2020年1月27日更新

カメオ出演の意味って知ってる?友情出演や特別出演の違いとともに解説してみた

スタン・リー
©Sthanlee Mirador/Sipa USA/Newscom/Zeta Image

カメオ主演という言葉を知っていますか?映画について詳しい人でも、意外と意味や定義を知らない人も多いのでは。そこで本記事では、カメオ出演を含めた、○○出演の定義や違いを解説します。

目次

よく耳にする「カメオ出演」の意味を知ってる?友情出演と特別出演の違いも解説

ブルース・ウィリス、M・ナイト・シャマラン(『ミスター・ガラス』)
© BLUMHOUSE PRODUCTIONS/zetaimege

映画や映像作品の解説やトリビアなどで、意味を知っていないとわからない用語に出くわすことがありますよね。例えば「カメオ出演」という言葉を聞いたことはありませんか? なんとなくは分かっていても、詳しく知らない人も多いはず。そこでこの記事では、カメオ出演の歴史や語源、さらには特別出演や友情出演との違いを紹介します。

カメオ出演の意外な語源とは?歴史とともに紐解く

フランク・シナトラ『80日間世界一周』
© Warner Bros./Photofest/zetaimege

カメオ出演とは、監督や原作者、作品のモデルになった人物など、作品に所縁のある人物が、短い時間だけ、映画やドラマなどの作品に端役で出演することを意味します。 そもそもカメオとは、大理石や貝殻、金属に浮彫を施した装飾品のこと。これらは遠目からでも判別できることから、そこから名前を取り、カメオ出演と名づけられました。 歴史上最も古いとされるカメオ出演の作品は、1924年にバレエ『本日休演』の幕間に上映された、無声映画『幕間』です。ハチャメチャな内容をしており、この作品に作曲家で舞台なども手掛けていたエリック・サティが友人たちと出演していたのだそうです。 その後、1956年の映画『八十日間世界一周』に、フランク・シナトラやバスター・キートンといった数十人の大物が、いわゆる「ちょい役」で出演。この作品以来そういった出演の仕方を「カメオ出演」と呼ぶようになり、ハリウッドでも取り入れられるようになりました。

有名なカメオ出演の例を紹介

ヒッチコック作品にはいつもあの見慣れたシルエットが

アルフレッド・ヒッチコック
©�Beitia Archives Digital Press Photos/Newscom/Zeta Image

カメオ出演していた人物として有名なのは、『レベッカ』などのスリラー作品で知られ、サスペンスの神様とも称される、映画監督のアルフレッド・ヒッチコックです。 自身の作品の多くにカメオ出演していることで知られるヒッチコックですが、元々は予算不足でエキストラが足りなかったため、やむを得ず出演していたことが始まりでした。彼は恰幅が良く観客が見つけやすかったため、ファンが彼を探すようになったのです。 ヒッチコックのカメオ出演はファンの楽しみとして恒例のものとなりましたが、ストーリーに影響を与えないよう、なるべく映画の冒頭で姿を見せるようになりました。

「スター・ウォーズ」もカメオ出演の宝庫

ストームトルーパー『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』
© DISNEY/LUCASFILM/zetaimage

何十年にもわたってシリーズが続く「スター・ウォーズ」。画面上に大量のキャラクターが映ることも少なくないため、シリーズには数えきれないほどのカメオ出演が存在しています。 C3P-O役のアンソニー・ダニエルズが出演していたり、スタッフや監督・俳優の子供が出演したりといった具合で、「スター・ウォーズ」という壮大な作品だからこそできることと言えるでしょう。 さらには6代目ジェームズ・ボンドで知られるダニエル・クレイグや、『マッドマックス 怒りのデスロード』のトム・ハーディ、大物アーティストのエド・シーラン、さらにはイギリス王室のウィリアム王子とヘンリー王子がストーム・トルーパーの姿でカメオ出演しています。 この他にも多くのスターたちがカメオ出演していますが、中には編集で出演シーンがカットされていることもあるため、全員を確認することは難しいでしょう。

ファンに愛されたヒーローの父スタン・リー

スタン・リー
©Sthanlee Mirador/Sipa USA/Newscom/Zeta Image

最後は、『スパイダーマン』など数多くのマーベルヒーローたちの生みの親である、スタン・リー。 スタン・リーは目立つことが好きで、2002年の映画『スパイダーマン』制作の際には、新聞社デイリー・ビューグル編集長のジョン・ジョナ・ジェイムソン役に自ら立候補したほどでした。ちなみにこの提案は、彼がジェイムソンの設定よりもかなり高齢だったため却下されました。 彼はマーベルコミックを原作とする映画のほとんどにカメオ出演しており、世界で最も多くの作品が映画化されたコミック作家、およびカメオ出演した映画の興行収入が世界一の俳優として、ギネス世界記録に認定されています。

特別出演・友情出演の違いとは?

オーディン,マイティ・ソー ダーク・ワールド, アンソニー・ホプキンス
©MARVEL STUDIOS/DISNEY

カメオ出演以外にも、映画やドラマのクレジットで「特別出演」や「友情出演」といった言葉を目にしたことはありませんか?ここではその違いについて紹介しましょう。 まず特別出演についてですが、俳優にはいわゆる「格」が存在します。いくつも主演をこなし、キャリアを重ねてきた大物俳優には、それなりの役が必要です。 しかし重要な役柄でも出番が少ない場合もあるため、そういった役柄を有名な俳優が演じた際には、特別出演となります。 クレジットの順番も重要で、最初に記載される主演と同等の扱いとするため、一番最後に(特別出演)と表記するのです。 そして友情出演とは、監督や主演俳優の友人が、制作費の兼ね合いなどから、特別にかなり低い出演料、もしくはノーギャラで出演することです。時には、友人側から友情出演を希望する場合もありますね。

映画には本編以外の楽しみも!カメオ出演であんな人やこんな人が隠れているかも

この記事では、カメオ出演・特別出演・友情出演といった、特殊な出演について紹介しました。スタッフや関係者が参加していることも多いため、作品のファンには見逃せない要素のひとつと言えるでしょう。 映画を観る際にストーリーを楽しむのはもちろんですが、少し視野を広げて画面内を見渡すことで、新たな発見があるかもしれません。