『電車男』映画とドラマのキャストを比較!相関図も一緒に解説
『電車男』は、2005年6月4日に映画化されました。同時期の2005年7月期にもテレビドラマが放送され、それぞれキャストが違うことも話題となった作品です。 この記事では、『電車男』の映画版、ドラマ版の違いやキャストの一覧について、詳しく解説していきます!
映画版『電車男』を
『電車男』のあらすじ
『電車男』は、インターネットから生まれた大ヒット恋愛物語です。 ある男性が、「電車内で酔っぱらいに絡まれていた女性を助け、お礼にエルメスのティーカップをもらった」という内容の書き込みを「電子掲示板2ちゃんねる」にします。 「電車男」というハンドルネームになった男性は、「彼女いない歴=年齢」で、女性からプレゼントをされてもどう対応したらいいのか分かりません。 そこで、「電車男」は「2ちゃんねる」で相談します。 見ず知らずの男性の恋路を応援し、デートの服装やプランなど、親身に回答する人たち。 そうした掲示板でのやりとりが話題になり、『電車男』として書籍化、漫画化、舞台化、映画化、テレビドラマ化など広くメディア展開され、「2ちゃんねる」や「オタク」といった文化が世間に知られるきっかけのひとつとなりました。 そんな『電車男』の映画版(2005年6月公開)とドラマ版(2005年7月〜9月)のキャストをまとめてみます。
映画とドラマ版の違いは?
同じ作品が同時期に映画化、ドラマ化されるのは非常に珍しいことですよね。映画とドラマ版の大きな違いは、キャストが異なる点です。 映画の主演は山田孝之、ドラマの主演は伊藤淳史と全く異なる俳優が主演を演じています。エルメス役も映画では中谷美紀、ドラマでは伊東美咲と違う女優が抜擢されました。大まかなストーリーは同じです。 ですが映画版の山田孝之は、ドラマ版の第1回にゲスト出演しました。若いサラリーマン役で、電車でもみ合いになった剛司(伊藤淳史)のことを助ける役です。また伊藤淳史と伊東美咲も、映画版に若い男女役として少しだけ出演。 どちらの作品にもそれぞれの主演が出演していて、繋がりがあるのも魅力的ですよね。
『電車男』の相関図
※相関図中の電車男とエルメス、酔っぱらいは2段目が映画版のキャスト、3段目がドラマ版のキャストとなっています。
電車男
映画版:山田孝之
映画版の電車男は、実家在住のシステムエンジニアという設定です。ドラマ『ウォーターボーイズ』『世界の中心で、愛をさけぶ』などで主役を務めた山田孝之が演じました。 本作が映画初主演。見事なオタク役でした。山田は、テレビドラマ版の第1回にゲスト出演もしています。
ドラマ版:伊藤淳史
ドラマ版の電車男は、人材派遣会社に勤務するオタク青年・山田剛司で、子役から活躍する伊藤淳史が務めました。 女性「エルメス」を助けた経緯は、電車男が勇気を出して酔っ払いを注意し、実際に取り押さえたのは山田孝之演じる若いサラリーマン、というものでした。 また、伊藤は映画版のエンディングにも出演しています。
エルメス
映画版:中谷美紀
電車男が助けた女性「エルメス」。女性が電車男にエルメスのティーカップを贈ったことから名付けられました。 映画版のエルメスは、映画、ドラマ、テレビコマーシャルなどで活躍する中谷美紀が務めました。実際のエルメスと中谷は、面影が重なるそうです。
ドラマ版:伊東美咲
ドラマ版のエルメスは、外資系貿易会社に勤めるOL・青山沙織で、伊東美咲が演じました。育ちの良いお嬢様役が伊東のイメージにぴったりです。 また、伊藤淳史と同様に、映画版のエンディングにも出演。映画のラストシーンに、ドラマ版の予告の意味を持たせていたようです。
酔っ払い
映画版:大杉漣
映画版の酔っ払い役は、俳優の大杉連が演じました。大杉はあまり酔っ払いの印象はありませんが、暴れるおじさんとして見事な演技を見せていましたね。 エルメスこと中谷美紀に絡み、そのことがきっかけで電車男はエルメスに出会うことになります。まさにきっかけを作った人物で、映画内でも重要なキーパーソンですね。
ドラマ版:泉谷しげる
ドラマ版の酔っ払いは、歌手であり俳優の泉谷しげるが演じました。電車内で沙織(伊東美咲)に絡み、それを剛司(伊藤淳史)が勇気を振り絞って助けます。 そのことがきっかけで、沙織はお礼に高級ブランド「エルメス」のペアカップを剛司にプレゼントし、急接近しました。 泉谷は酔っ払い役が本当にぴったりで、期待を裏切らない熱演がとても印象的でした。
映画版『電車男』:ネットの住人たち
『電車男』では、電車男にアドバイスをするネットの住人たちが不可欠ですが、映画版とドラマ版では登場人物が異なります。まずは、映画版をまとめてみます。
ヒッキー・ひろふみ役/瑛太
ちょっと冷めた意見を言う、引きこもりの青年・ひろふみ。モデルから俳優へと転向し、ドラマや映画、テレビコマーシャルと幅広く活躍する瑛太が務めました。
看護師・りか役/国仲涼子
彼氏にふられた看護師・りかは、NHK連続テレビ小説『ちゅらさん』で人気を博した国仲涼子が演じました。りかは、女性の立場から電車男にアドバイスしています。
よしが役/岡田義徳
オタクな3人組のひとり・よしが。ドラマ『木更津キャッツアイ』のうっちー役で知名度を上げた岡田義徳が務めました。
たむら役/三宅弘城
オタクな3人組のひとり・たむらは、三宅弘城が演じました。三宅は「大人計画」に所属し、バンド「グループ魂」のメンバーでもあります。
むとう役/坂本真
オタクな3人組のひとり・むとうは、黒縁眼鏡とマッシュルームカットが個性的な坂本真が務めました。坂本は、オタクタイプや気弱な役柄に定評があります。
サラリーマン・ひさし役/佐々木蔵之介
仕事に追われるサラリーマン・ひさしを演じたのは、ドラマや映画、舞台、テレビコマーシャルと幅広く活躍する実力派俳優・佐々木蔵之介です。ひさしは、自分の体験を語り電車男にアドバイスをしています。
主婦・みちこ役/木村多江
倦怠期の専業主婦・みちこは、ドラマ版『リング』や『らせん』で貞子を演じ有名になった木村多江が務めました。実は、「みちこ」は、現実世界では「サラリーマン・ひさしと」と夫婦です。 それぞれがインターネットに書き込みしていることは、お互いに知りません。
ドラマ版『電車男』:ネットの住人たち
ここからは、ドラマ版のネットの住人たちをご紹介します。
皆本宗孝(みなもと むねたか)役/小栗旬
掲示板で、山田を「電車男」と名付けた皆本宗孝。掲示板の管理人であり、プログラミングに長け、パソコンだらけの部屋に引きこもっています。俳優として、二枚目も三枚目も巧みにこなす小栗旬が演じました。
牛島貞雄(うしじま さだお)役/六角精児
熱狂的な阪神タイガースファンの牛島貞雄。軍事オタクからは「軍師」と呼ばれているとか。ドラマ『相棒』の鑑識・米沢守役で有名な六角精児が務めました。
浅野真平(あさの しんぺい)役/山崎樹範
大学生の引きこもりのアニメオタク・浅野真平。「劇団カムカムミニキーナ」に所属し、俳優、声優、タレントとして活動する山崎樹範が演じました。
橋爪涼子(はしづめ りょうこ)役/桜井千寿
皆本の元恋人で、皆本とやりなおしたいと望んでいる橋爪涼子。女優でSサイズモデルの桜井千寿が演じました。
一坂進(いちさか すすむ)役/温水洋一
自動車教習所に通う一坂進。個性派俳優として数多くの作品で活躍する温水洋一が務めました。ちなみに、同時期放送のドラマ『スローダンス』にも一坂進として出演しています。
富永(とみなが)役/我修院達也
「詳細キボンヌ」が口癖の富永。世界一周の旅をしている謎の中年で、世界中から掲示板に書き込んでいます。若人あきら名義で行う郷ひろみの歌真似で人気を得た我修院達也が務めました。 ドラマ版には、以上の6人以外にも数多くの個性的なネットの住民たちが登場します。 電車男やエルメスをとりまく現実世界の人物も多いです。対して、映画版では、ネット住民を既出の7人に絞り、その他の登場人物も極力抑えました。限られた尺の中で分かりやすくまとめたようです。
映画・ドラマ『電車男』のキャストを比較してみた
映画・ドラマの『電車男』のキャストをそれぞれ比較してみました。全く異なるキャスティングで作られていますが、どちらの作品も非常に魅力たっぷりで感動する物語です。 ぜひ映画・ドラマをそれぞれを見比べて、その違いを体感してみてください。
ドラマ版『電車男』を