2017年7月6日更新

ソフィー・マルソー、『ラ・ブーム』ビック役の現在

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ソフィー・マルソー

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ソフィー・マルソーのプロフィール

ソフィー・マルソー(本名:ソフィー・ダニエラ・シルヴィー・モープ)は、1966年11月17日、フランスのパリでトラック運転手の父とデパート店員の母との間に生まれました。9歳の時に両親が離婚し、14歳の時には父とパリ郊外のジャンティイに住んでいました。 1980年2月にモデル事務所で写真を撮り、『ラ・ブーム』のキャスティングディレクター、フランソワーズ・メニドレイが各モデル事務所に新人を紹介するように要請があった際に推薦され、女優としてのキャリアをスタートさせました。

『ラ・ブーム』ビック役で一躍トップアイドルに

クロード・ピクトー監督の1980年の映画『ラ・ブーム』で、当時15歳のソフィー・マルソーは約300人の中から選ばれ、見事映画デビューを果たしました。 ブームとはパーティーのこと。ブームに誘われることを夢見る13歳のビックが、自分の14歳の誕生日ブームを開くまでに、学校の新学期、両親の別居騒動、初めて行ったブームで出会ったマチューとの恋を経験する物語です。 主人公のビックを演じたマルソーの愛らしい魅力で、映画は本国フランスだけでなくヨーロッパ各国や、日本を含むアジアで大ヒットとなりました。

『007 ワールド・イズ・ノット・イナフ』にボンドガールとして出演

007シリーズ第19作目。ピアース・ブロスナン演じるジェームズ・ボンドが石油パイプラインを狙うテロリストからMI6本部で暗殺された石油王の娘を守る物語です。 ソフィー・マルソーは石油王の娘、エレクトラ・キング役で、ボンドの警護を受けながら不死身のテロリスト「レナード」から逃れるボンドガールとしてを熱演しました。 『ラ・ブーム』出演時のチャーミングさに大人の色気もプラスされた彼女の姿は、再び多くの人を魅了しました。

『ダブルフェイス 秘めた女』でモニカ・ベルッチと共演

2009年のサスペンス映画『ダブルフェイス 秘めた女』は、8歳以前の記憶がないながらも、夫や子供と幸せに暮らしていたジャーナリストのジャンヌ。幼少期の記憶を取り戻そうと小説を書き始めた彼女は、次第に家具の配置や家族の顔に違和感を覚えるようになります。そのうち自分の顔まで変わっていることに気づき、その謎を解明するため過去のつらい記憶を思い出していくという物語です。 この作品でマルソーは、『007 スペクター』のボンドガールで「イタリアの宝石」と呼ばれるモニカ・ベルッチと2人1役で共演しました。

ソフィー・マルソーのその他の主な出演作

『ラ・ブーム2』(1982)

デビュー作『ラ・ブーム』の続編で、前作から2年後の15歳のビックが親の単身赴任や曽祖母の結婚など、大人の様々な事情に巻き込まれながら、本当の恋を見つけていく物語です。 前作より成長し女性らしくなったマルソーがやはり成長したビックを演じ、フランスのアカデミー賞にあたるセザール賞最優秀新人女優賞を受賞しました。

『狂気の愛』(1985)

ドストエフスキーの『白痴』を原作に、愛する女性を手に入れるため暴力抗争を行い、破滅の道を進む若者たちを描いたバイオレンスロマンです。 この作品でマルソーは、ギャングの情婦マリー役で大胆なヌードを披露し話題になりました。また、この役でマドリッド映画祭の主演女優賞を受賞しています。

『ブレイブハート』(1995)

メル・ギブソンが監督・主演し、スコットランドの独立のために戦ったウィリアム・ウォレスの生涯を描き、アカデミー賞5部門を受賞した歴史映画です。 マルソーが演じたフランス王女イザベラは、映画の中でウォレスと恋に落ち彼の子供を妊娠しますが、その点は史実とは違うと指摘されています。

『アンナ・カレーニナ』(1997)

トルストイの小説『アンナ・カレーニナ』の映画化作品です。同作品のアメリカ映画では初めて全編ロシアで撮影を行いました。 政府高官の妻、アンナ・カレーニナと若き貴族の将校ヴロンスキー伯爵の不倫を描いたこの物語は、何度も映像化されており、マルソーが主演したこの作品は7度目の映画化です。 マルソーは18歳のときに原作を読んで感動したと語っています。また本作出演の10年前に、ロサンゼルスでグレタ・ガルボが主演したサイレント映画『アンナ・カレニナ』を観ており、ロサンゼルスから出演依頼が来たときは仕組まれたようで驚いたそうです。 また、普段は役と距離を置いて演じることにしているというマルソーですが、アンナの場合は完全に同化してしまい、役を自分から追い出すのに時間がかかったと言います。今までに演じた最高の役だと思うが、映画を見ることができないとも当時のキネマ旬報のインタビューで語っています。

作家、監督としても活動

半自伝的小説『うそをつく女』の出版が話題に

ソフィー・マルソーは、1996年に半自伝的小説『うそをつく女(原題:Menteuse)』を出版しました。 女優の主人公が一人称で語るこの作品は、フランスでは「女性のアイデンティティの探求」と評され、大きな話題となりました。

『ソフィー・マルソーの過去から来た女』などを監督

マルソーは1995年に短編映画『L'Aube à l'envers(原題)』で監督デビューを果たしました。その後、長編監督デビュー作『聞かせてよ、愛の言葉を』(2001)でモントリオール世界映画祭で最優秀監督賞を受賞するなど、映画監督としての手腕も高く評価されています。 2003年の『ソフィー・マルソーの過去から来た女』では監督・脚本・主演をつとめ、女流ヒッチコックと賞賛されました。

ソフィー・マルソーの現在

ソフィー・マルソーは、2016年現在もフランスを中心に精力的に女優活動をしています。 私生活では、2007年から『ソフィー・マルソーの過去から来た女』に出演したクリストフ・ランベールと恋人関係にあります。