クローネンバーグ監督映画おすすめ12選

鬼才と呼ばれるカナダを代表する映画監督デビット・クローネンバーグ。ホラー、SF、サスペンス、スリラー、そして人間ドラマまで、幅広く多くの作品を発表してきたデビット・クローネンバーグのおすすめ映画を紹介します。
- 鬼才!クローネンバーグ
- 感情を肉体化させるホラームービー【1979年】
- 超能力者 VS 超能力者 グロテスクな描写のSFホラー【1981年】
- クローネンバーグの代表作品【1983年】
- スティーブン・キング原作のSF映画【1983年】
- 1950年代のSF映画の秀作『蝿男の恐怖』のリメイク【1986年】
- 第1級のサイコ・スリラー【1988年】
- W・バロウズの有名な小説を映画化【1991年】
- バーチャルリアリティーゲームが題材のSFサスペンス【1999年】
- 主人公の回想が観るものを混乱させるサイコ・スリラー【2002年】
- DCコミックスのグラフィック・ノベルを映画化【2005年】
- ロシアン・マフィアが係わる人身売買を描いたバイオレンス【2007年】
- ハリウッドセレブの悲喜劇を描いた人間ドラマ【2014年】
鬼才!クローネンバーグ
デビット・クローネンバーグは1943年3月15日生まれ、カナダ、トロント出身の映画監督です。
トロント大学で生化学などを専攻。卒業後に書いた脚本がカナダの映画会社の目に留まり、1975年に『デビット・クローネンバーグのシーバース』で長編監督デビューを果たしました。
以後、異色ホラーを続けて発表し、1986年の『ザ・フライ』が世界的にヒット。一流監督の仲間入りを果たしました。
感情を肉体化させるホラームービー【1979年】

精神科医の元である研究の実験台になっているエッガー。その研究とは人間の憎悪を肉体的に具現化させるというもので、エッガーの体にはやがて腫瘍ができ、その中から奇怪なコビトが。それこそが腫瘍から誕生したエッガーの憎悪の化身でした。
超能力者 VS 超能力者 グロテスクな描写のSFホラー【1981年】
アイアンサイド先輩、渋すぎますわー…
あの貫禄で当時30代て…
しかも超能力者をエスパーとかサイキッカーじゃなくて、スキャナーて呼ぶんだぜ…
当時だからこそのレトロフューチャーなネーミングセンス
スキャナーて今だったら事務機器しか頭に浮かびませんわー…
しかしアイアンサイド先輩、渋すぎますわー…

超能力をビジネスに利用している警備会社の科学者により、その能力をさらに開発された超能力者ベイル。ベイルにはもう1人の超能力者レボックを追跡するという任務が。2人の超能力者の戦いを伝説となっている頭部の破壊シーンなど、鮮烈な映像でみせる作品です。
クローネンバーグの代表作品【1983年】

カナダ/トロントにある小さなテレビ局の社長マックスが奇妙なビデオテープを発見し、暴力と官能に溢れた過激な映像に、マックスと恋人は次第に虜になっていきます。やがてビデオテープには驚くべき秘密が隠されていることが明らかになり・・・。
スティーブン・キング原作のSF映画【1983年】
主人公が事故に合う前に、恋人とジェットコースターに乗っていて、その途中でフラッシュバックみたいなものを見るのですが、これからの彼の運命を暗示しています。 ウォーケンの寂しそうな笑顔、哀愁漂う佇まいに心が持って行かれます。 バッドエンド…でもあり、ある意味ハッピーでもあるラストだと思います。

交通事故に遭い5年の昏睡状態から目覚めた時、特殊能力を得たことに気づきます。その能力は手に触れるだけで相手の未来を予知出来るようというもの。ある議員がやがて世界を破滅へ導くと知ったとき、男は自分の使命を感じある決意をします。
1950年代のSF映画の秀作『蝿男の恐怖』のリメイク【1986年】


科学者自身が行った物質転送実験の際、一匹の蝿が紛れ込んだために遺伝子レベルでの融合が起こり、人間が徐々に怪物に変貌していく恐怖と悲劇。驚愕のSFXにも注目です。
第1級のサイコ・スリラー【1988年】


カナダ/トロントで産婦人科医院を開業する一卵性双生児の名医、エリオットとビヴァリー。幼少期より一心同体に育った兄弟ですが、ある時、1人の美しい女性に出会ったことで、これまでの均衡が崩れていきます。
主人公をひとり二役で演じたジェレミー・アイアンズが秀逸。
W・バロウズの有名な小説を映画化【1991年】


害虫駆除を仕事にしている小説家志望の主人公ウィリアムは熱心にタイプライターに向かっている分、本業がおろそかになっている状態。妻は麻薬に手を出し、廃人寸前に。かつて自身も中毒者だったウィリアムは自分の売る怪しげな殺虫剤を試して、恐ろしい幻覚と想像力を得て、次第に自分を見失っていき・・・。
バーチャルリアリティーゲームが題材のSFサスペンス【1999年】

脊髄に穴をあけ、バイオケーブルを接続して楽しむ最新バーチャルリアリティーゲームをめぐり、天才ゲームデザイナーと反ゲーム主義者達との闘いが繰り広げられます。新作ゲーム「イグジステンズ」の発表会で、女性ゲームデザイナーが襲撃され、ゲームの原本が正常か確かめようとゲームを始めますが・・・。
主人公の回想が観るものを混乱させるサイコ・スリラー【2002年】
何故スパイダーはあんなことをしたのかすらわからない。母蜘蛛のように捨てられると思ったのかだろうか、それともあの女も実は母親で、良い母親と悪い母親を顔でわけていたのか。
僕が凄く好きそうなのに琴線に微妙に触れないギリギリのラインでした。

心療施設からロンドンへやってきた1人の男デニス。彼は自分の過去を回想し、ノートに綴ります。そして少年時代の最悪の出来事を思い出し驚愕します。何が真実なのか、記憶の糸がからまり、観るものをも混乱させる奇妙な作品に仕上がっています。
DCコミックスのグラフィック・ノベルを映画化【2005年】

アメリカ/インディアナの田舎町でダイナーを営むトムは妻と息子、娘と平穏は日々を送っていました。ある日、トムの店が豪とに襲撃されますが、トムが撃退。その勇敢な行動で一夜にして地元のヒーローとなり、マスメディアに取り上げられます。その数日後、見覚えのない男が店にやってきてトムを脅迫。トムには家族に秘密にしていた過去があることがわかります。
ロシアン・マフィアが係わる人身売買を描いたバイオレンス【2007年】

ロンドンで助産師として勤務しているアンナの病院に身元不明のロシア人の少女が運び込まれ、出産後に息を引き取ります。アンナは赤ん坊のために身元を知ろうと、少女のバッグから日記を取り出します。日記に挟み込まれていたのはロシアン・レストランのカード。アンナが店を訪ね、ロシアン・マフィアの運転手ニコライに出会います。
日記にはロシアン・マフィアが係わる人身売買(イースタン・プロミス)について書かれ、ニコライはアンナに手を引くように忠告します。時折優しさを見せるニコライにアンナは惹かれ始め・・・。
ハリウッドセレブの悲喜劇を描いた人間ドラマ【2014年】
癖のある役者達の中、一番輝いていた?ジュリアン・ムーアに拍手!! ブーブーおならするわ、車内でバックから突かれるわ(笑) 彼女の女優魂にビックリ!!


父は有名なセラピスト、息子は人気子役、そしてステージママの母。それは典型的なハリウッドセレブのワイス一家。父のセラピーを受けている落ち目の女優が顔に火傷の痕がある少女を雇ったことから、ワイス家が秘密にしてきた過去が明らかになっていきます。その少女はある問題を起こして施設に入所していたワイス家の長女でした。