2020年1月7日更新

【2020最新版】おすすめ探偵映画ランキング10 本格派の謎解き系から硬派なハードボイルド作品まで

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記憶探偵と鍵のかかった少女
(C) 2013 OMBRA FILMS, S.L. - ANTENA 3 FILMS, S.L.U. - MINDSCAPE PRODUCTIONS, S.L. - THE SAFRAN COMPANY - OMBRA FILMS, LLC.

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名探偵が大活躍!おすすめの探偵映画ランキング

古くからアガサ・クリスティやコナン・ドイルなど、本格ミステリー小説は数多く映画化されてきました。中でも誰もが知る世界的な名探偵が活躍するものは、やはり今も人気が高いようです。 今回はその中でも洋画を中心におすすめの探偵映画を10作品選び、ランキング形式で紹介。シャーロック・ホームズやエルキュール・ポワロなど世界的名探偵の活躍はもちろん、フィルム・ノワールやハードボイルドの名作など、様々なタイプの探偵が登場する作品を取り上げていきます。

10位:『推理作家ポー 最期の5日間』(2012)

19世紀に活躍したアメリカの推理作家エドガー・アラン・ポーの謎に満ちた最期をテーマにしたサスペンス・スリラー。ポーを『2012』(2009)のジョン・キューザックが演じ、『Vフォー・ヴェンデッタ』(2006)のジェームズ・マクティーグが監督を務めました。 1849年、ボルティモアで猟奇殺人事件が発生。その現場が推理小説「モルグ街の殺人」に似ていたことから、作者のエドガー・アラン・ポーが犯人として疑われます。酒びたりの日々を送っていたポーは容疑者として警察に連行されますが、その後も次々とポーの小説を真似た殺人事件が起こり、自身の著作を守るためにポーも捜査に乗り出すことに。 謎めいた最期を遂げたポーの「最期の5日間」を取り上げ、ポー自身を探偵として主人公にすえた本作。史実とフィクションを織り交ぜ、ポーのミステリアスな作風と最期を見事に融合させています。

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9位:『記憶探偵と鍵のかかった少女』(2014)

人の記憶に潜入する特殊能力を持つ「記憶探偵」が、少女の記憶に秘められた謎に挑む姿を描いたサイコ・スリラー。「キングスマン」シリーズのマーリン役で有名なマーク・ストロングが主演、スペインのホルヘ・ドラドが監督を務めました。 これまで数々の事件を解決してきた記憶探偵のジョン・ワシントン。彼のもとに16歳の少女アナの記憶を探る依頼が舞い込みます。しかしアナの記憶には衝撃的な出来事が次々と現れ、その真相を探るうちにアナの記憶が本物か疑うようになります。 数々の作品で悪役を演じてきたマーク・ストロングが単独初主演を務め、記憶探偵という独創的な役柄に挑戦。ペドロ・アルモドバルやギレルモ・デル・トロなど著名な監督のもとで映画製作を学んだホルヘ・ドラド監督によるダークでファンタジックな映像が特徴です。

8位:『Mr.ホームズ 名探偵最後の事件』(2016)

私立探偵を引退した老齢のシャーロック・ホームズが、引退のきっかけとなった未解決事件に再び挑む姿を描いたミステリー映画。93歳になるホームズをイギリスの名優イアン・マッケランが演じ、『美女と野獣』(2017)のビル・コンドンが監督を務めています。 現役を引退し、93歳になって記憶が曖昧になってきた名探偵ホームズ。その引退のきっかけとなったケルモット夫人の未解決事件を描いた映画を観たホームズは、事実と違う点を指摘するために手記を書く決意をし、生涯最後の推理を始めます。 世界的知名度を持つ名探偵シャーロック・ホームズの最晩年を描いた作品で、ミッチ・カリンの小説「ミスター・ホームズ 名探偵最後の事件」が原作。老齢のホームズを支えるマンロー夫人役でローラ・リニー、日本人の梅崎役で真田広之が出演しています。

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7位:『ゴーストライター』(2011)

ロバート・ハリスの同名小説を『チャイナタウン』(1975)のロマン・ポランスキー監督が映画化。元英首相アダム・ラングの自伝を代筆するゴーストライターが、その過去に潜む政治の闇を追うポリティカル・サスペンスです。 元首相アダム・ラングの自伝執筆を依頼され、ラングの滞在する孤島を訪れたゴーストライター。しかしラングを取材するうちに、前任のゴーストライターだった補佐官の謎の死に行き当たり、ラングの過去から国家を揺るがす秘密を知ることになります。 政治の闇を探るゴーストライターをユアン・マクレガー、ラング元首相を「007」シリーズでジェームズ・ボンドを務めたピアース・ブロスナンが演じています。政治色が強いながらも、ゴーストライターが探偵役も務めている本格サスペンス作品です。

6位:『動く標的』(1966)

ポール・ニューマン主演のミステリー映画で、私立探偵ハーパーを主人公としたシリーズの第1作目。原作はロス・マクドナルドの同名小説、監督は『エアポート’75』(1974)でも知られるジャック・スマイトです。 ルー・ハーパーは私立探偵を生業とする男。ある日友人の弁護士アルバートから、大富豪サンプスン失踪事件の依頼を引き受けます。捜査を始めたハーパーは、事件の裏にシンジケートが絡んでいることを確信し――。 『ハスラー』(1962)や『スティング』(1974)で名を馳せたポール・ニューマンがハードボイルドな私立探偵ハーパーを演じ、1976年には続編『新・動く標的』も公開されました。

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5位:『シャーロック・ホームズ』(2010)

ディズニー実写版『アラジン』(2019)を監督したガイ・リッチーが、名探偵シャーロック・ホームズのキャラクターをもとに創り出したオリジナル・ストーリー。ホームズをロバート・ダウニー・Jr、相棒のワトスンをジュード・ロウが演じました。 19世紀末のロンドンで、黒魔術の儀式で若い女性5人を殺害したブラックウッド卿を捕えたホームズとワトスン。しかし絞首刑で死んだはずのブラックウッド卿が墓から蘇り、新たな殺人事件が起こってしまいます。 コナン・ドイルの原作のホームズとも、それまで映像化されたホームズ像とも一味違ったキャラクター造形が特徴的。特にワトスンとともに派手なアクションを繰り広げるホームズは新鮮です。

4位:『シャーロック・ホームズ シャドウ ゲーム』(2012)

ガイ・リッチー監督、ロバート・ダウニー・Jr主演による「シャーロック・ホームズ」シリーズの第2作目。前作に引き続きワトスン役はジュード・ロウが務め、新たにホームズの宿敵モリアーティ教授が登場しています。 ロンドンをはじめヨーロッパ各地で連続爆破事件が起こり、その黒幕がモリアーティ教授(ジャレッド・ハリス)であることを見破ったホームズ。手を引かなければワトスンの命を狙うと脅されたホームズは、モリアーティ教授との直接対決に挑みます。 物語の鍵を握るジプシー占い師マダム・シムザを演じたのは、「ミレニアム」シリーズのリスベット役で知られるノオミ・ラパス。ガイ・リッチーからバトンを受けた盟友デクスター・フレッチャー監督によるシリーズ第3作目が、2021年12月22日に全米公開される予定です。

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3位:『オリエント急行殺人事件』(1975)

アガサ・クリスティの同名ミステリー小説を、社会派監督シドニー・ルメットが映画化。アンソニー・パーキンスやショーン・コネリー、ローレン・バコールやイングリッド・バーグマンなど豪華キャストが話題となりました。 イスタンブールで事件を解決した私立探偵エルキュール・ポアロ(アルバート・フィニー)は、新たな依頼を受け急遽オリエント急行でロンドンへ向かうことに。しかしその車内でアメリカ人富豪ラチェット(リチャード・ウィドマーク)が殺害され、居合わせたポアロはこの密室殺人事件の調査に乗り出します。 オールスターキャストに注目が集まりましたが、第47回アカデミー賞では6部門にノミネートされ、名実とともに高い評価を受けました。宣教師グレタ・オルソンを演じたイングリッド・バーグマンがアカデミー賞助演女優賞を受賞しています。

2位:『ロング・グッドバイ』(1974)

レイモンド・チャンドラーの同名推理小説を、『ショート・カッツ』(1994)の名匠ロバート・アルトマン監督が映画化。チャンドラーが生み出したハードボイルドの名探偵フィリップ・マーロウを主人公とした作品で、エリオット・グールドがマーロウを演じています。 私立探偵のフィリップ・マーロウは、テリー・レノックスという男と知り合い、毎晩バーでともに過ごすようになります。しかしある日、テリーにメキシコへ連れて行ってほしいと頼まれて送り届けた後ロサンゼルスに戻ると、テリーの妻が殺害されており、マーロウは警察に連行されてしまいます。 原作は私立探偵フィリップ・マーロウのシリーズ第6作目で、ハードボイルド小説の傑作としても名高い一作。「ギムレットには早すぎる」など、クールなセリフも有名です。

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1位:『チャイナタウン』(1975)

『ゴーストライター』を手がけたロマン・ポランスキー監督によるフィルム・ノワール作品。主人公の私立探偵ジェイク・ギテスをジャック・ニコルソン、謎の女エヴリン・モーレイをフェイ・ダナウェイが演じました。 ロサンゼルスで私立探偵を営むジェイク・ギテスは、モーレイ夫人から夫の浮気調査依頼を引き受けます。しかしその夫ホリスの調査を進めるうち、何者かにホリスが殺害され、初めにモーレイ夫人を名乗った女も別人と判明し――。 1930年代の水不足が深刻化していたロサンゼルスを舞台に、水利権がらみの政治的な陰謀に巻き込まれていく私立探偵ギテスの活躍を描いた作品です。アカデミー賞では作品・監督賞をはじめ10部門にノミネートされ、ロバート・タウンが脚本賞に輝きました。

本格ミステリーからアクションまで多種多様な探偵映画

ランキングの上位を占めたのは、フィルム・ノワールやハードボイルドの名作。しかもベスト3まではすべて1970年代のものばかり。この時代の探偵映画がいかに多種多様なジャンルで名作を生み出していたか、うかがい知れます。 とはいえ、2000年代に登場した新しいホームズ像も魅力的なアクションや新解釈で観客の心をつかみました。これからも名を馳せてきた名探偵たちが、新しい形で活躍する場もあるかもしれませんね。