映画『トゥ・ランド』あらすじ・キャスト解説!ハル・ハートリー11年ぶりの新作、終活騒動が生む傑作ドタバタ喜劇
NYインディーズ映画の旗手として名高いハル・ハートリー監督の11年ぶりの新作映画『トゥ・ランド』が、2026年4月25日より公開されます。 半ば引退状態の映画監督が遺言書を書き始めたことで周囲が「余命わずか」と誤解し、友人知人がアパートに押し寄せてくる——シニカルでユーモラス、それでいてハートウォーミングなドタバタ喜劇です。 コロナ禍による制作中止という苦難を乗り越えて完成させた本作について、監督自身が「これが最後の映画になっても構わない」と語るほど渾身の一作となっています。 この記事では、『トゥ・ランド』のあらすじ・キャスト・見どころを解説していきます。
映画『トゥ・ランド』作品概要・あらすじ【ネタバレなし】
| 邦題 | トゥ・ランド |
|---|---|
| 原題 | Where to Land |
| 公開日 | 2026年4月25日公開 |
| 製作年・国 | 2025年 / アメリカ |
| 上映時間 | 74分 |
| 言語・仕様 | 英語 / アスペクト比1.78:1 / 5.1chサラウンド |
| 監督・製作・脚本・音楽 | ハル・ハートリー |
| 撮影監督 | サラ・コーリー |
| 出演 | ジョー・フルトン 役/ビル・セイジ , ミュリエル 役/キム・タフ , ヴェロニカ 役/ケイトリン・スパークス , ロバート・ジョン・バーク , イーディ・ファルコ |
| 配給 | ポッシブルフィルムズ |
| 配給協力 | ユーロスペース , Gucchi's Free School |
| 公式サイト | 公式サイトはこちら |
『トゥ・ランド』(原題:Where to Land)は、2025年製作のアメリカ映画。 監督・製作・脚本・音楽をすべてハル・ハートリーが手がけるワンマンプロジェクトで、撮影監督はサラ・コーリー、編集はカイル・ギルマンが担当。1990年代にNYインディーズシーンを牽引したハートリー監督の、11年ぶりとなる長編映画作品です。
『トゥ・ランド』あらすじ

58歳のジョー・フルトン(ビル・セイジ)は、かつてロマコメ映画で人気を博したものの今は半ば引退状態の映画監督。近所の墓地の管理人助手に応募するなどセカンドキャリアを模索しつつ、弁護士の長年の勧めに従って遺言書を作り始めることにします。 ところがこの終活めいた行動を、恋人のTVスターミュリエル(キム・タフ)と姪のヴェロニカ(ケイトリン・スパークス)が「ジョーは余命わずかで密かに終活中」と誤解してしまいます。 噂はあっという間に広がり、友人、知人、元妻、自称隠し子の若者まで次々とジョーのアパートに押し寄せてきます。誰もが人生と哲学を語りながら、ジョーの部屋はにぎやかな混乱に包まれていき――
『トゥ・ランド』キャスト解説!ビル・セイジ×ハートリー組の盟友たちが再集結

ジョー・フルトン 役/ビル・セイジ

半ば引退状態の映画監督ジョー・フルトンを演じるのはビル・セイジです。ハートリー監督の代表作『シンプルメン』(1992年)で主人公兄弟の弟を演じた盟友で、ジョーというキャラクター名はハートリー監督のミドルネームと生まれ育った通りから取られています。 長年のコラボレーションを経た深い信頼関係が、飄々としながらもどこか愛らしい主人公像を生み出しています。
ミュリエル 役/キム・タフ

ジョーの恋人でTVスターのミュリエルを演じるのはキム・タフです。ジョーの言動から「余命わずか」と思い込み、騒動の発端のひとりとなるキャラクターで、コメディの核心を担います。
ヴェロニカ 役/ケイトリン・スパークス

ジョーの姪・ヴェロニカを演じるのはケイトリン・スパークスです。ミュリエルと並んで誤解を広める役割を担い、アパートへの人々の集結を加速させていきます。
その他の出演者
ハートリー作品からキャリアを開花させた盟友たちも再集結しており、ロバート・ジョン・バークとイーディ・ファルコが出演します。長年ハートリー組として活躍してきた俳優たちの顔ぶれは、本作がいかに特別な再会であるかを物語っています。
監督は『ヘンリー・フール』でカンヌ脚本賞を受賞したハル・ハートリー
監督・製作・脚本・音楽をすべて手がけるのはハル・ハートリーです。1959年ニューヨーク州リンデンハースト生まれ。長編デビュー作『アンビリーバブル・トゥルース』(1989年)以来、『トラスト・ミー』(1990年)でサンダンス映画祭脚本賞、『ヘンリー・フール』(1997年)でカンヌ国際映画祭脚本賞を受賞するなど、NYインディーズ映画の旗手として独自のキャリアを築いてきました。イザベル・ユペール主演の『愛・アマチュア』(1994年)は東京国際映画祭シルバー賞を受賞しており、日本との縁も深い監督です。 本作は11年ぶりの長編新作で、コロナ禍による制作中止という苦難を乗り越えて完成させた渾身作。ハートリー監督自身が「これが最後の映画になっても構わない」と語るほどの円熟の境地に達した一本です。
『トゥ・ランド』見どころ解説

11年ぶりに結実したハートリー円熟の境地

コロナ禍による制作中止を乗り越え、11年ぶりに完成させた本作は、飄々としているのにハートウォーミングというハートリー映画の真骨頂が凝縮された一本です。「これが最後の映画になっても構わない」と監督自身が語るほどの覚悟と愛情が込められており、その言葉どおりの密度と完成度を誇る作品に仕上がっています。
誰もが哲学を語る、ハートリーにしか作れないドタバタ喜劇

終活の誤解から始まるドタバタ劇でありながら、ジョーのアパートに集まる人々がそれぞれ人生と哲学を語り続けるというシニカルなユーモアが本作の核心です。笑いの中に滲む孤独と老い、そして人との繋がりへの普遍的な問いかけは、ハートリー映画の長年のファンはもちろん、初めて触れる観客にも深く響くものがあります。
映画『トゥ・ランド』は2026年4月25日公開!孤高の名匠ハートリーの円熟作を劇場で

映画『トゥ・ランド』は、2026年4月25日より公開となります。 ハル・ハートリー監督11年ぶりの新作、ジョー・フルトン 役/ビル・セイジをはじめとするハートリー組の再集結、そして飄々としながらハートウォーミングな74分のドタバタ喜劇——孤高のインディーズ映画作家が円熟の境地で作り上げた本作をぜひ劇場でご覧ください。