2017年7月6日更新

『星の王子さま』の名言、セリフまとめ

星の王子様

1943年に刊行され、今なお世界中で愛されている普及の名作『星の王子さま』。2015年11月21日には『リトルプリンス 星の王子さまと私』という題名で、その後のストーリーがアニメーション映画化されます。今回は原作『星の王子さま』(池澤夏樹訳/集英社)より、王子さまと登場人物が残した数々の名言を紹介します。

『星の王子さま』とは

『星の王子さま』はアントワーヌ・ド・サンデグジュペリが1943年に発表した童話です。

沙漠の真ん中に不時着した飛行士の前に、不思議な金髪の少年が現れて「ヒツジの絵を描いて」と頼んできました。それから少年は地球に降り立つまでのエピソードを語り始めます。王子さまのエピソードには、この世に生きるありとあらゆる命の源が隠されていました。

全世界で親しまれている、命の意味を問う永遠の名作です。

「大人は数字が好きだ。(中略)数字を知るだけで、大人はその子のことをすっかり知ったつもりになる」

主人公が大人について語った言葉。「かわいい」とか「よく笑った」とか、子どもは印象で判断しますが、大人になると数字などの実際的な指標がないと判断できなくなります。「大人とはそういうものだ」と主人公は寂しげに言い、最後に「だからといって大人を責めてはいけない。大人を相手にするときは子どもは寛大でなければならない」と付け加えます。

「もしも誰かが、何百万もの星の中のたった1つの星に咲く花を愛していたら、その人は星空を見るだけで幸せになれる。自分に向かってこう言える――『ぼくの花がどこかにある……』」

王子さまが少し興奮しながら主人公に言った言葉です。たとえ遠くに居ても、愛する人がそこにいると思えるだけで人は幸せになれる、大事なのは愛し信じ続けることだと王子さまは教えてくれます。

「午後の4時にきみが来るとすると、午後の3時にはもう嬉しくなる。4時になったら、もう気もそぞろだよ。幸福っていうのがどんなことかわかる!」

王子さまに「おれを飼いならしてくれ」と言うキツネは、友達になることの喜びをこう表現しました。友達や恋人と会うとき、時間が近づくにつれて身体じゅうが浮き立ってくる、あの感覚こそ幸福を感じている瞬間のようです。

「ものは心で見る。肝心なことは目では見えない」

キツネが王子さまに伝えた秘密です。目に見えるものばかりが真実ではなくて、むしろ見えないところに一番大切なものが隠れているのではないでしょうか。

「誰も自分がいる場所に満足できないのさ」

「みんな自分がいる場所で満足できないの?」と訊ねる王子さまに転轍手が言った台詞です。どこまでもどん欲な人間の性質をよく表しています。

「子どもだけが自分が何を探しているか、知っているんだ」

列車の乗客は寝るかあくびをして、子どもだけが窓に鼻を押し付けているという転轍手の話を聞いて、王子さまはポツリとそう言いました。大人は「自分がなにをすべきか」を忘れがちで、子どもだけが自分のやりたいことをしっかりと持っているように思えます。

「もうすぐ死ぬんだとしても、友だちがいたっていうのはいいことだよ」

のどが乾いて倒れそうな王子さまが言った台詞。死んだらすべてが終わってしまうけれど、友だちがいたということは絶対に無駄にはなりません。友情を大切にする王子さまの優しい言葉です。

「家でも、星でも、沙漠でも、きれいに見えるのは何かを隠しているからなんだ!」

どんなものでも、それが美しく思えるのは、何か神秘的なものを持っているからだと王子さまは言います。人と付き合うのでも、どこかに自分が知らないものを持っているからこそ、憧れや信頼が生まれるのかもしれません。

「人間はね(中略)急行列車で走り回っているけれど、何を探しているか自分でもわかっていない。ただ忙しそうにぐるぐる回るばかりなのさ……」

このあと、王子さまは「無駄な苦労だよ……」と付け加えます。目標が定まっている人などごく僅かで、大抵の人が迷いがむしゃらに生きています。無駄な苦労というのも一理ありですが、そのお陰でいろんな出会いがあるということもまた事実ではないでしょうか。

「みんなが探しているものはたった1本のバラやほんの少しの水の中に見つかるのに……」

探しもの(=幸せ)は遠く離れたところではなく、身近な場所やありきたりな場所にあるものです。それが分からないのは「目には見えない、心で探さないとだめ」だからと王子さまは付け足しました。