2017年10月5日更新

今敏監督映画おすすめランキング!【駄作なしの天才!】

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今敏

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今敏監督、日本が世界に誇る名監督のおすすめ作品を紹介!

今敏(こん さとし)は、1963年10月12日生まれで北海道釧路市出身のアニメ監督です。北海道釧路湖陵高等学校卒業後、武蔵野美術大学でグラフィックを専攻し学びました。 大学在学中に『虜-とりこ-』で週刊ヤングマガジンの第10回ちばてつや賞(ヤング部門)優秀新人賞を受賞したことをきっかけに、漫画家としてデビュー。 デビュー前は、外国映画や筒井康隆の作品を見ることが多く、アニメでは主に筒井作品に大きな影響を受け、漫画を制作したほどです。その後、大友克洋のアシスタントや、押井守のもとでのアニメーター活動を経て、アニメ監督として活躍していきます。

1997年、竹内義和原作の『PERFECT BLUE』で監督を務めます。これが監督としてのデビュー作となりました。今敏の後半の作品は主に「イマジネーションと現実の融合」をテーマとしています。これは今敏監督が高校を卒業したのち上京後に感じた生活のギャップの影響だそうです。 2010年5月に今は末期の膵臓癌と診断されます。日頃の不摂生がたたり、余命半年と宣告された今敏は、身の回りの整理をしながら、自身が病気であるということは伏せながら、亡くなる前日までブログを更新し続けました。そのブログはいまでも残っており、公式サイトに掲載されています。2010年8月24日、46歳という若さでこの世を去りました。

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4位:今敏のアニメーションデビュー作、衝撃のサイコスリラー作品

『PERFECT BLUE パーフェクトブルー』(1998年)

「CHAM」というアイドルグループに所属する霧越未麻(きりごえ みま)は、事務所の方針で突如グループを脱退、女優へと転身させられます。未麻は事務所に言われるがままドラマの強烈なレイプシーンやヘアヌード写真集といった過激な仕事をこなしていくようになります。 未麻に裏切られたと感じたCHAM以来のファンからは、ストーカー行為を受けるなどして、未麻は精神的に追い詰められていきます。ある日、未麻の周りで殺人事件が起こり、未麻に厳しい仕事を与えた関係者が次々と惨殺され、事件は思わぬ方向へと展開していきます。

この作品は、日本ではR-15指定でその他の国ではR-18となっているサイコスリラーアニメ映画です。原作は竹内義和の小説ですが、設定や話の展開が原作とはほとんど異なり、小説を読んだことがある人でも純粋に楽しめる作品となっています。 年齢制限が課せられる作品なだけに、過激な描写が特徴で、今敏の作品の中では異色だ、とも言われています。しかしただ過激というだけでなく、繊細な心理描写や所々に散りばめられている伏線など、妙にリアルな細かい演出も見所の作品です。

wauaw アイドルやインターネットが飽和している現代にこそ、今一度見直したい作品。「妄信的なファン」や「日常を侵食する狂気」の描き方にはアニメでは類を見ないほどの恐怖を感じた。
takanori_is 「ブラック・スワン」に影響を与えた、ということで10年以上ぶりに観た。何回観てもくっそカッコいい映画だった。 アイドル冬の時代があったんだなあとか、解離性同一障害を扱ったサイコスリラーとか、Macintosh など時代を感じさせるアイテムは多いものの、現実と虚構が交錯するテンポの良い展開と演出に引き込まれた。 挑発的なラストも鮮やか。当時観たときは解決をボカしているように感じてモヤモヤしたが、いま観ると新鮮だった。

3位:観た人全てを惑わせる、とある女優の生涯

『千年女優』(2002年)

芸能界を引退した大女優・藤原千代子は、インタビューの依頼を承諾します。千代子はそれまで、一切受けなかった取材に30年ぶりに応じることとなり、千代子のファンだった、映像制作会社の社長・立花源也は、カメラマンの井田恭二と共にインタビュアーとして千代子の家を訪れます。 立花はインタビューの前に、古めかしい鍵の入った小さな箱を渡し、箱の中の鍵を手に取った千代子は鍵を見つめながら、「一番大切なものを開ける鍵…」と呟き、少しずつ自分の過去を語りだしていきます。話が進むにつれて彼女の半生の記憶と、映画の世界が段々交じり合っていき、物語は複雑に絡み合っていきます。

この作品は、現在や過去や未来、映画の中やイメージの世界など、場面がさまざまに交錯していき、インタビュアーである二人が傍観者となったり、場面によっては登場人物となったりと、物語は奇妙に展開していきます。 しかしその複雑な場面展開は上手く繋がっており、次第に物語に引き込まれていくという所から、監督である今敏の力量がうかがえます。ただのアニメだとなめてかかっていると展開の早さからストーリーに置いていかれ、物語の深さに気づけないかも知れません。

____RiN____ 伝説の女優・藤原千代子のドキュメンタリーのためのインタビューという設定で進む、とある大女優の回顧録。 実在の昭和の大女優・原節子がモデルだそうで、彼女が主演した数々の映画へのオマージュと思われるシーンがたくさん出てきます。アニメーションとしても緻密で鮮やかで美しく、「時をかける少女」のような疾走のシーンは思わず前のめりになってしまいます。昭和のレトロな画面に乗るのがエレクトロな音楽なのも楽しい。 「その人をまっすぐ愛していつまでも若いあんた」と、先輩女優が毒づくシーンがありますが、これがこの映画の最も大きいテーマだなあと思いました。かなわない片思いほど、美しく、そして永遠なものはない。そしてそれは、どこまでも寂しいものです。 「シザーハンズ」を思い出したのは私だけじゃないはず。
namizumishi 映像がすごい。からくりが多いというのか…最初観たとき衝撃だった。内容は恐ろしさが残った。最後の台詞に震えた。自分自身もドキッとしてしまった。

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2位:華やかな都会の裏側を描いた今敏のギャグタッチな作品

『東京ゴッドファーザーズ』(2003年)

東京・新宿が舞台。自称・元競輪選手のギンちゃん、オカマのハナちゃん、家出中の女子高校生のミユキの三人は、町の片隅の公園でホームレス生活を送っていました。 彼らはクリスマスの晩、ハナちゃんの提案でゴミ捨て場にクリスマス・プレゼントを探しに出かけますが、拾ったのはプレゼントではなく捨てられていた赤ん坊でした。ハナちゃんは赤ん坊に「清子」と名付け、育てようとします。そんなハナちゃんを2人は説得し、清子の親探しをしに出かけますが、いく先々で思わぬことが巻き起こっていきます。 メインの登場人物のキャラクターがそれぞれ個性的で特徴的です。ホームレス問題や誘拐、家庭問題などの社会問題まで踏み込んだ作品になっていますが、全体的には明るい雰囲気で物語は進んでいくので重苦しくありません。 特に中盤以降はスピーディに進んでいくので考えている間にトントン拍子で物語は展開していきます。終わった後にもう一度深く考えさせられる、笑いあり、感動ありのヒューマンストーリーとなっています。

kxmou ありえないことの積み重なりで奇跡のような作品。 荒ぶる絵の表現とかほんとすごい作画。 クリスマスに観たい。
Shearer 家庭から逃げた父親 愛する人を亡くしたオカマ 父と大げんかした家出娘 3人揃って家族みたいなホームレス。 捨て子の親を探すためのはずが 自分が向き合わなくなった人達との再開 登場人物はみんな愛があって 最後はいいなぁと思える心温まる作品 巡り合わせの運が森見登美彦さんの作品みたいで好きだった 20140928

1位:今敏の傑作!あの有名監督にも影響を与えた幻想的な世界観

『パプリカ』(2006年)

精神医療総合研究所に勤める千葉敦子は、時田浩作の発明した夢に入り込んで患者の治療を行う装置'DCミニ'を使用するサイコセラピスト。ある日そのDCミニが盗まれてしまい、それを悪用して他人の夢に強制介入し、悪夢を見せて精神崩壊させる事件が発生してしまいます。 敦子たちは、なんとかしようと研究所所長の島の元へと集まりますが、所長の島や他の研究に関わった人も夢を通してどんどん脳内を侵略されていきます。夢の中での裏の顔「パプリカ」を持っている敦子は、侵略された夢を取り返すため翻弄しますが、次第に犯人たちによる夢の侵略が現実のものとなっていきます。

今敏の最高傑作といわれる作品。クリストファー・ノーランの『インセプション』と内容が類似している事から、この作品からインスピレーションを受けたとも言われています。原作は今が影響を受けたであろう筒井康隆の同名小説です。 こちらの作品も今監督作品ならではのストーリー展開の早さ、複雑さがあり、観る人によって感じ方が変わったり、2回3回見るとまた違う観点で観ていけるような作品。全編通して描かれる夢と現実が入り乱れたストーリーや、耳障りの良い高精度な音楽、細部までこだわり抜かれた鮮やかなグラフィックなどは全て、監督である今の複雑で素晴らしい世界観かもしれません。 今敏監督作品はどれをとっても、複雑に絡み合ったストーリー、そして緻密に創られた世界観やグラフィックが特徴的です。アニメだからと侮れない、日本が誇る世界的に有名な今敏監督のアニメ映画をぜひともご覧ください。

dankrin これ系のアニメは好きだね。 夢をテーマに、現実との境界が分からなくなるような映画、 インセプションを、少し思い出した。 ほとんど前知識無しで見たら、有名声優さんなのでびっくり。 アニメーションも、作成された年を考えると美しすぎる。ところどころでアキラや攻殻機動隊っぽさが出てる。
misaki14yama 【冬休みアニメフェス2013】 何度見ても飽きない!それこそ星5個じゃ足りないくらい。今敏と筒井康隆は間違いなく天才だし、平沢進の音楽も、錯綜し不気味でパラノーマルな世界を盛り立てていてすごく良い。