2020年2月27日更新

海を舞台にしたおすすめ映画11選 輝くビーチや深遠なる蒼が印象的な名作たち

モアナと伝説の海
©T.C.D / VISUAL Press Agency

海というのもは人の心をもキレイに洗い流してくれるような気がします。海にも四季折々の楽しみがあり、行きたくなるのは夏だけじゃないはず。そんな海をテーマにした映画も数多く存在します。観ると思わず海に繰り出したくなるような、おすすめ映画を紹介します。

目次

海が印象的な映画を洋邦ともに紹介

海が舞台となっている名作映画といって思い出すのは、どの作品ですか?リュック・ベッソンが描いたフリーダイビングの世界『グラン・ブルー』や、タイタニック号の悲劇を描いた海洋パニック『タイタニック』など、少し考えただけでもたくさん出てきますね。 海は人間にとって「母なる海」であり、様々な想い出を喚起する場所でもあります。そのためか、これまでにも海をテーマや舞台にした映画が数多く作られてきました。 この記事ではそんな海にまつわる名作たちを、洋画編と邦画編に分けて紹介していきます。ミステリーからアニメまで、多様なジャンルでお届けします。

海が印象的な映画【洋画編】

ここでは、アラン・ドロン主演のサスペンス『太陽がいっぱい』から、ディズニーアニメ『モアナと伝説の海』まで新旧ジャンルを超えた作品を紹介していきます。 トム・ハンクス主演の無人島サバイバルを描いた『キャスト・アウェイ』やサーフィン映画の金字塔『ビッグ・ウェンズデー』も!洋画の中の大海原は、荒々しさから静けさまで様々な顔を見せています。

『グラン・ブルー』(1988)

リュック・ベッソン×ジャック・マイヨール!フリーダイビングにかける男たち

実在のダイバーであるジャック・マイヨールとエンゾ・マイオルカをモデルに、フリーダイビングの世界を描いた海洋ロマン。リュック・ベッソンが監督・脚本を務め、ジャックをジャン=マルク・バール、エンゾをジャン・レノが演じました。 イタリア人ダイバーのエンゾは少年の頃出会った潜水夫の息子ジャックを唯一のライバルと認め、成長してからも探し続けていました。ジャックもダイバーとなっており、二人はシチリア島のフリーダイビング競技会で再び競うことになります。 フリーダイビングでしか味わえない深遠な海底の世界。深度を競う二人のダイバーたちの熱い闘いは、若者を中心に絶大な支持を集めて社会現象にもなりました。

『キャスト・アウェイ』(2001)

トム・ハンクスが太平洋の無人島で一人ぼっちに!過酷なサバイバル生活を描く

『フォレスト・ガンプ/一期一会』以来2回目のタッグとなるロバート・ゼメキス監督×トム・ハンクス主演の海洋サバイバル映画。無人島に一人流れ着いた男の過酷なサバイバル生活を描いています。 チャックは世界中を駆け回る宅急便「フェデックス」のシステムエンジニア。常に時間との戦いだった彼が、飛行機事故に遭って一人無人島に流れ着き、時の流れさえもわからない無人島サバイバル生活を余儀なくされます。 主人公のチャックの孤独な無人島生活を癒してくれたのは、友人に見立てたバレーボール!広大な海原に一人残された人間の最後の希望が「話し相手」というのは、実に深いですね。

『タイタニック』(1997)

タイタニック号沈没事故を描いた海洋パニック×ラブロマンス

1912年に起こったタイタニック号沈没事故を題材としたラブロマンス大作。監督はジェームズ・キャメロン、主演はレオナルド・ディカプリオとケイト・ウィンスレットが務めました。 イギリスから処女航海に出た豪華客船タイタニック号。そこには貧しくも画家になる夢を持つ青年ジャックと政略結婚のためアメリカへ行く上流階級の娘ローズが乗っていました。二人は船上で運命的に出会いますが、タイタニック号が氷山に衝突し、船内はパニックに陥ります。 前半は二人のラブロマンス、後半は海洋パニックという二本立てのような展開に終始ドキドキが止まりません。前半の穏やかな北大西洋の海が、後半に凍てつく海に変貌する恐ろしさもリアルに描かれています。

『太陽がいっぱい』(1960)

アラン・ドロン主演の海を舞台としたピカレスク・サスペンス

フランスの往年のイケメン俳優アラン・ドロンが主人公トム・リプリーを演じた、ルネ・クレマン監督によるサスペンス映画。原作はパトリシア・ハイスミスの同名小説です。 トム・リプリーはアメリカから来た貧しい青年。大富豪の息子フィリップを彼の父に頼まれて連れ戻すためにナポリに来ていました。しかし道楽者のフィリップに常に見下され、トムは彼を殺してなりすます計画を企てます。 トムが計画したのはフィリップが持つヨット上での殺人。隔絶された海の上はサスペンスの舞台にはぴったりで、二人きりになったフィリップとトムの際どい会話がスリル満点です。

『ビッグ・ウエンズデー』(1979)

サーフィン映画の金字塔!伝説の大波「ビッグ・ウェンズデー」に挑む若者たち

ジョン・ミリアス監督によるサーフィン映画。1960年代の初めから70年代のアメリカの世相とともに、3人のサーファーたちの青春とを描いています。 カリフォルニアの海辺の町に集まった、サーフィン仲間のマット、ジャック、リロイの3人。彼らは伝説の大波「ビッグ・ウェンズデー」を待っていました。しかしジャックがベトナム戦争に徴兵され、彼らの青春時代は終わりを迎えます。 クライマックスに迎える、CG一切なしのリアルなビッグウェーブの映像には圧倒されます。3人の若者たちが青春とその終わりを迎える海の荒々しさが、そのまま彼らの人生とシンクロする秀逸な作品です。

『モアナと伝説の海』(2017)

美しい南洋を3DCGアニメで表情豊かに描いたディズニーの名作

南の島と海を舞台に少女モアナの冒険を描いたディズニーによる長編アニメーション。監督は『リトル・マーメイド』でも美しい海を表現したロン・クレメンツとジョン・マスカーです。 南の島モトゥヌイに生まれ育った海を愛する少女モアナ。かつて伝説の英雄マウイが盗んだとされる命の女神テ・フィティの心を取り戻すため、モアナは大海原へ旅立つことを決めます。 物語の大半を占める海の表現には力が入っており、波一つとっても繊細に描かれ、まるで実写のような出来栄え。また、海の神の描写などアニメにしかできない表現も十分に堪能できます。

海が印象的な映画【邦画編】

邦画のラインナップも人気ミステリーから圧倒の映像美を見せるアニメまで豊富!日本の海は太平洋と日本海に大きく分かれますが、これから紹介する作品で舞台となるのも実に様々です。 『真夏の方程式』や『崖の上のポニョ』で描かれる小さな海辺の町や『涙そうそう』の沖縄の広い海など、行ってみたい美しい海もたくさん登場します。

『真夏の方程式』(2013)

「ガリレオ」シリーズ第2作!海辺の町で起こる事件を湯川学が解き明かす

東野圭吾の同名推理小説を原作とした、福山雅治演じる物理学者・湯川学の「ガリレオ」シリーズ劇場版第2作。監督はシリーズ第1作『容疑者Xの献身』も手がけた西谷弘です。 海底資源の開発計画が持ち上がった美しい海を持つ玻璃ヶ浦。その説明会に招かれた湯川は、途中で恭平という少年に出会います。その後海辺で刑事の変死体が発見され、湯川は捜査一課の岸谷に捜査協力を求められることに。 子ども嫌いで有名な湯川が恭平と同じ海辺の旅館に泊まり、ひと夏を一緒に過ごす様子が描かれます。ロケ地となった西伊豆町の浮島海岸の、美しく光る青い海が印象的です。

『あの夏、いちばん静かな海』(1991)

北野武監督作3作目!真木蔵人主演のサーフィン青春映画

ビートたけしが初めて本名の北野武として監督した作品で、初めて久石譲が音楽を手がけました。聾唖の青年がサーフィンに打ち込む姿を、静かなトーンで描いています。 ごみ収集を仕事にしている茂は、ある日ゴミの中にサーフボードを見つけます。欠けた部分を発泡スチロールで直し、同じ障害を持つ彼女の貴子を海に誘った茂は、次第にサーフィンに打ち込むようになっていきます。 主人公の二人の特性を活かし、北野武監督特有のバイオレンスを封じてまで「静かな海」を表現した秀作。全体に象徴的な青色を基調としており、北野作品の代名詞「キタノ・ブルー」と呼ばれる色彩の原点ともいえます。

『涙そうそう』(2006)

名曲「涙そうそう」がモチーフ!沖縄の青い海を舞台に兄と妹の愛の軌跡を描く

森山良子作詞・BEGIN作曲の名曲「涙そうそう」をモチーフにした映画化作品。『いま、愛にゆきます』の土井裕泰が監督、妻夫木聡と長澤まさみが主演を務めました。 那覇で自分の店を持つことを夢見て、居酒屋で修行を積んでいる洋太郎のもとに、高校に合格した妹のカオルが離島から追いかけて来ます。二人は幼い頃に母を亡くし、親戚の元で育った血の繋がらない兄妹でした。 長澤まさみ演じるカオルが「兄ィニィ」と呼びかける沖縄弁が可愛く、透明度の高い沖縄の海も印象的。ロケ地となったのは豊見城市豊崎にある豊崎美らSUNビーチで、名シーンの舞台となった「兄ィニィの丘」と呼ばれるスポットも残されています。

『海獣の子供』(2019)

五十嵐大介の漫画が原作!大海原を舞台に生命の神秘を描くアニメ

五十嵐大介の同名漫画を原作とした劇場版アニメで、『鉄コン筋クリート』のSTUDIO4℃が制作を担当しました。主人公・琉花の声優を芦田愛菜が演じています。 中学生の琉花は家にも学校にも居場所がなく、長い夏休みを父親が働く水族館で過ごしていました。そこで、ジュゴンに育てられたという「海」という少年と、その兄の「空」に出会います。 3人が出会ったことで起こる不思議な現象を緻密な映像美で繰り出し、観る者を圧倒します。海はもちろん、そこに棲むクジラなど生き物たちの描写は特筆!万物の生命の源である海の神秘を、圧倒的な筆致で描き切ったアート作品です。

『崖の上のポニョ』(2008)

人間になりたい魚の女の子と少年の冒険を海辺の町を舞台に描くスタジオジブリ作品

スタジオジブリの長編アニメ作品で、監督・原作・脚本を宮崎駿が担当しました。舞台のモデルとなったのは広島県にある港町・鞆の浦で、物語は童話「人魚姫」がモチーフとなっています。 海の女神の母と魔法使いの父を持つ魚の子「ポニョ」は、ある日家出をして海岸にやってきます。空き瓶に挟まっていたのを助けてくれた宗介を好きになったポニョは、父に連れ戻されたものの逃げ出して宗介に会いに行こうとします。 逃げ出す時に得た強い魔力によってポニョが呼び起こした激しい嵐と津波の表現が凄まじく、まるで波が生きているよう。宗介に会いたい一心で大波に乗ってくるポニョも生き生きとしています。

【ciatrおすすめ!印象的な海のクライマックス・ラストシーンがある映画】

『ショーシャンクの空に』(1995)

映画ファンなら一度は必ず観たことがある名作『ショーシャンクの空に』。若くして副頭取を務める銀行員アンディが妻殺しの冤罪を着せられながら、ショーシャンク刑務所で生き抜く姿を描いた感動作ですね。 観たら必ず気になるのが、あまりにも美しく青い海が印象的な海岸線を空撮するラストシーン。そこは、アンディが刑務所で友人となったレッドに余生を過ごしたい場所と話していたメキシコのジワタネホです。 確かにこんな素晴らしい海岸沿いに住まいを構えて、悠々自適に暮らせたら!しかし実はロケ地はジワタネホではなく、カリブ海にあるセント・クロイ島だそうです。それでもあの美しい海辺は「夢」と「希望」の象徴として映画ファンの心に生き続けています。

様々な表情を見せる奥深い海を描いた名作映画たち

海を見ると言い知れない郷愁を感じるのはなぜでしょうか。それはやはり、人類の歴史が海から始まったからなのかもしれません。時に静かに見守り、時に激しく揺さぶる。そんな海を様々な表情で切り取って見せてくれる名作を紹介してきました。 それぞれの作品にそれぞれの特色ある海の表現が詰まっていて、どれも見応えがありますね。それはあらゆるジャンルで堂々と舞台として登場し、メインテーマにもなり得るもの。多様な姿を見せる海にノスタルジーを感じながら、ぜひこれらの名作たちを味わってください。