2017年7月6日更新

エヴァ映画版とアニメ版の違いまとめ【ヱヴァンゲリヲンとエヴァンゲリオン】

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『エヴァンゲリオン』と『ヱヴァンゲリヲン』は舞台設定やキャラクターが違う

新世紀エヴァンゲリオン
アニメ『エヴァンゲリオン』と21世紀になってリメイクされた『ヱヴァンゲリヲン』では世界観やキャラクターに変更が加えられています。 まず、『エヴァンゲリオン』では海が青から赤くなるの最終盤からですが、『ヱヴァンゲリヲン』ではセカンドインパクトによって赤くなったという設定に。舞台の年代も旧『エヴァンゲリオン』ですと西暦2015年でしたが『ヱヴァンゲリヲン』では意図的に伏せられています。 また人物描写や設定にも変化が見られ、TVアニメ『エヴァンゲリオン』ですと主人公とその周囲以外のキャラクターに焦点があたることはありませんでしたが『ヱヴァンゲリヲン』ですとモブの大人達が多く出てきます。そして惣流・アスカ・ラングレーから式波・アスカ・ラングレーに名前が変更され、真希波・マリ・イラストリアスといった新キャラクターの参戦も。

『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』に見られるアニメからの変更点

『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』でTVアニメと比較して最も大きな変更点となったのはヤシマ作戦です。「笑えばいいと思うよ」といった作品を代表する名言が出たエピソードでしたが、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』では作戦に関わるNERVスタッフのエヴァには乗れなくともサードインパクトを防ぐという意気込み。それに後押しされて碇シンジが作戦に臨むというのは狭い世界が特徴だったTVアニメ『エヴァ』にはない描写です。 『序』からも『ヱヴァンゲリヲン』では『エヴァンゲリオン』よりも人と人との結びつきというものに焦点があたっているのがわかります。

『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』から変更点は更に多く!

細かい変更点を見せながらも大筋はTVアニメと変わらなかった『序』と比べて『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』から、新劇場版独自の展開を見せていきます。惣流・アスカ・ラングレーから式波・アスカ・ラングレーとなったアスカはTVアニメにあった加持リョウジへの強い恋慕がなくなり、対人関係への障壁が軟化。綾波レイも碇シンジとの交流に満たされた気持ちを抱きます。 綾波レイもアスカもシンジや学友だけでなく広い交流関係を築こうと前向きになった矢先に、TVアニメでは鈴原トウジが犠牲になった使徒によるエヴァ参号機侵食がアスカに起きます。それによって自暴自棄になった碇シンジですが綾波レイが使徒に食われたのを知って奮起し、使徒に吸収されたレイを助けだしました。それによって初号機がサードインパクトを起こそうとしてしまいますが、乱入した渚カヲルによって阻止され、初号機は沈黙して終わります。

完全に独自ルートに入った『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』

『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』シリーズはTVアニメと違い、広い意味での人と人との結びつきというのに焦点を強くあてていましたが『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』になり、状況が激変します。ニア・サードインパクトを起こして世界を崩壊させた碇シンジは見知った人達全てとの交流を絶たれ、困惑と絶望に苦しむことになります。TVアニメと違って早いうちから登場していた渚カヲルとの交流によってわずかながら持ち直した碇シンジはセントラルドグマにある二本のロンギヌスの槍によって世界をやり直そうとする希望を抱きます。 ですが、その試みは父の碇ゲンドウの企みによって失敗。目の前で肩代わりとなって渚カヲルがシンジの目の前で死亡します。これまでの努力、人との繋がりが否定されたシンジは蹲りますが、アスカに手を引かれて辛うじて歩き出しました。 少年少女の両肩に世界の危機がのしかかっていたTVアニメから、大人達も子どもたちの力になろうと努力している描写が新劇場版では追加されました。そして主人公達も社会に前向きに溶け込もうとしていたところからの急転直下となった『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』シリーズ。『シン・ヱヴァンゲリオン』の公開に期待が高まります。