2021年3月30日更新

【エヴァ】鈴原トウジの死亡説から映画版の謎や登場シーンまで徹底解説!

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鈴原トウジ

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【ネタバレ注意】シンジの親友鈴原トウジについて徹底解説!

鈴原トウジ

シンジの親友として描かれる鈴原トウジは本作における貴重な清涼剤といえます。主人公のシンジをはじめ、屈折した登場人物が多い本作において珍しく「真っ直ぐ」な人物です。今回はそんなトウジの魅力について深掘りします。 まずは彼の人となりから死亡説や左足切断、さらには新作の劇場版で3号機に乗らなかった理由などを見ていきましょう。 ※この記事は2021年3月現在までのネタバレを含みますので、読み進める際は注意してください。

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鈴原トウジってどんな人?いい奴だけど3枚目な一面も

鈴原トウジはシンジの同級生であり、いわゆる「おバカなムードメーカー」という3枚目キャラとして描かれています。根はとても素直な人物ですが、その反面大雑把で下品な一面もあります。また初対面ではシンジのことを憎んでいました。 その理由はシンジがエヴァに乗って戦ったせいで妹が負傷したと思っていたからです。後に勘違いだと知ってからは反省して仲直りし、シンジの親友となります。 後にケンスケも加わったことでアスカやヒカリからは「3バカトリオ」と呼ばれるようになります。ヒカリの好意に気づくなど他人の心をちゃんと察することもでき、思いやりに溢れています。 正統派の「いい奴」でありながら、ストレートに2枚目として描かれないところが実に「エヴァ」らしいキャラ付けです。

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鈴原トウジの死亡説や左足切断について詳しく解説!

エヴァ3号機に乗ったことがきっかけで悲惨な結末に

鈴原トウジ

そんな「いい奴」の鈴原トウジですが、劇中でも屈指の悲劇に見舞われます。それはファンの間でよく囁かれる「死亡説」や「左足切断」についてです。これに関しては旧作でエヴァ3号機のパイロットになったことが原因になっています。 トウジはエヴァ3号機のパイロット、すなわち「フォースチルドレン」に選ばれ、妹を設備のいい病院に移転させることを条件にそれを承諾しました。普通の漫画やアニメであれば「いい話」へ発展しそうですが、そこで絶望に突き落とすのがいかにも「エヴァ」らしいといえます。 3号機は起動実験の時に使徒バルディエルに寄生され、トウジを乗せたまま暴走しました。シンジは迎撃を命令されそれを拒否しますが、ゲンドウの圧力によって同じように暴走した初号機によって破壊されるのです。 この時のトウジの結末がアニメ版と漫画版で異なっています。

漫画版では死亡するも、アニメ版では左足切断に留まる

3号機の起動がきっかけでトウジはとんでもない大惨事に巻き込まれますが、その後に描かれる結末がアニメ版と漫画版で異なりました。この結末の違いがファンの間で物議を醸しているようです。 漫画版では3号機が破壊された後、鈴原トウジは死亡してしまいます。しっかり息を引き取ったところがアップで描かれ、とても印象に残るシーンです。初めてエヴァにおいて「人の死」が克明に描かれた瞬間でした。 一方アニメ版も最初はトウジが死亡するシナリオを庵野監督が計画していました。しかし制作陣たちの「子供を殺してはならない」という考えから左足切断という結果に収まります。最後に自分の身の安全を妹に伝えるよう言い残して、物語から退場したのです。 「いい奴」だったのにどこまでも報われない悲しい結末でした。

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【ネタバレ】劇場版では『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』で医者として生きていた

新作劇場版でもトウジは登場していますが、その結末は大きく変わっています。「Q」では宣伝目的も兼ねてか、トウジの名前が書かれたシャツが登場するシーンがあります。このことからニアサードインパクトでの死亡説がまことしやかに囁かれました。 しかし事実は大きく異なっており、最新作の『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』でヤブ医者として生きていることが判明しました。シンジの主治医として再会しており、最後に元気な姿を見せています。ファンにとっては救われた思いでしょう。 妹の結末も変えられており、妹も無事に手術を終えて兄と抱き合う姿を見せました。その代わりに3号機のパイロットになる展開はなくなり、アスカが「破」で3号機のパイロットになったのです。 新作の劇場版ではトウジに限らず、登場人物のバッドエンド要素はかなり改変されています。

劇場版で鈴原トウジがエヴァ三号機に乗らなかった理由を考察

アイスのはずれはエヴァに搭乗しない伏線か

新作では鈴原トウジがパイロットに乗らない理由が伏線として示されていました。それはトウジがシンジ、ケンスケと一緒に帰り道でアイスを食べた時のことです。この時トウジが食べたアイスは「ハズレ」でした。 この展開は旧作のアニメ版・漫画版ではなかったものです。この時点でトウジがパイロット候補から外されることが暗示されていたと考えられます。

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『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』ではアスカがパイロットに

鈴原トウジ

上記でも説明したように、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』ではアスカがトウジの代わりに3号機のパイロットとして選出されます。トウジのバッドエンドフラグはここで断たれたといってもいいでしょう。しかし、事はそう簡単ではありません。 結果的にアスカがトウジの代わりとなったので、彼女が使徒に感染してしまい負傷するのです。新作ではアスカが貧乏くじを引かされたことになります。

トウジが乗らなかったのはマリを立たせるため?

トウジが3号機に乗らなかった合理的な理由は語られていませんが、描写から逆算すると「制作の都合」ではないでしょうか。新劇場版は旧作のテレビアニメ版及び劇場版とは差別化する意図で作られました。 製作者たちによると、新作ではマリという新キャラを出すことで物語を破壊する必要がありました。その為に「破」ではマリのキャラクター描写に尺を割き、また「Q」で重要人物となるアスカも立たせなければなりません。 そうなるとトウジがエヴァ3号機になる展開を避けるしかないでしょう。アスカがトウジを退けて3号機に乗れば、尺の節約にもなる上に旧作から大きく物語を変更可能です。 トウジを3号機に乗せないという決定は結果として旧作のバッドエンドフラグをなくしたといえます。単純にマリを立たせる為だけではないでしょう。

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鈴原トウジはアナザーストーリーにも注目だ!

鈴原トウジは劇中屈指の「いい奴」でありながら、アニメ版・漫画版共に悲惨な運命を辿りました。しかし、新作の劇場版ではアナザーストーリーとして元気に生きています。ファンの思いが報われた形ではないでしょうか。 トウジ1人を取っても様々なストーリーが作られる奥深さと自由さがあります。それこそが「エヴァ」の真の魅力と言えるかもしれません。

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