ニコラス・ホルトの軌跡、『アバウト・ア・ボーイ』の子役から『X-MEN』のビーストまで
ニコラス・ホルトのプロフィール
ニコラス・ホルトは1989年12月7日生まれのイギリス人俳優です。母親はピアノ講師で父親は航空会社のパイロットでした。 幼い頃から演技に興味を持ち、7歳の時(1996年)に出演した『インティメイト・リレーションズ(原題)』で映画デビューを果たします。その後テレビドラマに数々出演しキャリアを積みます。 2002年に出演した映画『アバウト・ア・ボーイ』ではヒュー・グラントと共演し、子役としての演技で好評を得たニコラス・ホルト。2007年から放映された『Skins』に出演し、『アバウト・ア・ボーイ』で見せた親しみやすいキャラとは正反対の役を見事に演じ高い評価を受けます。 2009年『シングルマン』に出演。この映画の監督は有名なファッションデザイナーでもあるトム・フォードの監督デビュー作で、ヴェネツィア国際映画祭の金獅子賞を受賞するなど高い評価を受けました。 近年では、ハリウッド大作『X-MEN』シリーズ、『マッドマックス 怒りのデス・ロード』へ出演し、子役のイメージからは完全に脱却、大人のハリウッド俳優として活躍しています。
『アバウト・ア・ボーイ』の子役で注目される
ニコラス・ホルトが演じたのは12歳の少年マーカス。マーカスには精神が不安定かつヒッピー風のフィオナという母親がおり、彼女の影響かマーカスは学校に溶け込めずにいました。
ある日マーカスが学校でエリーという女の子に一目ぼれします。彼女との会話のきっかけがつかめないマーカス。しかし後日ウィルにもらったアドバイスによってマーカスとエリーは友人となり、マーカスは成長していきます。 本作でのヒュー・グラントとの年齢差のある掛け合いが微笑ましく印象的でした。
ニコラス・ホルトがジャガーのcmに出演!
ジャガーのcmと言えば、トム・ヒドルストン、マーク・ストロング、ベン・キングスレーらの「ブリティッシュ・ヴィラン」シリーズが話題になっていましたが、ニコラス・ホルトが主演で出演している「ブリティッシュ・インテリジェンス」シリーズも好評です! 彼自身が持つ、英国人の風格に加え、イケメンさとカリスマ性は、このジャガーの魅力である、高級感と高い性能を伝えるのにぴったりだったと、クリエイティブ・ディレクターが語っています。
ドラマ『Skins』で人気若手俳優に
イギリス・ブリストルに住むティーンエイジャー達の青春ドラマ『Skins』。イギリスの若者たちの恋愛、家族、友情をリアルに描いたドラマです。ニコラス・ホルトは主役のトニー・ストネム役を演じています。 ドラッグやセックス、ゲイなど重い内容にも触れており、内容は過激な部分もありますが、苦悩、葛藤に遭遇する若者の心情が丁寧に描かれています。ニコラス・ホルトが演じるトニーは魅力的なルックスで、頭もよく、学校でもモテモテの青年です。
『X-MEN』シリーズでビーストを演じる
ニコラス・ホルトが演じたのはビーストこと若き日のハンク・マッコイ。『X-MEN』の前章である『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』にてハンク・マッコイ役で初出演。ハンクは科学者としてミュータントであることを隠し政府機関で働いています。ビーストは文字通り獣のように俊敏な動きが出来、巨大な手足を持ち青色の毛皮に覆われたミュータントです。
『ウォーム・ボディーズ』ではイケメンゾンビRを演じて話題に
ゾンビが蔓延る終末世界、ゾンビの青年Rはある日、人間の少女ジュリーに恋をしてしいます。やがて恋するうちに、人間だった時のことを徐々に思い出していくR。ゾンビと人間の恋の行方は…という物語です。 ニコラス・ホルトはイケメンのゾンビ・Rを演じました。少女ジュリーをテリーサ・パーマーが演じています。
『マッドマックス 怒りのデス・ロード』でニュークスを演じる
前作『マッドマックス/サンダードーム』以来、27年ぶりに製作された『マッドマックス』シリーズの第4作である『マッドマックス 怒りのデス・ロード』でニュークス役を演じました。 ニュークスはイモータン・ジョーの武装戦闘集団ウォーボーイズのメンバーです。ウォーボーイズに主人公のマックスが捕えられてしまいます。しかし、ニュークスが鍵となりマックス、フュリオサとともにニュークスは自由を求めて逃走を開始します。
カーアクションに挑むニコラス・ホルト!
映画『アウトバーン』でアメリカ人バックパッカー、ケイシー役で主演を演じています。バックパッカーとして旅行していた彼がドラック密輸に手を染める事になってしまうというアクションスリラー。恋人のジュリエットを救うために立ち向かいます。ジュリエットは『博士と彼女のセオリー』『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』のフェリシティ・ジョーンズです。 他にもアンソニー・ホプキンスとベン・キングズレーなどのベテランと共演しました。
『マッド・ドライヴ』で90年代英国のA&Rを演じる
ニコラス・ホルトはスティーブン・ステルフォックスというA&Rを演じています。A&Rはアーティスト・アンド・レパートリーの略で、アーティストの発掘・契約・育成及びそのアーティストに合う楽曲の発掘・制作を担当する仕事です。 イギリスポップミュージックが全盛だった1990年代後半。スティーブンはA&Rとしてヒットアーティストを量産、成功を謳歌していました。しかし時代の変化とともにヒットは減り苦境に追いやられるスティーブン。一発逆転を狙って「キラー・チューン」というアイデアを思いつき実行に移そうとしますが…。 ブラックコメディたっぷりのクライムスリラー作品です。日本では2016年、「最も危険な映画」を集めた特集上映「MDGP(モースト・デンジャラス・シネマグランプリ)」のプログラムの一つとして上映されました。
ニコラス・ホルトの彼女は?
ニコラス・ホルトはハンガー・ゲームなどで活躍する女優ジェニファー・ローレンスと交際していました。『X-MEN: ファースト・ジェネレーション』で共演を果たし、それ以降シーズンで共演している、2人は3年間に渡って、破局と復縁を繰り返して来ました。 『X-MEN: アポカリプス』の撮影時点では付き合っていません。ジェニファーの方はコールドプレイのクリス・マーティンとの熱愛報道が何度も出ており、復縁は期待できないもようです。
ニコラス・ホルトの今後
2016年『X-MEN:アポカリプス』
前述した『X-MEN』シリーズに引き続き、ビーストことハンク・マッコイ役で出演しました。 日本では2016年8月11日に公開されています。 他にも、Netflixで配信された『砂の城』など多くの出演作が公開されています。 子役で人気になった俳優は途中でフェードアウトしてしまうこともままありますが、ニコラス・ホルトは子役から堅実に俳優の道を歩いてきています。彼の今後に期待です。