2020年2月18日更新

「デスノート」夜神月(ライト)の人物像に迫る!新世界の神=キラの活躍ぶりとは

このページにはプロモーションが含まれています
デスノート 夜神月 サムネイル

AD

『デスノート』夜神月(ライト)の人物像に迫る!

漫画『DEATH NOTE』にはLやニアなどの天才が現れますが、月(ライト)はその中でも負けず劣らずの頭脳を誇ります。 普通の高校生活を送っていたものの、ある日、死神リュークが落とした一冊の「デスノート」を拾い、運命が変わっていくことに。世界中から犯罪者を消し去るという大義のもと、持ち前の天才的頭脳とノートの力で次々と人殺しを始めるのでした。 最大のライバルであるL(エル)ですら月には届かず、その意思を継いだニアと命を懸けたメロの行動により、ようやく追い詰めることができました。 今回は彼の活躍を振り返りつつ、人物像に迫っていきたいと思います。 ※この記事では『DEATH NOTE』に関するネタバレが含まれているので、読みすすめる際はご注意ください。

全国1位の頭脳、運動神経もバツグン

全国模試で常に1位、東応大学(現実における東京大学を指す)を主席で合格するほどの頭脳の持ち主。 中学の頃テニスの全国大会で優勝するなど運動神経もよく、女性に一目惚れされたり、同姓にさえイケメンと呼ばれる整った顔立ちをしており、スタイルもいいという絵に描いたような完璧な人間をしています。 さらに警察庁幹部の父・総一郎、母・幸子と妹・粧裕の四人家族の長男で家庭環境にも恵まれています。

AD

夜神月とL(エル)との因縁の始まり!一気に住所が限定される

「キラ」として犯罪者捌きを続けている月でしたが、突然テレビで国際刑事警察機構による全世界生放送番組が始まります。 その放送内でリンド・L・テイラー、通称L(エル)と名乗る人物の「キラは“悪”だ」と言う挑発に乗ってしまい、テレビに出演していたLをデスノートにより殺害してしまいます。 直後、本物のLによる声のみの放送が始まります。先ほどの人物は今日死刑になるはずの人物だったこと、実はこの放送は日本の関東地区にしか流されていないことを知らされます。 そのため、キラは相手に直接触れなくても殺害が可能なこと、殺害には顔、もしくは名前が必要なこと、自身が関東地区にいることを知られ、キラの犯行手段のヒントを与える羽目になり、さらにLにマークされることになってしまいます。

「コンソメ味は僕しか食べない」意外と天然っぽい一面も?

非の打ち所がなくまさに完璧に近い月ですが、原作コミックではその意外な姿を見せています。夜神家の中にキラがいるのではないかとLに疑われ家中に監視カメラを取り付けられた月は、その疑いを自分達から逸らそうと大芝居を打つことに。 その直前、リュークがいきなり「ポテチのコンソメ味って絶対ライトしか食べないの?」と尋ねます。それに対し月は「コンソメ味は絶対に僕しか手をつけない」と返答。キラの正体がバレてしまうのではないかというシリアスな場面から一転、突然交わされたシュールな会話に呆気に取られた人も少なくないでしょう。 実はこの発言、夜神家の戸棚に置いてあったコンソメ味のポテチの中に、月が前もって隠しておいた小型テレビが入れてあり、それを家族の誰かが取ってしまうのでは?とリュークが考えたことによるものでした。 まさに手に汗握る状況で表情1つ崩さず真剣に「コンソメは僕しか食べない」と発言した月。「本当にそんなトリックでいいの?」と思ってしまう、天然っぽいエピソードですね。 ちなみに、この1回のみ使用した小型液晶テレビは、39,800円でした。

AD

女たらしな一面も!?

月は公式からも「イケメン」と評価されるほどの人物。当然、やたらとモテたり一目惚れされるなどといったことは日常茶飯事です。しかし彼は端麗な容姿だけでなく、口の上手さやそのカリスマ性で自ら女性をたぶらかすこともしばしばありました。 原作ではヒロインである弥海砂(あまねみさ)の他、複数の女性を「彼女」としてキープし6股をしていたり、実写映画版では幼なじみの秋野詩織(あきのしおり)とも恋人関係になっています。ですが、その内では彼女達のことを計画に利用するためだけの駒としか思っておらず、紳士的に振る舞いながらも心中では冷めきった態度をとっていました。 もともとは正義感が強く女性に対しても誠実であったはず……。キラとしての信念ゆえに自分を思慕する人間であっても利用出来るものは利用する、そういった人格が作り上げられたのかもしれません。

記憶を失った、もう一人の夜神月(ライト)

もともと正義感が強く、まっすぐな性格の月。原作コミックではデスノートの所有を放棄し、デスノートの記憶を無くした際の夜神月が描かれます。その性格はキラとしての月とは正反対。人命を優先し、仲間を思いやる真面目な青年です。 キラとしての月は、はじめは自身の考える正義のためとはいえ、殺人を実行する自分への葛藤があります。しかし、徐々に独善的になり、邪魔な人間の命を平気で奪うサイコキラーと化してしまうのです。 本来的に善人であるはずの月が、強大な力を得ることで歪んでしまったことが、記憶の無い月の誠実な姿により際立ちます。

AD

キラ(夜神月)の死因は?漫画・映画・ドラマそれぞれ紹介

原作漫画:心臓麻痺

原作漫画では終盤、月はニア達に追い詰められ発狂、その場にはいないミサや自分が殺した高田に助けを求めながら手錠をかけようとする相沢たちから逃げ回ります。すると目の前にリュークの姿が。 月はリュークに対して助けを求め、リュークも「ああいいだろう」とデスノートに名前を書き込みます。しかしそこに書かれていたのは月の名前。 月の無様な姿に愛想が尽きてしまったリューク自身の手により処刑され、最後は生への執着をあらわにしながら心臓麻痺により死亡します。

映画:心臓麻痺

映画版では死神レムにLの名前を書かせ、Lの死を確信し、自身がキラだと暴露しました。しかしLはレムよりも以前に自身の名前をノートに書いており、「23日後に死ぬ」と指定していました。 先に書いた内容が優先されるためLは生きており、追い詰められた月は原作と同様にリュークに助けを求めます。そして退屈しのぎに飽きたリュークに、ノートに名前を書かれ心臓麻痺で死亡します。

ドラマ:焼死

ドラマ版では自身の策略の裏をついたニア・メロに追い詰められ、月の逃走を助けようと魅上がライターで倉庫内の燃料に火を放ちます。しかしそのせいで火中に孤立、炎上する倉庫に取り残されノートと共に炎に包まれ死亡します。 原作とは違いリュークに頼ろうとはしませんでしたが、最期に目の契約をしようとします。しかし、寿命が尽きることが分かっていたリュークに断られ、「ここで死んだらなんのために……」と他メディアとは違う印象の最期でした。

AD

夜神月(ライト)の寿命は結局いつだったの?

死神は見た相手の寿命がわかります。原作コミックでリュークが見た月の寿命は9 3 31 2 6 3 9。なんのことか全くわかりませんね。これは死神の数字であり人間の数字とは違うようです。ではこの数字は原作コミックで月が死んだ時を反映しているのでしょうか? 漫画13巻によれば、原作者の大場つぐみは月の寿命を二進法を使って算出したとのこと。しかし、「その後計算式すら忘れてしまい、結局は作画の小畑に任せて、いい数字を描いてもらった」という旨の発言をしています。 原作コミックで月の最期はリュークによってデスノートに名前を書かれたために訪れました。数字が表していたのは、本来の寿命だったのでしょうか?それともリュークに殺される日を指していたのでしょうか? ちなみに、原作で月の命日は2010年1月28日なので、気になった人は計算してみると面白いかもしれません。

月(ライト)という名前への作者の配慮とは

「月」と書いて「ライト」と読むという、通常は無さそうな名前。これは殺人犯の名前なので、現実の人間と被らないようにしようという作者の配慮があったとの噂があります。 これが本当かどうかは定かではありませんが、時が経つにつれ「キラキラネーム」が一般化してきており、月(ライト)という名前の人がいてもおかしくはないですよね。

AD

夜神月を演じた俳優・声優

アニメ:宮野真守

アニメ版では声優の宮野真守が務めました。月役をどうしても演じたいと思い、合格が難しいということも分かっていたようですが、「絶対に受かるんだ」という気持ちでオーディションに臨んだようです。

映画:藤原竜也

映画版の藤原竜也は、実写化ということで不安視する声も大きかったのですが、見た目こそあまり似ていなくとも、原作の月の頭脳のよさやカリスマ性を高い演技力によって演じ、高い評価を得ました。そのハマリ役っぷりにドラマをやった今でも、月といえば藤原竜也、と言う方も多いようです。

ドラマ:窪田正孝

窪田正孝(金木研役/東京喰種)
©️ciatr

ドラマ版では窪田正孝が務めました。発表当時はL役の山崎賢人と配役を逆にしたほうがよいのではないか、と批判が相次ぎましたが実際に放送が始まると髪型や輪郭が映画版に比べ再現度が高く、その演技力を絶賛する声が多く、放送が終了する頃にはこれはこれでよかった、とドラマ版を認める声も増えました。 ドラマ版では大幅に設定を変更されています。警察官を父に持ち、学校の成績も優秀でしたが、本人は正義感が強いわけでもなく悪事に手を染めることも無く、唯一の趣味はアイドルグループ“イチゴBERRY”の応援とライブ鑑賞で、バイトは居酒屋で働いています。 当初はデスノートで人を殺したことに対して自殺を考えるほど罪悪感を抱く普通の青年でした。

AD

『デスノート』には夜神月の死後を描いた、「裏」最終回が存在した?

原作コミック、映画、ドラマの月はどの作品でも最後に死亡しますが、なんとその月の死後を描いた、「裏」最終回ともいうべきコミック画像が存在することを皆さんご存知でしょうか?その気になる内容を見てみましょう。

「裏」最終回のストーリー

死神界に堕ちた月。彼はこれまで自分がデスノートで殺した人々の死に方をなぞり、体感する、という贖罪を受けなければならないことをリュークに告げられます。月が殺した数は12万人以上。苦しみのなかで何度も死を経験しなければなりません。しかし月は突然リュークに不敵な笑いを見せます。恐怖のあまり気がふれたかと思うリューク。月は自分の計画をリュークに告げます。 12万回以上死を体験する間は自分は存在できる。その間に死神大王を探し出し、取引をする、と月は言うのです。無謀な試みをおもしろがるリューク。月は、死神大王を殺してでも意志を貫徹するつもりです。そして月はリュークを連れて死神大王を捜す旅に出るのでした……。

「裏」最終回の出どころは……

この良く出来たコミック画像の物語は、実はファンが作ったものです。原作コミックのコマをコラージュさせた作品で、出来があまりにも良いので、ネット上で出回ったのでしょう。こちらも続編が見たくなる、秀逸なストーリーですね。