レオナルド・ディカプリオ出演おすすめ映画20選!変幻自在な演技を振り返る
![シャッター・アイランド、レオナルド・ディカプリオ](https://images.ciatr.jp/2024/12/w_1000/HhoN86BHxtHQ1w7g4OgfnErbd438K1z8OR6mC6Xv.jpg)
タップできる目次
- 映画で振り返る、ディカプリオの軌跡
- 1.『ボーイズ・ライフ』(1993年)
- 2.『ギルバート・グレイプ』(1993年)
- 3.『ロミオ&ジュリエット』(1996年)
- 4.『タイタニック』(1997年)
- 5.『仮面の男』(1998年)
- 6.『ギャング・オブ・ニューヨーク』(2002年)
- 7.『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』(2002年)
- 8.『アビエイター』(2004年)
- 9.『ディパーテッド』(2006年)
- 10.『ブラッド・ダイヤモンド』(2006年)
- 11.『ワールド・オブ・ライズ』(2008年)
- 12.『レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで』(2008年)
- 13.『シャッターアイランド』(2010年)
- 14.『インセプション』(2010年)
- 15.『J・エドガー』(2011年)
- 16.『ジャンゴ 繋がれざる者』(2012年)
- 17.『華麗なるギャツビー』(2013年)
- 18.『ウルフ・オブ・ウォールストリート』(2013年)
- 19.『レヴェナント 蘇えりし者』(2016年)
- 20.『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』(2019年)
- 美少年から中年スターまで、いくつもの顔を持つディカプリオ
映画で振り返る、ディカプリオの軌跡
映画ファンならばレオナルド・ディカプリオを知らない人はいないでしょう。ロバート・デニーロに抜擢されて主演をつとめた『ボーイズ・ライフ』(1993年)以来、数多くの映画に出演してファンを魅了し続けています。 ここではciatr編集部が厳選したおすすめ映画で、ディカプリオの多彩な活躍を振り返ります。
1.『ボーイズ・ライフ』(1993年)
大人へと変わる少年を熱演
![ボーイズ・ライフ](https://images.ciatr.jp/2020/05/w_828/eCc2DIBz4PzcdvTxBsaNtNkcKrQFILUXuzxHQWWf.jpeg)
作家トバイアス・ウルフによる自伝的小説の映画化です。1957年のアメリカを舞台に、住居を転々とする母と息子を描きます。 ディカプリオが演じたのは息子のトミー。母の暴力的な恋人に追われ、ソルトレイクシティからシアトルへと引越しを重ねる彼は、家庭環境の影響か素行の悪さが目立ちます。 やがて母は、ロバート・デ・ニーロ演じるドワイトと再婚。一見紳士的ですが、実は暴力的なドワイトにトミーは反抗します。やがて自分の意思で母の手を取って家を出て行くのでした。当時19歳のまだ初々しいディカプリオの演技が見所です。
2.『ギルバート・グレイプ』(1993年)
レオナルド・ディカプリオ、10代の名演
出演当時19歳だったレオナルド・ディカプリオは本作でアカデミー賞、ゴールデングローブ賞ともに助演男優賞にノミネートされました。惜しくも受賞は逃したものの、その演技力の高さは非常に高い評価を得ました。 生まれ故郷の古びた家に囚われた青年・ギルバート・グレイプ(ジョニー・デップ)は、知的障害を持つアーニー(ディカプリオ)の世話をしながら、食料品店で働く日々を過ごしていました。ある日ギルバートはキャンピングカーで旅する少女・ベッキーに出会い恋に落ちます。いつしか彼は、彼女と共に町から逃げ出したい気持ちを抱くようになり……。
3.『ロミオ&ジュリエット』(1996年)
ディカプリオの王子的魅力が詰まった一作
バズ・ラーマン監督がメガホンをとった映画『ロミオ&ジュリエット』。レオナルド・ディカプリオはロミオ役を演じました。本作は『ロミオとジュリエット』の設定を引き継いでいますが、舞台を現代に移し、マフィア同士の争いが描かれています。 ディカプリオは本作でベルリン国際映画祭の銀熊賞(男優賞)を受賞しました。どの出演作よりもレオ様の王子様的な魅力が詰まった作品といえるでしょう。
4.『タイタニック』(1997年)
レオ様を世界的スターに押し上げた大ヒット作
実際に起きた豪華客船沈没事故をもとに描かれた作品。アカデミー賞11部門受賞の傑作です。当時世界最高の興行収入となり、『アバター』が抜くまで長らくその座を譲りませんでした。ディカプリオはゴールデングローブ賞主演男優賞のドラマ部門にノミネートされました。 ディカプリオ演じる貧しい青年ジャックがお金持ちの女性ローズと恋に落ちますが、その恋はタイタニック号の沈没によって悲劇的な結末へと導かれることに……。 本作に出演したことで、ディカプリオは世界的スターにステップアップ。日本でも熱狂的なファンを生み、「レオ様」の愛称で親しまれるようになりました。
5.『仮面の男』(1998年)
1人2役で挑んだ歴史大作
フランスの文豪アレクサンドル・デュマ・ペールの「ダルタニャン物語」シリーズ第3部『ブラジュロンヌ子爵』が原作。ルイ14世にまつわる鉄仮面伝説を軸に、銃士隊長になったダルタニャンや老境に差し掛かった三銃士の活躍を描いた作品です。 レオナルド・ディカプリオはルイ14世と、彼の双子の弟フィリップという、まったく性格の異なる役を演じています。鉄仮面を被せられ幽閉されていたフィリップが、ダルタニャンと三銃士の手引でルイと入れ替わるスリリングな展開を1人2役で演じきりました。 『タイタニック』(1997年)で日本でも大ブレイクを果たした直後の若く美しいディカプリオが魅力的です。
6.『ギャング・オブ・ニューヨーク』(2002年)
マーティン・スコセッシ監督とディカプリオ初のコラボ!
マーティン・スコセッシ監督とレオナルド・ディカプリオが初めてタッグを組んだ記念すべき作品。ディカプリオは『レヴェナント: 蘇えりし者』でアカデミー賞主演男優賞を受賞したときの挨拶でスコセッシ監督の名をあげたほど、2人の絆は深いです。 本作の舞台は19世紀半ば、ギャング団同士が縄張り争いに明け暮れるニューヨーク。15年前に父親を殺された青年アムステルダム(レオナルド・ディカプリオ)が、父の仇であるギャングのボス・ビルを倒すまでの苦闘を描く壮大な復讐劇です。 キャメロン・ディアスとのラブ・シーンも見逃せません
7.『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』(2002年)
ディカプリオとトム・ハンクスの追いかけっこ
本作でディカプリオは実在した天才少年詐欺師フランク・W・アバグネイル・Jrに扮しました。彼を追うベテランFBI捜査官を演じるのはトム・ハンクス。豪華なダブル主演に加えて、監督は巨匠スティーブン・スピルバーグです。 ディカプリオの軽快な演技が魅力的で、詐欺師としての裏の顔と、たまに見せる本音の顔をうまく使い分けています。
8.『アビエイター』(2004年)
ディカプリオ、裸での体当たり演技!
マーティン・スコセッシ監督とレオナルド・ディカプリオが2度目のタッグを組み、実在の大富豪・ハワード・ヒューズの波乱に富んだ半生を描いた映画です。 親から受け継いだ資産を元手に「世界最強のゴルファー、世界最高のパイロット、世界最大の金持ち」を目指すヒューズ。事業に成功しても強迫観念に悩まされ、やがて顔も洗わず髭もそらず全裸のまま部屋に閉じこもるといった奇行を働くように……。 エキセントリックなヒューズを、ディカプリオが文字通り裸での体当たり演技を披露しました。競争相手の企業家に扮するのはアレック・ボールドウィン、愛人女優役はケイト・ブランシェットにケイト・ベッキンセイルと脇役陣も豪華です。
9.『ディパーテッド』(2006年)
ディカプリオが潜入捜査官役に挑戦!
香港映画『インファナル・アフェア』のリメイクです。アカデミー賞作品賞を受賞。アメリカ映画以外のリメイク作品がアカデミー作品賞に選ばれるのは初のことでした。 犯罪組織に捜査官として潜入したディカプリオ演じる男と、警察に潜入したマット・デイモン演じるギャングが互いにあざむき抗争を繰り広げる物語です。 警察の標的である犯罪組織のトップを演じるのはジャック・ニコルソン。豪華キャストそれぞれが個性的な演技を披露。虚無感に包まれる最後のどんでん返しは大きな話題になりました。
10.『ブラッド・ダイヤモンド』(2006年)
骨太な演技を披露
シエラレオネの内戦を背景に、大粒のダイヤモンドをめぐる死闘を社会的な切り口で描いた作品です。今なお多くいるアフリカの少年兵や迫害、殺戮、奴隷、洗脳など事実をベースにしたストーリー。人間の欲深さが醜く恐ろしい、考えさせられる映画です。 美少年のイメージから完全に脱却したディカプリオが紛争ダイヤモンドのブローカーに扮して、骨太な演技を見せています。 監督のエドワード・ズウィックは『グローリー』、『ラストサムライ』、『デファイアンス』など歴史の暗い側面を繰り返し取り上げています。
11.『ワールド・オブ・ライズ』(2008年)
ディカプリオ、ジェームズ・ボンド顔負けの大活躍!
中東を舞台に息もつかせぬ戦いが繰り広げられるアクションスリラーです。 レオナルド・ディカプリオは、世界中を飛び回り傷だらけになって国際的テロ組織のリーダー・アル・サリームを追い詰めるCIA工作員・フェリスを演じています。 共演は『グラディエーター』のラッセル・クロウ。アメリカのCIA本部や自宅など安全な場所から、遠く離れた現場の事情を無視した指示を出す、悪いエリートの典型のようなCIA中東課長の役です。 監督は『ブレードランナー』や『グラディエーター』などで知られるリドリー・スコット。
12.『レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで』(2008年)
『タイタニック』で共演したケイト・ウィンスレットと再び
レオナルド・ディカプリオが『タイタニック』のケイト・ウィンスレットと11年ぶりに再共演した作品です。 1950年代のアメリカ、ディカプリオ演じるフランクとケイト・ウィンスレット演じるエイプリルは子供にも恵まれ幸せに暮らしていました。 しかし今いる場所は本当の場所ではない、自分はもっと特別な生き方がある、と病的に信じる妻。一方リアルな世界で打算的な幸せを見つけて生きる夫。2人の関係は徐々に崩壊していきます。 家庭というものが持つネガティブな要素を極限までえぐり出した作品です。激しい夫婦げんかのシーンの撮影にディカプリオは精神的にも疲労困憊。次の映画まで2カ月の休養を必要としたそうです。
13.『シャッターアイランド』(2010年)
ディカプリオの演技と「衝撃のラスト」が素晴らしい
マーティン・スコセッシ監督とレオナルド・ディカプリオが4度目のタッグを組んだ作品。ディカプリオが連邦保安官に扮し、孤島の精神病院で発生した失踪事件の謎に迫るミステリー映画です。 1950年代のフィルム・ノワールを思わせる描写は全体的に薄暗く、主人公が真相に近づくにつれて恐怖感を一段と盛り上げていきます。伏線が複雑にからみ合ったストーリーと、最後のどんでん返しが圧巻。 鬼気迫る緊張感がひしひしと伝わってくるディカプリオの演技に注目です。
14.『インセプション』(2010年)
クリストファー・ノーラン×レオナルド・ディカプリオ=傑作
時間、記憶、アイデンティティといった哲学的な深みのある映画作りで評価されるクリストファー・ノーラン監督のSFアクション映画です。 レオナルド・ディカプリオ演じる主人公のドム・コブは企業の要人の夢に忍び込み、アイデアを盗むという特殊な任務に就くスパイ。彼に仕事を依頼し、ともに夢の中に入っていく男を渡辺謙が演じています。 夢に入り込むという発想が面白いばかりでなく、複雑に絡み見合うストーリー構成と圧巻の映像は一見の価値ありです。 フィルム撮影にこだわるクリストファー・ノーラン監督はCGの使用を最低限におさえて迫力ある効果を生み出しています。
15.『J・エドガー』(2011年)
FBI初代長官の半生を描く
FBIの初代長官だったジョン・エドガー・フーバー。輝かしい功績に隠された彼の私生活に迫りつつ、さらにゲイであることを隠していたフーバーの生涯を描いた伝記映画です。メガホンをとったのは俳優としても名高いクリント・イーストウッドです。 本作でディカプリオは主役のフーバーを演じていますが、彼自身が熱望して実現したキャスティングだったそうです。フーバーと同性愛関係にあった捜査官のクライド・トルソンはアーミー・ハマーが演じています。
16.『ジャンゴ 繋がれざる者』(2012年)
ディカプリオ、本格的な悪役に初挑戦
クエンティン・タランティーノ監督による西部劇映画。黒人奴隷・ジャンゴがドイツ系賞金稼ぎの男に助けられ、生き別れの妻を救おうとする話です。レオナルド・ディカプリオは黒人奴隷を搾取する農園主に扮しています。 約2時間40分という長尺の作品ですが、テンポよく話が進み、長さを感じさせません。また、痛快なアクションに加えてクスッと笑うような会話シーンも大きな魅力です。 ディカプリオがタランティーノ作品に出演するのは、本作が初。さらにこれまでの真面目なイメージを払拭する本格的な悪役を演じて大きな話題となりました。
17.『華麗なるギャツビー』(2013年)
ディカプリオの胡散臭いギャツビースマイルが最高
1920年代、大恐慌前の好景気に沸くアメリカ。淫靡なジャズが流行し、禁酒法を無視して大パーティーに浮かれる狂騒の時代を描いたF・スコット・フィッツジェラルドの小説が原作の映画です。 きらびやかな外見の裏に隠された人間の心の揺れや闇。それに加えて富への醜いほどの執着と欲望を、ディカプリオが狂気と純粋さの入り混じった演技で表現しました。『アビエイター』のハワード・ヒューズのときとは一味違う、胡散臭い金持ちの役です。 色彩や音楽も時代の雰囲気を的確に表現しています。ちなみに女性のドレスをプラダ、女性のジュエリーをティファニー、男性服をブルックス・ブラザーズが提供して話題を呼びました。
18.『ウルフ・オブ・ウォールストリート』(2013年)
実在したブローカー・ジョーダン・ベルフォートを演じる
スコセッシ、ディカプリオ5度目のタッグでおくる本作は、やり手株式ブローカー・ジョーダン・ベルフォートの伝記をコメディタッチで描いた作品です。 金、ドラッグ、女となんでもかんでも好き放題、人間の醜い部分がむき出しの衝撃の実話です。ディカプリオの多彩な表情と演技のスキルが存分に引き出された一作。大金を手に入れるために人をだまし続ける役柄は『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』に通ずるものがあります。
19.『レヴェナント 蘇えりし者』(2016年)
アカデミー賞を受賞した記念すべき作品
2013年に俳優休業宣言をしたレオナルド・ディカプリオが復帰を果たした作品。レオナルド・ディカプリオ演じる凄腕ハンター、ヒュー・グラスは、狩りの最中に熊に襲われ、瀕死の重傷を負います。同じチームのメンバーに置き去りにされたヒューは、回復した後、復讐を果たす旅に……。 ディカプリオは本作でアカデミー賞主演男優賞を受賞!5度目のアカデミー賞ノミネートで初の受賞となりました。 監督は『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』でアカデミー賞を受賞したアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ。共演には、ディカプリオが出演をオファーしたトム・ハーディです。
20.『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』(2019年)
ディカプリオがタランティーノと再びタッグを組む
クエンティン・タランティーノが監督をつとめ、レオナルド・ディカプリオとブラッド・ピッドが共演という超豪華な一作です。 舞台は1969年のロサンゼルス。落ち目を迎えた俳優とその相棒が、カルト集団が引き起こした女優殺害事件に巻き込まれるというストーリー。ディカプリオはかつて西部劇で一世を風靡したものの、今は落ちぶれた俳優リック・ダルトンを演じます。 激動の1960~70年代の映画や大衆文化に対するタランティーノ監督の愛情にあふれた映画です。ディカプリオファンばかりでなく、映画を愛するすべての人必見の作品です。
美少年から中年スターまで、いくつもの顔を持つディカプリオ
この記事では作品ごとにいつも新しい顔をみせてくれるレオナルド・ディカプリオの出演映画を紹介しました。 美青年から落ち目の中年スター、一文無しから大金持ちまで、さまざまな役を演じてファンを楽しませてくれるディカプリオ。ぜひこの機会に、彼の軌跡を振り返ってみてはいかがでしょうか。