映画『記憶ゼロ』あらすじ・キャスト解説!SABU監督×イーサン・ルアンが描く記憶喪失刑事の誘拐事件捜査
SABU監督が長編20本目として手がけた映画『記憶ゼロ』が、2027年初夏にテアトル新宿ほかで全国公開されます。全編を台湾で撮影した日台合作で、記憶を失いつつある刑事が誘拐事件を追うノンストップ・エンターテインメントとなっています。 第51回トロント国際映画祭ミッドナイト・マッドネス部門では、観客賞の第2次席(実質第3位)を受賞しました。第39回東京国際映画祭ガラ・セレクション部門での上映も決まり、公開前から期待が高まるばかりです。 この記事では、『記憶ゼロ』のあらすじ・キャスト・見どころを解説していきます。
映画『記憶ゼロ』作品概要・あらすじ【ネタバレなし】
| タイトル | 記憶ゼロ |
|---|---|
| 原題 | Arrested Memory |
| 公開日 | 2027年初夏 テアトル新宿ほか全国公開 |
| 監督・脚本 | SABU |
| 出演 | 主人公の刑事役/イーサン・ルアン、ムーン・リー、シェ・インシュエン、誘拐された息子の父親役/堤真一、誘拐された息子の母親役/霧島れいか |
| 製作国 | 台湾、日本 |
| 上映時間 | 87分 |
| 配給 | 東京テアトル |
| 映画祭 | 第83回ヴェネツィア国際映画祭アウト・オブ・コンペティション部門(ワールドプレミア)、第51回トロント国際映画祭ミッドナイト・マッドネス部門 観客賞第2次席、第9回ブリュッセル国際映画祭コンペティション部門、第39回東京国際映画祭ガラ・セレクション部門 |
『記憶ゼロ』は、SABU監督にとって記念すべき長編20本目の劇映画です。台湾と日本の合作で製作され、撮影は全編台湾で行われました。 2026年の第83回ヴェネツィア国際映画祭でワールドプレミア上映され、1000人を超える観客から総立ちのスタンディング・オベーションが送られています。続く第51回トロント国際映画祭では、エッジの効いた作品が集まるミッドナイト・マッドネス部門に選出。チケットは完売し、同部門の観客賞第2次席に輝きました。 第39回東京国際映画祭ガラ・セレクション部門では、2026年10月27日(火)と11月2日(月)に上映される予定です。日本の観客がひと足早く本作に触れられる貴重な機会となるでしょう。
あらすじ

台北の敏腕刑事は、ある事件で大きなショックを受け、記憶障害を発症してしまいます。地方の署へ異動となった彼は、症状を周囲に隠しながら職務を続けていました。 そんな折、日本人ビジネスマンの息子が誘拐される3億円誘拐事件が発生。捜査に乗り出した刑事でしたが、記憶は日に日に薄れていきます。 頼れるのは、刑事として培ってきた直観だけ——。記憶がこぼれ落ちていくなか、彼は犯人を追ってひたすら走り続けるのでした。
映画『記憶ゼロ』キャスト解説!イーサン・ルアン×堤真一×霧島れいからが集結

主人公の刑事役/イーサン・ルアン
記憶障害を抱えながら誘拐事件に挑む主人公の刑事を演じるのは、台湾のスター俳優イーサン・ルアン(阮經天)です。『モンガに散る』(2010年)や『我、邪で邪を制す』(2023年)など、大ヒット作で主演を務めてきました。 本作では、記憶が薄れていく不安と闘いながら直観を武器に走り続ける刑事を熱演。ヴェネツィアでの上映後には、SABU監督とともに観客から総立ちの喝采を浴びています。記憶と闘う刑事という難役にどう挑んだのか注目です。
役柄未発表/ムーン・リー
台湾の人気女優ムーン・リー(李沐)も共演に名を連ねました。役柄の詳細は2026年10月時点で未発表です。 テンポのいい会話劇と軽快なアクションが持ち味のSABU作品で、彼女がどんな表情を見せるのか気になるところ。続報にも期待しましょう。
役柄未発表/シェ・インシュエン
ベテラン女優シェ・インシュエン(謝盈萱)も出演しています。『先に愛した人』(2018年)で台湾金馬奨の主演女優賞を受賞した、台湾映画界屈指の実力派です。 役柄は2026年10月時点で未発表ながら、確かな演技力で物語に深みを与える存在となるでしょう。
誘拐された息子の父親役/堤真一
息子を誘拐される日本人ビジネスマンを演じるのは堤真一です。お金持ちの「パパ」という役どころで、好演ぶりがうかがえます。 堤真一は、SABU監督の長編デビュー作『弾丸ランナー』(1996年)をはじめ、『ポストマン・ブルース』(1997年)や『MONDAY』(2000年)などに出演してきたSABU作品の常連俳優。長年の盟友が台湾を舞台にどんな化学反応を見せるのか、楽しみにしたいところです。
誘拐された息子の母親役/霧島れいか
息子を誘拐された「最高にクールな」ママを演じるのは霧島れいかです。『ドライブ・マイ・カー』(2021年)で主人公の妻・音を演じたことでも知られています。同作は国内外で高い評価を得ました。 海外版予告編で見せる「クールな」ママぶりにも期待が高まります。堤真一との夫婦役にも注目が集まりそうです。
監督・脚本はSABU——長編20本目で20年越しの企画を実現
監督・脚本を手がけたのはSABUです。長編デビュー作『弾丸ランナー』(1996年)で疾走感あふれる独自のスタイルを確立し、以来30年にわたってさまざまなジャンルに挑んできました。 『天の茶助』(2015年)や『Mr.Long/ミスター・ロン』(2017年)はベルリン国際映画祭のコンペティション部門に選出されるなど、海外での評価も高い映画監督です。 『記憶ゼロ』は、そんなSABU監督が20年越しで実現させた渾身の企画。走る主人公、テンポのいい笑い、キレのあるアクションといったSABU作品らしさが全編に詰まった1本となっています。
映画『記憶ゼロ』の見どころ解説
記憶を失っていく刑事の捜査劇——アクションと笑いが同居する予測不能な展開
本作最大の見どころは、記憶が薄れていく刑事が誘拐事件を追うというユニークな設定です。手がかりを覚えておけない主人公が、直観だけを頼りに犯人へ迫っていく展開は、まさに先の読めない面白さがあります。 海外の批評家からも、「強烈なアクションと、キレのある笑い!」(Next Best Picture)、「不条理で、エネルギッシュで、予測不能」(Movie Moves Me)と高い評価が寄せられました。笑いながらも、ふと胸を打たれる瞬間が訪れるかもしれません。
トロントの観客を熱狂させた一夜——SABU監督が振り返る忘れられない記憶
第51回トロント国際映画祭ミッドナイト・マッドネス部門での上映は、午後11時59分スタートにもかかわらずチケットが完売しました。会場には「サブー、サブー」という熱狂的なシュプレヒコールが響いたそうです。 SABU監督は上映の様子を、「1244席の客席は、そこからどんどん熱くなり、観客のボルテージも上がり続ける」と振り返っています。本作は観客賞の第2次席を受賞し、その後の2回の上映もすべて完売しました。 さらに監督は、「この夜の記憶は、絶対に消えてほしくないなぁ…」とコメント。観客の熱気がそのまま伝わる言葉と言えるでしょう。
台湾と日本の実力派が集結——全編台湾ロケが生む独特の空気感
台湾のスター俳優イーサン・ルアンや実力派シェ・インシュエンらに、堤真一と霧島れいかが加わった日台混成のキャストも見逃せません。 海外メディアのIndieWireは、本作について「俳優たちの個性とクセを鮮烈に捉える」と評しました。台湾の街並みを舞台に、国境を越えたアンサンブルがどんな化学反応を起こすのかを楽しめます。
映画『記憶ゼロ』は2027年初夏全国公開!記憶を失う刑事の疾走を見届けよう
記憶が消えていく刑事が、直観だけを頼りに3億円誘拐事件を追う——。SABU監督の長編20本目となる『記憶ゼロ』は、アクションと笑い、そして人生讃歌が詰まったノンストップ・エンターテインメントです。 イーサン・ルアンが主演を務め、全編台湾ロケで撮影された本作は、トロント国際映画祭で観客賞の第2次席に輝きました。2027年初夏の全国公開に先駆け、第39回東京国際映画祭でも上映されます。世界の観客を熱狂させた疾走劇を、ぜひ劇場で見届けてください。