太陽がいっぱい

太陽がいっぱい

Plein soleil
1960年製作 ドイツ・イタリア 118分 1960年6月11日上映
rating 3.9 3.9
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『太陽がいっぱい』とは

イギリスの女流作家パトリシア・ハイスミスの探偵小説を原作にしたサスペンスドラマ。監督は『鉄路の戦い』『禁じられた遊び』の巨匠ルネ・クレマン。彼自身がポール・ジェゴフと共作で脚本・台詞も執筆した。甘いマスクとは裏腹に冷酷なアメリカ人の青年トムを演じるのは、本作で一躍映画スターの花道を駆け上がったアラン・ドロン。音楽を担当するのは『戦争 はだかの兵隊』のニーノ・ロータ。

『太陽がいっぱい』のあらすじ

アメリカ人の貧乏青年トム・リプレイは友人の父親に大金を積まれて頼まれ、金持ちの放蕩息子フィリップを連れ戻しにナポリへと来た。トムはフィリップに父親の言葉を伝えるが彼は一向に耳を貸さず、そのために約束の金ももらえずじまいとなってしまった。フィリップはトムを蔑み、トムもまた彼のことを憎み始めていた。いくらでも親から手に入る金と美しい恋人。それらをフィリップから奪うため、トムは彼に成り代わる完全犯罪を計画する。フィリップを殺害し死体を海に流し、筆跡のコピー、身分証明書の偽造、声真似、そして綿密な計画によってトムはまんまと金持ちの息子に成り代わっていくのだが……。

『太陽がいっぱい』のスタッフ・キャスト

『太陽がいっぱい』の感想・評価・ネタバレ

  • southpumpkin
    southpumpkin 4 2016年5月17日

    貧乏な青年が金持ちの青年を殺します。この映画においてアラン・ドロン演じる青年が貧乏であり、彼がお金持ちに羨望を抱いているという点がとても重要ですが、やや分かりづらくなっています。加えて自己陶酔型、というのも本作を読み解くポイントかと思います。上質な心理サスペンス映画でした。デジタル・リマスター版も発売されましたし、古さを感じさせない傑作だと思います。 アラン・ドロンの怪しい魅力が素晴らしい。この魅力がなければ物語が破綻してしまうとも言えます。あんなのにじっと見つめられたらお兄さん目覚めちゃいます(?) ラストシーンには鳥肌が立ちました。隠喩についても見事です。トムが小船に流されてしまうシーンがああいう形で生きてくるとは。 ポランスキー『水の中のナイフ』と前半のヨットのシーンがとても似ています。ですが実は『太陽がいっぱい』の方が先です。『水の中のナイフ』がモノクロなので引っかかりました。どちらも面白い映画です。

  • chloe_033
    chloe_033 4 2016年3月27日

    ギラギラ美しい野心家の青年がラストで、全てを手に入れた満足感で放った「太陽がいっぱい」という台詞が切ない。。。

  • Kotomi Tsuda
    Kotomi Tsuda 4 2015年11月4日

    古い映画だからか、画面が急にぼやっとしたり、色味が変わったりするけどそれも味にみえてしまう。完全犯罪の割に色々手ぬるくてハラハラさせられる。終わりの方のアランドロンの顔が印象的。

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