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スパイク・ジョーンズ監督映画おすすめランキングトップ5

2017年7月6日更新

映画監督・脚本家・プロデューサー、そして俳優としても活躍をしているスパイク・ジョーンズの不思議な、そして温かみのある、おすすめ監督作品を紹介します。

スパイク・ジョーンズは『ジャッカス』だけじゃない!

スパイク・ジョーンズは1969年10月22日生まれ、アメリカ、メリーランド州出身の映画監督・脚本家・俳優・プロデューサーです。

2000年に始まり、シリーズ総監督をつとめたコメディ番組『ジャッカス』が大反響を呼び、脚光をあびましたが、映画監督・脚本家としても輝かしい受賞歴を誇っています。

1990年代にミュージック・ビデオの監督として活動を始め、1999年にチャーリー・カウフマン脚本による『マルコヴィッチの穴』で映画監督デビューし、アカデミー監督賞にノミネートされました。2002年には再びカウフマンの脚本の『アダプテーション』を監督し、ベルリン映画祭銀熊賞(審査員グランプリ)を受賞。

その後も名作絵本『かいじゅうたちのいることろ』(2009年)を実写映画化、2013年の『her/世界でひとつの彼女』ではアカデミー脚本賞を受賞しました。

5位:世界中で愛される絵本の実写映画化【2009年】

HMworldtraveller 世界中で読まれ愛されているモーリス・センダックの絵本の映画化作品。

マックスの年頃の子供って、もう一人前に承認欲求がしっかり在るんですよね。誰かに認められたいという欲求。でもそんな気持ちの強さの割にそれを伝えるのは下手クソだし、それをコントロールしたり認められるために自分はどうすべきか考えて行動するなんてことは年齢的に難しい。思いどおりにいかない苛立ちや孤独感をそのまま反抗や怒りという形でぶつけるしかなくなってしまう。

そんな子供の心の中を描いた世界、かいじゅうたちのいるところ。自己コントロールが効かず乱暴で孤立しがちなキャロルはマックスそのもの。人の気を引くための一生懸命な行動が逆に誰かを傷つけていることには気がつかない。口うるさいかいじゅうはお母さんやお姉ちゃん、優しくしてくれる時のKWは理想の母親像。

原作絵本が好きなので、あの世界観と かいじゅうの姿形の実写に疑問だったけど、ゴツい体にちょっと寂しげな目、モフモフした質感は絵本の世界観を壊すことなくコワモテなのに温かくて期待以上でした。みんなで固まって寝るところは願望のメタファーなんだろうけどすごく好きなシーンです。

そして何よりもいいなと思うのは1匹1匹のキャラ設定。マックスの心情が個々のかいじゅうのキャラに実にうまく投影されていました。子供向け絵本が原作ですが、自分と周囲の関わりを見つめるという意味では大人の私たちこそ見る作品なのかもしれません。

いたずら好きなマックスはママとけんかをして外に飛び出し、ボートに乗って不思議な島にたどり着きます。島には大きな体の不思議な怪獣達がいて、数々の冒険が繰り広げられます。怪獣達に王様として迎えられたマックスは、みんなが幸せになる王国づくりをめざしますが・・・。

原作者モーリス・センダックの希望により、スパイク・ジョーンズがメガホンをとったファンタジー・アドベンチャー。

4位:奇想天外なコメディ映画【2002年】

Purazo チャーリー・カウフマンの脚本ほんとに独特でおもしろいです。ハリウッド的なものはいやだという割にはセックス、ドラッグ、カーチェイスなどなど詰めこんで、しまいにはアリゲーター…。 内省的エンターテインメントムービー。
Daichi_Yamada チャーリー・カウフマンの自己パロディというか、相変わらずよくもま~こんなこと思いつくよなって感じの脚本。「マルコビッチの穴」を観てからじゃないと面白くないと思う。後半のドタバタより、前半の悶々とした雰囲気の方が面白かった。この人の頭の中はどうなっているんだろう?「チャーリーカウフマンの穴」が欲しい。

『マルコヴィッチの穴』で成功を収めた脚本家チャーリー・カウフマンのもとに、仕事の依頼がやってきます。それは作家スーザン・オーリアンが蘭を不法採集した栽培家を描いたノンフィクションの脚色。チャーリーは作業にとりかかるも全然アイデアがまとまらず悩む日々。

一方、対照的に陽気な双子の弟ドナルドも脚本家を目指しセミナーに通い始めたところ、あっという間に脚本家としてデビューを果たします。

主演のニコラス・ケイジが双子(二役)を熱演。作家スーザンをメリル・ストリープが演じました。

3位:スパイク・ジョーンズ長編デビュー作【1999年】

HMworldtraveller ある建物の7と1/2階にはジョン・マルコヴィッチの頭の中に通じる穴があった。その穴を通れば誰でも15分間、自分の意識を保ったままマルコヴィッチの頭に入り、仮面の目の穴から覗き込むかのように彼の見ているものを見れる。

なんて奇天烈で不条理でぶっ飛んでる映画なんだろう( ̄▽ ̄)!世にも奇妙な物語の拡大版と言うべきか、悪い冗談と言うべきか、はたまた人間の主体性を皮肉った哲学的なものが根底にあるんだろうか??おもしろいけど、よくもまあ、こんな話を考えついたなと思う。

覗いているだけだと悪趣味な覗き見だし、マルコヴィッチ本人の意識を脇へ追いやり潜入した側がマルコヴィッチの言葉や身体を操るとなると、まるでホラー(^^;; 。人の体で好きな相手と寝るとか、いろんな意味でヤバい映画だった。ブラックコメディではないしSFでもない。でもそれらのフレーバーがあって、ちょい ラブストーリー要素もある、ジャンル不明のトンデモ映画(褒め言葉) 。

しかし、よく考えるとシュールな設定ながらやっぱりかなり皮肉っぽさを感じる。三角関係+マルコヴィッチの身体も交えたやりとりで思ったのは、相手の”器”(意識を入れる入れ物, 外側) が好きなのか相手の中身(意識, 人格)が好きなのかという疑問。うーん、個人的希望としては奇抜な設定なのだからそれを最大限活かすべく恋愛要素を一切取っ払って前半の疾走感でそのまま突き抜ける徹底的なコメディにしてほしかったな〜。 いずれにしても奇想天外なので、何年経っても観たことを忘れたり基本ストーリーがうろ覚えになることはないと思う(笑)。

人形使いのクレイグは事務員として就職したオフィスの壁に穴を発見。それは15分間だけ俳優ジョン・マルコヴィッチの頭の中につながる不思議な穴でした。そこに入ると誰でもマルコヴィッチに。これを使って商売を始めたところ大繁盛。自分の異変に不安を感じたマルコヴィッチは友人のチャーリー・シーンに相談しますが・・・。

斬新なストーリ-のみならず、そうそうたる顔ぶれの俳優陣に加え、カメオ出演までも豪華。贅沢な作品です。

2位:不思議な恋のSFラブストーリー【2013年】

mizukii 孤独を埋めてくれたり、孤独な心に沁みこむ何かを与えてくれるのは人間だけじゃないんだなあ。近い未来、あんな風になったりするんだろうか。そしてあんな風に苦しむ人がたくさんいるんだろうか。でもやっぱり、心と心の触れ合いのようで、自分との対峙な気もする。

見るときの心境が違ったら、もっと心に響くものがありそう。もっとハマるかと思ったら案外ハマらず自分でもびっくり。

ykiwkr 淡々としてて少し長く感じたけど、後になってじわっと、ああ結構好きかもなあ…と余韻の残る作品。こんなふうな人工知能の万能イケメンボイスな彼いたら、生身の男はいらないかもなぁと一瞬錯覚を覚えたものの、あ…やっぱなんか違う…となる、かも。比較対照となる元奥さんが実はメインの味付けになっているのが切ない。 進化か老化か、成長か成熟か、どれもいずれ変化はするので、その過程で一瞬でも交差できたらしあわせかもしれません。生きている以上変化する、という意味ではサマンサは実にリアルで生身でした。

近未来のロサンゼルス。代筆ライターのセオドアは、妻キャサリンと別れ、悲嘆にくれていたある日、人口知能型OSサマンサと出会います。サマンサはセオドアと会話し、知識を得て成長し、やがて人間とOSという関係の2人に恋愛感情が芽生えますが・・・。

主演はホアキン・フェニックス。主人公が魅了されるOSの声をスカーレット・ヨハンソンが好演。

1位:ロボット同士の恋を描くSF映画【2010年】

skr_icj #eiga #movie また好みの映画に出会ってしまったよ... ! ロボットの恋。気持ちって目に見えないものだけど、綺麗も切ないも愛情も全部見えるから不思議。 無くなるものと得るもの。表情と音楽、くしゃくしゃなねずみ。 短編映画だから何度も観れるね。
akihitopia パッケージの美しさに惹かれて内容も知らずに借りました ロボット同士の恋愛のお話。 映像、音楽がとても綺麗でした ロボットならではの最高にユニークなラブシーン?には思わずニヤッてしてしまいました 30分という短さなので忙しいあなたにも是非。かなり好きな映画です

人間とロボットが共生する世界で、2人のロボットの切なく、美しい恋を描くSFショートムービー。制約はある中で普通の生活をするロボット。味気ない毎日を過ごしていた彼は、車の運転をしている同じロボットの彼女と出会い、人生が一変します。

2010年サンダンス映画祭、ベルリン国際映画祭で上映されました。2011年12月以降、スパイク・ジョーンズの短編ドキュメンタリー『みんなの知らないセンダック』と併映で劇場公開されました。