2017年7月6日更新

アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督のおすすめ映画ランキング

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『レヴェナント:蘇えりし者』

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アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ、100発100中の名匠監督

アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥは1963年8月15日生まれ、メキシコ出身の映画監督・脚本家です。 2000年に『アモーレス・ペロス』で長編映画監督デビューをしました。この作品で第53回カンヌ国際映画祭の批評家週間部門を受賞しており鮮烈な登場となりました。2003年には『アモーレス・ペロス』での成功が認められ、ショーン・ペン、ナオミ・ワッツ、ベニチオ・デル・トロの豪華スター陣を迎えて『21グラム』をアメリカで製作。この作品も第60回ヴェネツィア国際映画祭のコンペティション部門に出品されるなどの高評価を受け、ハリウッドにその手腕を認めさせました。 その後アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥの名前を更に轟かせたのが『バベル』です。今作で第59回カンヌ国際映画祭の監督賞、第64回ゴールデングローブ賞のドラマ部門作品賞を受賞と批評家からも大絶賛を受けることとなります。そして2010年『ビューティフル』2014年『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』と着実に確かなキャリアを積み重ねていき、待望の新作『レヴェナント: 蘇えりし者』が2016年4月公開予定です。

5位:カンヌ国際映画祭監督賞を受賞した傑作!

skr_icj #eiga #movie 世界の人々を繋げてしまったのが銃であること、国を越えてしまうだけで一見単純な出来事が複雑になってしまうこと。世界はひとつなのに、感情や想いは同じはずなのに、こうもバラバラで理解し合えないことがある。ひとつのきっかけから悪い方向へと簡単に転がってしまったこの世界だったけど、それぞれに救いがあったから良かった。
モロッコで旅行中に銃で怪我をした妻治療しようと必死になる夫、そしてその銃を握ってしまった兄弟とその家族…。日本では聾唖の高校生が誰からも受け入れられないとの思いが強くなり、自暴自棄になってしまい道行く男に…。サンディエゴに住む家政婦は旅行に行った雇い主の夫妻が帰って来られないため、仕方なく息子の結婚式に行くため世話をしている子供2人を連れてメキシコに行くが…。 『バベル』は3つの場所での話に分かれており、それぞれのストーリーの内容は一見関係がないように感じられますが後に絡み合っていく様が見事です。日本では役所広司・菊地凛子らが出演したことで話題となりました。本作で菊地凛子はアカデミー賞助演女優賞にノミネートされています。

4位:生々しく圧倒的な生を描いた作品

southpumpkin 死者の声が聞こえる男は貧しく、精神的に脆い妻、二人の子供、危ない仕事など問題山積み。加えて癌の宣告で泣きっ面に蜂というわけです。 beautifulではなくbiutifulなのは劇中で主人公が子どもに綴りを聞かれて間違ったものを教えてしまう、というもの。他の方のレビューにありますが、正しい「美しさ」ではないけど、間違ってはいるが「美しさ」に読める、というグッとくるメタファーになっています。生きるのが非常に下手な男が、それでも子供達に伝えようとしたものは正しい美しさではありませんが、それでも子供達は美しいと感じるのでしょう。それは主人公の父に習ったものなのかもしれない。 映画のラストはあえて曖昧にしています。鑑賞した人にだけわかるように書きますが、「本当に帰ってきたか否か」です。物語的には「帰ってきていない(幻想)」なのですが、光を見出すような映画なので「帰ってきていてほしい」という願いを込めたいと思います。
スペインの裏社会で非合法な手段で生計を立てるウスバルは、愛する子ども2人と情緒不安定の妻を支え、家族を守るために行き着く暇もなく暮らしていました。そんなある日、自分が末期が癌であることをウスバルは知ることになります。死の恐怖と闘いながらも、ウスバルは家族との愛を取り戻すために新たな決断を……。

3位:魂の重さ「21グラム」を巡る重厚なドラマ

Daiki_Kinoshita 監督 アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ 脚本 ギレルモ・アリアガ 時系列はバラバラだが、観ていてちゃんと全てが繋がる良い作品。 誰も幸せにならない重い話だが、 様々な命に焦点を当てた作品で、 とても良くできた脚本だと思った。
ある交通事故から物語が始まります。犯罪者だったが宗教に目覚め真面目に生きることを決めていた矢先に事故を起こしてしまったジャック、その事故によって愛する夫と2人の娘を失ってしまったクリスティーナ、そして病気で入退院を繰り返し余命1ヵ月と診断され、助かる手段が心臓移植しかないポール。事故死したクリスティーナの夫の心臓がポールに移植された瞬間から、関わることのなかった3人の人生が複雑な絡み合いを始めることになり…。

2位:アカデミー賞監督賞、作品賞を受賞した作品!

Megu_Komatsu カメラワークがすごいと聞き鑑賞。噂通りの凄さ。。そしてめちゃくちゃ面白い。舞台演技と映画の演技がもうごちゃ混ぜでどこから舞台シーンなのか訳が分からなくなるところや、主人公が超能力を使うところなんか本当に妄想なの?っていうシーンも。コメディじみめいるわりに深い映画。
主人公のリーガンはかつて『バードマン』という大ヒット映画でスーパーヒーロー・バードマンを演じたスター俳優でした。 しかしシリーズ終了から長年ヒット作に恵まれず、家族にも愛想をつかされ、すっかり落ちぶれてしまいました。そんな失意のどん底から這い上がるためリーガンはレイモンド・カーヴァーの短編小説『愛について語るときに我々の語ること』を舞台向けに脚色し、自らの演出と主演でブロードウェイの舞台に立つことを決意します。ただ長年の不遇な時代が続いていたためリーガンは不安な気持ちが絶えない毎日。そんな時リーガンに、バードマンであるもう1人の自分の声が聞こえるようになりました…。 2015年度アカデミー賞作品賞、監督賞、脚本賞、撮影賞、4部門を受賞した傑作です。

1位:イニャリトゥ監督の最高傑作!

yuki_ 『バードマン』のイニャリトゥ監督によるデビュー作にして、現在のオスカー受賞の偉業に導いたであろう彼の映像構成力を既に備えている事を確信する程の、完璧な構成に惚れ惚れしました。何者かに追われる男2人のシーンからスタートし、迫力あるカーチェイスの後、クラッシュ。ここで観客は、オープニングがエンディングに繋がる映画だと想像するけれど、それをいとも簡単に超えていきます。 この映画は3組の人間関係に分けてチャプターの構成を採っていながら、それが世界観を共有し絡み合う群像劇の形になっています。並行して語られる3つの物語が、ある事故へと収束し、展開されるという意味ではポール・ハギスの『クラッシュ』っぽいかも。ある見方では治安の悪いメキシコを舞台としたクライム・サスペンスであり、兄嫁に惚れた男のラブストーリーであり、失われた物を嘆く悲劇であり、親子の愛の物語でもあります。その根本のテーマとして、「犬がつなぐ愛」があるのではないでしょうか。この映画における犬の役割に着目してみると面白いと思います。 時系列が巧みに入れ替えられているのもこの映画のお洒落な所で、満足感が非常に高く、重厚なドラマ映画を3本観たような満足感に浸ることが出来ます。有村昆もびっくり。個人的に、イニャリトゥ作品の中ではかなり上位に入る作品です。
闘犬で稼いでいるオクタビオは不仲な兄ラミーロの妻と不倫をしています。そんなある日スサーナに貯めた金で駆け落ちする計画を持ちかけることに…。モデルとして活躍するバレリアも雑誌編集長のダニエルと不倫中。ついにはバレリアはダニエルと愛犬と一緒に暮らすことにするが、ある日突然愛犬が消えてしまって…。一見浮浪者に見えるエル・チーボは実はやり手の殺し屋。何匹もの犬を連れながらリヤカーを引いて歩く彼に殺人の依頼が舞い込み…。 メキシコを舞台に犬と交通事故を巡って3つのストーリーが重なり合います。登場人物全員が愛に悩み、愛に苦しみ、そして悲劇が生まれることに。

『レヴェナント: 蘇えりし者』が2016年についに公開

100発100中の名匠アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ待望の新作。本作ではレオナルド・ディカプリオとタッグを組んだ意欲作です。日本公開日は2016年4月22日。 舞台は1820年代初頭のアメリカ。凄腕のハンター、ヒュー・グラス(レオナルド・ディカプリオ)は狩りの最中、熊に瀕死の重傷を負わせられます。さらにはチームのメンバーが彼を置き去りにしたため、ヒューは独りになってしまいます。何とか一命を取り留め回復したヒューは、ジョン(トム・ハーディ)をはじめとした自分を見捨てた過去の仲間たちに復讐を果たすため旅へ出ることに…。 イニャリトゥ監督は本作で2年連続となるアカデミー賞監督賞を受賞!2年連続の受賞は65年ぶり、3人目の快挙となります!