2017年3月23日更新 103view

映画『容疑者Xの献身』ネタバレとトリックを徹底解説!

2007年からフジテレビ系列で放映された『ガリレオ・シリーズ』は福山雅治の人気も相俟って、非常に人気のあったドラマでしたが、『容疑者Xの献身』はその一環で映画化された作品です。この作品のネタバレを含むあらすじ、トリックなどを紹介します。

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映画『容疑者Xの献身』東野圭吾原作『ガリレオ・シリーズ』の泣ける傑作

映画『容疑者Xの献身』は、『秘密』、『白夜行』などのベストセラー作家東野圭吾による小説が原作です。物理学者・湯川学を主人公とする『ガリレオ・シリーズ』の1つであり、シリーズ初の長編小説でした。

『ガリレオ・シリーズ』はテレビドラマ化され、その流れで映画化されたのが本作なのです。韓国や中国でもリメイクされている人気作品です。

映画『容疑者Xの献身』のあらすじ

容疑者Xの献身パンフレット

弁当屋を営む花岡靖子は一人娘とアパートでつつましく暮らす美人な女性。そして高校の数学教師・石神哲哉はその弁当屋の常連で、花岡靖子の隣に住んでいました。
花岡靖子の別れた夫・富樫慎二が突然彼女のアパートにやって来ます。散々つきまとってくる富樫と靖子は言い争いになり、誤って富樫を殴り殺してしまいます。呆然とする母子のもとに、物音を聞きつけた石神が現れ、死体を隠蔽する為自分の指示通りにするように言うのです。

遺体が発見されると警察は身元を富樫と断定し、殺人事件として捜査が始まります。捜査一課の内海薫刑事は、前妻である花岡靖子に事情を訊きますが、彼女には完璧なアリバイがありました。

捜査に行き詰まった警察は、物理学者・湯川学に協力を仰ぎます。湯川は捜査の中でかつての大学の同級生で天才数学者と見なしていた”石神”が事件に関わっていることに驚き、密かに調査を開始するのですが……。

映画『容疑者Xの献身』ネタバレとトリック【閲覧注意!】

東野圭吾『容疑者Xの献身』

『容疑者Xの献身』で警察の捜査が最も難航する点が、花岡靖子のアリバイでした。なぜ、完璧なアリバイを作ることができたのでしょう?

天才数学者・石神哲哉はこう考えます、「完璧なアリバイが作れないなら、犯行時刻そのものを変えてしまえばいい」と。そのために無関係なホームレスを殺してしまうのです。そしてその死体の顔をつぶし指紋を焼いて、富樫の服を着せ偽装します。

本物の富樫の遺体は誰にも知られずに処理したので、死亡推定時刻、日付も変わってしまったわけで、これでしっかしたアリバイを作れば、完全犯罪というわけです。

富樫の死体を隠してしまえばOKではないかと考える方もいるかもしれませんが、その場合だと後に富樫の本物の死体が発見されてしまうと花岡靖子に容疑がかかる恐れがあるのです。

石神哲哉の天才的な頭脳は完璧を指向します。なんと、石上本人が富樫殺しの犯人として自首するのです。こうすれば、たとえ本物の富樫の遺体が発見されても、花岡靖子が逮捕されることはありません。

石神哲哉の冷徹で悪魔的な計画を湯川学は見通していましたが、彼への友情のため黙っていました。ところがこの完全犯罪をくずしたのは花岡靖子でした。事情を察して警察へ自首してしまうのです。

それを知った石神哲哉は号泣します。湯川学はそれを見てやり切れない思いを抱くのです。石神は花岡靖子を心から愛していたのでしょう。

映画『容疑者Xの献身』と「四色問題」

四色問題

学生時代の石神が「四色問題(四色廷吏)」を証明しようとする場面があります。「四色問題」とは「平面上にある、隣接する領域を異なる色で塗り分けるには、四色で事足りる」という定理のことです。

この定理は1世紀以上も証明不能と言われていたのですが、コンピュータによって半ば強引に解かれたものなので、石神哲哉は「美しくない」と考えていたようです。

実はこれには深い意味があって、「隣接する領域が同じ色になってはいけない」というのは、石神哲哉と花岡母子のことを指しているのでないでしょうか? それを考えると泣けます。

映画『容疑者Xの献身』の登場人物

湯川学/福山雅治

福山雅治

『ガリレオ・シリーズ』の主人公にして探偵役。帝都大学物理学助教授(准教授)であり、物理学のみならず様々な雑学に関する知識の持ち主です。「ガリレオ」は、難事件を論理的に解き明かす見事な手腕から、警察がつけたあだ名ですが、本人は嫌がっています。

ドラマ版、映画版では「実に面白い」が口癖ですが、原作にはありません。福山雅治のクールなイメージを決定づけた当たり役と言えるでしょう。

内海薫/柴崎コウ

柴崎コウ『Love&Ballad Selection』

女刑事で湯川のパートナー的存在。正義漢と女の勘で捜査に当たるものの、女性だからといって特別視されるのは嫌います。

テレビドラマ化に当たってオーダーされたオリジナルキャラクターのはずでしたが、原作者・東野圭吾が先に小説に登場させました。柴崎コウは主題歌も歌っています。

石神哲哉/堤真一

福山雅治『容疑者Xの献身』

湯川学とは大学の同級生で、湯川に「天才」と言わしめるほどの数学者でした。しかし、家庭の事情で研究者への道を断念。

高校の数学の先生になりますが、受け持った生徒たちは全く数学を理解しようとせず、絶望します。荒涼とした日々を過ごす石神でしたが、その唯一のオアシスが弁当屋で見た花岡靖子でした。それゆえ、正当防衛とは言え、人を殺してしまった靖子を救うことを買って出るのです。

一見、さえない高校教師の石神を堤真一が見事に演じきります。写真一番左が堤真一です。

花岡靖子/松雪泰子

松雪泰子写真集

弁当屋「みさと」を営むシングルマザー。最初の結婚に失敗し、二番目の夫が富樫慎二でした。離婚後も富樫にしつこくつきまとわれるため、転々と引っ越しを繰り返していました。

昔はホステスだったが、今は弁当屋のおばさんで、娘をかばうために殺人を犯してしまうという複雑な役を『フラガール』の松雪泰子が担当します。

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