アルフレッド・ヒッチコック監督のおすすめ映画ランキングTOP15

2017年7月6日更新

ゴダールやトリュフォーといった当時のフランスの若手監督をはじめ、映画界に様々な影響を及ぼす傑作を多数生み出したイギリス人映画監督、アルフレッド・ヒッチコック。「サスペンスの映画の神様」と称される同監督の作品のなかから、選りすぐりの15本をランキング形式でご紹介します。

サスペンス映画の神様、アルフレッド・ヒッチコック

アルフレッド・ヒッチコック

出典: www.nyfa.edu

1899年8月13日ロンドン生まれで、1980年4月29日に亡くなった映画監督アルフレッド・ヒッチコック。

イギリスで公開された自身3作目となる監督作『下宿人』のヒットで一躍注目され、その後低迷しますが、ゲインズボロー・ピクチャーからゴーモン=ブリティッシュ・ピクチャーに移籍したマイケル・バルコンとタッグを組んで製作した映画『暗殺者の家』(1934)が大ヒット。

以後、独自の計算し尽くされた演出技法により、次々と傑作を生み出してハリウッドでも成功を収め、「サスペンスの映画の神様」と称される名監督として映画史に刻まれることになりました。

プライベートでは1926年にADのアルマ・レビルと結婚し、1928年に娘パトリシアを授かると、離婚することもなく生涯アルマと連れ添いました。

15位:「切り裂きジャック」をモチーフにしたサイレント映画【1927年】

Keimiyazato 自分が観た中で最古のヒッチコック作品 恒例になるカメオ出演はこの作品からです、若きヒッチコックの才気を感じるには十分な出来 後の作品の1場面に繋がるようなシーンもあり興味深い。

ロンドンで下宿店を経営しているバウンティング家に、部屋の絵画を全て外したりと、怪しげな行動を取る青年が下宿にやってきます。

金曜日にブロンドの美女ばかりを狙った殺人鬼のニュースで、ロンドンでは誰もが疑心暗鬼になっており…。

14位:ヒッチコック監督ハリウッド進出第2作【1940年】

aimi 1940年 アルフレッド・ヒッチコック監督

なかなかハラハラさせられた。 しがない記者だったのが、命をかけて戦争を伝える記者に成長した姿で終わるが、その潔い終わり方が良い。 友人のフォリオットが好き。

第二次世界大戦が始まる直前、アメリカの新聞社からヨーロッパに派遣された記者記者ジョニー・ジョーンズ(ジョエル・マクリー)は、和平の鍵を握るオランダの政治家ヴァン・メアの暗殺に遭遇しますが、殺害された人間はヴァンの替え玉であると見抜きます。

13位:セルウィン・ジェプソンによる短編小説を映画化【1950年】

aimi 1950年 アルフレッド・ヒッチコック監督 ジェーン・ワイマン、マレーネ・ディートリッヒ主演

全然期待しないで見たら…大当たり! 『サイコ』並のドキドキ感だった…!ヒッチコック監督ありがとう!

ディートリッヒは正直眉毛細いし好みの顔じゃないし美人に見えないんだけど、やっぱり歌は最高。あの低音ボイスがセクシーでうっとりしてしまう。男を手玉に取る役が本当似合ってる。 どんでん返しがあってストーリー的にもまさかのまさかだったけど、ネタバレの後のクライマックスでのイヴとクーパーの対峙が、長時間(そんなに長くないんだけどこっちも緊張して長く感じる)ほぼ目しか映してないのにあの緊張感を出せるのはすごい。

ヒッチコック映画には階段が装置としてよく登場するように思える。今回も、階段での3組の俯瞰ショットがハラハラして印象的。

演劇学院に通う生徒イブ(ジェーン・ワイマン)は、助手席に乗せた友人ジョナサン(リチャード・トッド)から、愛人である女優のシャーロット(マレーネ・ディートリヒ)が起こした殺人の後始末を手伝い、女中に見つかって逃げてきたから匿ってくれと頼まれます。

シャーロットの女中を買収し、姉妹のドリスだと偽ってシャーロットの身辺を探るイブでしたが…。

12位:ヒッチコックが描くスパイ・サスペンス【1946年】

Keimiyazato ケリー・グラントとイングリッド・バーグマンの史上最長のキスシーンにクラクラします 当時はキスシーンの長さに制約があり その事への皮肉を込めた名場面、そこは笑ってもいいギャグシーンです、サスペンスとして観ると 、おや??ってなる程のメロドラマですが 遊び心や小道具の使い方で唸ります。

ナチスのスパイだった父親のせいで自らも非難の的にされているアリシア・ハバーマン(イングリッド・バーグマン)は、パーティでFBI捜査官デブリン(ケイリー・グラント)に出会います。

任務でアリシアに近づいたデブリンでしたが、2人は次第に惹かれ合っていくのでした。

11位:アニマルパニック映画の金字塔【1963年】

1231netabare TV

ヒッチコックの映画の中で最も怖かった作品。 鳥が突然襲ってくるんですよ。それも大量に。それも大音量で羽音と鳴き声をあげながら。

人々は鳥に襲われ抉られ血だらけ、窓ガラスは割れ、無残な死人だらけ。普段どこにでもいる鳥だけどこれ程怖いと思ったことはなかった。人はただ逃げまどい屈することしかできないなんて。

そもそも、街で見かけるのは精々、ハト、スズメ、カラスくらいでどれもそんなに怖くないしスズメやハトに至ってはかわいいという印象すらある。そんなものを一気に不気味な恐怖の対象に変身させたこの映画は本当にすごいと思う。

現在ではCGで鳥もリアルで綺麗に描けるであろうが、このころの鳥は作り物感がある。しかし、それがかえって不気味に移りこの映画で撮りの魅力を一層引き立てている。 これほどまでに衝撃を受けた映画を観たことがない。

社交界の若き名士メラニー・ダニエルズ(ティッピ・ヘドレン)は、妹の誕生日につがいの鳥を探しに来ていたミッチ(ロッド・テイラー)と出会います。

ミッチはメラニーと以前会ったことを覚えており、2人は次第に距離を縮めていくのでした。

不審なカモメが、そこかしこに飛んでいるとも知らずに…。

10位:守秘義務に苦悩する神父の物語【1953年】

aimi 1953年 アルフレッド・ヒッチコック監督 モンゴメリー・クリフト主演

主人公の牧師さんが辛い目にあいすぎて見ていてつらい… モンゴメリー・クリフトの熱演がすごい。セリフは多くなくて悩んでいるシーンが多いけど、硬い表情がよく似合う。 男らしい牧師さんと、卑劣漢な使用人の対比がされている、のかな。 でも他作品同様、最終的に女性(ここでは使用人の奥さん)に助けられる。 ヒッチコックには珍しくラブストーリーが全く絡んでこないのも新鮮で、作風をより暗くしている。

カナダのケベック市にある教会の敬虔な神父マイケル・ローガン(モンゴメリー・クリフト)は、神父館で働くオットー・ケラーに、生活苦で弁護士のヴィレットを殺害してしまったと告白されます。

状況的に自らに殺人の疑いが掛けられるようになってしまうマイケルでしたが、立場ゆえオットーの告白を他言できないのでした。

9位:ヒッチコック、ハリウッド進出第1作【1940年】

hitomisnotebook 本日もヒッチコック作品 しかしこの監督巧いなぁ この肝心なものはなーんにも見せないけど想像を掻き立てる演出は凄いね レベッカは全く出てこやんけど完璧な人なんだろうとか ダンバース婦人のぬぅって出てくるやり方とか素晴らしいね 作品はサスペンスというよりは恋愛ものに振られているけど上手く恐怖心を煽っているし最後までハラハラドキドキ出来る

イギリスの大富豪マキシム・デ・ウインター(ローレンス・オリビエ)は、モンテカルロで知り合った、ヴァン・ホッパー夫人の付き人である娘(ジョーン・フォンテーン)と恋に落ち、結婚してイギリスのコーンウォールにある荘園マンダレイの邸宅に帰ります。

しかしヨット事故で亡くなったマキシムの前妻レベッカに思い入れのある家政婦デンバー夫人は、レベッカの部屋を生前のままにして、娘を受け入れませんでした。

8位:全編ワンカットで撮影された意欲作【1948年】

moco02 すごく面白かった。 話の展開よりも、見せ方に重きを置いているのでは。この作品を調べると「ワンショットで撮影されたシチュエーション映画」「時間の進行が映画の中と現実で同じ」という二つの点が強調されているけど、それ以外の所だって素晴らしい。

こんなにシンプルなのに、ヒッチコックは人をハラハラさせるのがどうしてこうも上手いんだろう。死体の入ったチェストがだんだん片付けられていくシーン、主人公の一人が恩師に探りを入れられて、動揺しながらピアノを弾くシーン、は手に汗握った。最後に窓が開き、外界から遮断されていた「その部屋」が現実世界に引き戻されてしまうような演出も素敵。

主人公が頭おかしい系なので、そこで受け付けない人はダメかも。

自分たちが他人より抜きんでて優れていることを証明するという、ニーチェの理論を実践すべく、大学を出たての青年フィリップ(ファーリー・グレンジャー)とブラントン(ジョン・ドール)は、同級生のディビッドを絞殺します。

更なるスリルと優越感を味わうべく、2人はデビッドの恋人や父親に接触します。

7位:1998年にリメイクされることになる、名作サスペンス【1954年】

aimi 1954年 アルフレッド・ヒッチコック監督 レイ・ミランド、グレース・ケリー主演

個人的に好きな邦題のひとつ。 最終的には古典的ハリウッドに見られるような「悪役が罰せられる」図式にはなっているが、レイ・ミランドの頭の切れる茶目っ気のある紳士っぷりがそう感じさせない。 悪役なのに、計画が上手くいかないのを見ていると応援したくなってしまう、でもグレース・ケリーが殺されるのも忍びない、でも捕まる瞬間はわくわく…というように感情移入する対象がころころ変わる仕組みになっているのがおもしろい。

特典映像で、ワンルームものだけど外を撮したりすることで閉塞感を感じさせないという説明があって、納得。(夜会のシーンがあったためでもあると思うけど)

元有名プロテニス選手のトニー・ウェンディス(レイ・ミランド)は、資産家である妻のマーゴ(グレース・ケリー)と結婚するも、生活のすれ違いで関係は冷え切っていました。

ある日マーゴが推理作家のマーク・ハリディと浮気していると知ったトニーは、妻の財産を狙って綿密な殺害計画を立てるのでした。

6位:間違われた男の災難【1959年】

aimi 1959年 アルフレッド・ヒッチコック監督 ケーリー・グラント主演

巻き込まれ系サスペンス? 主人公がスパイと間違われて何度も殺されそうになりながら、機転と根性でくぐり抜けていく…と聞くとスカッとしそうなイメージだけど実際見ているとそうでもない。 不条理さにか、ご都合主義的なものにかはわからないけどもやっとするなぁ。

ヒッチコックの作品は毎回タイトルが面白い!

あと、最後のショットにはびっくり。 普通にハッピーエンドなんだろうけど、妄想エンドにもとれる。

広告マンのロジャー・ソーンヒル(ケーリー・グラント)は、謎の男タウンゼント(フィリップ・オバー)にスパイのキャプラなる男と間違われて誘拐され、別人と分かると飲酒運転に見せかけて殺されそうになります。

からくも助かったロジャーでしたが、キャプランの正体を確かめようと拉致現場であるホテルに戻りますが…。

5位:英国版と米国版でエンディングが異なります【1951年】

Keimiyazato 一気にはち切れたような ヒッチコック中期の集大成、初めて観た時は上手過ぎる演出にずっとウ~ンウ~ン唸ってました 、テニスを観戦する観客のシーンなんてユーモラスな名場面だし 眼鏡に反射する犯人とかも唸りポイント!三半規管が弱いので元々メリーゴーランドには乗れませんでしたがこの映画を観て一生乗らないと決めました!まだ観てない人はなるべく早く観て欲しい フィンチャーがリメイクする前に是非!!

妻との離婚のためワシントンから故郷メトカルフに帰る列車に乗っていた、アマチュアテニス選手のガイ・ヘインズ(ファーリー・グレンジャー)は、車内で知り合った青年ブルノ・アントニー(ロバート・ウォーカー)に、「父を殺してくれるならお前の妻を殺してやる」と交換殺人を持ちかけられます。

一笑に付すガイでしたが、ブルノは殺害を実行してしまいます。