2017年7月6日更新
『アバウト・タイム 愛おしい時間について』の情報まとめ【『ラブ・アクチュアリー』の監督引退作】
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リチャード・カーティス監督作『アバウト・タイム 愛おしい時間について』
『ラブ・アクチュアリー』などで知られるリチャード・カーティス監督作『アバウト・タイム 愛おしい時間について』。本作はタイムトラベルを扱った恋愛映画の中でも特に人気が高い作品です。
恋人や友人、家族と育む何げない日々の大切さ、本当の幸せとは…?『アバウト・タイム』あらすじ
自分にタイムトラベル能力がある事を知った青年が、恋人を見つけるためにタイムトラベルを重ね、魅力的な女性メアリー(
)と恋をする。しかしタイムトラベルによって生じたアクシデントにより、そもそもメアリーと出会っていなかったことになってしまい…。恋人や友人、家族と育む何げない日常を通し、愛や幸せの本当の意味に気付くヒューマンコメディー。
『ラブ・アクチュアリー』リチャード・カーティス監督の集大成
『ラブ・アクチュアリー』などで知られるラブコメに定評のあるリチャード・カーティス監督の最新作。本作は3作目であり、同時に最後の監督作となります。
「残り24時間しか生きられないと告げられたら何をする?」。本作は、友人と交わしたこの何気ない会話をきっかけに誕生した。なんでもなかった平凡な一日が大切な一日に変わり、当たり前のように身近にいた人たちに感謝をして、また大好きになる…。
引用:tower.jp
今作をもって監督引退を宣言しているカーティス監督は、「やり遂げたという想いは?」との質問には、「いつも作品に対して自信はないよ。他の人の映画を観ることが好きだからね(笑)」と謙虚に答えながらも、「今回の『アバウト・タイム』には満足している。親友ビル・ナイに、主演ドーナル・グリーソンも優秀な俳優だし、ヒロインのレイチェル・マクアダムスは一緒に仕事をしたいと以前からずっと思っていたからね。彼らと映画を作ることができて、最後としてはすごくハッピーだよ」と満足げに語った。
引用:cinetri.jp
『ハリー・ポッター』シリーズのドーナル・グリーソン、『きみに読む物語』のレイチェル・マクアダムス出演
主人公のティムを演じるのは、『ハリー・ポッター』シリーズにてロンのお兄さん、ビル・ウィーズリー役、また『スター・ウォーズ:エピソード7』に大抜擢された
。ティムの恋人で後に妻となるメアリー役には、『きみに読む物語』『ミッド・ナイト・イン・パリ』のレイチェル・マクアダムスが起用されています。
ドーナル・グリーソンのかっこよさ、レイチェル・マクアダムスの可憐さにも注目です!
『アバウト・タイム』についてあなたの知らない7つの事実
1.タイムトラベラーの恋人は3度目!?
メアリーを演じたレイチェル・マクアダムスは『アバウト・タイム 愛おしい時間について』以外にもタイムトラベラーの恋人役を演じた経験があります。
『きみがぼくを見つけた日』(2009)でエリック・バナの妻役『ミッド・ナイト・イン・パリ』でオーウェン・ウィルソンのフィアンセを演じていました。
2. リチャード・カーティスの次回作がカメオ出演!?
映画終盤、ローリーが読んでいたのがアンディ・ムリガンの『トラッシュ』という本。本作の後、リチャード・カーティスが脚本を務めたスティーブン・ダルドリー作品の原作です。
3.レイチェル・マクアダムスはファーストチョイスではなかった!?
元々、レイチェル・マクアダムスが演じたメアリー役には『500日のサマー』などで知られるズーイー・デシャネルが考えられていましたが、スケジュールの都合で実現しなかったそうです。
4.ハリーポッター出演俳優が多い!?
リチャード・グリフィス(バーノン・ダーズリー)ビル・ナイ(ルーファス・スクリムジョール)ドーナル・グリーソン(ビル・ウィズリー)と本作には映画『ハリーポッター』シリーズの俳優が3人も出演しています。
ちなみに、本作がリチャード・グリフィスの遺作となりました。
5.監督の子供がカメオ出演!?
映画ラストで子供の頃のティムを演じていた少年はリチャード・カーティスの息子です。
6.アメリカ公開日が記念日だった!?
『アバウト・タイム 愛おしい時間について』のアメリカ公開日が監督リチャード・カーティスの誕生日11月8日でした。
7.バーナードは重要な言葉!?
本作でティムが自分の母親は“メアリー”というより“バーナード”だと述べる場面があります。リチャード・カーティスは毎回作品の中にバーナードというキャラクターを登場させるそうです。バーナードはカーティスの元恋人の名前だと言われています。
『アバウト・タイム』のタイムトラベルの3つの矛盾!?
タイムトラベルものは複雑な時間設定によって生まれる歪みや矛盾は避けられないもの。本作も例外ではありません。今までに3つの矛盾が明らかになっています。
1.クローゼットの矛盾!?
タイムトラベルをテーマにするとき、簡単に分けてふたつの設定が存在します。
1.タイムトラベルで過去へ戻った時、その世界にはタイムトラベラーとしての自分と過去の自分が別々の存在。つまり同一人物がふたりいる世界の設定です。
2.もうひとつは、タイムトラベラーの身体は過去の自分と同化、意識はそのままでその世界に自分自身はひとりという設定です。
細かい設定はよく分かりませんが、カーティスが本作で選んだのは2つめの設定でした。しかし、ティムがクローゼットの中で過去にタイムトラベルした時、なぜその瞬間に過去のティムが同じクローゼットの中に立っているのか?に対する説明はありませんでした。
この設定だと未来のティムが過去に来た瞬間に過去のティムは突然消える、そしてクローゼットの中に瞬間移動しなければ辻褄が合いません。
さらにあるシーンで、ティムが過去に戻った瞬間にいた場所がクローゼットの中ではなくてグループの真ん中で座っている場面さえありました。
2.独自のタイムトラベルルールを作って、破っている!?
タイムトラベルムービーのほとんどはタイムトラベルのパラドックスを避けるために、独自のルールを設定しています。本作も独自にルールを設定していましたが、何の説明もなくそのルールが破られる場面が数多くありました。
ティムの父親によると本作のタイムトラベルのルールはこんな感じです。
1.タイムトラベル能力を有するのは家族の中で男のみ
2.未来へは行けない
3.過去に訪れた場所のみタイムトラベル可能
しかし、映画終盤にティムの妹キット・カットがティムの手を握るだけでタイムトラベルするシーンがありました。さらにその時、未来へタイムトラベルしているようでした。
このことからタイムトラベル出来る能力は男だけ、過去にしか行けないというルールに矛盾が生じています。
3.子供が消えるかは運次第!?
ティムの父親はある時、新たなルールを明らかにしました。それは自身の子供が生まれる前の時代にタイムトラベルするとその子供の存在が消えてしまうというものでした。
ティムはこのルール(バタフライエフェクト)について知らなかったため、タイムトラベルによって偶発的に娘ポージーの存在を消してしまいます。
ところが、ティムは再び過去へと戻りポージーの存在が消えた事実を無効化していました。その時詳しい説明はありませんでした。
さらに混乱させるシーンが映画終盤に存在します。ティムとティムの父親が共にティムの幼少期時代にタイムトラベル、明らかにティムの子供が生まれる前の時代です。しかし、この時ティムは何も影響を受けていない現在へと戻っていました。