2026年11月1日更新

『ヒストリエ』最新刊までネタバレあらすじ解説!完結を待つ大王の書記官の物語はアニメ化へ

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『ヒストリエ』のあらすじ【ネタバレなし】

『ヒストリエ』の物語は、紀元前343年のカルディアから始まります。北東ギリシアのこの街は、強国マケドニアの軍勢に囲まれていました。そこへ現れた青年エウメネスは、包囲がただの示威行動だと見抜き、弁舌だけで城門を開けさせます。 その機転に感心したのが、隻眼の商人アンティゴノスです。旅の途中では、哲学者アリストテレスの逃亡を助ける場面もありました。エウメネスの目的は、少年時代に離れた「我が家」ヒエロニュモス邸にあります。ここから物語は、エウメネスの少年時代へとさかのぼっていきます。のちに大王の書記官となる青年の、波乱に満ちた歩みの始まりです。

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最新刊は何巻?完結している?

『ヒストリエ』の最新刊は12巻で、2024年6月に発売されました。物語は完結しておらず、講談社の『月刊アフタヌーン』で2003年から連載が続いています。 ただし刊行のペースはゆっくりで、12巻は前の巻から約5年ぶりの新刊でした。連載は長い休載に入っていて、13巻の発売日はまだ発表されていません。12巻の時点で、作中の時間は紀元前337年のマケドニアまで進んでいます。大王の書記官として名を残すエウメネスの物語は、まだ道半ばです。

『ヒストリエ』1〜2巻ネタバレ:カルディアで過ごした少年時代

カルディアの顔役ヒエロニュモスの次男として育った、少年時代のエウメネス。子どものころから並外れて利発で、オデュッセウスの英雄譚やヘロドトスの歴史書に読みふけっていました。 穏やかな日常は、スキタイ人の奴隷トラクスの脱走事件で一変します。父の部下ヘカタイオスは騒ぎに乗じて主人を殺し、その罪を死んだ奴隷に着せました。企みを見抜いたエウメネスは、査問会で告発しますが……。 追い詰められたヘカタイオスが暴いたのは、エウメネス自身がスキタイ人の拾い子だという出自の秘密でした。街の実権はヘカタイオスに移り、エウメネスは奴隷の身分に落とされます。家族も居場所も一度に失う、あまりに残酷な転落でした。

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『ヒストリエ』3〜4巻ネタバレ:ボアの村を守る籠城戦

奴隷として商人に買われ、カルディアを離れたエウメネス。ところが航海の途中で奴隷たちの反乱が起き、船は沈んでしまいます。黒海の南岸パフラゴニアに流れ着いた彼を救ったのは、ボアの村の人々でした。 自由の身になったエウメネスは、ギリシアの知識を伝えながら村になじんでいきます。居候先の少女サテュラとも、少しずつ心を通わせるようになりました。 青年に成長したころ、近くのティオス市の顔役の息子ダイマコスが、私兵を率いて村を攻めてきます。村を捨てない道を選んだ村人たちに、エウメネスが授けたのは籠城の策でした。鮮やかな知略で村人を指揮し、戦いはボアの村の勝利に終わります。しかし謀略が明るみに出たことで、エウメネスは1人で恨みを背負い、サテュラを残して村を去るのでした。

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『ヒストリエ』5〜7巻ネタバレ:マケドニア王家に仕える書記官

故郷カルディアへ戻ったエウメネスは、商人アンティゴノスの誘いに乗ることを決めます。ところがその商人の正体は、マケドニア王フィリッポスその人でした。 書記官見習いとして都ペラに移ったエウメネスは、名門貴族アッタロスの屋敷に身を寄せます。そこで親しくなったのが、アッタロスの姪エウリュディケです。やがて王宮で、額にヘビのようなあざを持つ王子アレクサンドロスを見かけます。 文武に優れ、謙虚な人柄で慕われる王子。しかしその心の奥には、「ヘファイスティオン」という凶暴な別の人格が潜んでいました。王の命でマケドニア式の将棋を作ったエウメネスは、褒美に屋敷を与えられ、正式な家臣となります。すべてを奪われた少年が、大国の中枢へ足を踏み入れていく転機でした。

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『ヒストリエ』8〜10巻ネタバレ:アテネと激突するカイロネイアの戦い

正式な書記官となったエウメネスは、ペリントスとビザンティオンを攻めるフィリッポスの遠征に加わります。しかしアテネの将軍フォーキオンの艦隊に海を押さえられ、攻略は失敗します。帰り道で王が蛮族の奇襲で重傷を負うと、エウメネスが代わりに指揮を執って敵を退けます。 続く決戦を前に、エウメネスは商人を装ってアテネへ潜入します。狙いは、フォーキオンを将軍職から遠ざける工作でした。紀元前338年、マケドニア軍はアテネ・テーベの連合軍とカイロネイアで激突。王子アレクサンドロスの一騎駆けが流れを変え、マケドニアは完勝を収めました。 ところが凱旋したエウメネスに届いたのは、恋人エウリュディケが王の第7王妃になるという知らせでした。

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『ヒストリエ』11〜12巻ネタバレ:王宮に渦巻く王妃の陰謀

恋人が王妃になると知り、自身も「王の左腕」に選ばれたエウメネスは、マケドニアを去る決意を固めます。その矢先、王宮に入るエウリュディケの身辺に、第4王妃オリュンピアスの手が伸びていると気づきました。毒殺の企ては、すんでのところでエウメネスに見破られます。 首謀者と分かったオリュンピアスは、故郷モロッシアへ送られることになりました。ところがその道中で、フィリッポスが差し向けた暗殺部隊が一行を襲います。王妃の護衛ネオプトレモスが応戦し、刺客は1人を残して退けられました。 最後に残ったのは、王子アレクサンドロスに似た顔を持つ王宮護衛兵のパウサニアスです。オリュンピアスは、この男に強い興味を抱きます。王妃と護衛兵の不穏な出会いが、物語の先に暗い影を落としていきます。

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『ヒストリエ』13巻の発売日はいつ?休載はいつまで続く?

『ヒストリエ』13巻の発売日は、2026年10月の時点で発表されていません。連載は休載が続き、再開の時期も決まっていません。 休載が告げられたのは、『月刊アフタヌーン』の2022年10月号でした。作者は12巻の作業のために休むと伝えています。同時に、物語全体を確実に完結へたどり着かせるための思案をめぐらせたいとコメントしました。 12巻が出たあとの2024年8月号では、引き続き長く休載することが告知されています。理由は、完成原稿の描き貯めと、進行を少しでも速くするための模索でした。結末へ向かう準備の期間と受け止めて、続きを待ちたいところです。

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『ヒストリエ』の登場人物にモデルはいる?

『ヒストリエ』の主要な登場人物の多くは、紀元前4世紀に実在した人物がモデルです。史実では、主人公エウメネスもアレクサンドロス大王に仕えた書記官でした。 ただし作中には、史実にない創作も多く含まれています。史実のエウメネスは、カルディアの出身であること以外、前半生の記録がほとんど残っていません。スキタイ人の出自や奴隷に落ちる過去、ボアの村の物語は、本作の創作です。記録の空白を想像で埋めたからこそ、少年時代から始まる物語が生まれました。

エウメネスは史実ではどんな人物?

作中のエウメネスは、出自を暴かれて奴隷に落ちたのち、知略でマケドニア王の書記官となった青年です。 史実では、フィリッポスとアレクサンドロスの父子2代に書記官として仕えました。大王の死後は、後継者たちの争いであるディアドコイ戦争に身を投じます。その相手の1人が、かつての友アンティゴノスでした。最期は紀元前316年、ガビエネの戦いのあとです。味方の兵に捕らえられてアンティゴノスに引き渡され、その陣営で命を落としました。

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アレクサンドロスは史実ではどんな人物?

作中のアレクサンドロスは、文武に優れ、家臣に慕われる謙虚な王子です。心の奥に別の人格ヘファイスティオンを抱えています。 史実では、アレクサンドロス3世として紀元前356年に都ペラで生まれました。20歳で王位を継ぎ、東方遠征でペルシア帝国を滅ぼして大帝国を築きます。最期は紀元前323年です。遠征から戻ったバビロンで熱病に倒れ、32歳で世を去りました。ヘファイスティオンも大王の親友とされる実在の側近ですが、作中の別人格との関わりは不明です。

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アンティゴノスは史実ではどんな人物?

作中で「アンティゴノス」を名乗るのは、商人に扮したマケドニア王フィリッポス2世です。隻眼の王は偽名のままエウメネスと出会い、その才を見抜きました。 史実では、アンティゴノス1世はフィリッポスとは別人で、大王に仕えた将軍です。隻眼だったことから、「モノフタルモス」のあだ名で呼ばれました。大王の死後は後継者の1人となり、のちにアンティゴノス朝を開いて王を名乗ります。エウメネスとは友人でありながら、後継者戦争では敵として戦った相手でした。

エウリュディケは史実ではどんな人物?

作中のエウリュディケは、アッタロスの姪で、エウメネスと恋仲になる聡明な娘です。マケドニア将棋では、作ったエウメネスを上回る腕を見せました。 史実ではクレオパトラ・エウリュディケと呼ばれ、フィリッポス2世が最後に迎えた7番目の妃です。王との間には、娘エウローペーと息子カラノスをもうけたとされます。紀元前336年に王が暗殺されると、子どもたちはオリュンピアスに殺されました。彼女自身も、まもなく自ら命を絶ったとも、殺されたともいわれています。

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『ヒストリエ』ハルパゴスの名シーンは何巻?

ハルパゴスの名シーンが載っているのは、1巻に収められた「スキタイ流」の回です。エウメネスが、メディア王国の将軍ハルパゴスの昔話を語る場面です。 ハルパゴスは、王に息子を殺され、その肉を食べさせられた人物。忠臣を演じて復讐の機会をうかがい、ついに反乱の時が来ます。王の使者に返したのが、「ば~~~~~っかじゃねえの!?」の一言でした。感情の読めない表情から、この台詞へ切り替わる落差が、ネットで数多くのパロディを生みました。

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アニメ『ヒストリエ』は2027年1月から放送!島﨑信長が主演を務める

アニメ『ヒストリエ』は、2027年1月から放送が始まります。制作はライデンフィルムで、主人公エウメネスの声を島﨑信長が務めます。 アニメ化が発表されたのは2026年1月で、同時にティザーPVが公開されました。5月には放送時期の発表とあわせて、PV第1弾も公開されています。 キャストには、兄ヒエロニュモス役の鈴木崚汰や、カロン役の高木渉が名を連ねます。ほかにも、父ヒエロニュモス役の一条和矢や、ヘカタイオス役の鶴岡聡が発表されました。エウメネスの少年時代を囲む人物たちが、声を得て動き出します。弁舌で城門を開けさせる青年が、どんな声で語るのか楽しみです。

『ヒストリエ』は弁舌と知略で古代ギリシアを生き抜く物語!アニメと原作で追いかけよう

『ヒストリエ』は、出自を奪われた少年が、弁舌と知略を武器に古代ギリシアを生き抜いていく物語です。奴隷からマケドニア王の書記官へと上りつめたエウメネスの歩みは、12巻の時点でもまだ途中にあります。 史実を知っていても、作中の人物たちがどう動くのかは読んでみるまで分かりません。2027年1月からはアニメも始まるので、映像で物語に触れてから原作を手に取るのもおすすめです。13巻の発売を待ちながら、1巻からじっくり読み返してみてください。