『ルパン三世』石川五ェ門を徹底解剖！斬鉄剣で斬れないものとは？

アニメ『ルパン三世』の中でも特に人気の高いキャラクターで、白鞘の日本刀「斬鉄剣」を使いこなして戦います。第六感が非常に優れており、その鋭い勘や、まれに行う占いは、ほぼ100％の確率で的中します。また、気配を察知する能力にも長けており、危険をいち早く察知することができます。

どんな理由があっても嘘を嫌う極めて真面目な性格ですが、劇画を知らなかったりと世間知らずな一面もあります。 自分自身や斬鉄剣、そして大切な人たちを侮辱されると激しく怒る熱い一面も持ち合わせています。実はケチャップが苦手という可愛らしい一面もあります。一方で、人の悪口をズバズバと言ったり、斬鉄剣に傷がつくと自分の未熟さを恥じて突然どこかへ去ってしまうなど、やや自分勝手なところもあるようです。

石川五ェ門のモデルとなった石川五右衛門は、安土桃山時代に活動していた盗賊の首領です。都市部を中心に盗みを働いていましたが、やがて豊臣秀吉の配下に捕えられ、京都・三条河原で処刑されたと伝えられています。 五ェ門は、この石川五右衛門から数えて13代目の子孫という設定です。なお、当初は「鼠小僧」をモチーフにする予定でしたが、連載当時すでに手塚治虫のマンガに鼠小僧が敵役として登場していたため、急きょ現在の設定に変更されたそうです。

石川五ェ門の愛刀は「斬鉄剣」です。『ルパン』シリーズの中ではその製法についてたびたび描かれますが、決まった設定は存在しません。TVスペシャル『燃えよ斬鉄剣』では、特殊合金を用いて作られた剣だと描写されています。 実は斬鉄剣には雄刀と雌刀の二振りがあり、これらは力が弱まる300年ごとに合わせて安置することで、再び力を取り戻すとされています。五ェ門はこの斬鉄剣に強い愛着を抱いており、かつて峰不二子に盗まれた際には、自害を考えるほどの異常な執着心を見せました。

五ェ門の斬鉄剣で唯一切れないものは「こんにゃく」といわれています。しかし実際には、飛行船のシャッター、インベーダー金庫、墓場の落とし穴の蓋、吸血鬼、特殊防弾ガラスなど、他にも切れないものがいくつも登場しています。 ただし、斬鉄剣は一撃で斬れなくても何度も斬りつけてダメージを与えたり、合金チョッキのように対象そのものは切れなくても中の人間を斬ることができたりと、状況によっては破壊や突破が可能な場合もあります。こうした例外が多いのも斬鉄剣の特徴のひとつです。

五ェ門は女性に対して非常に厳しい目を持っているとされています。老婆に対して「おぞましい顔だ」と言ったり、体格の大きな女性に「ブスタンク」と暴言を吐くこともしばしばあります。 一方で、不二子に篭絡され「彼女は某のガールフレンドだ」と口走りルパンと口論になったり、作戦の一環で人妻をベッドに押し倒すなど、肉食的な一面を見せることもあります。とはいえ、露天風呂に女性が入ってきた際には動揺するなど、予想外のハプニングには弱い一面もあるようです。

原作では、アニメ版とは異なり、語尾に「ござる」などの古風な言葉はあまり使わず、自分のことも「拙者」ではなく「オレ」と呼んでいます。 性格もアニメとは違い、明るく非常に良識的で、真面目で純情、どこかお坊ちゃんのような一面を持っています。また、斬鉄剣ではなく、常に仕込み刀を携帯しているのも特徴です。女性にもあまり興味を示さないため、アニメ版の五ェ門のイメージが強い人にとっては、そのギャップに驚くかもしれません。

五エ門のが何か斬るたびに言う、口癖です。「ルパン三世」アニメシリーズのお約束となっています。

五エ門の仲間を想う熱い気持ちがわかる一言ですね。

ロマンチストな一面が垣間見れる名言です。

彼の仲間を想う気持ち、また居合へのこだわりがわかる一言です。

2017年2月4日に公開の映画『LUPIN THE IIIRD 血煙の石川五ェ門』は、孤高の剣士・五ェ門を主人公に据えた作品です。 前作『LUPIN THE IIIRD 次元大介の墓標』のスタッフが再集結し、制作されています。本作では、ルパンとの信頼関係がまだ築かれていない若くギラついた五ェ門の姿が描かれており、普段はクールな彼がどのように成長し、ルパンたちと絆を深めていくのかが見どころです。