クローネンバーグ監督映画おすすめ12選

2017年7月6日更新

鬼才と呼ばれるカナダを代表する映画監督デビット・クローネンバーグ。ホラー、SF、サスペンス、スリラー、そして人間ドラマまで、幅広く多くの作品を発表してきたデビット・クローネンバーグのおすすめ映画を紹介します。

鬼才!クローネンバーグ

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デビット・クローネンバーグは1943年3月15日生まれ、カナダ、トロント出身の映画監督です。

トロント大学で生化学などを専攻。卒業後に書いた脚本がカナダの映画会社の目に留まり、1975年に『デビット・クローネンバーグのシーバース』で長編監督デビューを果たしました。

以後、異色ホラーを続けて発表し、1986年の『ザ・フライ』が世界的にヒット。一流監督の仲間入りを果たしました。

感情を肉体化させるホラームービー【1979年】

Keimiyazato 1979年のクローネンバーグ作品 入院中の妻の様子がおかしいのに気付いて何事か突き止めようとする男ですが幼い娘までおかしくなって、、、観ている間の嫌悪感、観終わっても残る後味の悪さが凄くてクローネンバーグ作品としては地味な作りなのに印象は強烈です、子供が巻き込まれる題材はやっぱり辛いな~(._.)

精神科医の元である研究の実験台になっているエッガー。その研究とは人間の憎悪を肉体的に具現化させるというもので、エッガーの体にはやがて腫瘍ができ、その中から奇怪なコビトが。それこそが腫瘍から誕生したエッガーの憎悪の化身でした。

超能力者 VS 超能力者 グロテスクな描写のSFホラー【1981年】

Ken_Chang カッコよすぎる…

アイアンサイド先輩、渋すぎますわー…

あの貫禄で当時30代て…

しかも超能力者をエスパーとかサイキッカーじゃなくて、スキャナーて呼ぶんだぜ…

当時だからこそのレトロフューチャーなネーミングセンス

スキャナーて今だったら事務機器しか頭に浮かびませんわー…

しかしアイアンサイド先輩、渋すぎますわー…

超能力をビジネスに利用している警備会社の科学者により、その能力をさらに開発された超能力者ベイル。ベイルにはもう1人の超能力者レボックを追跡するという任務が。2人の超能力者の戦いを伝説となっている頭部の破壊シーンなど、鮮烈な映像でみせる作品です。

クローネンバーグの代表作品【1983年】

southpumpkin クローネンバーグの傑作。勇気を持って星5を捧げます。 古い作品ながらも、その気持ち悪さは過去の作品の追随を許しません。拳銃が手に刺さる辺りは「鉄男」がインスパイアされてる気がしますがどうでしょうか。個人的にお気に入りなのは、柔らかくなったテレビでしょうか。普段から堅いとの既成概念に囚われがちなものが歪むととても変な気分になります。 僕も完全に全てを理解したつもりは無いですが(登場人物の役割がいまいち・・・)しかし、この映画の恐怖などはなんとなくわかります。例えば、幼い頃にインターネットで見たグロテスクな画像が一生忘れられずトラウマになった場合、それがヴィデオドロームなのですよね?インターネットが浸透した現在ではより理解されやすい作品なのでは無いでしょうか。この作品が20年以上前に撮られていることに驚くばかりです。さらに公式に「リング」はこの映画に影響を受けていることが認められています。確かに形無きヴィデオドロームの具現化が貞子だと思えば納得だし、この映画の解釈のコツです。

カナダ/トロントにある小さなテレビ局の社長マックスが奇妙なビデオテープを発見し、暴力と官能に溢れた過激な映像に、マックスと恋人は次第に虜になっていきます。やがてビデオテープには驚くべき秘密が隠されていることが明らかになり・・・。

スティーブン・キング原作のSF映画【1983年】

igagurichan クローネンバーグ監督、S・キング原作。 自動車事故で昏睡状態に陥った主人公。 5年ぶりに目が覚めたら超能力を身に付けていた…

主人公が事故に合う前に、恋人とジェットコースターに乗っていて、その途中でフラッシュバックみたいなものを見るのですが、これからの彼の運命を暗示しています。 ウォーケンの寂しそうな笑顔、哀愁漂う佇まいに心が持って行かれます。 バッドエンド…でもあり、ある意味ハッピーでもあるラストだと思います。

交通事故に遭い5年の昏睡状態から目覚めた時、特殊能力を得たことに気づきます。その能力は手に触れるだけで相手の未来を予知出来るようというもの。ある議員がやがて世界を破滅へ導くと知ったとき、男は自分の使命を感じある決意をします。

1950年代のSF映画の秀作『蝿男の恐怖』のリメイク【1986年】

igagurichan デビッド・クローネンバーグ監督作品。 この映画ってホラーだったのか…と今更ながらに思いました。子供の頃に映画館で観ました。嫌がる私を母親が連れて行き…(・_・;)今考えるとエログロあるし、どういうことだ~と考えてしまいますが、映画好きの両親だったので私も映画好きになった訳で…(-_-;) リメイク前の作品「ハエ男の恐怖」も観た事があります。遺伝子組みかえの研究している科学者(ジェフ・ゴールドブラム)物質転移装置を開発し、自ら実験台になり成功したかと思われたが、ポッドの中には一匹の「蠅」が紛れ込んでいた。気持ち悪いとかを通り超して(指の隙間から観ていたけど)もうひたすら「可哀想」としか思えませんでした。ジーナ・デイビスも…。心に深く刻まれた映画でした(当たり前だ)以来ジュラシック・パークを観てもハエ男の人としか思えませんでした。
Yukinaga_Furui ホラー洋画なんですけど、気の毒でラスト泣いてしまいました。ホラーで感動物も珍しいですね。

科学者自身が行った物質転送実験の際、一匹の蝿が紛れ込んだために遺伝子レベルでの融合が起こり、人間が徐々に怪物に変貌していく恐怖と悲劇。驚愕のSFXにも注目です。

第1級のサイコ・スリラー【1988年】

Satoko_Suzuki レンタルビデオのジャケがあまりにも好みで(確か真っ赤な手術着でメスを握ってた、、)、題名もいい感じだったので、借りた記憶があります。 クローネンバーグ、初体験だったかもしれません。 一卵性双生児の兄弟の忌まわしい絆のお話、なのですが、いちいち世界観とか構図とかこだわってて、すぐに引き込まれました。傑作です。
tophelos 2013/01/03 DVD 80年代後半から90年代終わり頃までクローネンバーグの映画(というか映画全般全て)を観ていない時期があり、この作品もその頃のひとつ。一卵性双生児の精神の均衡の崩壊を描いているが、それまでのクローネンバーグ独特のちょっとグロいビジュアル表現は鳴りを潜め、役者の演技や繊細な演出によって丹念に描き出していく。この辺りは近作の「危険なメソッド」に通じるところがあり、それまでのクローネンバーグ作品好きには物足りなさも多少感じる(シャム双生児の悪夢や真っ赤な手術着やあの手術器具にはニンマリ)。こういった派手さのない作風であるが故に、見事に性格の違う双子を演じ分けたジェレミー・アイアンズの果たした功績は大きい。

カナダ/トロントで産婦人科医院を開業する一卵性双生児の名医、エリオットとビヴァリー。幼少期より一心同体に育った兄弟ですが、ある時、1人の美しい女性に出会ったことで、これまでの均衡が崩れていきます。

主人公をひとり二役で演じたジェレミー・アイアンズが秀逸。

W・バロウズの有名な小説を映画化【1991年】

k1ller_aka_tKo ビートジェネレーションを代表する作家ウィリアム・バロウズの同名小説を原作としたクローネンバーグ監督による作品。原作がかなり難解と言われてるだけあって、それを元に再構築して作られたこの映画もイマイチよく分からなかった。恐らく大筋は薬物中毒に陥った作家の幻覚とその体験を元に書かれた小説という話で、それはバロウズ自身であり、『裸のランチ』そのものなんだろう。薬物、害虫、ホモセクシャル、タイプライターと物語の鍵となるワードを繋いでいくと何となくの道筋を辿れたのでそれなりに楽しめた。しかし相変わらずあの臓器や粘膜のねちゃねちゃした感じや虫の羽音や動き方、謎のクリーチャー、妙なグロ描写とその辺はクローネンバーク節炸裂で愉快でした。 ウィリアム・テルごっこでもしないか。
Satoko_Suzuki よくもこんなの映像化したもんだ。バロウズの小説、最後まで読めてない(途中でわけわかんなくなっちゃう)私が言えた義理じゃないけど、スゴかったです! 映画になってもやっぱり、訳わかんない。でもそれが正解な気がする、、、。

害虫駆除を仕事にしている小説家志望の主人公ウィリアムは熱心にタイプライターに向かっている分、本業がおろそかになっている状態。妻は麻薬に手を出し、廃人寸前に。かつて自身も中毒者だったウィリアムは自分の売る怪しげな殺虫剤を試して、恐ろしい幻覚と想像力を得て、次第に自分を見失っていき・・・。

バーチャルリアリティーゲームが題材のSFサスペンス【1999年】

southpumpkin クローネンバーグ監督大好きです。この映画も最高でした。 類似する映画は「インセプション」「13F」とか「パプリカ」とかでしょうか。もしかすると「マトリックス」もこの類かも。とにかくアレです。多分ものすごい低予算で作られているのでしょう、「インセプション」と比べると映像的な派手さは無いです。下手したらテレビドラマレベルなのではないでしょうか。しかし!ものすごーーく気持ち悪い小道具などにより構成されたクローネンバーグっぽい画面が、あっけにとられるほど完璧すぎる脚本に映える映える。難易度は高いです「インセプション」のオチを三回転くらいひねったクローネンバーグの変態的脚本にもうお腹いっぱいです。 僕の一番好きな頃のジュード・ロウだったのもポイント高い。この頃のジュードロウ最高ですよね。

脊髄に穴をあけ、バイオケーブルを接続して楽しむ最新バーチャルリアリティーゲームをめぐり、天才ゲームデザイナーと反ゲーム主義者達との闘いが繰り広げられます。新作ゲーム「イグジステンズ」の発表会で、女性ゲームデザイナーが襲撃され、ゲームの原本が正常か確かめようとゲームを始めますが・・・。

主人公の回想が観るものを混乱させるサイコ・スリラー【2002年】

whentheycry 見終わってもどこまでが本当でどこまで偽の記憶なのかわからない。 どれだけの期間精神病院にいたのか、何故入れられてたのかはハッキリさせられない。

何故スパイダーはあんなことをしたのかすらわからない。母蜘蛛のように捨てられると思ったのかだろうか、それともあの女も実は母親で、良い母親と悪い母親を顔でわけていたのか。

僕が凄く好きそうなのに琴線に微妙に触れないギリギリのラインでした。

心療施設からロンドンへやってきた1人の男デニス。彼は自分の過去を回想し、ノートに綴ります。そして少年時代の最悪の出来事を思い出し驚愕します。何が真実なのか、記憶の糸がからまり、観るものをも混乱させる奇妙な作品に仕上がっています。

DCコミックスのグラフィック・ノベルを映画化【2005年】

k1ller_aka_tKo ある平穏な家族がある強盗事件をきっかけに非日常へと飲み込まれてゆく様を描いたサスペンス。クローネンバーグ監督作の割にはとても観やすくストレートに面白い作品でした。 過去の回想や説明がましいバックボーンの語りもないので割と淡々としているが、それでもドキドキする展開が持続していくのが良い。ヴァイオレンスなシーンも多いがほとんど見ていてスッキリするのでそこまで嫌悪感もなく観れる。ただ、ヴィゴ・モーテンセンのスイッチが入った後の表情が一気に変わるのはゾクッとした。そしていじめられっこの息子もやはり血を受け継いでいるなと。ラストの食卓風景を見てどう解釈するかを観た人と語り合いたいです。

アメリカ/インディアナの田舎町でダイナーを営むトムは妻と息子、娘と平穏は日々を送っていました。ある日、トムの店が豪とに襲撃されますが、トムが撃退。その勇敢な行動で一夜にして地元のヒーローとなり、マスメディアに取り上げられます。その数日後、見覚えのない男が店にやってきてトムを脅迫。トムには家族に秘密にしていた過去があることがわかります。

ロシアン・マフィアが係わる人身売買を描いたバイオレンス【2007年】

HMworldtraveller ロンドンを舞台にしたロシアンマフィアもの。異様で無慈悲な空気に主演ヴィゴモーテンセンの滴り落ちるような男の渋い色気がこれ以上はないほどにマッチし、醸し出される独特の世界観を息を呑んで観ていました。ストイックで冷たくあたかも感情を忘れたかのような表情と、ふとした時にわずかに感じる、心の奥底に隠した本来の人間らしい感情との対比。自分を殺し、漆黒の世界でギリギリのところで生きる感傷。モーテンセンの立ち居振る舞いが最高に男臭くてカッコよくて痺れました。マフィアものとしてかなりの完成度だと思います。冒頭いきなり見せつけられるグロいシーンや、終盤のサウナでの格闘シーンはこのジャンルの耐性がないと観るのは厳しく、決して万人向けではありません。が、マフィアの闇を題材としながらも、人間の心の襞とひとすじの光を描いた本作は私のドストライクで至高のノワールでした。男の美学を感じる1本。

ロンドンで助産師として勤務しているアンナの病院に身元不明のロシア人の少女が運び込まれ、出産後に息を引き取ります。アンナは赤ん坊のために身元を知ろうと、少女のバッグから日記を取り出します。日記に挟み込まれていたのはロシアン・レストランのカード。アンナが店を訪ね、ロシアン・マフィアの運転手ニコライに出会います。

日記にはロシアン・マフィアが係わる人身売買(イースタン・プロミス)について書かれ、ニコライはアンナに手を引くように忠告します。時折優しさを見せるニコライにアンナは惹かれ始め・・・。