渡辺大のプロフィール
渡辺大は1984年生まれの俳優です。父は俳優の渡辺謙であり、妹は女優の杏ということでも知られています。
2002年放送の時代劇ドラマ『壬生義士伝〜新撰組でいちばん強かった男〜』で、父・渡辺謙演じる吉村貫一郎の青年期の役でデビューを果たします。
親の七光りと揶揄されることを嫌い、2003年ドラマ『WATER BOYS』や2006年公開の映画『男たちの大和/YAMATO』など数々の経験を積んだ後、2007年に映画『県警強行殺人班 鬼哭の戦場』で初主演を務めています。
近年は映画『舞妓はレディ』や『ストレイヤーズ・クロニクル』に出演するなど実力派俳優として活躍しています。
渡辺大の主な出演ドラマ
2009年『臨場』
2009年にテレビ朝日で放送された横山秀夫のよる警察小説が原作のドラマ『臨場』
死体からの声に耳を澄ませ、現場から事件の概要を見立てる内野聖陽演じる警察官・倉石義男の活躍を描いたこの作品で、渡辺大は一流大学卒の刑事部鑑識課検視官心得・一ノ瀬和之を演じました。
内野聖陽、高嶋政伸、松下由樹らと共演しています。
2014年『宮本武蔵』
2014年にSMAPの木村拓哉主演で放送されたドラマ『宮本武蔵』
剣の道を極めるために流浪の旅を続ける宮本武蔵の半生を描いたこの作品で、渡辺大は江戸時代前期の大名で、後の肥後熊本藩初代藩主である細川忠利を演じました。
木村拓哉、沢村一樹、真木よう子、松田翔太、夏帆らと共演しています。
2015年『永遠の0』
2015年にテレビ東京で放送された百田尚樹による小説が原作のドラマ『永遠の0』
自ら神風特別攻撃隊に志願し、帰らぬ人となった宮部久蔵の壮絶な運命が描かれた『永遠の0』で渡辺大は鹿屋基地に配属され、通信兵として特攻機の電信を受け取る村田保彦の役を演じました。
向井理、桐谷健太、広末涼子、多部未華子らと共演しています。
渡辺大の主な出演映画
2006年『男たちの大和/YAMATO』
辺見じゅんによる小説が原作の2006年公開の映画『男たちの大和/YAMATO』
菊水作戦における戦艦大和の乗組員たちの姿を描いたこの作品で、大戦中の登場人物である海軍特別年少兵の伊達俊夫を演じました。
反町隆史、中村獅童、松山ケンイチ、鈴木京香らと共演しました。
2010年『彼岸島』
松本光司による漫画を原作とした2010年公開の映画『彼岸島』
吸血鬼がひそむ彼岸島へ行方不明になった兄・宮本篤を捜す為に奮闘する主人公・宮本明を中心に展開されるこの作品で、渡辺大は行方不明になった主人公の兄・篤を演じます。
石黒英雄、水川あさみ、山本耕史、瀧本美織らと共演します。
2014年『るろうに剣心 京都大火編』
2014年に放送された人気シリーズの2作目となる佐藤健主演の映画『るろうに剣心 京都大火編』
かつて人斬り抜刀斎と呼ばれた伝説の人斬り・緋村剣心(佐藤健)の生き様が描かれたこの作品で、渡辺大は剣心の愛刀である逆刃刀を打った赤空(中村達也)の息子で、彼の技術を継承した刀工の新井青空を演じました。
佐藤健、武井咲、伊勢谷友介、青木崇高、神木隆之介、土屋太鳳らと共演しました。
渡辺大の父親は名優、渡辺謙!母親は?
渡辺大の父親は、『インセプション』『GODZILA』などハリウッドでも活躍している、かの名優・渡辺謙。息子であるということで知られる渡辺大ですが、デビュー当初は親の七光りと思われるのが嫌で、父親の事は隠しながらオーディションを受けていたのだとか。しかし、容姿や声がそっくりなことからすぐに渡辺謙の息子であることがばれてしまっていたのだそうです。
「父というよりも、だんだんと偉大な先輩になっている」
テレビ朝日「徹子の部屋」に出演した際にはこうも語っていました。ブロードウェイの部台で主演を務めるなどして第一線で活躍する父の姿を見て学び、次第に関係性が変化していっているようです。主演を務めた宮城発地域ドラマ「独眼竜・花嫁道中」では、28年前に「独眼竜政宗」で伊達政宗役を演じた父・渡辺謙が着用した鎧兜を身にまとい、映像での親子共演も話題となりました。
母親に関しては一般人で特に公にはされていませんが、「渡辺由美子」という名がネット上には浮上しているようです。渡辺謙とは既に離婚しているよう。杏の結婚式にも出席しておらず、未だに複雑な関係性であることが想像されます。
杏は実の妹!東出昌大との関係は?
渡辺大の実の妹は、NHK朝の連続テレビ小説『ごちそうさん』やドラマ『花咲舞が黙ってない』などで知られる女優・モデルの杏です。高校生の頃は母の抱えた莫大な借金の返済を手伝うために高校中退を決意し、モデル業で稼いで母親を助けていたというエピソードが知られています。
さらに兄である渡辺大には、兄の事を想って立派に大学を卒業するように促したのだそうです。ハリウッド進出も果たした有名な俳優を父に持ちながらも苦労した家庭環境の中で立派にたくましく育ったということが伺えるエピソードです。
また、杏の夫であり、渡辺の義理の弟にあたる東出昌大に関しては「素直でいい人」だと好印象なそうで、初対面から意気投合し、すぐに仲良くなったそう。
『クロスロード』に羽村和也役で出演
EXILEの黒木啓司主演の2015年11月28日公開の映画『クロスロード』に出演することが発表されています。青年海外協力隊事業創設50周年の記念映画です。
自分を変えようと青年海外協力隊に飛び込んだ主人公ら仲間たちが、東日本大震災の復興支援ボランティア活動を通して成長していく姿が描かれるこの作品で、渡辺大は、ボランティア精神溢れる善意の塊のようなの隊員・羽村和也の役で出演します。
渡辺は自身の演じるキャラクターについて、このように語ります。
「ボランティア精神より理念が先に出てしまい、答えが見つけられていない青年です。一生懸命悩みながら、いい作品にしたいと思います」
「ボランティア活動」の意義に対して懐疑的な意見を持ちながらもそれに取り組み、その熱さゆえに揺れ動く気持ちを表現しています。黒木啓司、TAO、長塚京三らと共演しています。
東日本大震災から4年が経過し、その事実が薄らいでしまいかねない私たちの記憶に対して問いかける意味のある作品となっている『クロスロード』。本作での渡辺大の活躍を期待しましょう。