時計じかけのオレンジ

時計じかけのオレンジ

A CLOCKWORK ORANGE
1971年製作 イギリス 137分 1972年4月29日上映
rating 3.9 3.9
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『時計じかけのオレンジ』とは

近未来、誰もが労働不要の完全なる管理社会と化したロンドンを舞台に、欲望の赴くまま非行に走る若者が陥る悪夢のような現実。鬼才スタンリー・キューブリック監督が『2001年宇宙の旅』に続いて放った、トリップ感溢れるポップで危険な異色SF青春ドラマ。1971年アカデミー作品賞、監督賞、脚色賞、編集賞の4部門にノミネートされた。出演は本作で性格俳優としての確固たるポジションを得たマルコム・マクドウェル、パトリック・マギー、ウォーレン・クラークなど。

『時計じかけのオレンジ』のあらすじ

近未来のロンドン。最低限の衣食住は保証され、労働も不要、しかし全土が完全に政府管理下に置かれ、市民の自由は剥奪されていた。血気盛んな若者たちは当然の如く管理に刃向い、治安は悪化。街は血と暴力に牛耳られ、一般市民を震え上がらせていた。とある少年ギャング・チームのリーダーである15歳のアレックスは、手下と共に今夜も暴虐の限りを尽くす。浮浪者を襲い、ライバルのチームを叩き潰し、民家に押し入り女を襲い、己の欲望のままに振る舞うアレックスだったが、ふとしたことで手下から反感を買い、密告により警察に売られてしまう。投獄されたアレックスを待っていたのは、死よりも残酷なある手術だった……。

『時計じかけのオレンジ』のスタッフ・キャスト

『時計じかけのオレンジ』の感想・評価・ネタバレ

  • Naoki  Oyama
    Naoki Oyama 4 2018年3月25日

    #ネタバレ この映画で何を伝えようとしたのか? 政治批判は大いにあると思う。1960年台のイギリスは英国病と呼ばれるほどに経済が停滞していた。政府のゆりかごから墓場までを実施した結果ゆきすぎた社会保障政策により市民の税負担が大きくなった。戦勝国であるにも関わらず戦後イギリスの経済はふるわなかった。ラストシーンで大臣が主人公にメディア操作をしてほしいという。医療処置は社会保障だと考えれば、自分たちが行った実験はあくまで悪くないことだと振る舞おうとする姿が当時の政府そのものを表していたのだろう。 ルートヴィッヒの曲の意味は? ベートーベンのこの第9番の歌詞をよく見てみると、その歌詞に合う描写がいくつかでてくる。タイトルは歓喜。主人公らは「歓喜」を飲んで暴力に出かける。そうすると暴力シーンでこの曲がかかるのだ。 「すべての存在は 自然の乳房から歓喜を飲み すべての善人もすべての悪人も 自然がつけた薔薇の路をたどる」 彼らのいうミルクはここでいう歓喜だ。 なぜ主人公は最初からこれほど悪人なのか? 不思議なのは主人公がなぜ暴力を好むようになったのか描かれてないことだ。彼の家族構成は父と母が一人ずつ。広そうに見える家だが全く整備がされていない。のんきに暮らしている父親と、観るからにおかしいファッションと化粧をしている母親。最終的に養子?のような存在を迎え入れているが、彼は養子ではない。なぜか家賃も払っている。母とこの男に何かしらの関係があるのは明白だろう。 タイトルの意味は? 時計じかけのオレンジ。オレンジはベッドに使われているくらいで、時計の要素はほとんどない。こればかりはどういうことなんだろうか。 最後のシーンの意味は? 最後急にシーンが変わる。ここの解釈も謎。

  • Hiroki  Yoshitsugu
    Hiroki Yoshitsugu 4 2017年10月22日

    ようやく見れた。 人の本質は変わらないというメッセージだった。だが僕は変われると信じている。変わるのは矯正によってではない、自分によって。面白かった。

  • えくえあ
    えくえあ 3 2017年8月9日

    キューブリックの超有名カルト映画ですが、これは確かにクセになる面白さがありますね 社会風刺と青少年のフラストレーションを反映した過激な内容、めちゃくちゃアートなインテリア、誰もが知った有名クラシックのすべてが見事に融合していて、なんだかよくわからないけどとてもクセになる 演出や脚本のいたるところにちりばめられたメッセージは単なる普遍的なもの以上に当時の社会的なものを感じます とはいえ最近また規制規制の声が各所でちらほら聞こえますが、通ずるところは少なからずあるのかも... 倫理観ってなんでしょうね もっと時代背景なんかを勉強してからぜひともまた観たい作品ですね 予習復習で伸びしろがありそうなので☆3.5とさせていただきました

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