スカーレット・ヨハンソンの出演映画を振り返る!代表作「アベンジャーズ」など
タップできる目次
- スカーレット・ヨハンソンのプロフィール&出演映画15本を紹介!
- スカーレット・ヨハンソンのプロフィール
- スカーレット・ヨハンソンが行なっている活動とは?
- 『ゴーストワールド』(2001年)
- 『真珠の耳飾りの少女』(2003年)
- 『ロスト・イン・トランスレーション』(2003年)
- 『ママの遺したラヴソング』(2004年)
- 『マッチポイント』(2005年)
- 『私がクマにキレた理由(わけ)』(2007年)
- 『ブーリン家の姉妹』(2008年)
- 『アイアンマン2』(2010年)
- 『her/世界でひとつの彼女』(2013年)
- 『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』(2014年)
- 『LUCY/ルーシー』(2014年)
- 『ゴースト・イン・ザ・シェル』(2017年)
- 『マリッジ・ストーリー』(2019年)
- 『ジョジョ・ラビット』(2019年)
- 『ブラック・ウィドウ』(2021年)
- スカーレット・ヨハンソンの出演映画は名作ぞろい!観たらきっと彼女が好きになる
スカーレット・ヨハンソンのプロフィール&出演映画15本を紹介!
マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)でブラックウィドウを演じ、世界的な人気を博すスカーレット・ヨハンソン。彼女は実力派女優として知られ、MCU以前にも数多くの作品でその存在感を見せつけてきました。 今回は、そんなスカーレット・ヨハンソンのプロフィールや代表作といえる映画15本を紹介します!彼女の出演してきた作品を観れば、繊細な演技からアクションまで、その幅広い魅力にハマること間違いありません。
スカーレット・ヨハンソンのプロフィール
1984年11月22日生まれのスカーレット・ヨハンソンは、ニューヨークで双子の姉として生まれました。建築家の父と映画製作者の母を持ち、名前の由来は、1939年公開の映画『風と共に去りぬ』のスカーレット・オハラからきているんだとか。 1992年、8歳のときにオフブロードウェイの『ソフィストリー (原題)』で初めて舞台に立ち、2年後の1994年には『ノース 小さな旅人』でスクリーンデビューを果たします。 私生活では多くの恋愛を経験し、2008年から2010年までデッドプール役で知られるライアン・レイノルズと結婚していました。 その後ジャーナリストのロマン・ドリアックと2014年に再婚しますが、2017年に離婚しています。現在はロマン・ドリアックとの間にもうけた1人娘を育てながら、女優として活躍しています。 2016年に映画興行サイトBox Office Mojoが発表した「史上最も興行収益を上げた俳優・女優ランキング」では、10位にランクイン。女性では1位となりました。
スカーレット・ヨハンソンが行なっている活動とは?
スカーレット・ヨハンソンは、貧困と不正を根絶することを目的とした非営利団体オックスファムとともにチャリティ活動を行っています。 2007年にはがんの予防や治療法を研究する団体への寄付を目的としてネックレスをデザインしたり、映画『そんな彼なら捨てちゃえば?』(2008年)のプレミアで彼女をエスコートする権利をチャリティオークションにかけたりと、積極的に活動していました。 また政治的な面でも民主党支持者であることを明らかにし、2008年の大統領選挙ではバラク・オバマ候補支持を表明。ウィル・アイ・アムのオバマ候補を応援する楽曲『Yes We Can』のミュージックビデオにも出演しています。 2017年には長寿コメディ番組『サタデー・ナイト・ライブ』のパロディ動画でイヴァンカ・トランプのモノマネを披露し、イヴァンカがトランプ大統領(当時)の差別的な政策に加担していると批判したことでも話題になりました。 それではここから、受賞歴のある作品を筆頭に、彼女の出演映画を振り返っていきましょう!
『ゴーストワールド』(2001年)
はみ出し者の女子高生役で注目を集める
2001年に公開された『ゴーストワールド』。はみ出し者の高校生2人の成長を描いた青春映画で、公開されて15年以上経った今でも、静かに根強く支持されている作品です。 スカーレット・ヨハンソンは、本作の主人公であるイーニド(ソーラ・バーチ)の友人レベッカとして出演。イーニドがなかなか前を向くことができなかったのに対し、レベッカは自立するためバイトを始めます。 いつしか2人の間にはすれ違いが生じて……。
『真珠の耳飾りの少女』(2003年)
有名絵画の謎のモデルを演じる
幼いころから舞台に立って演技の技術を身につけてきたヨハンソンは、2003年には2本の注目作に出演しました。 オランダの有名画家フェルメールの代表作から着想を得た小説を原作とした『真珠の耳飾りの少女』では、フェルメールの使用人として働く少女グリートを演じています。天性の芸術センスを持った少女が、彼の芸術に対する狂気と闇に触れ、その深淵を垣間見る様子を見事演じ切りました。 ヨハンソンは、この作品でゴールデングローブ賞主演女優賞にノミネートされています。
『ロスト・イン・トランスレーション』(2003年)
ソフィア・コッポラの評価を確立した自伝的映画
ソフィア・コッポラ監督の自伝的映画『ロスト・イン・トランスレーション』では、夫の仕事で東京にやってきた孤独な女性を演じました。 ビル・マーレイ演じる初老のハリウッド俳優との出会いとひとときの交流、そして別れを通して、本当の気持ちを伝える過程で大切な意味が失われてしまう、という相互理解の難しさを繊細に表現。 本作では英国アカデミー賞とゴールデングローブ賞で主演女優賞にノミネートされました。先述の『真珠の耳飾りの少女』とあわせて、ゴールデングローブ賞ではダブルノミネートしたことになります。
『ママの遺したラヴソング』(2004年)
母の死をきっかけに母を知っていく
母を亡くした少女の成長していく姿を瑞々しく描いた映画『ママの遺したラヴソング』。この作品でスカーレット・ヨハンソンはゴールデングローブ賞の主演女優賞にノミネートされるなど、大きな注目を集めました。 母ローレンの死をきっかけに故郷に戻ることになった娘のパーシー。実はパーシーは長い間母と離れて暮らしており、これまでの母の生活を全く知りませんでした。 家には2人の男が住んでいて、母の友人と名乗っています。母が最後を過ごした家で、パーシーと男2人の奇妙な共同生活が始まるのでした。
『マッチポイント』(2005年)
ウディ・アレン監督によるラブ・サスペンス
ロンドンの上流社会を舞台に、元テニスプレーヤーで野心家のクリス(ジョナサン・リース・マイヤーズ)が、成り上がりそして転落していく様子を、人生のさまざまな決断を通して辛辣に描くラブ・サスペンス。 プロを引退してロンドンのテニスクラブで教えるようになったクリスは、あるとき上流階級出身のトム(マシュー・グッド)と親しくなります。 親交を深めるうち、クリスは彼の妹クロエ(エミリー・モティマー)と結婚することに。しかしトムの恋人であるノラに強く惹かれていきます。そして彼らの秘密の交際がはじまるのです。 ヨハンソンは本作で、クリスの運命を狂わせていく魔性の女ノラを演じました。
『私がクマにキレた理由(わけ)』(2007年)
名コメディエンヌぶりを発揮した隠れた名作
大学を卒業したものの将来が見えないアニーは、ひょんなことからセレブ一家のベビーシッターとして働くことになります。 その日から彼女が夢見たニューヨークでの気ままな生活は、セレブの家族にぶち壊されることに。家庭に無関心な両親にこき使われ、愛情に飢えた息子はなかなか彼女になつかず苦戦します。 そんなある日、彼女はクマのぬいぐるみに監視カメラが隠されていることを知り……。 セレブとべビーシッターの差の実態を描き、スカーレット・ヨハンソンのセクシーなイメージが一新される1本です。 のちにMCUで共演することになるクリス・エヴァンスが演じた、ハーバートとのロマンスの行方にも注目。
『ブーリン家の姉妹』(2008年)
イギリス王の寵愛をうけた姉妹の物語
16世紀のイングランドを舞台に、のちに英国黄金時代を築くエリザベス1世の母となるアン・ブーリンとその妹メアリーの確執を描く『ブーリン家の姉妹』。 新興貴族のブーリン家は、世継ぎに恵まれない国王ヘンリー8世に長女のアンを嫁がせることにします。彼女が男の子を産めば、一族には富と名声が約束されていました。しかし国王は妹のメアリーの方を気に入り、姉妹の間には王の寵愛を巡って溝ができていきます。 姉のアンをナタリー・ポートマンが演じ、その共演も話題になりました。
『アイアンマン2』(2010年)
ナターシャ・ロマノフ/ブラックウィドウ役でMCUに参戦!
1992年で舞台に立ち、そこから第一線で活躍してきたスカーレット・ヨハンソン。彼女の知名度を世界規模に広げたのは、マーベルコミックスに登場する人気ヒーローチーム「アベンジャーズ」の一員・ブラックウィドウの実写キャストに抜擢されたことでしょう。 ブラックウィドウ(ナターシャ・ロマノフ)として映画に初めて登場したのは、2010年に公開された『アイアンマン2』。S.H.I.E.L.D.のエージェントとしてスターク社に潜入し、トニーことアイアンマンをサポートしつつアベンジャーズとしての適正調査を行っていました。 2年後の2012年に公開された『アベンジャーズ』では、アイアンマンを中心としたアベンジャーズ結成に尽力し、自身もチームの一員として敏腕スパイの能力を存分に発揮しています。 アイアンマンやハルク、キャプテンアメリカ、ソーのようにスーパーパワーはないキャラクターですが、アベンジャーズの一員として戦いに貢献。 のちにワンダ・マキシモフが登場するまでは、紅一点として圧倒的な存在感と安心感を見せました。
ブラックウィドウについて
ブラックウィドウは、ヒーローものによくある悲劇か恋か揺れるヒロインではなく、気取らず、強くて迫力がある女性です。 そんな彼女を演じていて、面白いというヨハンソン。ブラックウィドウが「強い女性」となったバックグラウンドを原作コミックスで研究しながら、自分なりの味を加えていると言います。 しかし彼女は、自身とブラックウィドウは正反対のタイプだと『アベンジャーズ』のパンフレットで語りました。 常に冷静で一歩引いて物事を考え、感情的にならないブラックウィドウに対し、スカーレット・ヨハンソンはいつも感情的に物事を判断してしまうそうです。 しかしこういった感情の動きは、女優という仕事をする上で大切なもの。正反対のタイプの役をここまでなりきって演じてしまう、彼女の演技力には感服です。
『her/世界でひとつの彼女』(2013年)
声の演技が称賛される
「アベンジャーズ」シリーズへ出演した後も、意欲的に女優活動を続けるスカーレット・ヨハンソンは、2013年に『her/世界でひとつの彼女』に人工知能OSのサマンサ役として出演。 声だけの出演にも関わらず、彼女の演技は高く評価され当時アカデミー賞へのノミネートが期待されていました。実際ノミネートには至りませんでしたが、第8回ローマ映画祭においては最優秀女優賞を受賞しています。
『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』(2014年)
ナターシャ・ロマノフ/ブラックウィドウ役を続投
ブラックウィドウ/ナターシャ・ロマノフ役で、MCU3作目の出演となった『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』。 平和維持組織S.H.I.E.L.D.の一員として活動するようになったキャプテン・アメリカことスティーブ・ロジャースは、ある任務の最中にS.H.I.E.L.D.から襲撃され、混乱しながら逃亡者となってしまいます。 そんな彼は最強の暗殺者ウィンター・ソルジャーに追い詰められてしまいますが、その正体は旧友のバッキー・バーンズでした。 ヨハンソン演じるナターシャは、スティーブやファルコンことサム・ウィルソンとともにS.H.I.E.L.D.の「インサイト計画」に隠された陰謀を追います。
『LUCY/ルーシー』(2014年)
立て続けに強い女性役に抜擢
2014年に公開された『LUCY/ルーシー』は、『レオン』や『96時間』で知られるリュック・ベッソンがメガホンを取ったアクション映画。 普段10%しか使われていない人間の脳が、新種の麻薬によって限界まで解放されてしまうというストーリーで、スカーレット・ヨハンソンは誤って麻薬を体内に入れてしまい脳が100%覚醒する女性を演じました。 映画が公開されるとラストシーンや脚本に対する批判が目立ち、高く評価された作品とはいえませんでした。しかしスカーレット・ヨハンソンの演技に対する批判は少なく、ある意味、彼女の演技の評価の高さだけが際立つ結果となりました。
『ゴースト・イン・ザ・シェル』(2017年)
日本の伝説的アニメ実写版に起用されるも……
2017年に公開された映画『ゴースト・イン・ザ・シェル』。士郎正宗の漫画『攻殻機動隊』を原作に、スカーレット・ヨハンソンは主人公のミラ・キリアン少佐(草薙素子)を演じました。 これまでアニメ映画化、テレビアニメ化などメディアミックスされていた本作は、日本のSF作品として世界中にファンがいて、実写映画化が決定した際も世界的な話題に。 しかし原作ではアジア人キャラクターとして描かれている主人公・草薙素子を、映画で白人であるスカーレット・ヨハンソンが演じることについて、人種的不適当(=ホワイトウォッシング)であるという批判が多く寄せられたのです。
ヨハンソンはこの批判に対して「(少佐には)国籍はないと思っていたの。彼女の体はロボットだし、彼女にはアイデンティティがないのよ」とテレビ番組で発言し、作品のキャスティングは間違っていないという意思を示しました。 また1995年のアニメ映画の監督を務めた押井守はインタビューで、草薙素子というキャラクター自体、名前も体も生まれつきのものではなく、アジア人女性が演じなければいけないという主張に根拠はないと発言。 海外を中心に起こったこの論争は結果的に作品に対する賛否両論に繋がりましたが、このような批判がありながらも、原作やアニメ映画へのリスペクトが感じられるとの声も多く上がっています。
『マリッジ・ストーリー』(2019年)
離婚をめぐる双方の悲喜こもごも
ノア・バームバック監督が自身の体験をもとに製作したNetflixオリジナル映画『マリッジ・ストーリー』で、スカーレット・ヨハンソンは芸能一家に育った女優のニコールを演じています。 ニューヨークの売れっ子劇団主宰であるチャーリーと劇団の看板女優のニコールの夫婦には、亀裂が入り始めていました。 最初はなんとか関係を修復しようとする2人でしたが、ニコールがロサンゼルスでの仕事を受けたことから離婚することに。しかし親権問題や煩雑な手続きが2人を悩ませることになり……。 チャーリーを演じたアダム・ドライバーとの、真に迫った掛け合いのシーンが話題となりました。スカーレット・ヨハンソンは本作で、アカデミー賞、英国アカデミー賞、ゴールデングローブ賞で最優秀主演女優賞にノミネートされています。
『ジョジョ・ラビット』(2019年)
弱気な少年を見守る強い母を好演
第二次世界大戦中のドイツ。臆病な少年ジョジョは、空想上の友達「アドルフ」と遊ぶ日々を過ごしていました。 しかしある日、母が屋根裏部屋にユダヤ人の少女を匿っていることを発見。少女との交流によって、彼の考えは少しずつ変わっていきます。 息子のジョジョを明るく見守りながら強い信念を持ち、それを息子に伝えていく母ロージーを好演したヨハンソン。本作ではアカデミー賞助演女優賞、英国アカデミー賞助演女優賞にノミネートされました。
『ブラック・ウィドウ』(2021年)
待ちに待った単独主役作!
これまでMCUで活躍してきたナターシャ・ロマノフ/ブラックウィドウの単独作品がいよいよ2021年7月に公開されました。 『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(2016年)で逃亡者となったナターシャが、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018年)で再び姿を現すまでの空白の時間を描く本作。 どうやら彼女は、スパイとして訓練を受けたロシアに戻り、過去と対峙することになるようです。 彼女の過去になにがあったのか?ロシアのスパイだった彼女がアベンジャーズになった経緯とは?そして『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019年)での、あの決断の背景も描かれるとか。 家族のような絆でつながった「妹」エレーナや「母」メリーナ、そしてロシア版キャプテン・アメリカことレッド・ガーディアンでもある「父」アレクセイとのやりとりも注目です。
スカーレット・ヨハンソンの出演映画は名作ぞろい!観たらきっと彼女が好きになる
スカーレット・ヨハンソンはその高い演技力で幅広い作品に出演し、観客を魅了してきました。 この記事で紹介しただけでも、繊細な演技が堪能できる作品から激しいアクションに目を奪われる映画まで、その出演作のバラエティ豊かさがわかると思います。 また『SING/シング』(2016年)や『犬ヶ島』(2018年)など、アニメーション映画への声の出演でも高い評価を受けているので、そちらもぜひ鑑賞してみてください。 実力派女優スカーレット・ヨハンソンの今後の活躍からも、目が離せませんね!