『リトルプリンス 星の王子さまと私』いよいよ長編映画化!【あらすじ・吹き替えキャスト・公開日・前売り券情報・感想】

2017年7月6日更新

『リトルプリンス 星の王子さまと私』はフランスの作家テグジュペリが書き下ろした世界的ベストセラー小説の後日譚です。広く長く世界中から愛されてきた物語を、全く新しい視点で、新しいプロットで作り上げた本作。一体どんな作品になっているのでしょうか。その一端を少し覗いてみましょう。

『リトルプリンス 星の王子さまと私』あらすじ

映画『リトルプリンス』は言ってみれば、小説『星の王子様』の後日譚と言って良いものです。若い頃に、王子様と出会った飛行士の青年がもし生きていたなら、そして、その話を誰かに伝えたい、人生の終幕の前にもう一度王子様に会いたいと願っていたなら、という

小説『星の王子様』をそのままアニメ化するのではなく、そこを起点としながら全く新しい物語が紡がれているのです。これなら、原作のファンも、初めて『星の王子様』に触れる人達にとっても、その世界観に入っていきやすいのではないでしょうか。今作は、ストップモーションアニメーションとCGアニメーションの2つの技術が使われています。

”星の王子さま”原作者、サン=テグジュペリ

翻訳としては、世界で最も多くの人が読んでいると言われる聖書に次ぐ大ベストセラー小説『星の王子様』。この小説は1900年にフランス共和国リヨンで生を受けたアントワーヌ・ド・サン=テグジュペリが書き下ろしたものです。

本小説に対するテグジュペリの思い入れは強く、本文中の挿絵まで自身の手によって描いたものです。小説家としてはデビュー作は評価が低かったものの、後の『夜間飛行』や『人間の土地』などは現在でも広く世界中で読まれている傑作です。

”星の王子さま”とは?

『星の王子様』はそんなテグジュペリの6作目の作品です。『星の王子様』の魅力は、ファンタジーでありながら、そこに人間として生きる為の素晴らしい言葉が羅列されている事です。一説には時代背景を元にした政治的意味合いが含まれていると言う評価もあるほどです。

どちらにせよ、1つの言葉が持つ意味や、その言葉が人の人生すらも左右すると言う側面から非常に注目された作品なのです。だからと言って、重い作品ではなく、ファンタジーとして不思議な感覚に捉われる魅力に溢れた作品なのです。

登場人物に名前がないのはなぜ?

原作本では「王子」、「飛行士」、「バラ」、「キツネ」など、登場人物たちに名前が存在しません。今回の作品で描かれる現実の世界も、原作と同様に「女の子」、「飛行士」、「お母さん」と名前がありません。さらには、国籍も設定されていません。

それは、人物を特定しないことによって、人種や国境をこえて多くの人に共感してもらうためで、かつ自分の物語として感じることができるためなのです。

『星の王子様』の映画化だからこそ、このような気遣いがあったのです。

魅力的で個性的なキャスト、スタッフ達

『リトルプリンス』は『カンフー・パンダ』のマーク・オズボーンがメガフォンをとります。脚本は『恋におちたシェイクスピア』のイリーナ・ブリヌル。

女の子/マッケンジー・フォイ/鈴木梨央

進学校に進む為、母親の勧めで学区内に引っ越してきた9歳の少女です。毎日を勉強ばかりで過ごしていますが、隣に住んでいる奇妙なおじいさんが気になっていきます。

主人公の女の子に子役でありながらキャリア充分のマッケンジー・フォイが声の出演をしています。

NHK大河ドラマ『八重の桜』や『明日、ママがいない』などに出演する注目の子役・鈴木梨央が日本語版吹き替えを務めます。

お母さん/レイチェル・マクアダムス/瀬戸朝香

仕事で家を空けることが多く、愛する娘の将来を思うあまり友達を作る時間よりも勉強ばかり押しつけてしまう、映画に出てくる女の子の唯一の肉親です。

女の子のお母さん役には『パッション』や『きみに読む物語』などのレイチェル・マクアダムスが演じます。

『君といた夏』や『離婚弁護士II〜ハンサムウーマン〜』に出演した瀬戸朝香が日本語版の吹き替えも演じます。

飛行士/ジェフ・ブリッジス/津川雅彦

女の子の隣の家に住む、86歳のおじいさん。若い頃に不時着した砂漠で不思議な男の子に出会った思い出を胸に毎日を楽しく過ごしています。昼は裏庭の飛行機を整備し、夜になると屋上の望遠鏡で空を見上げています。

『クレイジー・ハート』でアカデミー賞主演男優賞を受賞したジェフ・ブリッジスが、飛行士のおじいさん役を演じます。

『マルサの女』が代表作で、近年では映画監督なども務める津川雅彦が飛行士役を演じます。

キツネ/ジェームズ・フランコ/伊勢谷友介

キツネは、原作でもっとも有名なセリフ「大切なものは、目には見えない」を口にする大事な役柄です。

『スパイダーマンシリーズ』、『スモーキング・ハイ』などで若くして高い評価を受けるジェームズ・フランコがキツネを演じています。

『図鑑に載ってない虫』や『るろうに剣心シリーズ』に出演する、伊勢谷友介が吹き替えでキツネを演じます。

主題歌は松任谷由実の新曲「気づかず過ぎた初恋」に決定!

今作の主題歌は、ユーミンこと松任谷由実の書き下ろし新曲「気づかず過ぎた初恋」に決定しました。

松任谷は洋画の主題歌を担当するのは今回が初めてで、また、着手した楽曲制作には約半年間を費やしたそうです。原作を再び読んだのはもちろんのこと、映画を手がけたマーク・オズボーン監督と対談し、原作者サン=テグジュペリの生誕の地フランス・リヨンも訪れるなど、相当力を入れていることがわかりますね。

映画本編だけでなく、主題歌も楽しみです。

公開日も決定

2014年に制作された本作は2015年11月21日に日本で公開されることが決定。3Dでの上映も決まっています。

特典付き前売り券も絶賛販売中

特典としてキャラクターストラップがついてくる前売り券が、公開前日の11月20日まで販売しています。インターネットで座席指定ができるカード型前売り券「ムビチケカード」、「SMT限定デザインムビチケカード」、通常券のいずれも特典がついて一般1400円と、大変お得です。一部劇場とインターネットにて販売しています。

『リトルプリンス 星の王子さまと私』感想まとめ

yuki12241 気付かぬうちに、人は何かの枠に囚われて生きているもの。子供の頃はあんなに自由だったのに、いつの間にか自分や他人が決めたルールに無意識に従い可能性の幅を狭め、互いに足を引っ張り合っているような気がします。本作は、何かを始めようとして悩んでいる人や、大切なものを忘れかけている事に気付いていない全ての大人たちにオススメしたい作品です。サン=テグジュペリの「星の王子さま」のストーリーを再構築し、それに新たな解釈を加えた3Dアニメーションであり、アニメらしく子供が観ても楽しめる上に、大人になればなるほどその深さに気付いていくことが出来るものになっています。そんな深みのあるストーリーが、『インサイド・ヘッド』を彷彿とさせました。

本作は、広い目で観れば洋画で流行りのディストピアの世界観という事も出来ると思います。「人はこうでなくてはならない」という既成概念に囚われながら大人の世界を生きる人々たちを風刺するあらゆる演出が心に刺さりまくりで、序盤は本当に恐ろしかったです。特に、オープニングでの少女の面接のシーンでは鳥肌が立ちました。人間を神の視点から皮肉るようなエアリアルショットを多用して、真四角でカクカクと厳格に区切られた土地と画一的な行動しかしない人々が不気味に映し出されたり、歯磨きや目覚めのシークエンスで親子の行動が不自然にシンクロしたりと、気味の悪さを表現する手法が異常に上手でした。そして、この序盤でのしつこいくらいの印象付けが功を奏していて、完全なるロジカルに映画的なカタルシスを与える作品になっています。最高だと思います。「あなたのためなのよ。」そうささやく母の作った道の上を知らず知らずのうちに歩いている少女と、ある美しい物語の出会いを描いた作品です。

3Dアニメーション映画なのですが、アニメの中での現実と虚構とがCGアニメとストップモーションで描き分けられ、それが次第に入り混じっていく所に美しさを感じさせます。それらの行き来が凄く自然で、『スローターハウス5』なんかを彷彿とさせるほどでした。また、デフォルメされた親子・社会像や壮大なファンタジーまで描いており、アニメーションの表現の幅の広さを最大限に活かしているのではないでしょうか。そして、ほぼ全ての台詞やアイテムがメタファー的に機能しており、画だけで泣かせることが出来る作品ともいえます。スノードームの使い方、本当に凄い!凄い!あまりにも深すぎて、全てのメッセージを読み取れているか分からないほど。

子供の頃は大人と言う存在が不可解だったのに、成長して大人になると子供の無邪気さを奇妙に思うもの。人は誰しも子供時代を経て成長し、大人になって行きます。身体が大きくなり多くの知識や経験を身に着けながらも、その過程で何か大切な物を失っていく気がしますよね。しかし、本作ではそんな「大人になること」に対して絶望的には捉えず、確かな希望すら感じさせてくれる所がポイント。映画のウソを最大限に用いる事が出来るアニメながら、決してただの予定調和なポップ・ストーリーでは無い所が現実的ですらあると思います。

全員が一緒では無くて良い!星はどれも輝きや大きさがバラバラで、しっかりと整列していないからこそ美しいのだと思いました。砂漠の中でも井戸を探し、暗闇の中でも星を求めてさまよう。自分のアイデンティティを信じて探し続ける事が、生きていく力になるのだと学ぶことが出来ました。派手な見せ場が沢山あるタイプの映画では無いものの、ラストにはじわっと染みわたるものがあるはずです。かなりオススメ。

igagurichan 試写会にて鑑賞。 原作と同じく子供向けと言うよりか、大人が観て考えさせられる内容でした。 今時CGアニメの大きな瞳の登場人物達&鮮やかな色彩と、サン・テグジュペリの柔らかな淡い挿絵がどうやって映画で融合するのか興味津々でしたが… CGは現代パート。原作は回想部分でストップモーションアニメとして使われていて不自然ではなかったです。 原作部分のアニメの美しさ!涙が出ました。これだけで「星の王子様」のお話が観てみたいと思いました。 やはり、ある意味ストーリーは起承転結。現代風な仕上がりとも言えるので、原作をバイブルとして読んで来た人が観たら怒る人もいると思います。 続編と言い切るのは違和感を感じますが、大切な何かを思い出させてくれる素敵な物語。無機質な世界で少女と老人が心に色をつけていく。 ピーターパンが大人になってしまったら…?映画「フック」。 この映画でも王子様が大人になってしまったら…? 「大人になってもわすれたくないもの」がしっかり描かれていると思いました。 原作未読の方はあらすじだけでもさっと読んでから観ると楽しめると思います。

空から降る一億の星。 かけがえのない友達が教えてくれる 「大切な事は、目に見えないんだ」

CGアニメといえども、大人も楽しめる、奥が深い作品という評価が多いようです。

ぜひ劇場でその世界観にふれてみてください。