2020年2月18日更新

「デスノート」L(エル)はわがまま天才探偵!活躍を振り返りつつ人物像に迫る

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『デスノート』の名探偵L(エル)の活躍を振り返る!【ネタバレ注意】

『デスノート』は原作を大場つぐみ、作画を小畑健が担当した大人気漫画。映画、ドラマ、アニメ、舞台、ノベライズと様々なメディア展開をしています。 殺したい相手の顔を思い浮かべながら名前を書くと相手を殺すことができるノート“デスノート”を使って犯罪者を殺すキラとして、新世界の創造を目指す夜神月(やがみらいと)を主人公とする作品です。 キラを捕まえるために日本警察を率いることになるのは世界的に有名な名探偵のL。普段は姿を隠している謎の探偵です。 ※この記事は『DEATH NOTE』に関するネタバレを含んでいます。読みすすめる際はご注意ください。

L(エル)は世界三大探偵の1人

原作・アニメ版には世界三大探偵と呼ばれるものが存在します。その3人とは、L、ドヌーヴ、エラルド=コイルであり、それぞれに得意調査があります。その中でもLはナンバーワンであるという立ち位置であるというのが世間の認知です。 しかしその3人の正体はすべて同一人物(つまりL)であり、一人3役を演じていました。ノベライズ版ではどうして一人三役になったのかのいきさつも書かれているので、気になる方はチェックしてみてください。

探偵としてのこれまで

Lは世界の警察が解決できなかった難事件を数多く解決してきた名探偵。世界中の警察を動かす力を持っています。しかし、身分を隠すために本名を明かしたり、人前に姿を見せたりしない人物です。 Lの事件を解決する方法は、各国の警察が集めた捜査資料を見て推理するという安楽椅子探偵の手法そのもの。他人を矢面に立て、自分の代わりに事件現場に行かせて事件を解決することもあります。 その一例が2006年に発売された小説『DEATH NOTE アナザーノート ロサンゼルスBB連続殺人事件』で語られた、ロサンゼルスBB連続殺人事件。 『デスノート』でキラによって殺されたレイ・ペンバーの婚約者の南空ナオミがかつてLに依頼されて事件を捜査しました。この事件は、何の関係もない3人が殺され、部屋に藁人形が残されるという謎多きもの。南空ナオミは、事件現場に現れた竜崎という謎の男と捜査をしました――。

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意外と負けず嫌い?子供っぽい性格

数々の難事件を解決し、「最後の切り札」とも言われる頭脳を持つL。一見、気だるげそうな格好をしていますが、原作では自らを「幼稚で負けず嫌い」と評し、キラと似ていると話しています。 Lは1度興味を持った事件ならどんな手を使ってでもその真実を追求しようとする反面、関心がなければ決して捜査に介入しません。その身勝手さは、ICPO(国際刑事警察機構)中から「わがままな人物」と批判されるほど。さらには自分が推理した結果に至らなかったら密かにいじけるなど、確かに本人の言葉通り、負けず嫌いで子供じみた性格であると言えるでしょう。 それゆえ、捜査の際には犯罪行為にあたる強引な手法を取ることもしばしば。キラ事件では、死刑囚をTV出演させ自分の身代わりにしたり、容疑者の家に監視カメラや盗聴器を仕掛けるなどの指示を出し他の捜査官から多くの非難を受けていました。

1度はマネしたくなる?独特なお菓子の食べ方

Lはかなりの偏食家。デザートやお菓子といった甘味を常備し、他者から“甘い泥”と呼ばれるほどの角砂糖を入れたコーヒーを好むなど、極度の甘党です。過剰と言えるほどの糖分を取っているLですが、それでも太らず痩せ型の体型を維持しているのは、本人いわく「頭をたくさん使っているから」だそう。 また、Lの特徴を語る上で欠かせないのがその食べ方です。膝を曲げて胸に抱え込むような椅子の座り方・通称「L座り」をしながら、親指と人差し指でお菓子をつまむスタイルは、読者に強烈な印象を与え話題となりました。 チョコレートなど直接手で掴むものだけでなく、ティーカップやフォーク、スプーンといった食器類もこのような持ち方をしています。決して行儀が良いとはいえませんが、その独特さゆえに1度は真似したことがある人も多いのではないでしょうか。

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L(エル)の本名や出身地は?

本名はエル・ローライト

Lの本名は原作の中で一度も登場しません。自分の身を守るため、「竜崎」や「流河旱樹(りゅうがひでき)」など偽名を使っています。 Lの本名はL Lawliet(エル・ローライト)。本名が最初に明らかになったのは、2006年10月に発売された公式ガイドブック『DEATH NOTE HOW TO READ13』でした。 本名の一部が2006年11月に公開された『デスノート the Last name』に出てきたほか、2008年の映画『L change the WorLd』や2015年に放送された連続ドラマで明らかにされています。

出生地は?

イギリス
 

Lの出生地は明らかにされていません。しかし、夜神月とのテニス勝負のときにはテニスでイギリスjr.チャンピオンになったこと、そして5年間イギリスに住んでいたことを明かしています。 ただ、「イギリスに住んでいたことからLの素性が割れるようなことは絶対ありません」と断言しており、さすがはLという感じですね。 ちなみに原作者の大場つぐみは、日本人、イギリス人、ロシア人、フランス人かイタリア人の血が1/4ずつ混じっているイメージで描いたそうです。

資産が莫大すぎる!

Lの持っている資産も計り知れません。キラ対策本部として厳重完備のビルを建ててしまったり、月(ライト)とともに大学に通っていたときには運転手付きの高級車に乗っていたりと、その金持ちっぷりが描かれています。 彼が死んだあと、ニアが資産を引き継いでいたようです。ニューヨークの捜査本部にキラ崇拝者たちが押し寄せてきたときには、ドル札をばら撒いて注意を引きつけていましたが、その大金はLが遺していたものだそう。 いったいLはあの歳でどれだけ膨大な富を築いていたのでしょうか。それもこれも、彼が世界随一の探偵として活躍していたことによるものでしょう。

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敵からも称賛の声が?

夜神月は序盤からLにマークされていました。Lは先手を打つために月の前へ直接現れて、自らの正体を明かします。これにより身動きが取れなくなってしまった月は、「Lめ……。こんな屈辱は生まれて初めてだ」と怒り心頭。敵としてはこれ以上にない称賛の言葉とも取れますね。 そしてLに代わって現れたニアに対しても「おまえはLにはるかに劣る」と心根をのぞかせており、Lへの評価が相当高かったことがわかります。 Lの後継者であるニアも「私やメロにとってLは憧れでもあり、尊敬に値する唯一の人間。Lはワイミーズハウスの者全ての目標だった」と発言しているシーンがあります。 敵味方どちらにとっても、Lは偉大な人間として認められていたのです。

L(エル)の死因を作品別に紹介

原作・アニメ

デスノート,DEATH NOTE,夜神月

原作およびアニメでの死因は同じです。 月は表向きではキラ捜査に協力していました。「第2のキラ」であるミサミサこと弥海砂を追い詰め、彼女の身を危険に晒します。彼女を守るために、ミサに好意を持っている死神・レムによってデスノートに名前を書かせる、というところまで計算していたのです。 月の狙い通り、レムは弥を守るためにLの名前をノートに書き、心臓麻痺で命を落とすことになりました。ちなみにこのとき、人間の寿命を延ばしたことでレムも死んでしまいます。

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映画

映画では、原作と同様にレムが殺そうとしますが、それよりも前にL自身がデスノートに自分の名前を書いていたために失敗。Lは自身が設定した日に心臓麻痺で死にます。

ドラマ

月がキラであると確信したLは月と対峙します。そして、自白させることに成功。しかし、顔を見るだけで名前と寿命を知ることができる「死神の目」を持った魅上照に名前を知られ、デスノートに名前を書かれて死んでしまいます。

舞台

原作同様にレムがデスノートに名前を書いたために死亡。しかし、心臓麻痺ではなく、月と対峙した時に月を撃ってから自殺しました。

死後、意思を継ぐ人物は

夜神月(ライト)=キラ

夜神月は原作・アニメにおいて、Lが後継者に指名した2代目L。実際にはキラも兼任しているので、捜査をかく乱させて自分が捕まらないように行動します。

ニア

デスノート,DEATH NOTE,ニア

ニアは、ワイミーズハウスという孤児院でLを継ぐ候補者として育てられました。アメリカでSPKという組織を作り、キラを追い詰めていきます。月の死後に3代目Lになりました。 ドラマでは、SPKは存在せず、ニアはLの死後にキラ対策室にやって来て月たちと共に捜査します。

メロ

メロもワイミーズハウスでLを継ぐ後継者として育てられた人物。後継者の座をニアに譲りますが、マフィアと組むなど過激な方法でキラの正体を明かそうとします。 ドラマでは、ニアは2つの人格を持つ人物で、裏の人格として描かれています。

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竜崎:映画『デスノート Light up the NEW world』

2016年の映画『デスノート Light up the NEW world』でLの後継者として登場する竜崎。デスノートによる事件が世界中で起こるなか、彼も日本警察の「デスノート対策本部」に協力します。彼はLが生前に残した遺伝子を継承する、まさに"正当な"Lの後継者です。実は竜崎は地上に落とされた6冊のデスノートのうち、ひとつを所持しています。しかしLの教えを守り、デスノートを使わずに捜査を進めるのですが……。 竜崎を演じたのは若手実力派俳優として名高い池松壮亮。2003年、トム・クルーズ主演の『ラストサムライ』でのデビュー以来、日本映画に欠かせない俳優として数多くの作品に出演しています。

L(エル)役を演じたキャストと出演作

映画:松山ケンイチ

松山ケンイチは、2006年6月に公開された『デスノート』、2006年11月に公開された『デスノート the Last name』で助演としてLを演じています。2008年の『L change the WorLd』では主演としてLを演じました。またアニメ版では死神のジェラスを演じています。松山ケンイチは本作での奇怪なLの演技が評価され、俳優としてブレイクしました。 近年の主演作はドラマ『ど根性ガエル』、映画『の・ようなもの のようなもの』と『珍遊記 -太郎とゆかいな仲間たち-』。また2016年には『怒り』と『聖の青春』が公開予定です。

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ドラマ:山崎賢人

2015年7月から9月まで放送されていたドラマでLを演じたのは山崎賢人。 当時『ヒロイン失格』や『orange』など恋愛映画に多く出演している山崎がLを演じ、話題になりました。その後も『四月は君の嘘』や『一週間フレンズ』と、学生恋愛映画に出演しています。 実写映画『キングダム』ではそれまでのイメージを払拭するような、泥臭くも堅実な演技が話題となりました。今後ますます俳優としての飛躍に期待ですね。

舞台(日本版):小池徹平

2015年4月に上演されたミュージカル版では小池徹平がLを演じました。 2016年4月には、舞台『1789 バスティーユの恋人たち』に出演中。2016年6月に出演した映画『サブイボマスク』が公開され、2016年7月から8月までは舞台『キンキーブーツ』に出演します。ウエンツ瑛士とのデュオWaTが解散となりましたが、俳優として活躍の場を広げているようです。

ハリウッドで実写化された『Death Note/デスノート』のL(エル)に賛否両論?

Netflixオリジナル映画であるハリウッド版『Death Note/デスノート』。原作のキャラクタ-のイメージを裏切るストーリーの展開に賛否両論あるようです。Lに関してはカーチェイスをしたり、銃を持ち出したり、感情的なキャラクターになっていて期待を裏切られたという意見も聞こえてきます。 ハリウッド版のLを演じたのはキース・スタンフィールド。映画『ストレイト・アウタ・コンプトン』でスヌープ・ドッグ役を演じた黒人ラッパーです。撮影現場では人生で一番キャンディーを食べ、虫歯になったそう。日本のアニメのファンだという、これから注目の俳優です。

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L(エル)役を演じた声優

山口勝平

アニメ版でLの声を担当したのは山口勝平です。 1989年に『らんま1/2』の早乙女乱馬役で声優初主演、その後も声優としてのキャリアを伸ばし、『金田一少年の事件簿』(劇場版第1作のみ)での金田一一(はじめ) 役や、『犬夜叉』犬夜叉役、『ONE PIECE』ウソップ役など有名な作品に多数出演しています。 『名探偵コナン』工藤新一役、『デスノート』L役、『金田一少年の事件簿』金田一役と、少年漫画史を代表するといえる探偵作品で名探偵役を演じています。