2020年4月11日更新

サーフィンがしたくなる映画8選 波に乗る爽快感を疑似体験

このページにはプロモーションが含まれています
マーヴェリックス/波に魅せられた男たち
©Twentieth Century Fox Film Corporation/Photofest/zetaimage

AD

おすすめのサーフィン映画8選 大波に乗るサーファーに魅せられる

大自然の中で創り出され、大海原から押し寄せる大波。その波に魅せられたサーファーたちの姿は、果敢に大いなる自然に向かう挑戦者たちにも見えます。プロスポーツとしても盛んなサーフィンは、今や世界中で親しまれている競技になりました。 この記事では、大波に乗るサーファーに魅せらるようなおすすめのサーフィン映画を紹介。伝記や実話、青春や友情・恋愛など様々なテーマでサーフィンの魅力を描くフィクション作品とともに、ciatr厳選のサーフィン・ドキュメンタリー作品もリストアップしています。

『マーヴェリックス/波に魅せられた男たち』(2013年)

夭折のサーファー、ジェイ・モリアリティの伝記映画

伝説の大波「マーヴェリックス」に挑んだ実在のサーファー、ジェイ・モリアリティの伝記映画。モリアリティが師事した伝説のサーファー、フロスティ・ヘッソンをジェラルド・バトラーが演じました。 カリフォルニア州サンタクルーズに住む高校生サーファーのジェイ・モリアリティは、近所のハーフムーンベイに現れる伝説の大波「マーヴェリックス」に魅せられていました。この大波に乗るためフロスティ・ヘッソンに教えを請い、精神と技術の両面を磨いていきます。 マーヴェリックスに挑戦したモリアリティは一躍世界的に有名なサーファーとなりましたが、2001年6月15日、インド洋でフリーダイビング中の事故によって22歳の若さでこの世を去りました。本作は「ソウル・サーファー」としても後世に語り継がれたモリアリティの魂を描いた作品です。

AD

『ビッグ・ウェンズデー』(1979年)

伝説の大波「ビッグ・ウェンズデー」を待つ3人のサーファーたちの青春

『地獄の黙示録』の脚本を手がけたことで著名なジョン・ミリアス監督が、ベトナム戦争前後に生きた若きサーファーたちの青春を描いた作品。まだCGなどなかった70年代当時のリアルな大波の描写と、時代の荒波に翻弄される若者たちの人生がオーバーラップする秀作です。 サーフィン仲間のマット、ジャック、リロイの夢は、水曜日に現れるという伝説の大波「ビッグ・ウェンズデー」に乗ること。しかし時代はベトナム戦争という現実の荒波に直面し、彼らの青春時代は終わりを迎えます。 夏の穏やかなうねりに始まり、厳しい季節の秋冬を経て、春の大きなうねりに到達する物語は、まるで普遍的な人生の縮図のよう。様々な人生経験を経て、再び青春を過ごした浜に集まった3人が夢の大波に乗る姿には、サーフィンを通して人生を楽しむ醍醐味を見出せるでしょう。

『ソウル・サーファー』(2012年)

片腕を失った女性サーファー、べサニー・ハミルトン不屈の実話

べサニー・ハミルトンの自伝「ソウル・サーファー サメに片腕を奪われた13歳」を原作に、彼女の不屈の人生を描いた作品。ショーン・マクナマラが監督・製作・原案・脚本を務め、べサニー・ハミルトンをアナソフィア・ロブが演じました。 プロサーファーとして将来を嘱望されていたハワイ在住のサーファー、べサニー・ハミルトン。しかし13歳の時にサメに襲われ、左腕を失ってしまいます。それでもサーフィンを諦めることはできず、改めてプロサーファーを目指す決意を固めます。 敬虔なクリスチャンだったべサニー・ハミルトンは、神との固い絆を信じ、自分の生き方が多くの人の希望となるならと、大津波を受けたタイの被災地でボランティアに参加。この経験をきっかけに、勝敗にこだわらず、その生き方を示すことで勇気を与える「ソウル・サーファー」となっていったのです。

AD

『ハートブルー』(1991年)

犯人はサーファー?!FBI捜査官と銀行強盗の不思議な友情

『ハート・ロッカー』のキャスリン・ビグロー監督による初期のクライム・アクション映画。主人公のFBI捜査官ユタをキアヌ・リーブス、強盗団のリーダー・ボディをパトリック・スウェイジが演じています。 カリフォルニアのベニス・ビーチで起こった連続銀行強盗事件。FBIは犯行の手口からサーファーが犯人と推測して捜査を開始し、新人のエリート捜査官ユタがサーファーに成りすましてサーファーのグループに潜入します。 FBI捜査官のユタと銀行強盗のボディが、相対する立場ながら友情を見出していく異色な内容は社会派で硬派なキャスリン・ビグローならでは。海と空を舞台にした大迫力のアクションも大きな見どころです。

『キャッチ ア ウェーブ』(2006年)

サーフィンと恋を通して成長していく湘南の高校生たち

豊田和真の同名小説の映画化で、日本プロサーフィン連盟の協力のもと制作されたサーフィン青春映画。主人公の佐々木大洋を三浦春馬、ヒロインのジュリアを加藤ローサが演じました。 高校一年生の夏休みを湘南の別荘で過ごそうとやって来た大洋、誠人、浩輔の3人は、浜辺で別荘の鍵をなくしてしまいます。探している最中、デューク川原という怪しい男と出会い、川原のサーフショップで住み込みバイトすることになりますが……。 監督を務めたのはテレビドラマ「WATER BOYS」シリーズを手がけた高橋伸之。高校男子たちがサーフィンを通して成長していく様子を瑞々しく描いています。DEPAPEPEが音楽、Def Techが主題歌「Catch The Wave」を担当し、大洋たちのひと夏の経験を爽やかに彩りました。

AD

『あの夏、いちばん静かな海。』(1991年)

バイオレンスを封じた北野武監督のサーフィン×ラブストーリー

北野武監督の長編映画3作目で、聴覚障害者の青年と同じ障害を持つ少女とのひと夏の恋を、サーフィンをサブテーマに描いています。北野武が企画から脚本・監督・編集までを手がけました。 生まれつきの聴覚障害者である茂はゴミ回収の仕事をしている途中、捨てられたサーフボードを見つけます。恋人の貴子と海へ向かった茂は、次第にサーフィンにのめり込むように。初めはバカにしていた地元のサーファーたちもそのひたむきな姿を見て、茂を見直すようになっていきます。 北野武監督が独自路線のバイオレンスを封じて、静かな海辺の恋物語を描きました。本作でサーフィンに没頭する青年・茂を演じたのは、プロサーファーとしても知られる真木蔵人です。

ciatr厳選!サーフィン・ドキュメンタリー映画

ここからはサーフィンを主題に置いたドキュメンタリー映画をおすすめ。60年代に製作され、今やサーフィン・ドキュメンタリー映画の金字塔となっている『エンドレス・サマー』、そして親子二代で新たな切り口でサーフィンの魅力に迫った『ステップ・イントゥ・リキッド』を紹介します。

『エンドレス・サマー』(1968年)

60年代のアフリカを映したサーフィン・ドキュメンタリーの金字塔

1966年に世界で公開された先駆的なサーフィン・ドキュメンタリー『エンドレス・サマー』。サーファーなら必ず知っているというほど有名な作品で、日本では1968年に『終りなき夏』という邦題で公開されています。 監督を務めたのはサーフィン映画のパイオニアともいわれるブルース・ブラウン。マイク・ヒンソンとロバート・オーガスト、2人のサーファーとともに「終りなき夏」を求めて世界中のサーフスポットを巡るサーフィン・トリップ映画を製作しました。 60年代といえばまだロングボードが主流で、アフリカのサーフスポットなど未開の地。サーフィンを見たこともない現地の住民たちと触れ合いながら、セネガル、ガーナ、ナイジェリア、南アフリカを巡り、オーストラリアなど南太平洋へも足を伸ばしています。 60年代の貴重なアフリカの映像もさることながら、未開だった世界のサーフスポットを広く知らしめたという点で、現在でも高く評価されているサーフィン・ドキュメンタリー映画の金字塔的作品なのです。

AD

『ステップ・イントゥ・リキッド』(2004年)

父から子へ!『エンドレス・サマー』監督の息子が世代を超えてサーフィンの魅力に迫るドキュメンタリー

『エンドレス・サマー』から40年、ブルース・ブラウンが製作総指揮を担い、息子デイナ・ブラウンが監督・脚本を務めた新たな時代のサーフィン・ドキュメンタリー映画『ステップ・イントゥ・リキッド』が公開されました。 世界中に現れる多様な波を追い、様々な境遇のサーファーたちがそれぞれのサーフ人生を語ったこれまでにないタイプの作品です。最先端の撮影技術で多様な角度からとらえられた波の映像は圧巻! デイナ・ブラウン監督は冒頭で、この映画はライフスタイルを描くのではなく、「ライフ」を描いていると語っています。サーファーの数だけ「物語」があり、波の数だけ「楽園」がある—サーフィンとともに人生を“楽しむ”ということが多様なサーファーたちの共通項であり、それこそが本作のテーマなのです。 『エンドレス・サマー』にも出演したロバート・オーガストなどベテラン・サーファーから素人サーファーまで、国境も世代も超えたサーファーたちが出演。プロのスーパーテクニックに圧倒されつつ、小さな波に挑もうとする子どもたちの無邪気な笑顔にも癒される、そんな幅の広い感動をもたらしてくれます。

サーフィン映画で波に乗る人生の奥深さを知る

サーフィンのある人生を楽しむという点で、これほどまでにプロもアマも関係なく、純粋に「好き」を追求しているサーファーという生き方があること。それを知ることができるだけでも、サーフィン映画を観る価値はあると思います。 サーフィンを精神的に求道し、競争に重きを置かず、家族と平和に暮らし、自然と海を愛するサーファーを「ソウル・サーファー」と呼びます。ただ純粋にサーフィンを楽しむ彼らの姿を見れば、これまでサーフィンをしたことがなくても何か感じるところがあるはず。疑似体験的にサーフィン映画を観てみると、実は目から鱗の発見があるかも!