2018年4月3日更新

あなたはゾンビの種類を知ってる?おすすめ映画付きゾンビ分類大全【完全保存版】

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ゾンビ、ホラー、怖い、フリー画像

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あなたはゾンビの種類を知っていますか?

先日ciatrにて『あなたはゾンビからどこに逃げる?安全度別おすすめ隠れ場所【完全保存版】』という記事を公開し、全国民に警鐘を鳴らしました。しかし編集部内のゾンビに対して意識の低い方から「そもそもゾンビって何?」という基本的な質問を頂いたのです。 当方朝から晩までゾンビのことを考えているもので、まさか身内の編集部内からこうした意見が噴出するとは「目からウロコ」、否ゾンビ映画的に言えば「目から血がドロっと」でした。もしかするとご覧になっている方にもゾンビというものが何なのか、詳しく知らない人が多いのではと思い、改めてこうした記事を書かせていただきます。 この記事では一般的に知られているゾンビの種類を順に解説し、登場する映画もおすすめしていきます。 まずは敵を知ることから始めましょう。あなたがいざゾンビと対面したときでは、時は既に遅いのです。この記事を読むなら、今です。

ロメロ・ゾンビ

ゾンビ
©T.C.D / VISUAL Press Agency

ゾンビを知る上で絶対に外せないのがジョージ・ロメロです。彼が監督した『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』『ゾンビ』『死霊のえじき』はゾンビ三部作としてゾンビ映画愛好家からは伝説的な扱いをされています。 ロメロは映画『ゾンビ』の中でゾンビに関する幾つかのルールを定めました。動きは鈍く、生きた人間の肉を食べ、傷によりゾンビ化が進み、脳を破壊しないと倒せない、などです。これらのルールのその設定の奥深さ・面白さは高い評価を受けました。 『ゾンビ』公開から40年が経とうとしている現在でもそのルールが繰り返し応用され、数多くの映画が撮られています。つまりゾンビの中では我々が最も出会う確率の高いゾンビだ、ということになります。細かい分類を知らなくても「あ、これはロメロ・ゾンビね」と言っておけばゾンビ映画好きっぽくなれるのでおすすめしています。

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ロメロ・ゾンビおすすめ映画

ここで紹介するゾンビ映画はジョージ・ロメロが『ゾンビ』以降しばらく期間をおいて撮影された三作目となる『死霊のえじき』です。 地上がゾンビに覆われてしまった世界。地下に追いやられた人間たちはゾンビたちとの共存を目指します。パブ、と言われるゾンビが博士と心を通わしそうになるのですが…。 果たしてゾンビとの共存は可能なのか?!ロメロ・ゾンビの創造者であるロメロにしか扱うことのできない繊細かつ至高のゾンビ映画です。

オリジナル・ゾンビ

ゾンビという概念はブードゥー教がルーツである、ということは実は知られていません。一部ではブードゥー・ゾンビとしても有名です。映画史におけるゾンビの登場もロメロ・ゾンビの登場よりかなり古く1932年の『恐怖城』でした。 この映画で登場するゾンビもブードゥー教によるものです。オリジナル・ゾンビの特徴はずばりゾンビパウダーです。ゾンビパウダーを傷口から刷り込むことで意志のない人間を作り出すことを目的としています。 とても古典的なゾンビですので、なかなか日常生活で見かけることは無いかと思いますが、とりあえず粉が傷口に付着していればオリジナル・ゾンビだ!ということで覚えておいてください。オリジナル・ゾンビは感染の心配もなく、人間を襲う可能性も低いと考えられます。

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オリジナル・ゾンビおすすめ映画

『スクリーム』『エルム街の悪夢』でお馴染みウェス・クレイヴン監督『ゾンビ伝説』(1988)に登場するゾンビはオリジナル・ゾンビです。死者が蘇る粉がある、との情報を聞きつけて学者が探しに行きます。 映画としては『エルム街の悪夢』公開直後ということもありウェス・クレイヴン初期の息吹を感じることができる佳作です。ロメロ・ゾンビに全く影響を受けていないという点でゾンビ映画史的には価値のある作品だと思います。

走るゾンビ

すごくよく走るゾンビが最近増えています。ロメロ・ゾンビしか知らない方がうっかり走るゾンビと対面したら、その速さに驚いている間に襲われてゾンビ化です。 映画としてのエンターテイメント性を高めるために、ゾンビを走らせた映画なども多く、もしかするとゾンビは普通に走るものだと思っている方も多いのではないでしょうか。歴史的に言えば走るゾンビはむしろ亜種です。

走るゾンビおすすめ映画

28日後...
©Fox Searchlight Pictures/zetaimage

走るゾンビとしてよく紹介されているのはダニー・ボイル『28日後…』です。この映画がゼロ年代におけるゾンビ映画を下支えした功績は認めるものの、この項でおすすめしたいのは『バタリアン』です。 ロメロ『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』の人気にあやかり、パロディ映画として公開された『バタリアン』はゾンビ映画好き必見の爆笑コメディ映画となっています。生きているのに死後硬直で固くなる展開など「抱腹絶倒」、否ゾンビ映画的に言えば「裂腹絶倒」でしょう。本作の走りまくるゾンビは一度観ておいたほうが良いと思います。

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ナチス・ゾンビ

ホラー映画において細々と、しかし確実に生産されているのがナチス系です。大抵ナチスの残党が現代まで生き残っていたり、研究所だけが地下で活動していたり…。このマイナージャンル「ナチス」と王道ジャンル「ゾンビ」の融合は言ってみれば当然のこと。ナチス・ゾンビのバイタリティの高さはナチス仕込みなので一層の注意が必要です。

ナチス・ゾンビおすすめ映画

映画『処刑山』は雪山の隔離されたコテージで遊ぶ若者たちにナチス・ゾンビたちが襲いかかるという映画です。雪とゾンビ、というなかなか珍しい組み合わせに加えて、ゾンビをナチス化してしまうなんとも欲張りな映画です。

人間ではないゾンビ

何もゾンビ化するのは人間に限ったことではありません。動物も人間と同じようにゾンビに感染するとされています。あなたの愛犬マックスがゾンビに襲われ傷を追った場合には、マックスの為を思って然るべき処理をするのが正しいでしょう。ゾンビ化してしまったマックスは文字通りの狂犬です。マッド・マックスです。

人間ではないゾンビおすすめ映画

ゆるいタッチで気楽に鑑賞できる『ゾンビーバー』はおすすめのゾンビ映画です。可愛いビーバーがゾンビになって人々を襲います。ビーバーならゾンビになっても大丈夫、かと思いきや意外にしぶといのがゾンビーバーです。可愛い動物でもゾンビになるんだ、ということを今一度心に刻むことができます。

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社畜(ジャパニーズ・ゾンビ)

この日本に巣食うゾンビはズバり社畜です。人から人へ感染はしませんが誰にでもなる可能性がある、という点で油断は禁物です。 多くは「カイシャ」と呼ばれる場所に通い続けることでゾンビ化します。「カイシャ」のことしか考えられなくなり、心が完全に死んでしまうのです。主食は人肉ではなく牛肉。それをご飯に載せた「ギュウドン」を好んで食べるとされています。脳以外の箇所を破壊してもあっさりと死ぬ上に、ゾンビ化が進んでも死んでしまいます。歩行速度は「カイシャ」に向かうときは速く、「カイシャ」を出るときは遅いのでハイブリッド種と言えます。

社畜(ジャパニーズ・ゾンビ)おすすめ映画

イモータン・ジョー『マッドマックス 怒りのデス・ロード』
© 2014 Warner Bros. Entertainment Inc.

2015年を熱狂の渦に巻き込んだ『マッドマックス 怒りのデス・ロード』。資源の枯渇した近未来を舞台に自由を求めて砂漠を縦横無尽に動き回る映画です。本作の敵キャラであるイモータン・ジョーが作った「カイシャ」に従う奴隷ウォーボーイズはまさにゾンビであり、本作はゾンビ映画であると言えます。 イモータン・ジョーに忠誠を誓い、自らの命を賭して戦うウォーボーイズの姿は、まるで日本に蔓延る社畜のよう。社畜がいつも注入しているエナジードリンクも、まるでウォーボーイズの輸血袋です。いつも「カイシャ」に篭り日の光を浴びない社畜は、ウォーボーイズのように色白くなります。 本作のテーマはずばり「解放」です。一度ゾンビになってしまったウォーボーイズが人間に戻ることはありませんが、本作を鑑賞した社畜は人間に戻れることは間違いないでしょう。ゾンビの特効薬はこの映画なのです。