペ

監督・脚本を手がけたのはスイスの女性監督ペトラ・フォルペ。ドイツ人看護師マデリン・カルベラージュの著書『問題は職業ではなく環境』に着想を得て、複数の病院で綿密なリサーチを行いました。 長年看護師と生活を共にしてきた経験から、「この職業を称える映画を作りたかった」と語っています。本作は単なる医療ドラマではなく、社会構造の歪みと、そこで働く人々への敬意を込めた作品となっています。
『ナースコール』見どころ解説

本作最大の見どころは、90分間ほぼ途切れることのない緊迫感です。流れるような移動ショット、息をつかせぬ編集、音響設計が一体となり、観客を病棟の混乱へと巻き込みます。 同時に、患者それぞれの事情や感情も丁寧に描かれ、単なるスリラーでは終わりません。医療現場の逼迫という世界共通の問題を通して、私たちの社会そのものを問い直す作品です。 そしてラストシーンには、希望の光が静かに差し込みます。劇場でこそ体感してほしい余韻が待っています。
『ナースコール』は2026年3月6日公開!これは、わたしたちに今、不可欠な物語

映画『ナースコール』は2026年3月6日より全国公開です。 病院という社会の縮図に潜む歪みを映し出しながら、それでも人が人を支える意味を問いかける一本。 これは、わたしたちに今、不可欠な物語です。