リアリズムの宿

リアリズムの宿

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『リアリズムの宿』とは

『ねじ式』『無能の人』『ゲンセンカン主人』が映画化された伝説のマンガ家つげ義春の『リアリズムの宿』『会津の釣り宿』が原作。「旅もの」と言われている。つげは50年代から80年代にかけて多くの作品を発表している。監督・脚本は映画『どんてん生活』『ばかのハコ船』で観客のくすくす笑いを誘い多くのマニアの心を掴んだ山下敦弘。原作を独自の世界に大きくアレンジしている。主演は劇団『阿佐ヶ谷スパイダース』の長塚圭史、山下監督作品ではおなじみの山本浩司、映画『そして父になる』の尾野真千子。あるあるを散りばめたおかしくもせつないロードムービーとなっている。またくるりが音楽を担当し、ストーリーをさらに盛り上げた。

『リアリズムの宿』のあらすじ

脚本家の坪井小助(長塚圭史)と映画監督の木下俊弘(山本浩司)、俳優の船木(山本剛史)は3人で旅に出ることになっている。誘ったのは船木。しかしその船木が出発当日になっても現れない。木下と坪井は船木を通じて知っている程度の薄い間柄にも関わらず、成り行き上2人で旅に出ることになってしまった。行先は真冬の日本海、鳥取県の温泉街。2人旅は気まずい雰囲気の中スタートした。到着早々からいろいろなひどいアクシデントに遭い、辟易しながら海で男同士ぶっちゃけトークをしていると、彼方から裸の女性・敦子(尾野真千子)が走ってきた。なぜか荒れた冬の海で裸で泳いでいたらしい。敦子はすべての持ち物を波にさらわれていた。

『リアリズムの宿』のスタッフ・キャスト

『リアリズムの宿』の感想・評価・ネタバレ

  • Gin

    "顔と名前は知っている"程度の男二人が田舎を旅する中のやり取りを描いた一作。 この二人の絶妙な間に、耐えきれなくなって笑ってしまう。

  • シロクマ
    シロクマ 5 2015年1月3日

    山下敦弘監督らしさが満載の傑作。「友達の友達」と旅行しないといけない気まずさが伝わって面白い。

  • tomomI osakI
    tomomI osakI 5 2014年7月28日

    原作:つげ義春。ちょっぴりだけ顔見知りの二人がなんだか可笑しくもしっくりこない宿めぐりをするロードムービー。ゆるくて「えっ笑」って笑っちゃうシチュエーションが面白くて好きでした。

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