2017年7月6日更新

元ネタも徹底紹介!詳しいほど笑えるパロディ満載映画9選

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ショーン・オブ・ザ・デッド
© Rogue Pictures

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笑えるパロディ満載のコメディ映画をご紹介!

コメディ映画には、他の映画のパロディが含まれていることが多くあります。それだけ観てもおもしろい作品も、ネタ元を知っているとさらに楽しめること間違いなし! 今回はそんなパロディ満載のコメディ映画をご紹介します。

1:ショーン・オブ・ザ・デッド(2004)

2004年製作のイギリス映画『ショーン・オブ・ザ・デッド』は、コメディ要素満載のホラー映画です。 冴えない家電量販店の店員、ショーン(サイモン・ペグ)は世界中にゾンビが大量発生していることにしばらく気がつきませんでしたが、その後、幼なじみのエド(ニック・フロスト)らとともに生き残りをかけて戦います。その戦いのなかで、それまでのあまりのダメっぷりからフラれてしまった元恋人リズ(ケイト・アシュフィールド)との関係もいい方向へと変わっていきます。 製作陣も熱狂的なゾンビ映画ファンであるこの作品は、同じ嗜好の観客たちのハートを鷲掴みにしました。タイトルそのものも、ゾンビ映画の金字塔ジョージ・A・ロメロ監督の『ゾンビ(原題:Dawn of the Dead)』のもじりとなっています。

傑作ゾンビ映画の鉄則

主人公のショーンは、幼なじみのエドが「ゾンビ」と言うたびに彼を叱り、「”『ゾ』のつく言葉”と言え」と言います。これはある種のダジャレで、1968年の『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』では「ゾンビ」という言葉は使われていないからです。また、ダニー・ボイル監督の『28日後』(2002)でも「感染者」という言葉が使われており、「ゾンビ」とは言っていません。

名監督の名前を引用

電話帳を見ているシーンで、ショーンは”フルチの店”というイタリアン・レストランの番号を見つけます。これは、1979年のイタリア製ゾンビ映画『サンゲリア』と1981年の『ビヨンド』の監督、ルチオ・フルチから名前をもらっています。

エキストラへの対応

ジョージ・A・ロメロは初期のゾンビ映画製作の際に、ゾンビ役のエキストラに1日1ドル払っていました。『ショーン・オブ・ザ・デッド』のエキストラも1日1ポンドもらったそうです。

『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』(1968)

エドのセリフ「これから助けに行くよ、バーバラ」は、『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』からの引用です。その作品の監督であるジョージ・A・ロメロは、『ショーン・オブ・ザ・デッド』の監督、エドガー・ライトに言われるまで気が付かなかったそうです。 ショーンが最初に出勤するシーンで、ラジオを聴いている他の従業員が登場します。そのラジオでは、宇宙探査船がイギリス上空の大気圏に戻ってきていると言っています。『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』でも、金星から戻ってきた人工衛星の放射線が、ゾンビ発生の原因である可能性を言及している人がいました。

『ゾンビ』(1978)、『ドーン・オブ・ザ・デッド』(2004)

ショーンの勤める家電量販店”フォリー電器店”は、ジョージ・A・ロメロの『ゾンビ』とそのリメイク『ドーン・オブ・ザ・デッド』に出演していた俳優、ケン・フォリーからとったものです。

『スリラー』(1983)

ショーンの家の裏庭に現れたゾンビ、メアリーは”ランディス・スーパーマーケット”で働いています。このスーパーマーケットの名前は、マイケル・ジャクソンの『スリラー』のMVを撮ったジョン・ランディスに由来しています。

2:最終絶叫計画シリーズ

2000年から2013年に5作品が製作された『最終絶叫計画』シリーズは、多くのホラー映画のパロディを主体としたコメディです。下ネタも満載で、全米で大ヒットしました。

『最終絶叫計画』(2000)

・『スクリーム』(1996):『最終絶叫計画』の物語全体の下敷きになっている映画のひとつは、1996年のブラックコメディ・ホラー『スクリーム』です。『最終絶叫計画』では、主要な登場人物が『スクリーム』の登場人物に似せてあるだけでなく、犯人も同じゴーストのマスクをしています。また、『スクリーム』からの直接的な引用もあり、ある登場人物はこの作品のあらすじが『スクリーム』と同じであることを指摘しています。 ・『ラストサマー』(1997):もうひとつこの作品のあらすじのもとになっているのが、1997年のホラー映画『ラストサマー』です。アンナ・ファリス演じる主人公のシンディとその友人たちは、暗い道で男性を轢いてしまい、彼が死んでいないにもかかわらず埠頭から海に捨ててしまいます。マスクの人物が殺人を始めたとき、主人公たちは事故の被害者が犯人だろうと考えます。また、ある登場人物は、彼らの状況が『ラストサマー』に似ていると言い、シンディを本家の主人公を演じたジェニファー・ラブ・ヒューイットをもじった”ジェニファー・ラブ・ヒュージティッツ(Huge-Tits=巨乳)”と呼んでいます。 ・『エクソシスト』(1973):シンディは最初の飲み会のシーンで『エクソシスト』に登場する小道具と同じ緑色のスライムを吐き、十字架のキリスト像でマスターベーションをしたことに言及しています。 ・『ミラクル・アドベンチャー/カザーン』(1996):最初に犯人に惨殺される美少女ドリュー(カルメン・エレクトラ)は、『ミラクル・アドベンチャー/カザーン』がお気に入りのホラー映画だと言っています。実際にはこの作品はコメディ映画ですが、主演のシャキール・オニールの演技がとても怖いためホラー映画だと考えているようです。 ・『ハイスクール白書 優等生ギャルに気をつけろ!』(1999):うっとうしいほどに元気のあるヘザー(アンドレア・ネメス)が、学校で生徒会選挙のチラシを配り、先生に嫌われるシーンはこの映画のパロディです。 ・『シャイニング』(1980):シャノン・エリザベス演じるバフィーが女子更衣室で殺される直前、ゴーストマスクの人物は、スタンリー・キューブリック監督の傑作ホラー映画『シャイニング』でキーワードとなっている「レッド・ラム」という言葉を口にしています。 ・『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』(1999):本作に登場するテレビレポーターは、マスクの人物に森に追いつめられてカメラを自分の鼻水だらけの顔に向け、最後の言葉を録画しました。 ・『恋におちたシェイクスピア』(1998)、『アミスタッド』(1997)、『タイタニック』(1997):レイ(ショーン・ウェイアンズ)とブレンダ(レジーナ・ホール)が映画館に『恋におちたシェイクスピア』を観に行く場面で、最初に『アミステッド2』の予告編が流れ、その中で奴隷が船の先端に立ち「世界は俺のものだ!」と叫びます。 ・『テルマ&ルイーズ』(1991)、『逃亡者』(1993)、『シンドラーのリスト』(1993)、『ブギーナイツ』(1997)、『ビッグママ・ハウス』(2000)、ジャッキー・チェンの映画:ブレンダが映画館で大きな声でしゃべっていたため、怒った映画ファンに殺されてしまうシーンで、これらの映画のパロディが盛り込まれています。 ・『アメリカン・パイ』(1999):シンディとボビー(ジョン・エイブラハムズ)は『アメリカン・パイ』のミシェルとジムのように、初めてセックスをするためにシンディの部屋に行きます。その後、ボビーの射精により、シンディは天井にはりつけになってしまいます。 ・『シックス・センス』(1999):マーロン・ウェイアンズ演じる演じるスモーキーが、マリファナでハイになり、「死んだ人が見える」というシーンがあります。 ・『ラストサマー2』(1998):ボビーは本作のなかで映画がどんなにひどかったか語っており、特にジャック・ブラックが演じる”太った白人のジャマイカ人”をこき下ろしています。 ・『グリーン・デスティニー』(2000)、『マトリックス』(1999):最後の戦闘シーンでは、2つの元ネタ映画で使われた撮影方法をパロディにしています。しかし、完成度はオリジナルには及びません。 ・『ユージュアル・サスペクツ』(1995):シンディが犯人はドゥーフィーだと気づきカップを落とすと、カップの底には”Doofus(愚か者)”と書かれています。また、ドゥーフィーの逃亡シーンは『ユージュアル・サスペクツ』のパロディになっています。 ・『ハロウィン』(1978):シンディがマスクの人物を窓の外に投げ、後を追って外に出ると彼はいなくなっていました。『ハロウィン』にもブギーマンが同じように消えてしまうシーンがあります。

『最’新’絶叫計画』(2001)

・『ホーンティング』(1999):シリーズ2作目でベースにしているのは、不眠症の研究と偽り、人々の恐怖に対する反応を楽しむ科学者が登場する映画『ホーンティング』(1999)です。前作からの登場人物であるシンディ、レイ、スモーキー、ブレンダはその研究の被験者に選ばれます。また、『ホーンティング』の登場人物テオと同じ名前の女性キャラクターや、ヒュー・ケインという人物も登場しますが、「ホーンティング」には、ヒュー・クレインという登場人物がいます。 ・『エクソシスト』(1973):この作品に登場するメーガン(ナターシャ・リオン)という女性は、『エクソシスト』の少女リーガンと同じように、悪魔に取り憑かれています。彼女の母親は真面目な牧師(アンディ・リッチャー)とロリコンの牧師(ジェームズ・ウッズ)を呼び、悪魔払いをしてもらうことにします。結局彼らはお互いゲロまみれになり、変態牧師がメーガンを撃ち殺しました。 ・『13日の金曜日』(1980):メーガンの苗字は、『13日の金曜日』に登場する殺人鬼ジェイソンと同じボーヒーズです。 ・『悪魔の棲む家』(1979):変態牧師がトイレで用を足しながら、家を神の加護を祈るシーンでは『悪魔の棲む家』に登場する牧師に起きたのと同じように、ハエの大群が彼の顔を覆いました。 ・『ロッキー・ホラー・ショー』(1975):クリス・エリオット扮するハンソンは、『ロッキー・ホラー・ショー』の不気味な執事リフ・ラフをもとにしたキャラクターで登場しています。また、同作で主人公のフランクン・フルター博士を演じたティム・カリーは、オールドマン教授役で『最’新’絶叫計画』に出演しています。 ・『ルール』(1998):主人公のシンディがひとりで車を運転しながら、バイタミンCの”Graduation (Friends Forever)”を歌っているシーンがあります。シンディの歌があまりに下手くそなので、後部座席からバイタミンC本人が現れ、やめろと言います。このシーンは1998年の映画『都市伝説』で、最初の被害者が殺されるシーンのコメディです。 ・『セイブ・ザ・ラストダンス』(2001):ショーティーがシンディにかっこよくなるためのレッスンをしたため、彼女は女の子を殴って彼女のコートを奪っています。 ・『ハリー・ポッター』(2001-):シンディが読んでいる本のタイトルが『ハリー・ポットヘッド(Pothead=マリファナ)』になっています。 ・『チェンジリング』(1980):ジョージ・C・スコットの1980年のポルターガイスト映画『チェンジリング』と同じように、不吉な様子で階段をボールが跳ねおりてくるシーンがあります。 ・『エルム街の悪夢』(1984):トリ・スペリング演じるアレックスは、ベッドや壁、天井で幽霊とセックスしている間、オリジナルの『エルム街の悪夢』でティナが殺されるシーンで着ていたアメフトのジャージを着ています。 ・『ポルターガイスト』(1982):ピエロがレイを襲おうとベッドの下から彼を引っぱり出すシーンでは、レイが反撃し、ピエロをレイプしています。 ・『ペット・セメタリー』(1989):黒猫がシンディを襲うシーンでは、最終的にボクシングのようになっていきます。『ペット・セメタリー』で猫のチャーチルが主人公のルイスに襲いかかったときのバカバカしいパロディになっています。 ・『ホワット・ライズ・ビニース』(2000):ロバート・ゼメキスの『ホワット・ライズ・ビニース』のパロディシーンで、シンディは赤いドレスを着てオールドマン教授(ティム・カリー)にしつこく迫ります。 ・『リトル・ショップ・オブ・ホラーズ』(1986):ショーティーが水タバコの水でマリファナを育てたため、植物は巨大なモンスターになり、彼をぺたんこに引きのばし、マリファナのように吸うシーンがあります。 ・『インビジブル』(2000):主人公たちは『インビジブル』の登場人物らと同様に、幽霊の見えるゴーグルと、それらを殺せる銃を使っています。オールドマン教授の助手、ドワイトによるとそれらを開発したためお金がなくなってしまい、彼らは糸電話で連絡しなければいけなかったとのことです。また、シンディとバディは冷蔵庫に閉じ込められ、ガムテープとアルミホイルでブルドーザーを作って脱出します。 ・『タイタニック』(1997):シンディはバディと冷蔵庫に閉じ込められたとき、『タイタニック』の終盤でドアにつかまって海に浮かぶローズにジャックが言ったセリフを諳んじました。 ・『ミッション:インポッシブル2』(2000):トム・クルーズとダグラス・スコットが演じたバイクのシーンを、ドワイトとヒュー・ケインの幽霊が車椅子で再現しています。『ミッション:インポッシブル2』の監督ジョン・ウーのトレードマークである鳩も登場し、ドワイトのハゲ頭に糞をしました。 ・『チャーリーズ・エンジェル』(2000):シンディとブレンダ、タオの3人は、バトルシーンで『チャーリーズ・エンジェル』風の衣装に身を包み、ポーズを決めています。 ・『ツイスター』(1996):シンディが回転ジャンプを披露したことで地下室に竜巻が発生し、なぜか柵や牛が吸い込まれました。 ・『13ゴースト』(2001):ヒュー・ケインを倒すため、シンディが彼を誘い出す幽霊退治用の台は『13ゴースト』に出てくるものをもとにしています。

『最'狂'絶叫計画』(2003)

過去2作品のウェイアンズ兄弟の手を離れ、『裸の銃(ガン)を持つ男』シリーズなどのデヴィッド・ザッカーが監督をつとめました。 ・『ザ・リング』(2002):3作目のメインストーリーのベースになっているのは、日本のホラー映画のリメイク『ザ・リング』です。ケイティとベッカという少女2人が、まくら投げの前に呪いのビデオについて話しています。その後の映画全体では、主人公シンディがブレンダを殺したビデオの不気味な少女の謎を追い、最終的にはエイリアンの群れを地球に連れてきて、ビデオの女性を殺させます。 ・『ロード・オブ・ザ・リング』(2001):ビデオを見た少女たちと電話をしている相手は「いま行くよ、愛しいしと」と言います。これは、ベッカのママがゴラムのモノマネをしたものです。 ・『サイン』(2002):ストーリーの大半はM・ナイト・シャマランの『サイン』をベースにしています。トムとジョージという兄弟が農場に住んでおり、彼らは自分たちの家を指して”ここを襲え”と書かれたミステリーサークルを発見します。それを見て、自分たちがエイリアンに狙われていると彼らは思ってしまいますが、最終的には、呪いのビデオの女性が彼らの家の下に住んでいたことがわかります。 ・『8 Mile』(2002):ジョージはラッパーは夢見て”ダ・フード”のラップバトルに参加し、優勝します。ずいぶん昔にヒップホップへの憧れを捨てたジョージでしたが、2人の黒人の友人とはよくつるんでいました。 ・『シックス・センス』(1999)、『マイノリティ・リポート』(2002):シンディの甥っ子コーディは、『シックス・センス』のハーレイ・ジョエル・オスメントのような能力を持ち、『マイノリティ・リポート』のように、近い未来に彼らに関わり合う他人を見ることができます。 ・『マトリックス』(1999):CJの叔母シャニーカは、『マトリックス』に出てくる預言者オラクルをもとにしたキャラクターです。シンディに呪いのビデオのことを教え、自分も夫のオーフィアスと一緒にシンディを助けます。 ・『アザーズ』(2001):トムは、誰かがシーツを被って娘のふりをしているのを見て、娘スーの部屋に入ります。隠れていたのはマイケル・ジャクソンでした。 ・『マトリックス リローデッド』(2003):マトリックスを作ったアーキテクトというキャラクターが、シンディを何年も見張っていたことを告白します。また、彼がビデオの女性の父親で、彼の妻が娘を井戸に投げ落としたことも告白しました。 ・『エアフォース・ワン』(1997):レスリー・ニールセン演じるバクスター大統領は、あるときフォード大統領ならどうしただろうと考え、ハリソン・フォードの肖像画をちらりと見ます。 ・『フライングハイ』(1980):バクスター大統領は、シンディとジョージが不気味なビデオの女性と戦っている地下室のドアを開け、「がんばれ!頼りにしてるぞ」と声をかけます。『フライングハイ』で、何度も同じセリフを言っていました。

『最終絶叫計画4』(2006)

・『ソウ』(2004):映画はシャキール・オニールとフィル・マグロー(どちらも本人役)が、地下室で鎖でつながれている場面から始まります。パペットのビリーから彼らはあと90秒しか生きられないと告げられ、片足が切り落とされている可能性が示されています。 ・『宇宙戦争』(2005):映画全体のストーリーは2005年のトム・クルーズ主演の『宇宙戦争』をベースにしています。クレイグ・ビアーコ演じるトム・ライアンは、ビルの搬出口で働く男性で、あまりいい父親ではありません。しかし、トライポッドの手により地球の崩壊が近づくにつれ、彼らを説得して引き入れることができました。 ・『ブロークバック・マウンテン』(2005):カウボーイキャンプ旅行の回想シーンで、マハラクとCJはお互いにサインを送り合い、テントでセックスしています。 ・『ダーク・ウォーター』(2005):シンディが介護の仕事で訪れた不気味な家は、『ダーク・ウォーター』に出てくるものと似ています。大家が家を案内する際にシンディの前を歩き、たびたび奇妙なものを隠す点もパロディになっています。 ・『THE JUON/呪怨』(2004):不気味な現象は、その家に住む小さな幽霊の男の子が原因でした。この小さな変わり者の謎を解くために、シンディは映画の中で多くの時間を費やします。 ・『悪魔の棲む家』(2005):トムがデュラ・フレームを庭で切り刻むシーンは、『悪魔の棲む家』の父親のパロディと思われます。 ・『ハッスル&フロウ』(2005):シンディの最初の結婚の回想シーンで、彼女は『ハッスル&フロウ』でタリン・マニングが演じたノラに似た扮装をし、黒人の夫と口喧嘩をしています。 ・『ミリオンダラー・ベイビー』(2004):ある回想では、シンディがボクサーで、夫のジョージがトレーナーになっています。マイク・タイソンが演じる女性との試合シーンの終盤近くでは、ジョージは椅子から転落して首を折りました。レフェリーはロープで首を折り、もう一人のトレーナーもリングサイドで首を折り、ファンのひとりも椅子の背もたれで首を折っています。 ・『ヴィレッジ』(2004):シンディとブレンダは、偽のアーミッシュの村で不法侵入で逮捕されてしまいます。ビル・プルマンが演じる村のリーダー、ヘンリー・ヘイルは彼女たちを受け入れることを決めます。そして、彼の死に際に、彼が幽霊の男の子の継父であることがわかりました。 ・『ソウ2』(2005):トライポッドのお尻から吸い込まれた後、シンディ、ブレンダ、トムの3人は、『ソウ2』のトラップに似たものに捕われているのに気がつきます。そしてパペットのビリーは、トムの股間を蹴り上げ、乳首をつまみ、自分の指を舐めて彼の耳に入れるいたずらをしました。

3:メル・ブルックス/新サイコ(1977)

『メル・ブルックス/新サイコ』は、映画監督メル・ブルックスが、アルフレッド・ヒッチコックの様々なサスペンス映画をパロディにした作品です。コメディ映画『ブレージングサドル』や『ヤング・フランケンシュタイン』で有名な同監督ですが、『メル・ブルックス/新サイコ』も熱狂的な映画ファンたちにとても支持されています。 ブルックスが演じる精神科医リチャード・H・ソーンダイクは、新任の院長として病院に赴任します。しかし、病院のスタッフたちはなにかを隠しており、その秘密を守るためにはなんでもするつもりでいました。ソーンダイクのもとに若く美しい女性(マデリーン・カーン)が現れ、病院に監禁されている彼女の父を探すよう頼みます。それが原因でふたりは殺し屋に狙われることになり、ソーンダイクは殺人事件の犯人に仕立て上げられてしまいます。 コメディ的なひねり以外には、このストーリーは典型的なスリラー映画にとてもよく似ていますが、ブルックスはヒッチコックの『めまい』(1956)や『北北西に進路を取れ』(1959)、『鳥』(1963)などのバカバカしいパロディを盛り込んでいます。『サイコ』(1960)のシャワーシーンが、オリジナルより毛深い俳優に置き換えられているなどのパロディもあります。 出演者のひょうきんな演技により、コミカルな雰囲気ができています。ソーンダイクが犯罪の真相を突き止めるのを阻止しようとするハーヴェイ・コーマンとクロリス・リーチマンが演じる変人カップルは、非常に面白いです。リーチマンが演じるドスのきいたディーゼル看護師は、『カッコーの巣の上で』(1975)でルイーズ・フレッチャーが演じ、オスカーを受賞したラチェッド婦長のパロディですが、1940年のヒッチコックの映画『レベッカ』でジュディス・アンダーソンが演じたダンバース夫人とも似ています。ブロンドでグレーのスーツを着たマデリーン・カーンは、『めまい』のキム・ノヴァクのパロディですが、彼女の問題はヒッチコックのヒロインよりも単純になっています。

4:ウォーキング・ゾンビランド

『ウォーキング・デッド』、『ゾンビランド』、『ウォーム・ボディーズ』の登場人物を模したキャラクターたちを中心としたパロディ映画です。ショッピングモールで出会った彼らが、”約束の地”である農場を目指す物語です。

『ウォーキング・デッド』(2010〜)、『28日後…』(2002)

『ウォーキング・デッド』の主人公リックを模したキャラクター、保安官のリンカーンは、逃走犯追跡中に銃弾を受け、昏睡状態となってしまいます。29日後に彼が目を覚ますと、世界はゾンビに溢れていました、と『ウォーキング・デッド』とほぼ同じオープニングになっています。 リンカーンには息子クリスがいますが、彼は息子のことをなぜか「カール」と呼びつづけます。 ダリルを模したキャラクター、ダーネルが操る武器は小さなおもちゃのボウガンで、殺傷能力はありません。また、ミショーンのようなキャラクターも登場します。

『ゾンビ・ストリッパーズ』(2008)

保安官リンカーンは妻と息子を探してストリップクラブへ行きます。妻はゾンビのストリッパーになってしまっていました。

『ゾンビランド』(2009)

この映画の主人公4人を模したキャラクターが登場します。『ゾンビランド』のストーリーになぞらえて、彼らはショッピングモールで出会い、農場を目指すことになります。そこにリンカーンやクリスらも加わります。

『ウォーム・ボディーズ』(2013)

『ウォーム・ボディーズ』の主人公Rを模したキャラクター、ロメロが登場します。Rが予想外に人間と恋に落ちてしまうのに対し、ロメロは恋を探してさまよい歩き、他のキャラクターと行動をともにするようになります。 ここ数年のゾンビ作品からキャラクターたちを引用しており、そのモノマネも見どころの作品でもあります。

5:スペースボール

『スペースボール』は、1987年に公開されたメル・ブルックス監督のSFコメディ映画で、『スターウォーズ』を中心に、多くの作品のパロディが盛り込まれています。 大気が薄くなってしまったスペースボール星の大統領スクループは、近隣の他の星から大気を奪うことにします。そして、その標的となったドルデイア星のローランド王の娘、ヴェスパ姫を誘拐します。隙を見て脱走した姫と、王が娘の救出を依頼した流れ者の船長、ローン・スターとその仲間バーフは一緒に追っ手から逃げることになります。

『スターウォーズ』キャラクターを模した登場人物

この作品で監督も務めるメル・ブルックスはスペースボール星の大統領スクループと、ヨーグルトという人物の一人二役演じています。ヨーグルトは、シュワルツというフォースに似た力を操る聖者で、ローン・スターにシュワルツを伝授しました。 ダース・ベイダーを模したダーク・ヘルメットというキャラクターは、スクループ大統領の手先で、巨大な黒いヘルメットと戦闘服を着ています。ヘルメットはちょっとした衝撃でも凹んでしまい、また息苦しいようです。シュワルツを習得しており、これによって部下の股間を握りつぶすなどの制裁を加えることもあります。シュワルツの力により、ライトセイバーのような武器を出すこともできます。 ハン・ソロとルーク・スカイウォーカーを合わせたキャラクター、ローン・スターは、イーグル号の船長で王の依頼でヴェスパ姫を救出に向かいます。相棒バーフとともに宇宙を駆け巡っています。 ドルイデア星のヴェスパ姫はレイア姫をもとにしており、C-3POをもとにした侍女ロボット、ドット・マトリックスも登場します。 ピザ・ザ・ハットは、ジャバ・ザ・ハットをもとにしたピザ人間でローン・スターに10万宇宙ドルを貸し、利息と合わせて100万宇宙ドル支払えと要求しました。最後は空腹で自分の体を食べて死亡しました。

その他の映画のパロディ

・『ジョーズ』(1975):巨大なサメ型の宇宙船が、ジョーズのテーマ曲に似た音楽とともに現れます。 ・『トランスフォーマー』(1986):ヨーグルトの店では、表紙にオプティマス・プライムが書かれたぬり絵の本が売られています。アニメ映画版の絵が書かれたランチボックスも売られていますが、「スペースボール」と書かれています。 ・『ポリスアカデミー』(1984):同作品のラーヴェル・ジョーンズ役、マイケル・ウィンスローがカメオ出演しており、『ポリスアカデミー』でも披露された声帯模写を披露しています。 ・『オズの魔法使い』(1939):ローン・スター、ヴェスパ、バーフ、ドット・マトリックスがヨーグルトの神殿を訪れる場面は、同作品でかかし、ドロシー、ライオン、木こりが大魔法使いの部屋に入る場面のパロディになっています。 ・『スタートレック』シリーズ:ビームを発射するシーンでは、スコッティに似たスノッティというキャラクターが登場し、ローン・スターはバルカンつかみでスペースボールを倒そうとしています。また、ローン・スターのキャンピングカーの内装は、『新スタートレック』を彷彿とさせます。 ・『エイリアン』(1979):同作品に出演していたジョン・ハートが出演しており、体内にいたエイリアンに腹を食い破られてしまう男性を演じました。『エイリアン』にも同様のシーンがあり、「またか」というセリフがあります。腹から現れたエイリアンは、叫び、笑い、カンカン帽と小な杖を持って、ミシガン・J・フロッグのように踊りだします。

6:ホット・ファズ -俺たちスーパーポリスメン!-

2007年のイギリス映画『ホット・ファズ -俺たちスーパーポリスメン!-』は、『ショーンオブ・ザ・デッド』につづくエドガー・ライト監督・脚本、サイモン・ペグ主演・脚本の作品です。 あまりに有能すぎるため上司や同僚に煙たがられ、田舎町に左遷されてしまったニコラス・エンジェル巡査部長(サイモン・ペグ)。彼が送られた退屈で平穏なその町に隠された恐ろしい秘密を、役に立たない同僚と探っていく、という物語です。

『ジョーズ』(1975)

エンジェル巡査部長が『ジョーズ』のブロディ署長がビーチでしていたように、マーケットにいる市民を見渡すシーンがあります。そこでアンディ・ワインライト刑事(パディ・コンシダイン)が彼に「サメだ!」と耳打ちしています。

『ダーティーファイター』(1978)

ニック・フロスト演じるダニー・バターマン警部補は、お芝居のチケットを手にいれたあと、『ダーティファイター』に登場する猿と同じように拍手しています。

『ハートブルー』(1991)

ダニーは、『ハートブルー』のキアヌ・リーブスが上空に発砲したシーンを再現しています。

『ジュラシック・パーク』(1993)

『ジュラシック・パーク』でデニス・ネドリーが、ディロフォサウルスに殺されるシーンをフランク・バターマン署長(ジム・ブロードベント)が車の中で白鳥に襲われるシーンでパロディにしています。

『クロウ/飛翔伝説』(1994)

ティモシー・ダルトン演じるサイモン・スキナーが、スローモーションで教会の尖塔にはりつけられるシーンは『クロウ/飛翔伝説』のパロディです。

『トレインスポッティング』(1996)

主人公のエンジェル巡査部長が紫色のトラックスーツを着た万引き犯を追いかけるシーンは、『トレインスポッティング』のオープニングのシーン全体の流れをなぞらえています。

『バッドボーイズ2バッド』(2003)

『ホット・ファズ -俺たちスーパーポリスメン!-』では、ウィル・スミスとマーティン・ローレンスの有名な追跡シーンを真似しています。また、『バッドボーイズ2バッド』のエンディングの地雷地帯のシーンのパロディでは、ダニーが自分のショットガンを投げ捨てています。

『ショーン・オブ・ザ・デッド』(2004)

「なにしてる?近道したことないのか?」というセリフは『ショーン・オブ・ザ・デッド』にもありますが、今回は、ニック・フロストがフェンスに激突したシーンで言っています。また、「店からなにか持っていきたいか?」「コルネットを」という会話も再現されていますが、今回はフロストとペグでセリフを交換しています。

7:スパイ・ハード

『裸の銃(ガン)を持つ男』で知られるレスリー・ニールセン主演のコメディです。 『007 ゴールドフィンガー』(1964)、『007 サンダーボール作戦』(1965)、『007 ユア・アイズ・オンリー』(1981)、『007 ネバーセイ・ネバーアゲイン』(1983)などの007シリーズや60年代のテレビシリーズ『スパイ大作戦』、『明日に向かって撃て!』(1968)、『ダイ・ハード』(1988)、『ハード・トゥ・キル』(1990)などのスパイ作品の他にも、『地獄の黙示録』(1979)などの戦争映画、『猿の惑星』(1968)などのSF作品、『ホーム・アローン』(1990)、『マスク』(1994)などのコメディ映画など幅広いジャンルの映画をもとにしたネタが盛り込まれています。

8:羊たちの沈没

『羊たちの沈黙』と『サイコ』をベースにしたイタリア・アメリカ合作のコメディ映画です。マイケル・ジャクソンの『スリラー』のMVを監督したジョン・ランディスや、コメディ映画の巨匠メル・ブルックス、『遊星からの物体X』などのジョン・カーペンター、『グレムリン』などのジョー・ダンテら名監督がカメオ出演していることでも話題になりました。

『羊たちの沈黙』(1991)のキャラクターを模した登場人物

・ビリー・ゼインが演じるFBI捜査官の名前は、ジョー・ディー・フォスターで、『羊たちの沈黙』の主人公クラリス・スターリングを演じたジョディ・フォスターのもじりです。 ・フォスターが捜査の依頼をする受刑者は、アニマル・カンニバル・ピザ博士という名前で、これもハンニバル・レクター博士からの引用です。

『サイコ』(1966)

オリジナルに出演していたマーティン・バルサムが、自身が演じた探偵ミルトン・アーボガストをパロディにした役柄で、有名なシャワーでの殺害シーンを演じています。

『アダムス・ファミリー』(1964)

『アダムス・ファミリー』の手のキャラクター、ハンド(The Thing)を模した足のキャラクター、The Smelly Thing(臭いやつ)が登場します。

『エクソシスト』(1973)

エクソシスト・ホテルでのシーンでは、ホテルの従業員の頭がぐるぐる回っています。

『スリラー』(1983)

ゾンビが墓地から出てくるシーンでは、マイケル・ジャクソンのMVのようにゾンビが踊りだします。

『ポリス・アカデミー』(1984)

元アメリカン・フットボールの選手で俳優のババ・スミスも出演しており、自身が『ポリス・アカデミー』で演じた警官候補生モーゼス・ハイタワーをパロディにしたキャラクターを演じています。

『ターミネーター』(1984)

爆発を背に立ち去るシーンで「I'll be back.」というセリフがあります。

『裸の銃(ガン)を持つ男』(1988)

ビリー・ゼインが演じるバカなキャラクターは、『裸の銃(ガン)を持つ男』でレスリー・ニールセンが演じたフランク・ドレピンと同じような行動をします。

『ミザリー』(1990)

刑務所で女性が男性をハンマーで殴るシーンがあります。

9:オースティン・パワーズ

『007』シリーズのパロディを満載したコメディ映画です。プロのカメラマンとして世界を飛び回って活躍するかたわら、スパイとして活動していたオースティン・パワーズは、1960年代に冷凍保存され、1990年代に蘇ります。同じく冷凍保存から復活した宿敵Dr.イーブルを追い詰めるため、彼は新たな任務につきます。単なるコメディだけでなく、時代の違いに戸惑う主人公の姿も描かれています。

60年代の『007』以外のパロディ

『オースティン・パワーズ』は、『007』シリーズをベースにしていますが、それ以外にも60年代のテレビシリーズや名作映画のパロディを盛り込んでいます。 テレビシリーズでは『おしゃれ(秘)探偵』(1961)、『それ行けスマート』(1965)、『プリズナーNo.6』(1967)などのスパイ/探偵ものパロディが多く入れられています。映画は『ラスベガス万才』(1964)、『ビートルズがやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ!』(1964)、『華麗なる殺人』(1966)、『サイレンサー 沈黙部隊』(1966)、『ディメンション5』(1966)、『欲望』(1966)、『華麗なる賭け』(1968)、『大空港』(1970)、『ワイルド・パーティー』(1970)、『ヤング・フランケンシュタイン』(1074)など、ジャンルを問わず非常に多くの作品から引用されたシーンやカットが散りばめられています、

『007 ドクター・ノオ』(1962)

Dr.イーブルの名前は、ドクター・ノオに基づいています。オースティン・パワーズがブラックジャックをするシーンは、この映画のオープニングでボンドがカードをプレイするシーンのパロディです。また、Dr.イーブルが自分の両親や子供時代を語るシーンは、オリジナルでジョセフ・ワイズマンがドクター・ノオを演じたモノローグをベースにしています。

『007 ロシアより愛をこめて』(1963)

悪役Dr.イーブルは、この作品に登場するエルンスト・スタヴロ・ブロフェルドをもとにしています。

『007 ゴールドフィンガー』(1964)

Dr.イーブルの部下、ランダムタスクは、『007 ゴールドフィンガー』に登場するオッドジョブをもとにしたキャラクターです。また、同作品に登場するプッシー・ガロアをもとにしたキャラクター、アロッタ・ファジャイナというキャラクターもいます。

『007 サンダーボール作戦』(1965)

Dr.イーブルの部下、ナンバー・ツーの登場シーンは、『007 サンダーボール作戦』のエミリオ・ラルゴの登場シーンとそっくりです。

『007は二度死ぬ』(1967)

この映画で、”タイガー”・タナカがボンドに言う「日本では、男が優先され、女はその次だ」というセリフが引用されています。また、Dr.イーブルの登場シーンは、『007は二度死ぬ』でのブロフェルドとまったく同じです、

『007 死ぬのは奴らだ』(1973)

オースティンがトイレにいるときに、アイルランド人の犯罪者がドアを開けて襲撃するシーンは、『007 死ぬのは奴らだ』で、バスルームにいるボンドに、猛毒のヘビをけしかけたシーンと同じです。また、オースティンとヒロインのヴァネッサが一緒にサメのいるプールに沈められそうになるシーンは、この映画でも、ボンドとヒロインのソリテアがクライマックスで同じようにピンチに陥ります。

『007 ゴールデンアイ』(1995)

オースティンがバスルームで襲撃されるシーンも、『007 ゴールデンアイ』でボンドがバスルームから脱出するシーンのパロディです。

続編のサブタイトル

『オースティン・パワーズ』は世界中での大ヒットを受けて、続編が2作製作されましたが、それぞれのサブタイトルも『007』シリーズのパロディとなっています。 2作目の邦題は『オースティン・パワーズ:デラックス』ですが、原題は『Austin Powers:The Spy Who Shagged Me』(”shag”は、スラングで「性交」)で、『007/私を愛したスパイ(The spy who loved me)』のもじりです。 3作目のサブタイトルは『オースティン・パワーズ ゴールドメンバー(Austin Powers in Goldmember)』となっています。”member”は「陰茎」を意味するスラングで、『007 ゴールドフィンガー』のパロディです。

10:その他の有名作品パロディ映画

ワイルドなスピード! AHO MISSION

人気カーアクション映画『ワイルド・スピード』シリーズをパロディにした作品です。オリジナルの『ワイルド・スピード SKY MISSION』の公開に合わせ、日本でも先行レンタルやオンデマンド配信されました。 本家の主演、ヴィン・ディーゼルやポール・ウォーカーに似た俳優が出演し、『ワイルド・スピード』シリーズをベースにしためちゃくちゃなストーリー展開のなかに、おバカなギャグが盛り込まれています。

ギャラクシー・クエスト

1999年公開の『ギャラクシー・クエスト』は、『スタートレック』のような作品を演じる売れない俳優たちが、実際の宇宙戦争に巻き込まれるという二重構造の作品です。そこに実際の『スタートレック』のパロディが盛り込まれています。舞台で評価を受けている俳優をキャスティングするなどの点もパロディになっており、『ハリー・ポッター』シリーズのスネイプ先生役で知られるアラン・リックマンも出演しています。 オリジナルの『スタートレック』でウィリアム・シャトナーが演じるカーク船長の座り方を真似たり、おなじみのセリフを引用したりと、オリジナルのファンからも高い支持を得ました。序盤のSFファンのグループに対する冷静な批判から、中盤にはスペースオペラとして加速していきます。 単なるパロディ映画にとどまらず、『ギャラクシー・クエスト』は高い評価を得て、優れたSF作品に与えられるヒューゴ賞を受賞しました。

アホリックス

『マトリックス』を元ネタとしたパロディ映画です。ストーリーは『マトリックス』と全く同じですが、下ネタやくだらないギャグ満載のB級映画です。オリジナルの出演者に似ているような似ていないような、絶妙な俳優陣が出演しています。 ちなみに、似たタイトルの『アホリックス リローデッド』という作品もありますが、本作とは全く関係のない作品で、続編ではありません。

ほぼトワイライト

『ほぼトワイライト』は、ヴァンパイアとの恋愛を描いた人気青春映画『トワイライト』シリーズをベースとし、その他のヴァンパイア物のテレビシリーズや映画のパロディ、ゴシップネタなどを盛り込んだコメディ映画です。『最終絶叫計画』の脚本家チームが監督、製作、脚本を手がけていま。 オリジナルにツッコミをいれるような皮肉や茶化した笑いなどを満載し、全米では公開初日だけで401万ドル以上も稼ぎました。

ほぼ300(スリーハンドレッド)

アメリカン・コミックが原作のアクション映画『300』をベースにした、パロディ映画です。『300』以外にも、『スパイダーマン』『シュレック』『ハッピー フィート』などのパロディが含まれています。テレビ番組『アメリカン・アイドル』や、ブリトニー・スピアーズ、パリス・ヒルトンらのゴシップを皮肉る内容もあります。 こちらも『最終絶叫計画』や『ほぼトワイライト』、『スパイ・ハード』と同じ製作陣が関わっています。 今回紹介した映画の他にも、他作品のパロディを盛り込んでいるものはたくさんありますので、見つけてみるのも楽しいですね!