マイ・ドッグ・スキップ
マイ・ドッグ・スキップ
MY DOG SKIP
アメリカ
rating 3.8 3.8
29 4

『マイ・ドッグ・スキップ』のまつりの感想・評価・ネタバレ

まつり
まつり 3 2015年10月28日

原作者の少年期を元に構成された物語。 ひ弱で繊細な少年が犬と触れあい成長する、と括ると物凄くありふれた話。ただ、最近の見せ方とはすこし違う。観客を泣かせにかかる厭らしさが少ないように感じた。フラットな気持ちで少年と犬の成長を見届けられるところがとても好きだった。 犬のスキップが大好き!聡明さ、茶目っ気、ほうっておけない無鉄砲さがとても犬らしい。犬好きにはたまらない映画。 思いがけなかったのが戦争の描写。物語の舞台は第二次世界対戦中のアメリカ。前線から遠くはなれたアメリカに住む人々の生活が描かれている。子供たちの言い様やごっこ遊び、戦場の名残を抱えて生きる人の姿。生活のなかに戦争の影が溶け込んでいる。ぐっと冷静なところに引き戻される。戦争を知らない第三者が作った話ではなく、あの時代アメリカにいた少年(原作者)がベースになっていると確かに感じられた。演出された怖さではなく、当時は誰もがそれを自然と受け入れていたという何気なさに背筋が寒くなる心地がする。 戦争や差別や偏見がある。よくよく見るととても不安定な時代背景。そのなかで、かけがえのない絆を得た少年とスキップの姿がとてもキラキラして見えた。悪がきたちとフットボールをするシーン、みかねて駆け出すスキップと、スキップごとタッチダウンしちゃう少年。もう、ずっとそうやって仲良くしていて!と願うような気持ちになった。いい映画だった