2023年4月9日更新

おすすめロードムービー・旅映画ランキング!評価の高い傑作&名作を35作紹介

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グリーンブック
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感動的な人との出逢い、美しい景色、のんびりと流れる時間、世代を問わず人気が高いロードムービーは時代ごとに傑作が生まれてきました。 人種を超えた友情や犯罪カップルの逃避行、はたまた近未来の荒野を駆け抜ける一匹狼などなど、ジャンルも主人公も様々なロードムービー。世界各国の時代を超えた名作たちとともに旅をしてみませんか? 数ある作品の中から厳選のおすすめロードムービー35本を紹介します。

「ロードムービー」とは

ロードムービーとは、主人公が旅をするなかでさまざまな人との出会い、出来事を経験していく様子を描くジャンルです。旅行記や紀行として、文学でも親しまれたジャンルの映画版と言えます。

評価の高い傑作ロードムービーは?

ひとくちにロードムービーと言っても、さまざまな特徴のある作品が高い評価を受けています。

実話をベースにした『グリーンブック』や『運び屋』、子どもを主人公にした『スタンド・バイ・ミー』、犯罪を犯した主人公の逃走劇を描く『俺たちに明日はない』など、さまざまな作品が高い評価を得ています。

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迷ったらコレ!傑作&名作ロードムービーランキング

最初に取り上げるのは、ロードムービーならこれは押さえたい!テッパンの名作たち。 こちらのランキングは、誰もが知る&レビュー評価が高いなどの「名作度」を主軸に、“現代にも通じる”ストーリーの味わいも加味して決定しました。

1位:『スタンド・バイ・ミー』(1987年)

『スタンド・バイ・ミー』
©︎COLUMBIA PICTURES / All Star Picture Library / Zeta Image

もはや語る必要なし!ベン・E・キングの名曲が彩る不朽の名作

ジャンルヒューマンドラマ
キャストウィル・ウィートン , リヴァー・フェニックス , コリー・フェルドマン , ジェリー・オコンネル
上映時間89分

オレゴン州の田舎町で暮らすゴーディとテディ、クリス、バーンは、町から30km離れた線路沿いに少年の轢死体があるとの噂を聞き、その死体を探しに行くことに。旅の道中で親友とともにさまざまな経験をした少年たちは、家族との関係や自分の将来を見つめ、少しずつ大人になっていきます。

ここがおすすめ!

アカデミー脚色賞やゴールデン・グローブ賞の作品賞、監督賞にノミネートされた本作。

ベン・E・キングによる主題歌「スタンド・バイ・ミー」も多くのファンを獲得し、聴いたことがない人はいない、と言っても過言ではありません。

2位:『レインマン』(1989年)

『レインマン』
©MGM-UA/Photofest/zetaimage

アカデミー賞作品賞受賞作!サヴァン症候群の兄との旅が教えてくれたこと

ジャンルヒューマンドラマ
キャストトム・クルーズ , ダスティン・ホフマン
上映時間134分

高級車ディーラーをしているチャーリーは、経営が思わしくなく、父の訃報が届いたことから遺産目当てに故郷へ帰ります。しかし遺産のほとんどは、今まで会ったこともない兄レイモンドの信託財産になっていました。チャーリーは重いサヴァン症候群を持つ兄を施設から連れ出し、ともに故郷へと向かいますが……。

ここがおすすめ!

ダスティン・ホフマンが兄レイモンド、トム・クルーズが弟チャーリーを演じた本作。アカデミー賞主要4部門のほか、多数の映画賞に輝いた名作です。

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3位:『テルマ&ルイーズ』(1991年)

『テルマ&ルイーズ』スーザン・サランドン、ジーナ・デイヴィス
©︎MGM/Photofest/zetaimage

巨匠リドリー・スコットが撮ったロードムービーの傑作!

ジャンルヒューマンドラマ
キャストスーザン・サランドン , ジーナ・デイヴィス
上映時間129分

平凡な主婦のテルマは、親友でウェイトレスのルイーズとともに週末のドライブ旅行に出発します。しかしその途中、テルマが強姦に襲われそうになる事件が発生。ルイーズが男を射殺してしまいました。2人は警察に追われながらも旅を満喫し、人生を謳歌していきます。

犯罪者となった女2人の冒険と友情を描く傑作ロードムービーです。

ここがおすすめ!

旅を満喫するテルマとルイーズのバディものともいえる本作。男の支配から解放され、人生を謳歌する彼女たちの友情が眩しく映ります。

4位:『ストレンジャー・ザン・パラダイス』(1986年)

『ストレンジャー・ザン・パラダイス』
©Samuel Goldwyn Company/Photofest/Zeta Image

事件の無い退屈な日常をそのまま描いた異色のロードムービー

ジャンルコメディ , ヒューマンドラマ
キャストジョン・ルーリー , エスター・バリント , リチャード・エドソン
上映時間89分

ニューヨークで気まま暮らしをしているウィリーは、あるときハンガリーから渡米してくる従妹エヴァをしばらく預かることになります。最初は彼女を邪険に扱っていたウィリーでしたが、同じ時間を過ごすうちに2人は徐々に打ち解けていきました。ウィリーの友人エディも加わり、3人でとりとめのない日々を送りますが、ウィリーもエディも、ともにエヴァのことが気になりはじめ……。

ここがおすすめ!

『コーヒー&シガレッツ』など、その独特な作風で熱狂的なファンを持つ監督、ジム・ジャームッシュの出世作。モノクロで淡々と映した3部構成で、地味なアメリカの姿が新鮮です。

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5位:『ノマドランド』(2021年)

ノマドランド
© Searchlight Pictures/Photofest/ZetaImage

国内をさまよう現代の遊牧民(ノマド)たち

ジャンルヒューマンドラマ
キャストフランシス・マクドーマンド
上映時間108分

リーマンショックによる企業倒産の影響で、ファーンは住み慣れた家を失ってしまいます。キャンピングカーに家財を詰め込んだ彼女は、職を求めて各地を転々とするノマド(遊牧民)生活をはじめました。

過酷な季節労働の現場で同じ立場の人々と出会い、彼女は不安定ながらも自由な生活に魅力を見出していきます。

ここがおすすめ!

主演のフランシス・マクドーマンド以外は、実際にノマド生活を送る高齢者たちをキャスティングした本作。彼らの強さを感じさせる姿に心を揺さぶられます。

大自然の映像美にも注目です。

6位:『イージー・ライダー』(1969年)

イージー・ライダー
© Sony Pictures Entertainment (Japan) inc.

アメリカンニューシネマ・ロードムービーの金字塔

ジャンルヒューマンドラマ
キャストジャック・ニコルソン , デニス・ホッパー
上映時間95分

1960年代、アメリカ。ドラッグ密輸で大金を手にしたワイアットとビリーは、ハーレーダビッドソンにまたがって旅に出ます。ロサンゼルスから謝肉祭の行われるニューオーリンズを目指す2人は、農家で食事をご馳走になったり、ヒッピーのコミューンに滞在したりと気ままな旅を続けますが……。

自由と平和を求めてアメリカ横断の旅に出た2人の青年が、アメリカ南部で偏見・恐怖・憎しみに直面する姿を描きます。

ここがおすすめ!

1969年公開のアメリカンニューシネマを代表する作品。当時のヒッピー文化を知るのには最良のロードムービーです。彼らに等身大のリアルを見出した当時の若者は熱狂しました。

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7位:『ファイブ・イージー・ピーセス』(1971年)

『ファイブ・イージー・ピーセス』
©Columbia/Photofest/Zeta Image

アカデミー賞にノミネートされたジャック・ニコルソン主演の傑作!

ジャンルヒューマンドラマ
キャストジャック・ニコルソン , カレン・ブラック , ビリー・グリーン・ブッシュ
上映時間98分

上流階級の音楽一家で育ちながらも、家を飛び出し石油採掘で働きながら無為な生活を送るボビー。あるとき恋人のレイが妊娠したことを知った彼は、結婚を嫌がり姉のティタのもとへ。そこで父が脳卒中で倒れたので、見舞いに行ってほしいと告げられます。そしてボビーはレイを連れて、3年ぶりに故郷に向かうのですが……。

ここがおすすめ!

愛することから離反する無目的な主人公をとおして、現在のアメリカを再度見据えるロードムービー。ジャック・ニコルソンは本作で2年連続アカデミー賞にノミネートされました。

自分を見つめるロードムービーランキング

孤独かつ過酷な旅は、時に想像する以上の精神的成長をもたらすもの。そんな映画を厳選し、旅を通じて主人公自身やその人生にどれほど影響があったか、という点を基準に評価しました。

1位:『パリ、テキサス』(1985年)

パリ、テキサス
© 1984 REVERSE ANGLE LIBRARY GMBH, ARGOS FILMS S.A. and CHRIS SIEVERNICH, PRO-JECT FILMPRODUKTION IM FILMVERLAG DER AUTOREN GMBH & CO. KG

パルム・ドール受賞の名匠が放つ家族再生の物語

ジャンルヒューマンドラマ
キャストハリー・ディーン・スタントン , ナターシャ・キンスキー , ディーン・ストックウェル
上映時間146分

4年前に家族を捨てて失踪した兄のトラヴィスが発見されたと聞き、弟のウォルトは彼を保護しました。テキサス州パリを目指していたトラヴィスは、4年ぶりに再会した息子ハンターともに、妻を探す旅に出ます。2人は徐々に打ち解けていき、トラヴィスが放浪の旅に出た理由が明かされます。

ここがおすすめ!

ヴィム・ヴェンダース監督の代表作であり、カンヌ国際映画祭ではパルム・ドールを受賞した傑作。トラヴィスを演じるのは、名脇役として多くの作品に出演してきたハリー・ディーン・スタントン。彼の熟練した演技も見所です!

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2位:『イントゥ・ザ・ワイルド』(2008年)

『イントゥ・ザ・ワイルド』
©︎ PARAMOUNT/zetaimage

青年は何故全てを捨てて旅立ったのか?

ジャンルヒューマンドラマ
キャストエミール・ハーシュ , マーシャ・ゲイ・ハーデン , ウィリアム・ハート
上映時間148分

裕福な家庭の出身で、大学でも優秀な成績を収めた青年クリス・マッキャンドレス。しかし、人生に不満を抱いていた彼は真の人生を求め、アメリカ横断の旅へ。安定した環境から飛び出し、名前を変えながらアラスカを目指して放浪するクリスの旅の顛末が静かに語られます。

ここがおすすめ!

アメリカ中で話題となったあるニュースを取材したノンフィクション小説『荒野へ』が原作。俳優として輝かしい経歴を持つショーン・ペンが、監督と脚本の両方を担当するほど映画化を熱望していた作品です。

3位:『LIFE!』(2014年)

『LIFE!』(2013年)
©︎ 20TH CENTURY FOX/ All Star Picture Library / Zeta Image

空想癖がある男の壮大なドラマ!思いがけない旅が人生の転機に

ジャンルコメディ , ファンタジー , ヒューマンドラマ
キャストベン・スティラー , ショーン・ペン , クリステン・ウィグ
上映時間114分

「LIFE」誌の写真管理部に勤めるウォルターは、一風変わった妄想癖の持ち主。空想では何でもできますが、現実では冴えない中年男性です。彼はある日、最終号の表紙写真を撮影するカメラマンを捜すため、まさに波乱万丈の旅に出ることに。

様々な風景や人々と出会う中で、人生の“本当に大切なもの”を見つけるウォルター。カメラマンを見つける旅は、彼の自分の探しの旅にもなりました。

ここがおすすめ!

ジェームズ・サーバーの短編小説『ウォルター・ミティの秘密の生活』を、「ナイト ミュージアム」シリーズのベン・スティラー監督、主演でリメイクした本作。心持ちひとつで日常は劇的に変化するのだと、迷っている人の背中を押してくれる作品です。

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4位:『運び屋』(2019年)

『運び屋』(2018年)
©︎ WARNER BROS./ All Star Picture Library / Zeta Image

居場所を取り戻すために犯罪に手を染めた老齢の「運び屋」

ジャンルヒューマンドラマ
キャストクリント・イーストウッド , ブラッドリー・クーパー , ローレンス・フィッシュバーン
上映時間116分

園芸家のアール・ストーンは時代の流れに乗れずに廃業し、家庭を顧みなかったため家族とも疎遠に。経済的に困窮した彼は、あるとき車の運転さえすればいいという仕事を持ちかけられます。しかし実はその仕事は、メキシコの麻薬カルテルの「運び屋」でした。

大金を稼いだ彼は自信を取り戻し、家族との絆を修復しようとしますが……。

ここがおすすめ!

クリント・イーストウッドが監督・製作・主演を務めた犯罪映画。原案は「ニューヨーク・タイムズ」に載った80代の麻薬の運び屋レオ・シャープの実話です。同じく高齢のクリント・イーストウッドの健在ぶりにもビックリ!

5位:『バニシング・ポイント』(1971年)

時速200マイルの世界に生きる一匹狼!音楽やカーアクションも魅力!

『バニシング・ポイント』
©20th Century Fox Film Corp./Photofest/Zeta Image

時速200マイルの世界に生きる一匹狼!音楽やカーアクションも魅力!

ジャンルアクション , ヒューマンドラマ
キャストバニー・ニューマン , クリーボン・リトル
上映時間99分

1970年型ダッジ・チャレンジャーの陸送を請け負った男コワルスキーが、デンバーから15時間でサンフランシスコに到着する、という賭けに挑みます。やがてスピード違反で警察に追われ、警察を権威の象徴とみたラジオの聴衆から応援を受けるようになり、コワルスキーも黙々とひたすらチャレンジャーを走らせるのでした。

ここがおすすめ!

1971年製作のアメリカン・ニューシネマ。基本的には車を暴走させるだけの映画ですが、現在に至るまでカルト的な人気を誇っています。

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人とのつながりに心打たれるロードムービーランキング

続いては主人公だけで完結しない、人との繋がりを主軸にした作品を紹介します! 家族や旅先で出会う人々、すれ違うだけの他人などとの交流にどれほど心を打たれるか、そして考えさせられるかを基準にランキングにしました。

1位:『グリーンブック』(2019年)

グリーンブック
© 2018 UNIVERSAL STUDIOS AND STORYTELLER DISTRIBUTION CO., LLC. All Rights Reserved.

黒人差別の色濃い南部へ!コンサートツアーが育んだ人種を超えた友情

ジャンルコメディ , ヒューマンドラマ
キャストマハーシャラ・アリ , ヴィゴ・モーテンセン
上映時間130分

実在の黒人ピアニストであるドン・シャーリーの伝記映画。ニューヨークでナイトクラブの用心棒をしていたトニーは、あるときアフリカ系のクラシックピアニスト、ドン・シャーリーのコンサートツアーにドライバー兼ボディガードとして同行することになります。しかしシャーリーが行こうとしていたのは、黒人差別が色濃く残るアメリカ最南部。

黒人用の旅行ガイドブック「グリーンブック」を頼りに、2人の旅が始まります。

ここがおすすめ!

教養のあるシャーリーと無学で粗野なトニーという正反対の性格の2人は、ぶつかりながらも友情を育んでいきます。当時の人種差別の実態も描かれたヒューマンドラマです。

2位:『ペーパー・ムーン』(1974年)

『ペーパー・ムーン』
©Paramount Pictures/Photofest/Zeta Image

詐欺師の男と天才少女の愉快な旅!色褪せないロードムービーの傑作!

ジャンルコメディ , ヒューマンドラマ
キャストライアン・オニール , テイタム・オニール
上映時間102分

人を騙して聖書を売ることで金を稼ぐ詐欺師のモーゼは、かつての恋人が遺した娘のアディの面倒を見ることに。モーゼはアディの詐欺の才能に気付き、彼女とペアになって旅を続けます。幾つかの場面を乗り越えていく内に、2人の間には信頼関係が生まれていき……。

後に『マスク』(1985年)の監督も務めるピーター・ボグダノヴィッチの代表作であり、ロードムービーの傑作です。

ここがおすすめ!

モーゼ役にライアン・オニール、アディ役にテータム・オニールという実の親子の共演作であり、息の合った演技を披露しています。本作で、テータムは10歳という若さでアカデミー助演女優賞を受賞しました。

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3位:『ストレイト・ストーリー』(2000年)

『ストレイト・ストーリー』リチャード・ファーンズワース
©︎ ASYMMETRICAL PRODUCTIONS/zetaimage

実話を基にした心温まるロードムービー

ジャンルヒューマンドラマ
キャストリチャード・ファーンズワース , シシー・スペイセク
上映時間112分

娘ローズと2人で暮らす73歳のアルヴィン・ストレイト。不摂生のためか胸を悪くしている彼は、家で倒れても人の手を借りないと起き上がれなほどでした。あるとき長年会っていなかった兄が倒れたという報せを受けた彼は、無謀にも1人芝刈り機に乗り、約560km離れた兄の家へ向かいます。

その道中、彼はさまざまな出会いをとおして人々に助けられ、また助けながら目的地を目指すのでした。

ここがおすすめ!

『エレファント・マン』(1981年)などのオリジナリティー溢れる映画でカルト的な人気を誇る、デヴィッド・リンチ監督作品です。本作は新聞に載った実話に基づいたもので、のんびりとした雰囲気が特徴です。

4位:『LOGAN/ローガン』(2017年)

『ローガン』 ヒュー・ジャックマン
© 2016 TWENTIETH CENTURY FOX

ウルヴァリンの生き様は必見!人気シリーズ最終章

ジャンルアクション , ヒューマンドラマ , SF
キャストヒュー・ジャックマン , パトリック・スチュワート , ダフネ・キーン
上映時間138分

かつてウルヴァリンとして知られ様々な活躍をしてきたローガンは、現在は友人のプロフェッサーXことチャールズを介護しながら暗い生活を送っていました。そんな彼の元に、ミュータントの少女を「エデン」という場所まで連れて行って欲しいという依頼が舞い込みます。

ローラと名乗る少女を守るため、ローガンの旅が始まりますが……。

ここがおすすめ!

「X-メン」シリーズの人気キャラクター、ウルヴァリンを主人公に置いたスピンオフシリーズの完結編。衰えながらも戦い抜くローガンの姿や、西部劇を彷彿とさせる荒野の風景など、哀愁漂う作品となっています。

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5位:『道』(1957年)

『道』(1957年)
©︎ TRANS LUX/ All Star Picture Library / Zeta Image

旅芸人の男女の哀愁を描いたフェデリコ・フェリーニ監督初期の傑作

ジャンルヒューマンドラマ
キャストアンソニー・クイン , ジュリエッタ・マシーナ
上映時間115分

旅芸人のザンパノは助手としてジェルソミーナを買い取り、2人で芸の旅に出ます。道化として彼の芸を手伝うジェルソミーナでしたが、ザンパノの態度に嫌気がさして街へ逃げてしまいました。旅芸人ザンパノと道化ジェルソミーナの哀しい愛と旅の記録です。

あまりにも不器用なザンパノと、あまりにも純粋なジェルソミーナ。2人の想いのすれ違いが、この作品を哀愁で満たしています。

ここがおすすめ!

イタリアの巨匠フェデリコ・フェリーニ監督が、1954年に製作した古典的名作。粗野で乱暴者のザンパノをアンソニー・クイン、純粋なジェルソミーナをジュリエッタ・マシーナが演じました。

6位:『モーターサイクル・ダイアリーズ』(2004年)

『モーターサイクル・ダイアリーズ』
©FOCUS FEATURES/zetaimage

若き日の革命家を描いたロードムービーの傑作

ジャンルヒューマンドラマ
キャストアンソニー・クイン , ジュリエッタ・マシーナ
上映時間115分

アルゼンチンのブエノスアイレスに住む医学生のエルネストは、先輩の生化学者アルベルト・グラナードとともに、1台のバイクにまたがり、12,000キロの南米大陸縦断旅行へ出ます。2人は旅の途中、多くの人々に出会い、さまざまな出来事をとおして南米社会の現実を思い知らされていくのでした。

ここがおすすめ!

原作はチェ・ゲバラ本人による南米旅行記『チェ・ゲバラ モーターサイクル南米旅行日記』。この旅で南米社会の厳しい現実を知った彼が、後にフィデル・カストロとともに「キューバ革命」を成し遂げたことはあまりにも有名です。

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7位:『トゥルー・ロマンス』(1994年)

『トゥルー・ロマンス』
©Warner Bros./Photofest/zetaimage

バイオレンスありロマンスありの逃避行!

ジャンルアクション , 恋愛
キャストクリスチャン・スレーター , パトリシア・アークエット
上映時間120分

出会った途端に恋に落ち、翌日には結婚したクラレンスとアラバマ。しかしアラバマはコールガールで、クラレンスは彼女のポン引きを殺し、彼女の荷物と間違えてコカインを盗んでしまいます。しかもそのコカインはマフィアのもので、彼らは追われる身に。やがてそこに警察もからんできて……。

ここがおすすめ!

クエンティン・タランティーノが脚本を担当したロードムービー。クリスチャン・スレーターとパトリシア・アークエットが主演を務め、ブラッド・ピットやデニス・ホッパーなど、それ以外のキャストも非常に豪華です!

8位:『俺たちに明日はない』(1968年)

『俺たちに明日はない』
©︎ WARNER BROS./zetaimage

米犯罪史に名を残すボニー&クライドの明日なき逃避行

ジャンルヒューマンドラマ
キャストウォーレン・ベイティ , フェイ・ダナウェイ
上映時間110分

1930年代のアメリカに実在した犯罪カップル、「ボニーとクライド」の破天荒な人生を描いたアメリカン・ニューシネマ初期の傑作。

刑務所帰りの車泥棒クライド・バロウと出会ったウェイトレスのボニー・パーカー。車を盗んで町から町への銀行強盗を始めた2人は、やがて義賊的な「バロウズ・ギャング」として名を馳せ、指名手配犯となっていきます。

ここがおすすめ!

世界恐慌という時代がつくった英雄か、ただの凶悪犯か。フォードV8に乗って州をまたいで駆け抜けたカップル。当時から彼らの生き方に共鳴した若者が多かったのも、また事実です。

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9位:『グッバイ、サマー』(2017年)

少年2人のひと夏の冒険を描いた青春ロードムービー!

ジャンルコメディ
キャストアンジュ・ダルジャン , テオフィル・バケ
上映時間103分

学校ではバカにされ、家で母親や兄に悩まされているダニエル。そんなある日、テオという少年がダニエルの学校に転校してきました。

目立ちたがりで変わった行動を取るテオと、クラスでも浮いているダニエルは意気投合。やがて2人は、スクラップで作った車で夏休みに旅に出ることを計画します。

ここがおすすめ!

多くの有名ミュージシャンのミュージックビデオを手掛け、『エターナル・サンシャイン』(2005年)などの監督としても知られるミシェル・ゴンドリーが、現代版『スタンド・バイ・ミー』と言えるような瑞々しい青春を描きました。

10位:『スターマン/愛・宇宙はるかに』(1985年)

『スターマン/愛・宇宙はるかに』
©Columbia Pictures/Photofest/Zeta Image

ホラー映画の巨匠が撮った異色SFムービー!

ジャンル恋愛 , SF
キャストジェブ・ブリッジス , カレン・アレン
上映時間115分

最愛の夫を亡くし、まだその傷が癒えないジェニー。あるとき彼女が暮らす田舎町に、宇宙船が飛来します。宇宙人はジェニーの家に忍び込み、彼女の亡き夫そっくりの姿に。一緒に旅をするうちジェニーは彼に好意を寄せるようになりますが、政府も宇宙人の追跡を開始していました。

ここがおすすめ!

本作は「ハロウィン」シリーズなどで知られるジョン・カーペンター監督作ですが、恐怖やアクションに頼った作品ではありません。美しいラブストーリーとしても、評価の高い傑作ロードムービーです。

11位:『サイドウェイ』(2005年)

『サイドウェイ』
©︎ FOX SEARCHLIGHT/zetaimage

大人のためのロードムービーの傑作

ジャンルコメディ , ヒューマンドラマ , 恋愛
キャストポール・ジアマッティ , トーマス・ヘイデン・チャーチ , ヴァージニア・マドセン , サンドラ・オー
上映時間127分

離婚の傷がまだ癒えないでいる作家志望の教師マイルズは、結婚を1週間後に控えた親友ジャックに独身最後の時間を楽しんでもらおうと、カリフォルニアのワイナリー巡りの旅に出ることに。しかし旅先で羽目を外すことしか考えていないジャックは、ステファニーという女性と関係を持ってしまいます。一方マイルズはステファニーの友人でワイン通のマヤに惹かれますが、積極的になれずにいました。

ここがおすすめ!

本作は数々の傑作ロードムービーを生みだしたアレクサンダー・ペインの作品。中年男性の憂鬱、孤独を、時におかしく、時に痛々しく描いていることが重要なポイントと言えるでしょう。鑑賞後はワインテイスティ!

12位:『サムシング・ワイルド』(1988年)

『サムシング・ワイルド』
©Orion/Photofest/Zeta Image

巻き込まれ型映画の傑作!?

ジャンルコメディ , 恋愛 , スリラー
キャストジェフ・ダニエルズ , メラニー・グリフィス
上映時間113分

エリート会社員のチャーリーは、憂さ晴らしのためひそかに無銭飲食や万引きをくり返していました。しかしあるときその現場を若い女性ルルに見つかってしまい、強引に彼女の実家や同窓会に連れ回されることに。旅をつづけるうち、謎めいた彼女の正体が少しずつ明らかになっていきます。

ここがおすすめ!

『羊たちの沈黙』のジョナサン・デミ監督によるコメディスリラー。メラニー・グリフィスが自由奔放なヒロインを好演しました。風変わりな男女のロマンスかと思いきや、中盤からスリラーへと転調していきます。

13位:『マッドマックス2』(1981年)

『マッドマックス2』
©Kennedy Miller Productions/Warner Brothers/Photofest/Zeta Image

「マッドマックス」シリーズ第2弾!インターセプターが荒野を駆ける

ジャンルアクション , ホラー , SF
キャストメル・ギブソン , ブルース・スペンス
上映時間96分

大戦によって文明が崩壊し、暴走族が石油を奪い合う荒廃した砂漠の世界を、妻子を失い愛車インターセプターで走り続けていたマックス。彼は盗みを働いていたジャイロ・キャプテンと出会い、暴走族との戦いに巻き込まれていきます。

砂漠を駆けるインターセプターや暴走族が乗る改造車が印象的な本作。ジャンルとしてもかなり異色なロードムービーといえるでしょう。

ここがおすすめ!

1979年製作のジョージ・ミラー監督による『マッドマックス』の続編。今回の舞台は世界大戦後の近未来!主人公は同じく、メル・ギブソン演じる元警察官マックスです。

14位:『オン・ザ・ロード』(2013年)

ケルアックの「路上」を映像化したアメリカ大陸横断物語

『オン・ザ・ロード』(2012年)
©︎ ICON FILM DISTRIBUTION/ All Star Picture Library / Zeta Image

ケルアックの「路上」を映像化したアメリカ大陸横断物語

ジャンルヒューマンドラマ
キャストサム・ライリー , ギャレット・ヘドランド , クリステン・スチュワート
上映時間137分

父親の死に打ちのめされた若き作家サル・パラダイス。彼は型破りな青年ディーン・モリアーティと出会い、彼の美しい妻メリールウにも心を奪われます。3人はともに広大なアメリカ大陸を旅し、さまざまな人々との出会いと別れを繰り返しながら、人生の真実を見出していきます。

ここがおすすめ!

ビート・ジェネレーションを代表する作家ジャック・ケルアックが1957年に発表した小説『路上』が原作。サム・ライリー、ギャレット・ヘドランド、クリステン・スチュワート、エイミー・アダムスと豪華なキャストが集結しました。

笑いありほっこりありのロードムービーランキング

こちらのランキングは、どれほど笑えるか×深いストーリーがあるかの2点を基準に選定。その映画を観た時に、単に笑えるだけでなく、深いストーリー性を感じることができるか、という点を重視して評価しました。

1位:『リトル・ミス・サンシャイン』(2006年)

『リトル・ミス・サンシャイン』(2006年)
© FOX SEARCHLIGHT PICTURES/All Star Picture Library/Zeta Image

変わり者一家の旅をユーモラスに描いた傑作

ジャンルコメディ , ヒューマンドラマ
キャストアビゲイル・ブレスリン , トニ・コレット , スティーヴ・カレル , グレッグ・キニア
上映時間100分

美少女コンテストに出場することを夢見る少女オリーブ。念願叶ってコンテストに出場できることになった彼女は、変わり者ばかりの家族と一緒におんぼろのワゴン車に乗り、地元オレゴン州から会場があるカリフォルニアを目指します。

お互いがバラバラの方向を向いていた一家が、コンテストへと向かう道中でだんだんと結びついていきます。

ここがおすすめ!

薬物中毒の祖父や自殺未遂を起こしたゲイの叔父、夢を叶えるまで口を利かないと決めている兄など、オリーブの家族は風変わりな人間ばかり。

コミカルなキャラクターとストーリー、その裏に隠された深いテーマに注目の作品です。

2位:『はじまりへの旅』(2017年)

『はじまりへの旅』
(C)2016 CAPTAIN FANTASTIC PRODUCTIONS, LLC ALL RIGHTS RESERVED.

超世間知らずな一家が繰り広げるコメディードラマ!

ジャンルヒューマンドラマ
キャストヴィゴ・モーテンセン , フランク・ランジェラ , ジョージ・マッケイ
上映時間119分

ベンと彼の6人の子供たちは、社会から離れた森で生活する一家。子供らはベンの英才教育を受け、体力も学力も非常にハイレベルですが、外の世界のことはほとんど知りません。そんなある日、入院していたベンの妻であるレスリーが亡くなったのをきっかけに、一家は森を出て街に出ることに。

世間知らずの彼らは、道中でさまざまなトラブルを巻き起こしていきます。俳優として多くのテレビドラマや映画で活躍してきたマット・ロスが監督を務め、「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズで高い評価を得たヴィゴ・モーテンセンがベンを演じています。

ここがおすすめ!

俳優として多くのテレビドラマや映画で活躍してきたマット・ロスが監督を務め、「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズで高い評価を得たヴィゴ・モーテンセンが一家の父ベンを演じています。

3位:『プリシラ』(1995年)

『プリシラ』
©Gramercy Pictures/Photofest/Zeta Image

3人のドラァグクイーンが織りなす珍道中

ジャンルコメディ , ヒューマンドラマ
キャストテレンス・スタンプ , ガイ・ピアース , ヒューゴ・ウィーヴィング
上映時間103分

ミッチとバーナデッドとフェリシア、様々な背景を持つ3人のドラァグクイーンが、ホテルのショーに出演するためにバスで長い旅に出発します。様々な人と出会い、時には差別を受けながらも明るく旅を続ける3人を描いた、コメディ要素のあるロードムービーの名作です。

彼らの掛け合いなどの笑えるシーンが多いですが、ゲイへの偏見などの問題をキッチリと盛り込んでいるのも特徴です。

ここがおすすめ!

名優テレンス・スタンプやガイ・ピアース、ヒューゴ・ウィーヴィングが、ド派手な衣装に身を包んだ3人の主人公を熱演。演技だけでなく衣装も高く評価されました。

4位:『大災難P.T.A.』(1988年)

『大災難P.T.A.』(1987年)
©︎ PARAMOUNT PICTURES/ All Star Picture Library / Zeta Image

笑えて泣けるコメディロードムービー!

ジャンルコメディ
キャストスティーヴ・マーティン , ジョン・キャンディ
上映時間93分

感謝祭前日、広告会社に務めるニールはニューヨークでクライアントとの会議を終わらせ、家族の待つシカゴ行きの飛行機に乗るために急ぎます。しかし空港へ向かうタクシーをデルという男に横取りされたのをきっかけに、次々と災難に巻き込まれていきます。

ここがおすすめ!

ニールとデルが互いに苛立つ場面がいつもおかしく、大きな見どころに。タイトルのP.T.A.はPlanes(飛行機)、Trains(列車)、Automobiles(自動車)の意味。映画全体のトーンとは相反して、エンディングには感動的な展開が待ち受けているのも観逃せません。

5位:『ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅』(2014年)

『ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅』(2013年)
© Paramount Pictures/Photofest/Zetaimage

1通のインチキメールから始まる旅!?

ジャンルヒューマンドラマ
キャストブルース・ダーン , ウィル・フォーテ
上映時間115分

100万ドルが当選したというインチキ通知を信じ込み、お金を受け取るためにネブラスカを目指す父親ウディと、父への同情から同行することになった息子のデヴィッドの旅を描いたロードムービー。旅を進めていくうちにウディの思いを知っていくデヴィッドや家族。彼らが取った行動とは……?

ここがおすすめ!

家族をテーマにした作品が多いアレクサンダー・ペイン監督がメガホンを取り、ウディをブルース・ダーンが演じています。

長いキャリアで培ってきた演技力を発揮したブルースは、カンヌ国際映画祭で男優賞を獲得しました。

6位:『ジム・キャリーはMr.ダマー』(1995年)

『ジム・キャリーはMr.ダマー』(1994年)
©︎ NEW LINE CINEMA/ All Star Picture Library / Zeta Image

おバカなギャグ連発でも実はロードムービーの名作!?

ジャンルコメディ
キャストジム・キャリー , ジェフ・ダニエルズ
上映時間105分

リムジンの運転手をしているロイドは、ある日客として乗せた美女に一目惚れ。彼女が車内にスーツケースを忘れていったことに気づいた彼は、親友ハリーとともにそれを彼女のもとにを届けるため、旅に出ます。

2人ははじめワゴン車に乗っていましたが、ワゴンをスクーター、ランボルギーニと、交換していくなど、わらしべ長者的要素も含んだ作品です。

ここがおすすめ!

ピーター・ファレリー監督による『ジム・キャリーはMr.ダマー』。おバカなギャグ満載のため、ロードムービーであることが忘れられがちですが、素晴らしいロードムービーです。

旅する日本人に自分を重ねるロードムービーランキング

最後に洋画だけでなく、邦画のロードムービーからもピックアップしました! 観客自身が旅をする主人公に自分を重ね、同じ日本人としてどれくらい共感できるか、という点を基準にランキング付けしています。

1位:『百万円と苦虫女』(2008年)

前科持ちとなった女性の一人旅を描くほろ苦系青春ロードムービー

ジャンルヒューマンドラマ
キャスト蒼井優 , 森山未來
上映時間121分

ひょんなことから前科持ちになり、逃げるように実家を飛び出したフリーターの鈴子。彼女は100万円貯まるごとに各地を転々とし、一期一会を積み重ねています。良い出会いもそうでない出会いも経験し、その中で成長していきます。

弟のいじめ問題も並行して描かれ、彼女は10歳ほども離れた彼から人生を学んでいくことに。

ここがおすすめ!

『花とアリス』(2004年)などの蒼井優が主演を務め、相手役の森山未來、笹野高史ら豪華キャスト陣が共演した青春ロードムービーです。

これまで通り過ぎてきた日々、一瞬だけ交わった人たちの姿が思い起こされ、少しセンチメンタルな気分になります。

2位:『旅のおわり、世界のはじまり』(2019年)

旅のおわり世界のはじまり
©2019「旅のおわり世界のはじまり」製作委員会/UZBEKKINO

異国の風景とともに心の移ろいを追うロードムービー

ジャンルヒューマンドラマ
キャスト前田敦子 , 加瀬亮 , 染谷将太 , 柄本時生
上映時間120分

日本から約6000km離れた、中央アジアのウズベキスタン。舞台で歌うことを夢見る葉子は、バラエティ番組の撮影のためにこの地を訪れます。クルーたちの狙いは泉に生息する「幻の怪魚」ですが、遠い異国での撮影は思い通りには進みませんでした。

時に目に涙を浮かべながらも沈黙し、カメラの前では笑顔を浮かべる葉子。その姿に重なるのは、元アイドル・前田敦子の素の表情かもしれません。

ここがおすすめ!

名匠・黒沢清監督がメガホンを取り、『イニシエーション・ラブ』(2015年)との前田敦子とのタッグで贈る、異郷を旅するロードムービー。夢と現実の間で、心の居場所を失った主人公の成長を描く、黒沢監督の集大成的な作品です。

3位:『菊次郎の夏』(1999年)

『菊次郎の夏』(1999年)
©︎ SONY PICTURES CLASSICS/ All Star Picture Library / Zeta Image

孤独な少年と中年男性の擬似親子が体験したひと夏の思い出

ジャンルコメディ , ファミリー , ヒューマンドラマ
キャスト北野武(ビートたけし) , 関口雄介
上映時間117分

祖母と暮らす孤独な少年・正男と、その子守を押し付けられた近所の中年男性・菊次郎が、夏休みを利用して少年の産みの母を捜す旅に出ます。計画性も何もない旅の中で、同じような境遇の2人が喜びも悲しみも共有する姿に、目頭が熱くなること間違いなし!

ここがおすすめ!

自分と自分の父親との関係を重ねて観た、という人も……。「菊次郎」が監督の父の名前だと知って観ると、さらに身近に感じられるでしょう。

おすすめロードムービー映画を観て多様な価値観に触れよう

「人生とは旅である」とはよくいったものですが、まさにロードムービーには多様な主人公たちの人生そのものが色濃く反映されています。例えば南米を旅したチェ・ゲバラや「路上」を執筆したジャック・ケルアックなど、旅がその後の人生を大きく変えてしまうことも。 そのテーマは、フィクションでもノンフィクションでも同じ。『イージーライダー』や『レインマン』など観た者の価値観を変えてしまうような強烈な傑作もあります。あなたも人生や価値観を一変するようなロードムービーに出会えますように!